野党・民進党の蔡英文氏が勝利 初の女性総統誕生 8年ぶりの政権
16日投開票の台湾総統選挙で民進党の蔡英文ツァイインウェン候補59が勝利、初の女性総統が誕生した。蔡氏は政界に入る前は法学部で教鞭を執っていた。台湾の独立を支持する民進党が8年ぶりに政権を握ることによって、「一つの中国」の実現を目指す
中国政府は後退を余儀なくされる。
民進党政権の誕生で中台関係が緊張すれば、中国と米国の関係にとって新たな火種となる可能性がある。
蔡氏は勝利が確実になると、政党の連携を訴え、対中政策については現状維持を約束した。
さらに、「わが国の民主政治体制、国民性、国際的地位は全面的に尊重されなければならない」として中国に対する台湾人の誇りであり、中国の一党支配と対照をなす民主主義の堅持を謳った。
中央選挙管理委員会によると蔡氏は690万票(56%)を獲得した。国民党候補の朱立倫主席は381万票(31%)だった。
蔡氏の当選を受け、中国政府は直ちに声明を発表、慎重に「海峡の両岸が一つの中国に属することを認める限り、いかなる政党・グループとも交流を深め、関係の強化を進める」と述べた。ウォール・ストリート・ジャーナル日本版【台北】から
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