巨人・斎藤2軍監督、SB工藤監督ら殿堂入り
野球殿堂博物館は18日、今年の野球殿堂顕彰者5人を発表した。競技者表彰の「プレーヤー部門」は1990年代の巨人のエースで沢村賞に3度輝いた現巨人2軍監督の斎藤雅樹氏(50)と、投手として西武、ダイエー(現ソフトバンク)、巨人などで通算224勝を挙げた現ソフトバンク監督の工藤公康氏(52)が選出された。同じく「エキスパート部門」は大毎(現ロッテ)の中心打者として首位打者に2度輝き「安打製造機」と呼ばれた故・榎本喜八氏が選ばれた。工藤氏は60年のビクトル・スタルヒン、94年の王貞治、2014年の野茂英雄の各氏に続き、史上4人目の資格取得1年目での選出となった。
アマチュア野球関係者などが対象の特別表彰は、元衆院議員で太平洋戦争後の野球復興などに尽力した故・松本滝蔵氏と、法大の投手として東京六大学野球リーグ歴代最多の通算48勝を挙げ、92年バルセロナ五輪日本代表監督も務めた山中正竹氏(68)を選出した。
東京都文京区の同博物館で開かれた発表式には、斎藤、工藤、山中の各氏と榎本、松本両氏の家族が出席。博物館の熊崎勝彦理事長(プロ野球コミッショナー)から殿堂入り通知書を手渡された。
殿堂入りは192人(競技者表彰89人、特別表彰103人)となった。【神保忠弘】
野球殿堂の選出方法
いずれも75%以上の得票で殿堂入り
<競技者表彰>プレーヤー部門=現役引退後5〜20年のプロ選手が対象。野球報道経験15年以上の委員約300人が投票▽エキスパート部門=プロのコーチ・監督を引退後半年以上経たか、現役引退後21年以上のプロ選手が対象。殿堂入りした人、および野球報道経験30年以上の委員ら計約100人が投票。
<特別表彰>現役引退から5年以上のアマ選手、引退後半年以上の監督・コーチ、引退後半年以上のプロ・アマ審判員、野球の発展に顕著に貢献した人などが対象。プロ・アマの役員及び元役員、学識経験者など14人が投票。
競技者表彰の得票上位者
=★は殿堂入り
<プレーヤー部門>
斎藤雅樹 ★285
工藤公康 ★258
伊東勤 172
立浪和義 171
佐藤義則 103
(有効得票数337、当選必要数253)
<エキスパート部門>
榎本喜八 ★ 83
平松政次 70
星野仙一 69
権藤 博 63
バース 40
(有効得票数110、当選必要数83)
特別表彰の得票上位者
松本滝蔵 ★ 13
山中正竹 ★ 12
滝正男 6
(有効得票数14、当選必要数11)