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2013年12月

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2013年12月31日 (火)

大瀧詠一さんを偲んで

とにかく大瀧詠一がいなかったら、日本のポップミュージックは今とは違う姿になっていたことは間違いないわけで。そもそもはっぴいえんど自体がなかったことになるのだから。そして当然山下達郎もムーンライダーズもYMOもなかっただろう。

その業績は私が書くまでもないと思う。知らないことは何もないのではないかと思わせるほど博識で、しかもこの上もなく上品なセンスを持ち合わせていた。煌めくような音は巧緻さを追求する職人主義と、理屈を超越した直観主義の融合の産物だった。

小学校6年すぎから中学校へかけて、毎週のようにラジオ日本(その後TBSへ移ったが)で聞いていた「ゴーゴーナイアガラ」は、当時の自分が知らない(しかし今の自分から見れば定番というか、古典の)洋楽ポップスの教科書だった。大瀧さんに洋楽の知識の基礎を教えてもらったと言ってもいいくらい。

そして後追いで高校時代にのめり込んだはっぴいえんどから、今度は邦楽ロックの迷宮にハマり込む。1980年日本初のCDとなったソロアルバム「ア・ロング・ヴァケイション」は歴史に残る大傑作。

仕事に就いてから、萩原健太さんの番組でいよいよ大瀧さんをゲストに迎えた時は、まだ3年目のADだったのだが、大瀧さんにお茶を出すという栄誉?に浴して、いざ湯呑みを出す時に緊張して手が震えてしまって、笑われた思い出がある。

また大瀧さんが大の読売ファン、しかも松井ファン(ゴジラ)とあって、彼のプロ入り初ホームランの瞬間を、大瀧さんのコメントと共に使うために連日ニッポン放送のナイター中継を録音し、しかもそれを放送する許可をニッポン放送に頼み込んで取ったこともある。今から思えばLF(ニッポン放送)のスポーツ中継音源をFМ東京で放送するという、かなりあり得ない力技をやっていた。

その後毎年1回は出演してもらっていて、何か言葉をかけていただいた記憶はあるのだが、それがどんな言葉だったかが思い出せないのが実にもどかしく残念だ。素晴らしい音楽と時間をたくさんくれたことに感謝。自己満足のためだけにお礼を言わせてもらいたい。

70年代、80年代前半の日本の音楽の象徴的存在の1人。とにかく偉大な人であった。

大瀧さん個人の作品よりも、他者へ提供した曲の方が一般には知られているのかもしれない。有名なのはシリア・ポールの「夢で逢えたら」、太田裕美の「さらばシベリア鉄道」、松田聖子の大傑作「風たちぬ」、稲垣潤一の「バチェラーガール」(これは正しくは大瀧曲のカヴァー)、森進一「冬のリヴィエラ」、小林旭の「熱き心に」、ラッツ&スターの「Tシャツに口紅」、小泉今日子の「怪盗ルビィ」、薬師丸ひろ子の「探偵物語」・・・・自身の作品含め、80年以降は寡作ではあったが、とにかくどれもただただ美しい曲だった。

最後の発表作はトレンディードラマの主題歌にもなった自身のシングル「幸せな結末」だった。

紅白はサカナクションと泉谷だけ見て、あとは部屋にこもって大瀧さんのアルバムを流して過ごすことにしたい。あ、泉谷といえばはっぴいえんどの大ファンだったわけで・・・・今日の紅白、大瀧さんについて何か突然発言するかもしれない・・・。

※死因について、共同通信の第一報は「リンゴをノドに詰まらせた」となっていたが、その後、公式に事務所が「解離性動脈瘤」と発表した。リンゴを食べている最中の発症ということだったらしい。

はっぴいえんどの大瀧さん曲の中で一番好きな「空色のくれよん」

http://www.youtube.com/watch?v=oEuRbCKPP0E

お正月が来ればこの曲、これも大瀧さん曲、はっぴいえんどの「春よ来い」

http://www.youtube.com/watch?v=4MAtWyyo7JM

提供曲で一番好きだったのがこれ、薬師丸ひろ子の「探偵物語」

http://www.youtube.com/watch?v=97-RgjjalbI

書き残したことは他にありますが、大瀧さんのこと以外はもう書きたくありません。年内の更新はこれで最後です。すべては来年に回します。皆さん良いお年を。

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2013年12月31日 (火)

信じられない・・・・。

自分の中で、前回の更新で、今年訃報が出た人たちを偲んでけりをつけたつもりでいたのだが・・・・大晦日になって、巨星が墜ちてしまった・・・・。信じられない。

大瀧詠一急死。

ウソ!!と大きな声で叫んでしまった。しかもリンゴをノドに詰まらせるという事故での急死というのだから、なおさら信じられない。まだ65歳。

どれだけその偉大さを語っても語り足りない。大晦日、いろいろしなければならないこともあるのだが、完全にやる気を喪失してしまった。昼飯時の空腹も吹き飛んだ。とにかく今はこうしてキーボードを叩いて現実に戻ろうとしている。

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2013年12月30日 (月)

