【ソウル聯合ニュース】世界経済フォーラム(WEF)が核実験を受け、WEF年次総会(ダボス会議)への北朝鮮代表の招待を取り消したのに続き、国連も北朝鮮外交官を対象にしたプログラムの実施を無期限で延期するもようだ。
国連に詳しい消息筋は18日、国連が今月末に実施予定の北朝鮮外交官向け軍縮関連研修プログラムの実施を延期したと伝えた。
このプログラムを支援してきた国連加盟国が、今回の支援見送りの意思を伝えてきたという。
これにより、毎年1~2カ月間、北朝鮮外交官を招き国連やスイス・ジュネーブの国連軍縮研究所、関連国などを回りながら行ってきた研修プログラムが無期限で延期される。
このプログラムは当初、軍縮や核不拡散に関する国際規範などについての教育を通じ、北朝鮮の前向きな変化を引き出すことを目的に始まったとされる。
このため、研修対象も軍幹部に比べ相対的に「外の世界」を知り、世界と対話できる可能性のある北朝鮮の外交官を対象にしている。
前向きな趣旨の下に行われてきたこのプログラムを中断するのは、北朝鮮が4回目の核実験を行ったことに対し、核開発を続ければ「孤立」するだけであるという強い警告を発信する意味合いがあるとみられる。
ダボス会議への招待取り消しと国連のプログラム取り止めを受け、国際機関や各国による北朝鮮への圧力は今後も続くという見方が出ている。これらに対する北朝鮮側の反発は必至だ。