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2016/01/19
大阪府、大阪モノレール延伸(門真市~瓜破堂) 戦略本部会議で事業化意思決定
大阪府は、府の組織としての決定を担う戦略本部会議において、知事重点事業の「大阪モノレール延伸」について審議し、事業採算性は確保できるとして、事業化意思決定を行った。今後は16年度から国土交通省などの関係機関と協議を開始し、事業評価を行う。また、都市計画決定や事業認可、環境影響評価などの法手続きを進め、基本設計や測量・調査に着手する。19年度から工事に着手し、29年度の開業を目指す。
大阪モノレール延伸は、計画路線が門真市~鴻池新田~荒本~瓜破堂までの延長9㎞。事業費約1050億円(インフラ部約740億円、インフラ外部約310億円)。ルートは大阪中央環状線の未利用地を活用し、国道308号との交差付近は荒本駅側を経由する。駅数は既存鉄道と結節する4駅を設け、終端の瓜破堂には近鉄奈良線の新駅設置が予定されている。延伸区間の需要は3万7千人/日。事業主体はインフラ部が大阪府、インフラ外部は大阪高速鉄道となる。
これまで、04年に近畿地方交通審議会答申8号に位置づけられ、12年に延伸の検討を戦略本部会議で確認し、車両や軌道桁等のインフラ外部の採算性の検証、乗り継ぎ施設等の検討を行い、14年に公共交通戦略に位置づけた。沿線市の門真市・大東市・東大阪市・大阪市と応分の負担を求めるため協議や、近畿日本鉄道とモノレールと結節する新駅の設置計画の協議を進めている。また、今年度は第三者の有識者会議において、経済情勢や国の予測値などを踏まえた条件を設定し、需要予測や採算性の検証等を行い、開業後40年以内に累積黒字に転換することから事業採算性が確保できる見通しで、事業化の意思決定を行った。16年度から環境アセスや都市計画決定等の法手続きを開始し、基本設計や測量・調査等に着手、用地買収及び建設工事は18年度以降の着手となる。
大阪モノレールは、第1期事業区間の千里中央~南茨木間が90年に、柴原~千里中央間が94年に、大阪空港~柴原間が97年に開通しており、第2期事業区間の南茨木~門真市間(約8・1㎞)は91年度より事業に着手し、97年に開通している。また、北摂丘陵に事業を展開する彩都(国際文化公園都市)への主要なアクセスを確保するため、国際文化公園都市モノレールの第1期事業区間として、万博記念公園~阪大病院前間(約2・6㎞)は94年度より事業に着手し、98年に開通し、第2期事業区間の阪大病院前~東センター(彩都)間(約6・5㎞)のうち、1次事業区間として阪大病院前~西センター(彩都)間(約4・3㎞)は97年に事業認可を取得して事業に着手し、07年に開業した。
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