星になった人たちのこと

今年は本当に、年賀状遠慮の知らせがたくさん届いた年だった。著名人の訃報も多く、私になにがしかの記憶を残してくれた人たちも、数人鬼籍に入ってしまった。

今年逝去した著名人の特集番組の、島倉千代子の映像を見ていて思い出した。実は私にとって、人生初のライヴは島倉千代子だったのだ。5歳の頃、母親が商店街のガラガラで一等賞の玉を出して当てたのが、千葉県文化会館での島倉千代子リサイタルのチケット。リサイタルの雰囲気はかなりおぼろげながら、断片的に今でも覚えている。

ちなみにカーネーションもカバーした「愛のさざなみ」が傑作。

こうした特集で扱われることはない、ロックギタリストの山口冨士夫の訃報。長い間療養生活を送っていたので、てっきり病気が悪化したのだと思っていたら、路上で暴力沙汰に巻き込まれてアタマを強打し、意識が戻らぬまま亡くなったのだと聞いて悲しくなった。

グループサウンズ時代のダイナマイツはさすがに知らないが、その後に参加した裸のラリーズ、村八分はおどろおどろしい伝説とルックスから、好奇心を惹かれるに十分の存在だった。孤児院で育ったという境遇も話題になった。

当時から、薬物関係で何度も逮捕、出所を繰り返しながら、ステージに上がればその超絶したギターテクニックと存在感で圧倒していた。私はJAGATARAのアケミ(江戸正孝)の追悼コンサートが野音で行われた際、楽屋にずっと張り付いた時に初めて生で遭遇した。その時に完全に「シラフではなかった」彼は、他のミュージシャンに悪態をついたり、奇声を上げたりしていて、普通なら近づきたくない状態だったが、山口冨士夫の声はアケミを語る上で必要だと考えていたので、意を決してインタビューしたら、案の定、絡まれまくって難儀したものだ。しかしその日、プライベーツの延原達治と2人で立ったステージで、キメにキメた凄い演奏を目の当たりにして、社会的善悪を超越した芸術の凄さというものを体感させられた。

(ちなみにこの日、当時数か月動向が分からなかった町田町蔵が突如楽屋に現れ、「マチゾーが来たぞ」と騒然となった。今でもハッキリ覚えている)

その数年後、当時多摩某所にあったホッピー神山氏のスタジオに向かうため、最寄りの駅を降りて、長い一本道を歩いている途中、前に居たギターを下げた猫背の、ラスタヘアーの男性を後ろから追い抜いた。あまりにその佇まいがタダ者ではなかったので振り向いたら、なんと山口冨士夫その人であった。

何とはなく反射的に会釈をしたら、内気そうに眼を伏せておどおどしてしまい、野音でのあの態度と同一人物とはとても思えなかった。彼の本質はこっちなのだろう。

伊藤耕にしても、川田良にしても、時には社会的規範をハミ出してしまいながらも(取り返しのつかない罪ではない範囲で)、一芸の世界にしか生きられない人たちが、生きにくい世の中になってしまった。

冨士夫が90年前後に、共に活動することの多かったボ・ガンボスにゲスト参加した時のプレイ。残っている映像の中ではこれが好き。ヴォーカルのどんとも亡くなってもう20年近く経つのか・・・。

http://www.youtube.com/watch?v=xTZwBNUjNFk

★年も押し詰まった1220日に公表されたのが、ムーンライダーズのドラマー橿渕哲郎氏の訃報。ニコ生に向かう途中に家人からメールが入って、電車の中で愕然とした。数年来体調の波があるのは知っていたが、癌を患っていたとは。後日、ソロアルバム『リラのホテル』で個人的に追悼。

ムーンライダーズの艶とロマンチシズムの側面を担っていたのは間違いなく橿渕さんだった。日本ロック史に名を残す82年のアルバム「マニア・マニエラ」は、橿渕さんのセンスがかなり影響していると思う。世間的には映画「釣りバカ日誌」の音楽担当ということでしか語られないのが何とも残念。

大のムーンライダーズフリークである、荘司典子さんもさぞ悲しまれていることだと思う。

それにしても40代目前の頃に「who‘s gonna die first?」と歌っていたライダーズから、とうとう鬼籍に入るメンバーが出てしまうとは。完全な再結成も永遠になくなったかと思うと、もっとライヴを見ておけばよかったと後悔の念しきり。ご冥福を祈るのみ。

マニアマニエラの中で、ニューウェイヴ世代のアンセムとして鳴り響いていた橿渕さん作品「スカーレットの誓い」。07年のライヴから。

「薔薇がなくちゃ生きていけない」は、この歌を作った4年後に急死した現代芸術の大家であり詩人であり、教育家でもあったヨーゼフ・ボイスのキャッチコピー。80年代に青春を送った、アンテナを敏感に張っていた人たちの多くは、このフレーズを耳にして狂喜したものだ。

http://www.youtube.com/watch?v=0RZ5CSSyVu0

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2013年12月30日 (月)

長距離GⅠ廃止論に反対

 今回は、24日発売の週刊競馬ブックに掲載されていた、日経新聞・野元賢一記者の、「3000m級GⅠ廃止」の提案に対して書くことにする。

 最初にことわっておくが、特に野元記者について含むところはない。23回ではあるが、全く関係ない件とはいえ膝を交えて話したこともあるし、氏のスタンスや持論は十分理解していて、その上で、のことである。

