世界は凡人の能力で進んでいく
経済は、偏差値50の知識と能力で歩んでいく。
政治は、知能指数100の思考で歩んでいく。
すべては、それに参加している能力の平均値で進んでいく。
経済、特に株価というのは、本能のままに馬鹿な動きをしていく。
連休明けに急上昇した日経平均株価に喜んだり、その後の5月危機を危惧したり、一喜一憂しているけれど、現在の状況を考えるに9000円台という株価はちょっと高すぎ。アメリカの金融ニュースを聞いての勢いのままの株価上昇でしょう。
これは、投資家の多くが短期しか見ていないという証拠。
5年先を見るならばもっと株価は低いだろうし、
10年以上の長期だけを見るならば株価は最初から9000円だったでしょう。
今9000円台である現実は、今後の今一度の大暴落を示唆するものと言っていいでしょう。アメリカはまだまだ負債を隠しています。実質的な負債を負債と認めない動きもあります。政府が投資した資金は10年後の将来につづくものへと繋がってるものは少ない。すべては時を伸ばすためだけの資金。
せっかくだから、その伸ばしてくれたタイムリミットを有効的に活用し、世の中を確実に変革していけなくちゃいけないんだけど、ばらまかれた資金を使う人たちは、今までの世を復活させようとしか動いていない。
これは何もアメリカだけの動きじゃない。
アメリカではオバマ大統領が「ニューディール政策」を断行している。
ニューディール政策の醍醐味は、世が変革する変わり目に、いち早くその世に対応した社会整備を行うことで経済を活性化することにある。世界のどの国よりも早く社会基盤を変革していくことで次の世の勝ち組となる、そんな政策だ。
1930年代のルーズベルト大統領が行った元祖ニューディール政策は、ダム、橋、ハイウェイなどの社会基盤を作り上げ、電力社会や車社会の社会をいち早く造り上げることに成功した。
そしてその後、太平洋戦争を経て工業的なニューディールも発生し、アメリカは超大国へとなっていく。
オバマが掲げるニューディールの特徴は「グリーンニューディール」、つまり環境社会への対応を望む政策だ。これはとても有意義なことです。石油枯渇社会へ向けて、また温暖化抑制の流れをくみし、石油社会からの脱却を図らねばならない人類の長期的な課題と言えます。
ニューディール政策というのは、こういう前向きで長期的な計画を行うことで有意義な政策となる。
しかし・・・、日本の経済対策・・・。
日本は14兆円の経済対策を発表していますが、これがなんとも下向きな残念な計画となっている。「経済対策だ」といって省庁の車を新車に買い替えたり、ハコモノ行政に資金を流したり、訳の分からない使途不明な基金に流れたり・・・。
現在世界は100年に1度の大不況といわれていますが、現在霞ヶ関では100年に1度のバブル状態なのだとか。14兆円の使い道が判らないから、どんどん無駄遣いして会計を埋めていく・・・そんな計画なんだそうな。凍結された無駄な道路計画も復活するのだとか。ホント、日本人て馬鹿だよ。政府のバカ断行の内容を理解してない人が多いんだから。
その金ってね、すべては国の借金なんですよ。私たち国民の税金から今後何十年もかけて返していく借金。国債です。もっと有意義に使ってくれよバカ政府ども!
ま、ちょっとはグリーンニューディールっぽいこともやってるんですけどね。甘いです。
例えば使い道がない1兆円なりが有ったとしたらね、それら全て太陽光発電所でも作っちゃえばいいんですよ。電気自動車購入とそのための社会整備とか。電気自動車の購入に40%の補助金を出したっていいです。
また、スギ花粉対策とかも有意義です。今現在、一部の地方だけでやっている花粉の少ない杉への植え替え作業。これを全国的に行ったり。国産材木使用の為の社会基盤作りとか。思い切って市町村の建物を国産ログハウスで作っちゃったり。
そういうことに金を使う勇気が今の日本の官僚にはない、それを断行する勇気のある政治家がいない。
ああ~あ、つまんない。
アメリカの政治ってこういうところは良くも悪くも面白いんだよな。だから日本より投票率も高い。
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