モー娘。鞘師里保の卒業はなぜメディアを騒がせたか 彼女の功績を振り返る
■10月29日、突然の卒業発表に激震が走る
29日、「モーニング娘。’15」の絶対的エース・鞘師里保が、年内をもってグループを卒業することを発表した。彼女はまだ 17歳。短く見積もっても、あと 5年はアイドルとして十分に戦える年齢だ。突然の発表はファンのみならず、他のアイドルも困惑させた。熱心なハロー!プロジェクトのファンとして知られる HTK48の指原莉乃も、この一報を受けて twitter 上で「早すぎる。。このままじゃ亡霊になってしまう。。もう一回歌って踊ってる鞘師ちゃんをみなきゃ。。」と嘆いている。
2011年、小学生でモーニング娘。9期メンバーとしてデビュー。地元・広島アクターズスクール所属時代から神童と呼ばれていた。娘。加入後も多くの曲でセンターを担い、鍛え上げられた歌とダンスでグループを牽引してきた。鞘師加入の翌年に発表した50枚目のシングル『One・Two・Three/The 摩天楼ショー』以降、娘。は大幅な路線変更し、”今のモーニング娘。“をアピールすることに成功。アイドルファンのみならず音楽ファンからも改めて再評価され、翌2013年にリリースしたシングルは全てオリコン1位を獲得した。
■鞘師がモー娘。再燃に与えた大きい影響
EDM に寄せた楽曲が誕生した背景には、鞘師のダイナミックなダンスも大きく関係している。同じくダンスを得意とする後輩・石田亜佑美と鞘師が軸となり、人数を活かした複雑なフォーメーションダンスが注目され、YouTubeでも再生回数を爆発させた。やがて「モーニング娘。を踊ってみた」と、海外でもダンスコピーが大流行することになった。
2014年秋、娘。の一般認知に大きく貢献した伝説のリーダー・道重さゆみが卒業してからは、鞘師に更に重圧がのしかかることとなった。ストイックな鞘師は、センターで闘いながら、さらに後輩の育成も務め上げた。このまま現体制がしばらく続くものだと思われていたが、このタイミングでの彼女の卒業発表はファンも想定外。
今回、鞘師は卒業を決意した理由を「走り続けている中で今後の人生を考えることが今年に入り多くありました。一人の人間として強く生きていくために経験しなければいけないことがあるのでは?と思うようになりました」とコメントした鞘師。今後は、英語やダンスを学ぶために留学を考えているという。
■鞘師は新しい道でどうなるのか?
アイドルとファンには別れが付きまとう。学業を優先し、引退する者もいれば、女として恋を選び脱退する者もいる。中には不祥事による解雇もある。ブレイクに至らず、事務所やレコード会社との契約が切れてしまい止むを得ず解散の道を辿るグループもいる。早送りしたカセットテープのように、高い声で繰り広げられる自己紹介も、今を行き急ぐ彼女たちを現しているのかもしれない。鞘師のように、夢をファンに宣言し、きちんと送り出させてくれるのはありがたいことだ。彼女は、最後まで美しくアイドルとしての職務を全うしてくれるだろう。現在の所属事務所は離れないというから、海外でパフォーマーとしての修行を重ね、そう遠くない未来に日本のエンターテインメント業界を牽引する存在となってくれるだろう。筆者は、そう信じている。
今ならまだ間に合う。今のモーニング娘。’15を、目に焼き付けて欲しい。
(achico)
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