そもそも野元記者に限らず、以前からこの手の意見は根強く出ており、こうした見解への反対論を主張しておきたいということが第一の動機である。反対派として、書かれっぱなし、言われっぱなしで終わるわけにはいかない(笑)。

掲載されたコラムを読んでいない方には分かり辛い内容だが、ご容赦願いたい。

★「国内でフルメンバーが集まらない現象」を解消する策の1つとして、春の天皇賞と菊花賞を廃止するという案を出しているのだが、フルメンバーが集まらないことと、長距離GⅠを廃止することの間には、全く関係がないと考える。3000m級GⅠにフルメンバーが集まらないので考え直せ、ということなら筋は分かるのだが、国内レースにメンバーが集まらない理由が長距離GⅠの存在にあるというのは、それとは意味がまったく違うことは納得してもらえると思う。

私は、国内でフルメンバーが集まらない最大の原因は、84年に距離別体系が確立されたことに尽きると思うし、特に近年においては、社台の一極集中による馬の使い分けが良く言えば徹底、悪く言えば行きすぎていることも大きいと思う。さらには一部の関西の調教師に根強い、中山競馬場のレースを敬遠するという「間違った解釈」も影響している(こと皐月賞、有馬記念についてだが)。

★コラムでは、ウオッカ、ブエナビスタ、ジェンティルドンナも春の天皇賞に出ていなかったことが指摘されているが、戦後はともかくとして、そもそも昭和50年代以降、牝馬は一流所でも春の天皇賞に出るケースは少ない。

また「近2年続けて、菊花賞にダービー5着以内馬が出たのは1頭だけ」という現実も指摘されているが、今年のアポロソニック、ペプチドアマゾンは故障、ロゴタイプは明らかな距離不適に加え、札幌記念を使って体調を崩しており、去年もディープブリランテ、トーセンホマレボシ、ワールドエースと故障してしまっていた。つまり菊花賞に限らず、どのレースにも出られなかった馬が10頭中6頭もいたわけで、元気でも実際にこれらの馬が菊花賞に出ていたかどうかは別にして、ダービー上位馬が菊花賞に出なくなった理由として考えるのは無理がある。

★「長距離GⅠを勝った馬が、その後全く活躍していないではないか」という声はよく聞く。売り上げのためだけに競馬があるわけではない・・・・という理想論ももちろん声を大にして唱えたいのだが、それよりも長距離GⅠを勝った馬たちも種牡馬として、それぞれの特性を活かした血を残していることを確認してもらいたい。マヤノトップガン、スペシャルウィーク、ダンスインザダーク、マンハッタンカフェ、スズカマンボ・・・と、決して意義がないわけではないことは明らかだ。距離別体系にバラエティを持たせることこそ、多様な血の保存に繋がり、引いてはその国の馬の質を一極集中化させずに質を保持するというかねてからの持論はこの機会に改めて強調したいし、本質的な意味での長距離戦の価値は、売り上げという面とは別に語られなければならない。

 

メンバーが揃わない原因は長距離戦にある、あるいは長距離戦にはメンバーが揃わないからやめてしまえというのは、売り上げが低いものは全て否定するという論理と差がないように思える。

なんのかのといっても、ディープインパクトもオルフェーヴルも春の天皇賞に出走したし、今のところ来年はキズナも出走を予定している。去年は外国からレッドカドーもやってきて好走した。菊花賞や春の天皇賞の距離を短縮するような事態には、万が一にもならないと強く信じるし、JRAの良識も信頼したい

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2013年12月27日 (金)

12月22、23日

 22日の有馬記念は東京競馬場。中山には12万入ったそうだが、有馬記念の頃には東京にもフェブラリーSくらいは人が入っていた。

 この日も快晴。午前中は無難に打ち回し、最初の勝負レースだった中山6Rで軸馬クロタカ、対抗フェアエレン、爆弾イーグルカザンが完全にハマってくれた。これで波に乗れるかと思ったら、ホープフルSで鼻柱を折られる。この日一番と言っていいほど自信のあったタルトオポムがインで詰まりまくって終わってしまった。勿体ない競馬。あと2頭分前で競馬していたら、外へ出せる進路はあったのだが。まあ仕方ない。

 

グッドラックHは、グランデスバルはあるけれどゴールドメインとカーマインはない。軸馬馬アイスフォーリスは、後ろに構えすぎ。しかしこの馬、やはり2400級の方が走る。アイス、モシモシ、グランデなら最高だったのだけど、アイスもモシモシも仕掛けが遅れた。

 師走Sが意外について、気を良くして迎えた有馬記念だけれど、これはもう以前書いた通りで玉砕。ただただオルフェーヴルの独演会。

 

この日の阪神はまるで当たらない。中山とのトータルで見て勝ちは減らしたが何とか逃げ込んだという感じ。最終週だからと、1つ当たると次を強く打ち過ぎてしまい、3歩進んで2歩下がる的な効率の悪さ。反省。

