同志社大のごみ、無許可収集 法人部長ら逮捕
同志社大(京都市上京区)の構内などから出たごみを無許可で収集、運搬したとして、京都府警生活経済課と西京署は19日、廃棄物処理法違反の疑いで、学校法人「同志社」の法人事務部長で、同区の施設管理会社「同志社エンタープライズ」の社長北幸史容疑者(57)=奈良市秋篠町=や、同区の保守管理業「コスモスビルメンテナンス」の代表吉田多郎容疑者(68)=亀岡市篠町=ら男6人を逮捕した。府警は全員の認否を明らかにしていない。
府警は同日朝、同大学内にある学校法人の施設課など関係先を家宅捜索した。20日にも2社を同法違反容疑で書類送検する方針。
逮捕容疑は共謀し、昨年11月27日、市の許可を受けず、同大学今出川キャンパス(上京区)や学生寮から排出された紙くずなどのごみ約900キロを収集し、伏見区の市南部クリーンセンターへ運搬した疑い。
府警によると、エンタープライズ社は、同志社の100%出資会社。ごみ収集業務を受託し、コスモス社に実務を担わせていた。ごみ収集事業などで得た利益は寄付金として同志社に還流していたという。
市は2012年10月以降、同志社や2社に無許可収集を改善するよう計7回、指導していた。府警は、同志社が2社の無許可収集を黙認していた疑いがあるとみて調べる。
同志社の水谷誠理事長は「今後、このような事態が起こらぬよう、指示を徹底したい」とのコメントを出した。
【 2016年01月19日 12時20分 】