平林大輔、鈴木友里子
2016年1月19日01時36分
パソコン事業の統合で年度内の基本合意をめざす東芝と富士通、ソニーから分社したVAIOの3社が、次々に新製品を出す。部品やソフトに特徴が左右され、他社製品との違いがみえにくい世界だけに、統合でどんな強みを打ち出していくのだろうか。
富士通は、1月から順次発売するパソコンの新製品で、企業向けを強化した。セキュリティーを高め、手のひらの静脈を読み取る富士通独自のセンサーを紹介し、安全性をアピール。パソコンを外出先でなくしても、離れた場所でデータを消せるサービスもある。
18日、東京都内で開いた発表会で、担当者は「いつでもどこでも安心をコンセプトに、高品質、高性能のパソコンを展開している」と力を込めた。
「ダイナブック」で知られる東芝も、1月中に新製品を出す。企業向けに注力する点は富士通と同じだが、個人向けの比率は半分を超える。操作方法やトラブルを無料で電話相談できるのが特徴だ。昨年12月に新製品を出したVAIOは、デザイン性を重視する人の支持を集める。製品数は絞るが、薄くて軽くてもバッテリーの持続時間が長いなどの高性能が売りだ。
■どうなる?PCの価格、性能
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