 それにしても、有馬記念の直線カメラはなんぼなんでも引き過ぎだろう。オルフェーヴルが突き放した全景を収めたい気持ちは分かるが、あれでは2,3着がなにか全く分からない。カメラワークに工夫を望む。

 

 23日月曜。有馬翌日の開催には以前から反対しているけれど、馬券を売っているのなら買うのが務め。むしろ少しでもJRAから引っ剥がしてやろうくらいの心意気で1R前から東京競馬場。

 前日のタルトオポムのように、自信一杯だったのが中山3Rのギンザフェアレディ本命。しかし終始外を回らされて伸び切れずの5着。こうなると負けられない戦いとなった中山4Rの新馬戦。平野のケージーオオゾラ!平野と叫んだのは初めてのことかもしれない。平野の馬を本命にしたのも初めてだったような気がする。

 阪神カップは、上位評価のリアルインパクトが勝って、爆弾馬のガルボが2着に来たのだから、買い方次第でもう少し取れたような気がするが・・・馬連だけでは寂しかった。3連複3連単はサダムパテックと心中したので仕方なし・・・と割り切ろうとするのだが、ガルボとサダムの2頭をせめて3連複の一列目に置くべきだったという反省も強い。

 ハッピーエンドCはワキノキセキを拾えなかったのが失敗。これを買えないようでは・・・。あとから見直せば見え見えではないか・・・・。かくして、晴れのち曇り、雨が降り出す前に終わったという感じの最終日、これで2013年の馬券も買い修めとなった。

実質4頭立ての東京大賞典には食指動かず。30日の大井は面白いらしいが、年末押し詰まっての大井は素人が下手に首を突っ込むとやけどしそうなのでパス。新年5日まで、じっと我慢。

 打ち上げのあとはドッと疲れが出た。しかし早めに中央が終わる年巡りだと、このあとはたまりにたまった雑用が片付けられるので、人並みに年の瀬を味わうことができる。

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2013年12月27日 (金)

12月21日

21日の土曜。ニコ生終わって帰宅したのが2時過ぎ、そこからひと仕事して3時過ぎに就寝だったので睡眠時間4時間、かなり厳しい目覚めだったが、抜けるような青空で気持ちがいい。中山までの電車で少し寝て、西船橋に降り立った時は爽快。

 競馬場の人出も、土曜としてはおそらく今年最高なのではないか。大一番を明日に控えての、どこかいそいそした空気が場内に流れている。

 

 ラジオ日本は7Rから。あまり組まれていないダート2500mの下級条件だったが、いきなり馬連と3連複のダブル万券ゲットの幸運。久々に放送内で見せ場作れた。ただ個人的に、頭数が絞れたのに3連単買わないのはミス。

8Rはかするもせず、9Rは安いがド本線で決まってくれた。

 解説はここまで、あとは下で観戦。大障害はアポロマーベリックが予想外のブッチギリ。メインのラピスラズリはせっかくキングレオポルド来てくれたのにアフォードはない。

 ラジオNIKKEIはアズマシャトルが頑張ってくれた。前に行った組がモロすぎ。サトノアラジンは、あの流れと位置取りで上がりがメンバー中5位では・・・・。戸崎騎手は外に出せればとコメントしているが、そういう問題ではないように思える。シンガンは距離だろう。モンドシャルナは時間かかるかも。

 中山最終のストラスベイ、自信があったのに・・・残念。けっこうここから行ってしまった。

 

それにしても、秋の東京といい、この冬の中山といい、芝の作り方がとても良い。適度に差しが決まり、内だけが有利というわけでもない。時計も速すぎないし、レース自体に見応えがある。

 オルフェーヴルVSゴールドシップ、考えてみれば翌日の有馬記念が最初で最後の対決。年齢が違うから仕方ない面もあるが、強い馬同士の激突が1回きりというのは、考えてみればファンにとって不幸なことだ。こういうケースは近年多い。海外へ渡ったり、社台が馬を振り分けたりすることも原因。

国内の競馬人気の盛り上げという意味では、以前のように、ライバル同士が何度かぶつかって勝ったり負けたりのドラマの方が、間違いなく貢献できるのだが。一発勝負では体調やらアクシデントやらが左右するケースも多く、味気ない。

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2013年12月24日 (火)

いろいろありますが

遅くなってしまいましたが、金曜のニコ生ご視聴、どうもありがとうございました。心より感謝いたします。3日間開催の予想と原稿ラッシュで、今になってしまいました。

純粋なプロレスファン(競馬は知らないがプロレス好き、という意味)からの評判も良かったようで、もちろん競馬ファンからも、プロレスラーをお招きしたことについて好意的な反応をいただき、ホッとひと安心しています。蝶野選手、中邑選手のおかげです!

