15日、日本プロレス界に大きく貢献した天龍源一郎が両国国技館で引退試合に臨んだ。会場で観戦しました。

・ 「さらばミスタープロレス!」介錯したオカダが深々と一礼 天龍「最後に相応しい相手だった」 (バトル・ニュース) - Yahoo!ニュース
・ 天龍プロジェクト11.15両国大会 天龍引退試合/天龍vs.オカダ、諏訪魔&岡林vs.藤田&関本
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天龍源一郎 最終興行
~天龍源一郎 引退~ 革命終焉
Revolution FINAL
日時:2015年11月15日(日)
開場:13:00 開始:15:00
会場:東京・両国国技館
観衆:10,522人(超満員札止め)
▼第1試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○リッキー・フジ/高木三四郎
8分41秒 9999→片エビ固め
●菊タロー/ジ・ウインガー
▼第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負
里村明衣子/●カサンドラ宮城
9分29秒 フロッグスプラッシュ→体固め
DASH・チサコ/○仙台幸子
▼第3試合 10人タッグマッチ 30分1本勝負
獣神サンダー・ライガー/筑前りょう太/グルクンマスク/シマ重野/●ドラゴンJOKER
11分16秒 SAYONARA→体固め
怨霊/空牙/TARU/○FUJITA/ヤス久保田
▼第4試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
ザ・グレート・カブキ/○KAI/舞牙
8分57秒 スプラッシュプランチャ→片エビ固め
グレート小鹿/葛西純/●杉浦透
▼第5試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○小川良成/ケンドー・カシン
12分47秒 首固め
●NOSAWA論外/新井健一郎
▼第6試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
北原光騎/土方隆司/●那須晃太郎
13分8秒 腕ひしぎ逆十字固め
中嶋勝彦/○佐藤光留/橋本和樹
▼第7試合 タッグマッチ 30分1本勝負
越中詩郎/○嵐
9分54秒 パワーボム→エビ固め
太陽ケア/●相島勇人
▼第8試合 タッグマッチ 30分1本勝負
○藤原喜明/高山善廣
13分10秒 ワキ固め
鈴木みのる/●村上和成
▼第9試合 タッグマッチ 30分1本勝負
長州力/○石井智宏
13分46秒 垂直落下式ブレーンバスター→片エビ固め
斉藤彰俊/●河上隆一
▼第10試合 タッグマッチ 30分1本勝負
諏訪魔/○岡林裕二
18分54秒 ゴーレムスプラッシュ→片エビ固め
藤田和之/●関本大介
▼第11試合 天龍源一郎引退試合 シングルマッチ 60分1本勝負
●天龍源一郎
17分27秒 レインメーカー→片エビ固め
○オカダ・カズチカ
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ここのところ足を隠すロングタイツで試合をしていた天龍だったが、引退試合は“正装”である黒ショートタイツで登場した。
65歳の天龍と28歳のオカダ・カズチカ、実に37歳差。どこまで天龍が動けるのかが一つの焦点となった。グーパンチ、チョップ、WARスペシャル、DDTなどを繰り出したものの、パワーボムはオカダに逆に投げに返されて放てない。
もちろんこの試合のためにコンディションをつくってきたことを感じさせた天龍だったが、腰を痛めて足腰を思うように使えないのだろう。延髄斬りはオカダを中腰にさせてのものだったし、パワーボムはコーナーを背にして(支えにして)やっと放つことができた。
このコーナーでのパワーボムにより、オカダは危険な角度で落下する。天龍が最後までクラッチできずに離したことで落下したという捉え方、あえて破壊力を生むために“落とした”という捉え方、どちらも可能だろう。
天龍にとって過酷な15分超マッチはオカダのレインメーカーで終止符。3カウントを奪われた次の瞬間、両国は万雷の拍手に包まれる。天龍は仲間のレスラーたちに介抱されるが、それを散らすようにどかせたオカダ。天龍に深々と礼をする。
オカダからの感謝の表明だったわけだが、ここまでの引退試合が成立したのはオカダがいたからこそ。足腰が動かないレスラーの技の受け手となるには相当の覚悟がいる。やり切ったオレに一瞬だけ感謝の時間をよこせ!との気持ちが垣間見えた。オカダは歴史的舞台で株を大きく上げたのだ。
スタン・ハンセン、テリー・ファンクという限られたゲストしか呼ばなかったのも、余韻を打ち消さないエンディングとなる。
何より、自身の今をさらけ出しながらも精一杯を繰り広げた引退試合そのものが、天龍のラストメッセージとして心に染みた。何度も目頭を熱くさせる、素晴らしい引退試合だった。
セミファイナルの諏訪魔&岡林裕二vs藤田和之&関本大介は、諏訪魔と藤田の初の遭遇が話題に。されど、両者先発なのに組み合わないスタートが異様な雰囲気を呼ぶ。大日本プロレスの岡林、関本が試合をつくる。観客は「ダイニッポン」コールで呼応した。諏訪魔はかねてから藤田に打診されている総合ルールでの対決をマイクで拒否。両者の対決はこのまま消滅か?
大会は4時間半を超えるロングランだったが、長さを感じさせない密度の濃さだった。大会オープニングでは、高中正義氏によるサンダーストームのギター生演奏、ありました!
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雨が降っていたのに、開場1時間前から快晴に。大相撲出身の天龍にぴったりの幟が両国国技館前に並んだ。

高中正義氏が予告したサンダーストーム生演奏はオープニングで! もうこの時点で観客のテンションが上がる。

藤田と諏訪魔の初遭遇は、高まる両者を大日本プロレスの2人が調整する。

藤田の試合後の挑発。このあと諏訪魔は、総合ルールでの対戦は否定。刺激的な顔合わせだが、対戦そのものも消滅してしまうのか?

背中には「天龍」と書かれた青いロングガウン。デビュー戦と同じデザインのものだという。

昭和プロレスファンからすると未知の選手になるのか? レインメーカー、オカダ・カズチカが天龍に立ちはだかる。

ついに引退試合のゴングが鳴る。

ラッシュ回避で場外エスケープしたオカダに天龍が逆レインメーカーポーズ。沸いた!

WARスペシャルを繰り出した天龍。裁くのは、天龍との関係も深い海野レフェリー。

高さもない、スピードも出せない。中腰のオカダに意地の延髄斬り。

こんな技は知らないだろう! オカダに天龍独特のつま先蹴りが炸裂。

コーナーを背にして放たれた天龍最後のパワーボム。オカダが真っ逆さま。

53歳(垂直落下式ブレーンバスター)も繰り出す。

チョップを食らい、昭和プロレスを味わうオカダ。

ジョンウー式(正面式)、高角度式、オカダのドロップキックのバリエーションが天龍を苦しめる。

オカダのレインメーカー。これを食らってはさすがに天龍も轟沈。

天龍は仲間のレスラーたちに介抱されるが、、、

それを散らすようにどかせたオカダ。天龍に深々と礼をする。名シーンとして語り継がれるだろう。

「いやあ、負けたー!」と天龍は絶叫。

スタン・ハンセン、テリー・ファンクが駆けつけた。

天龍プロジェクト代表、愛娘・紋奈さんから花束とメッセージ。

テンカウントゴングに続いて黄色い紙テープのシャワーが降り注いだ。
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