おかげさまで当日だけで約33000人の方々に訪問して頂きました。タイムシフト予約をして下さった方も多いと思うので、加算すると本当にたくさんの皆さんに見て頂けたことになります。

来年は未定ですが、また機会があればよろしくお願い致します。

有馬記念は大団円決着。ゲストの中では中邑選手と安藤さんがズバリ的中されています。

しかしオルフェーヴル本当に強かった。いろいろ重箱の隅をつついたのが恥ずかしくなるほどの圧勝劇。穴党にとっては悪夢のような?有馬記念だったと思いますが、一般社会への影響(たとえば田中投手や海老蔵、小塚選手、AKBメンバーなどがツイッターやブログで感激を発信したり)を考えると、競馬人気という意味ではこれで良かったのだと思います(しかしせめてヒモは荒れて欲しかった気も・・・)。

3日間開催のもろもろはまた改めて。

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2013年12月18日 (水)

12月15日の競馬&お知らせ

◆この日は東京競馬場。中山は朝から細かく拾って結構取れたが、阪神、中京の10R以降と、中山、阪神の最終で沈没。

 朝日杯は今年も面白いレースになった。GⅠには確かにふさわしくないコースなのかもしれないが、個人的には相性が良いレースだっただけに消えてしまうのは何とも残念だ。

それにしても来年以降の、夏はともかく秋シーズンからの2歳重賞ラッシュには何とも違和感あり。このことについて詳しくは、先月の最強の連載に書いた通り。

◆さるところで、「ジェンティルドンナのJCが時計的に低レベルである」という一部マスコミの見解に対し、とある評論家がかなり激しく攻撃を加えている文章を読んだが、その中に、「500万の馬よりもジェンティルドンナが弱いというのか」という趣旨の主張があって、その言いがかりのようなレベルの反論には呆れてしまった。ジェンティルドンナの能力と、JCの走破時計は全く別の話であることぐらいは、考えなくても分かることだと思うのだが。

どんな理由があったとしても、どれだけ上がりに凄い脚を使ったとしても、最高峰の古馬GⅠレースが500万レベルの時計で決着してしまったら、それは「あくまでも走破時計だけで語るなら」評価はできないと判断するのは、まったくもって当然のことだと思う。個々の馬について、上がり云々からどう見直すかというのは、それとはまた別の話であって、レース自体の評価と勝ち馬の評価をイコールに考えるのはおかしいのではないだろうか?

◆16日はニコ生競馬の打ち合わせ。17日は、風邪でなかなかできなかったインフルエンザの予防接種をようやく受ける。今のところ体調はソコソコ。ニコ生、そして3日間開催と、最後は完璧なコンディションで乗り切らなければ。

◆お知らせ。20日の金曜、朝8時40分前後から50分までの間の、どこか5分間で、TOKYO FMの「クロノス」に生電話出演します。有馬記念についてのコメントです。

そして20日は、ずっとお知らせしているニコ生競馬、有馬記念スペシャルが22時半から。時間が合わない方はぜひタイムシフト予約でご覧ください。

オルフェーヴルが引退を飾る大団円、池添にこの馬の最後を飾ってもらうシーンも見たい気がするし、ゴールドシップがやはり強かったのか、となるのも悪くないし、しかしかつての有馬らしい大波乱の唖然とする結末も久々に期待したい自分もいるし・・・・まあ馬券はもちろん穴でいきます。

 天気はどうやら大丈夫。芝もほどよく時計が掛かる良い舞台。各馬無事に走れることを願うのみ。(それにしてもやはり有馬の翌日の開催はやってはダメだ。3日間開催は別にいいのだが、この週にやることではない)

 

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2013年12月18日 (水)

12月14日・土曜

1214日土曜、中山競馬場へ向かおうとして某駅に到着したら、人身事故で直前まで電車が止まっていたらしく、運行再開したばかりの状況。再開直後では稼働本数は少なく、ホームでなんと30分待ち。しかもやっと来た電車もスシ詰めで、自由に身動きが取れるようになったのは新宿だった。そんなこんなで競馬場へ到着した時点で結構疲労。

この日は午前中だけで首都圏で3件の人身事故があったようだ。その影響の大きさを思うと、心底腹立たしい(JRに対してではないですよ)。

 中山に到着してすぐの未勝利戦、ダイワラスターーランデッククィーンの馬連150倍デキた!と思ったら、最後に1番人気のドリームティアラが伸びて2着に割り込まれる。しかもドリームは喜んで切り捨てた馬。疲れて到着した上にこれでは意気消沈。

この日の中山、ラップタイム表示は新馬戦だけだった(と思う)。でも、どうせスローばかりの新馬戦で出す意味はあまり認められず、やはり特別戦にした方がいいのではないか。ひいらぎ賞のようなレースでこそ表示すべきだろう。これについては以前から主張しているように全レース表示が望ましいのだけれど。

 そのひいらぎ賞、ミッキーアイルの独り舞台。若駒とは思えぬスマートな走りをするタイプ。クラシックを目指すのか、マイル路線へ踏み切るのか分からないが、そのあたりの距離ならかなりの域に。無事に進んでほしい。中山で強い馬は本当に強い馬。

 

 ラジオ日本の放送中、スタジオは地震に見舞われた。緩やかな大きな横揺れが2分近く続いた、競馬場のあたりは震度3と4の間?くらい。しかし都心以西の東京ではほとんど感じられなかったらしい。揺れたのは千葉や茨城が中心だった。被害が出なかったのは何よりだが、揺れている間はかなりの規模になるのではと恐れていた。

 この日キチンと取れた馬券は、ワイルドドラゴンから入った中山10Rの馬連くらい。愛知杯、買った馬の多くがあのスローにもかかわらずみなシンガリ近辺ではドモナラズ。競馬にはよくあることとはいえ・・・コウエイオトメ、同じ負けるでももう少し何とかならなかったものか。

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2013年12月13日 (金)

12月7,8日の競馬から

JRA―VANのカレンダーを、やっとこの間12月にめくり替えた。というのも、11月の写真に毎日見入ってしまって、ついつい月が改まってもそのままにしていたから。その11月の写真はTTGの77年有馬記念だった。4コーナー回ってトウショウボーイとテンポイントがピッタリ併せて競り合っている図である。いまだにあのレースを凌ぐレースを、見たことがない。

◆アマゾンから本のセールスメール。例の「○○の本をお買い上げの方に、こんな本をご紹介しています」というやつ。それが和歌研究者の上野誠氏の著書だったので、?と首を捻ったが、これ、最強の法則でもおなじみで毎週のように日曜は競馬場で行動を共にしている上野誠氏の本「ダイヤモンドヘッド」をアマゾンで買ったことがあったので、それで同名異人の著作を推薦してきたのだと納得。

その話を本人にしたら、競馬の方の上野氏の著作が日本文学の棚に置かれていることがあったそう。

127日土曜は中山競馬場。人出が少ない。1週目はふなっしーも来たから・・・ということはないが、結構賑わっていたのに。

ふなっしーといえば、船橋のとある家具店主が正体だと記事にあった。それにしてもふなっしーのアドリブ能力は素晴らしい。並みの芸人では叶わないレベル。

◆場内実況映像のラップ表示の有無の基準が、相変わらず分からない。お金が掛かるのでなければ、全平地競走でやるべきだと思う。

◆ラジオ解説は7R~9R。7Rは2着馬キスカラハジメヨウが買えず。この馬といい、日曜のバカニシナイデヨといい、ドクターコパ一家が新たな珍名派閥?を形成しつつあるようだ。しかもソコソコ走る。

 朝日CC。本命タマモベストプレイは、直線勝てるか、というところから鈍ってしまった。プラス12キロでの出走は、菊花賞で負荷のかかるレースをした反動で緩ませたものかもしれない。

諦めたところで、猛然と外からピンクの2頭。爆弾馬に指名したカワキタフウジン、ハナズゴールと分かるや、思わず声が出た。どちらが2着でも良いのだが、カワキタの方が倍くらい配当が大きい。対抗アルキメデスとのタテ目とはいえ、カワキタ2着で馬連的中(3連単はタマモと心中してしまった・涙)。

ホッとしていたら、近くにいた人から突然声を掛けられた。「おめでとうございます、でも予想TVじゃないレースだと取れるんですね」と痛烈な一言。これには苦笑するしかなかった。

 まあ、勝つのはタマモかアルキメデスの2頭のどちらかと書いておいたので、タテ目でも許されるだろう。見え見えの「引っ掛け問題」だった?ラウンドワールドは危険馬指名で3連単の3着に塗っただけに留めたし、予想としては一応の正解。

◆日曜はジリジリ負けたが、中京7R、モシモシに救われた3連複。あれだけつくとは。しかしその後またジリジリ負けて、東西10R以降は的中なし・・・だいぶ目減りして終わった。

阪神JFは強い3頭が強い競馬をした。その強い馬たちに流れもまた味方した。

メイン直前に某所からキズナ有馬記念回避のメールが入る。落胆したが、当初から出られる状態ではないという話もチラホラ聞こえていた。出走表明はせめてもの陣営のリップサービスであったのかも。

 来年は大阪杯から春の天皇賞とのこと。強い馬が長距離戦を照準に入れてくれたことは、実際のレース結果がどうなるかにかかわらず、実に喜ばしい。エピファネイアもおそらく春の天皇賞を使ってくれることだろう。

◆イソノルーブル(あの年の3歳牝馬は強かったなあ)とダイユウサクが死亡、抽選を通れば朝日杯で狙おうと考えていたオーシャンヒーローは屈腱炎。残念な知らせばかりが続く中、日曜の香港ではロードカナロア圧勝。勝つのは当然としても、あの着差は胸のすくもの。着差は必ずしも強さとイコールではないが、スプリント戦は別。1200mでのあの着差は能力をそのまま反映するものだと思う。

 香港カップのトウケイヘイローは実に惜しいレース。しかし能力の高さは証明できた。それにしても、トウケイといい、アスカクリチャンといい、有馬記念で見たかった。この時期、スプリント戦は国内に大きいのがないからいいとしても、中長距離路線はやはり有馬記念を第一に考えてほしいものだ。

◆月曜はニコ生の台本書き。10日は最強の法則の締め切り。11日は久々に髪を切って染めた。13日は月刊競馬最強の法則発売、連載と、有馬記念についてコメントしている。

今週末は全国的に一気に冷え込む予報。どなたも体調に十分ご注意を。

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2013年12月 6日 (金)

お知らせ+雑感

★次回ニコ生競馬は1220日、2230分~2500分でお届けする有馬記念スペシャル。この秋の4回連続シリーズの最終ラウンドです。

前半のゲストは蝶野正洋選手と中邑真輔選手。06年のGⅠタッグ優勝コンビがニコ生で復活!

後半は安藤勝己さん、東スポ舘林記者、高橋章夫カメラマンの登場です。

司会は前後半通して不肖・水上と今井りか嬢。

タイムシフト予約は

 http://live.nicovideo.jp/watch/lv160812039

(この告知は今後新記事エントリのたびに表示します)

よろしくお願い致します。

★ラジオ日本は13時から14時半。競馬予想TVは次回は1月4日です。

★トウカイトリック来年も現役続行を表明。凄すぎるし素晴らしすぎる。

★先日見つけたウマい立ち食いそば。チェーン店だと思うが小諸蕎麦の三越前の店舗にあった、「豚バラ肉うどん」。柚子胡椒を付けながら食べるのだが、これが止まらない。

★チェーン店で思い出したのが、そういった展開の喫茶店などで「席を先にお取りください」という表示が増えてきた。しかしどうやって取るのか?何か私物を空席に置いてきて、その後で注文をしてということのようだが、そうしている間にその私物を盗られたり除かされたりすることもないとも言えないだろう。席取り札のようなものを設けてくれたら、それで事足りると思うのだが。

★YOU TUBEであまりにも意外で、そして嬉しいものを見つけた。1つはじゃがたらの89年の日清パワステのライヴでのあるシーン。このライヴは実際に見に行っていたのだが、仕事の都合でいったん中座していた。その間に、なんとフランク・ザッパの「PEACHES EN REGALIA」のカヴァーをやったという話を後から聞いて、とても悔しい思いをしていたのだ。その見逃したパートを唐突に発見、感涙。

 もう1つは19832月のNHKFM、ニューサウンズスペシャルの森田童子出演回の同録。大学入試直前に、背伸びをした拍子に背筋を攣らせて動けなくなってしまい、物にしがみつかないと立ち上がれないような状況で聞いた記憶がある。

森田童子の素のしゃべりを聞けるというのはとても貴重な機会であり、まさに千載一遇だった。週刊FМの番組表でゲストリストを発見して、目を疑ったもの。

自宅浪人していた自分は、12月の駿台模試の帰り、会場の明大校舎からお茶の水駅までの間に何枚か貼られていた森田童子テントライヴの、白黒のあのポスター(知っている人は分かってもらえると思う。興味があればググってみれば)のおどろおどろしさに圧倒されて、しばらくジッと見入っていた。その白黒の色調と、抜けるような冬晴れの青空のコントラストがまざまざと甦る。あの日、木枯らしの中、背中を丸めていたのは寒さのせいだけではなかったような。

◆早くもオリンピックの設備建設のために、霞ヶ丘団地の住人が立ち退きを迫られているとの記事。もちろん代わりの住居は準備されているのだが、住人の多くは高齢者で、病や経済上の理由で引っ越しも容易ではない。何より地域コミュニティの中で、安心して生活していたのに、それを強制的に断ち切られてしまうことへの戸惑いと怒りがレポートされていた。

似たような状況が、武蔵小杉駅前の再開発でも起きているそうだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131127-00000017-kana-l14

そして何度か書いてきたように、わが町・府中の駅前も同様。再開発の必要性を住民に問うたわけでもないのに行われるこの理不尽。府中駅前の多くの店は一時移転で乗り切るようだが、中には創業数十年という個人商店が、閉店を余儀なくされている。

先日の怒り新党で、マツコデラックスが、個人書店が消失していることへの違和感や反対を唱えていたが、情緒的な部分ではそれと全く同じ。集積化と利便性を追い求めるあまり、日本中でもう取り返しのつかないことになっている。地縁や歴史、伝統という目に見えないものが、余りにも粗末にされている。

◆秘密情報保護法案。あれだけ急ぐ理由が不明。おそらくアメリカの圧力があるんでしょうな。他に急ぐべき法案はいくつもあるのに、それらは放置して、これだけ強硬に可決させるのは、どう考えても、背後に何か知られてはマズイことがあるからに違いない。

反対に、実効力は薄いかもしれないが、自転車の右側の路側帯、歩道の通行を禁止するという規則追加は基本的に賛成。ただ、問題はこうした小手先のルールではない。歩行者の側を通る時に最徐行をするということが一番大事なのだ。歩行者、バス停などで立っている人間から見ると、自転車のスピードであっても、すぐ側を通られるとかなりの恐怖を感じる。小さい子供や老人ならなおさらである。歩行者が身を縮まらせて避けるようなことが普通になってしまった上に、自転車に乗っている人の速度感覚がまったく歩行者とズレていることが周知徹底されていない。

知人のご母堂が自転車に当て逃げされて、鎖骨を骨折したということが去年あった。下手したら頭蓋骨骨折だって十分ありうる。こういう事故が1つでも減ることを願う。

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2013年12月 4日 (水)

11月30、12月1日の競馬

 いやあ、こんなに長引く風邪は人生初めて。この3週間で、おそらく過去10年分くらいの咳をしてしまった。突発的に猛烈にノドが痒くなって、咳が5分くらい止まらなくなる症状が1週間続いていたが、やっとこの2日くらい良くなってきた気がする。聞けば同様の症状の人が結構いるようで、明らかに新しいRSウイルスだと思う。

10月に従来のRS(いわゆる風邪)ウイルスが変異したというニュースがあったはずだが、確かにそうだと思う。そういえば去年にノロウィルスも変異したと先日発表があった。爆発的に流行するウイルスや細菌性の病気というのは、つまりそういうことなのだろう。

 

そういえば、今アメリカの医学界を中心に、長年人類に投与されてきた抗生物質が近い将来一斉に効かなくなるという「スーパーバグ」が懸念されているという。簡単に言えば、抗生物質で撃退してきた多数の細菌が、耐性を持った新種に続々変異していくサイクルに入りつつあるということだそうだ。

 寒暖差や気圧差の急激な変化により、人体の抵抗力そのものも低下させられているのだから、日々の備えは大事。こういう座りっぱなしの仕事だから、健康保持のために常日頃から適度に運動してないとダメだ。私の場合は心臓の問題もあるから、程度の加減が難しいのだけど。なお栄養摂取は一切問題なし。なんでもおいしく食べられるのが救い。

 1130日土曜。中山競馬場に11時頃に到着。連続開催だから芝が長いとは想定していたが、それにしても想定以上に長く見えた。時計も例年のこの開催の良馬場よりは少し掛かっている。中には相当掛かっているように書いている記事もあるが、ペースの影響が大きい。昨年の冬の2週目(1週目は道悪)と比べても、異様な掛かり方をしているわけではないことは断言しておきたい。

 話題のサングレアルがデビュー。直線に入った時は勝ち切れないかと思ったが、エンジン掛かってからはジワジワ伸び切る。一瞬の切れではなく長く伸びる脚の印象。

 千両賞は珍しくほぼ印通り。意外と付いてくれて喜ぶ。

 ステイヤーズSは思ったより前半が流れて締まった良いレースになった。狙ったコスモロビンは早めの競馬なのでタレてしまった。勝ったデスペラードは有馬記念へ出走表明。トウカイトリック3着にはスタンドから歓声が沸いた。頭が下がる。マイネルキッツとネヴァブションは引退が発表された。

 

 金鯱賞は本命フラガラッハ届かず。対抗と4番手のタテ目。押さえてなかった。3着ウインバリアシオンには手が回らず。軽視したメイショウナルトはやはり惨敗もこれは負けすぎ。精神状態の問題か、あるいは夏場連戦の疲れか。少しおかしい。

 失敗は阪神最終。クロタカとセイラ2頭軸にしながら、勝ったアクションバイオが買えず。この馬は買えない・・・と思っていたら2番人気とは。

 日曜は朝から私用で荻窪に。東京競馬場到着は1時半頃になった。ガリバルディの勝ったレースは見逃して、帰宅後にVTR。一度叩かれて芯が入った感じ。強かった。2着シーサイドバウンドは私のPOG馬だが、これだけアッサリ交わされると惜しくもなんともない。

 そんなことよりこの日はポインセチア賞で悶絶。配信したのは軸馬ビタミンエース、相手馬メイショウシンシア、爆弾馬ランウェイワルツ。しかし出遅れるかよ先行馬のビタミンエース・・・・猛然と大外から追い込むも3着馬と同タイムの5着、こういうことはよくあることだが、33万の3連複200円分はさすがにデカ過ぎた・・・。何とかならなかったか(涙)。

 JCダートはホッコータルマエとグランドシチーで入ったのでヒモ馬同士ではどうにもならず。意外にもスローペースになるとは。

ベルシャザールは、ここは一度挫折の公算大と思っていたので、勝ち切ったことには少なからず驚いた。ワンダーアキュートの武豊、4コーナーから直線入ったところの捌きは、分かっていても巧いのひとこと。

ホッコータルマエ、一度は完全に抜け出したが・・・幸騎手によれば「ソラを使った」とのことだが、本当にそうなのかもしれないが、VTRを見直しても、あのハデすぎるアクションを始めた途端に脚が鈍ったように見えるのは気のせいか?まあ馬に乗れない人間が御法のことをアレコレ言っても仕方ないが、真似の対象である(と思われる)欧州の騎手のそれよりも軽く見えて仕方がない。

かつて17歳で全米を制したスティーヴ・コーゼンは、馬に騎手の存在を意識させないのが最高のフォームとして、馬の首にへばりつくような姿勢で、無駄な動きを一切排していた。背中にコーヒーカップを置いても一滴もこぼれないと例えられたあのフォームは誰にも真似できないのかもしれないが、無駄に動かない方が馬の気を走る方に向かせることができる、という考え方は、素人でも納得できるほど理に適っているように思われる。

先週の阪神芝ではゼンノロブロイが暴れまくった。トータルのデータでは、とくにゼンノロブロイがこの開催に浮上するわけではなく、拾えるものではない。こういう局地的な短いスパンのデータは、短期の戦略的に本当に役に立つ。数字の蓄積だけを見ていると、勝負勘は失せる。

なんやかやで馬券の方は巧く滑り出せた。年末あと3週、すべて勝ち続ける気合で臨みたい。それにはとにかく健康面を早く元へ戻さないと。

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