森林の仕事ガイダンス2016
森林の仕事ガイダンス事務局から連絡が来た。
田中 淳夫: ゴルフ場に自然はあるか? つくられた「里山」の真実
ゴルフ場は自然破壊? それとも現代の里山? このテーマに再び取り組んで『ゴルフ場は自然がいっぱい』を大幅改訂して出版する電子書籍。
吉野林業てぬぐい(桴筏乗り下だし)
吉野林業全書の挿絵てぬぐい。描かれているのは土倉屋敷前の筏場。
武井 弘一: 江戸日本の転換点―水田の激増は何をもたらしたか (NHKブックス No.1230)
江戸時代は持続可能な循環型エコ社会だ、なんて嘘だった。米づくりも環境を狂わせる元だったのだ……と江戸時代の真の姿を浮かび上がらせる労作。
木下 斉: 稼ぐまちが地方を変える―誰も言わなかった10の鉄則 (NHK出版新書 460)
ここでいう「まち」とは、商店街のような街の中心部を指すようだが、田舎の活性化、地方創生にも通じるだろう。かなり本音で厳しいことを書いているから、現場を知る人には厳しくも心地よい。
田中 淳夫: 銀座ミツバチ物語 Part2 ―北へ南へ。西へ東へ。地域おこしの輪が広がる
銀座で始まった養蜂は、ミツバチよりも早く強く全国に羽ばたいたようである。そして羽が起こした風が次々と地域を変えていく。
徳川林政史研究所編: 徳川の歴史再発見 森林の江戸学 II
資源としてではなく、「暮らしを守る」治山や水源涵養、防風防砂、海岸林など災害から森林の歴史。江戸時代から明治にかけて、森林の保護育成は、こちらの目的の方が大きかったことを感じさせる。
山野井 徹: 日本の土: 地質学が明かす黒土と縄文文化
日本の表土はいかにして生まれたか。そして火山灰起源とされてきたクロボク土の驚くべき秘密を解き明かす。土も人間が作ってきたのだ!
中国新聞取材班: 猪変
イノシシの獣害問題を多角的に描いた作品。海を渡るイノシシや過疎を引き起こす怖さ、そして食肉としての可能性と限界まで読み物として楽しめる。ただ十数年前の新聞記事を元にしていることには留意。
田中 淳夫: 森と日本人の1500年 (平凡社新書)
日本の森の景観は、いかに造られたのか。今ある緑は、どんな経緯を経て生まれたのか。日本人は、どのように関わってきたか…。今ある景観は、ほとんどが戦後生まれだったのだ。今後必要なのは「美しさ」である!
田中 淳夫: 森林異変-日本の林業に未来はあるか (平凡社新書)
21世紀に入り、激動の変化を見せ始めた日本の林業。この変化を知らずして、日本林業を語るなかれ。果たして森にとって吉か凶か。そして「大林業」構想を提案する。
荻 大陸: 国産材はなぜ売れなかったのか
木材産業の戦後史をひもときながら、これまでの通説(というより単なる思い込み)を打破し、今後の展開を解説。あまりに赤裸々で、仰天すること間違いなし。
谷 彌兵衞: 近世吉野林業史
吉野林業の誕生から江戸時代までの発展の歴史を緻密に描く目からウロコの著
宮内泰介・編: 半栽培の環境社会学―これからの人と自然
日本国内にとどまらずアフリカやソロモン諸島など海外の調査結果を踏まえて、人が自然とつきあう形態に「半栽培」という概念を持ち込んだ論考。今後の人類の経済活動のヒントが含まれているのかもしれない。
田中隆文: 「水を育む森」の混迷を解く
森は水源涵養機能がある……と古くから唱えられてきた。しかし、科学的に証明されたわけではない。人々の思想や政策の方が先んじている。その歴史的展開と、野外科学のジレンマに焦点を当てる。
斎藤 修: 環境の経済史――森林・市場・国家 (岩波現代全書)
膨大な文献を元に、日本の森林史を、中国とドイツの森林史と比較しながら、いかに森林は守られたか、を説く。政策だけではなく、市場原理を無視してはいけないのだ。
浜田久美子: スイス式[森のひと]の育て方――生態系を守るプロになる職業教育システム
スイスの林業技術者養成を通して日本の林業界を見ると、仕事との向き合い方に根本的な問題があることが浮かび上がる……。
ヨアヒム ラートカウ: 木材と文明
人類と木材、ひいては森との関係を壮大なスケールで描いた大著。ヨーロッパが中心だが、目からウロコの記述がいっぱいである。
清和 研二: 多種共存の森: 1000年続く森と林業の恵み
最新の生態学の知見から林業のあり方、今後の進むべき道を提言する。多様性豊かな森こそ、安定していて収穫も多いことを思い知る。
藻谷 浩介ほか: 里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21)
マネー資本主義に対抗した「安心」のサブシステム、里山資本主義! 果たして日本の救世主になるか、それとも……。
村尾行一: 間違いだらけの日本林業 ―未来への教訓―
村尾林学の決定版! 眼からウロコが落ちるだけでは済まない。これまでの林業観を否定をして受け入れるか、読まなかったことにするか……。
森林の仕事ガイダンス事務局から連絡が来た。
昨日、古書市で大量の本を購入したことは、すでに記した。
今日はふらりと大阪の某古書市に。
ミニマリストめざして、溜まりに溜まった資料の削減作戦を決行している。
スマホでもKindleを導入することを知り(いや、知っていたのだけど、やらなかっただけ)、スマホ用のKindleアプリをダウンロードしてみた。
近頃、水産関係の書物をひもといている。
正月から朝日新聞の奈良版に「吉野悠久」というシリーズ記事が連載された。
東京オリンピックの出直しエンブレム、デザインの最終4案が決定したというニュースが流れていたが、こちらでも決定しました。
このところ全国で設置相次ぐ林業スクール。
Kindle版『ゴルフ場に自然はあるか? つくられた「里山」の真実』が、いきなり99円になった!
ゴルフ場に自然はあるか? つくられた「里山」の真実 (田中 淳夫) が、Kindleストアで193円値下げされて99円になりました。 http://j.mp/1JZHo81
ほんま、びっくりぽんや。。。
なんでも販売元のごきげんビジネス出版が発行する書籍すべてである。マーケティングとして初めて仕掛けるものだそう。
期間は、本日(8日)~14日まで。Kindleでは全品99円セールなのだ。楽天は、まだ年末年始の半額セール(292円)のままである。
この際だから、電子書籍の裏側を紹介すると、書籍価格を変動させない再販制度は、紙の書籍にしか適応できない。電子書籍ならではの時節を捉えた価格変動(たいてい値下げ)ができるのだ。
ただし著者側からすると、価格が下がれば印税も減る。しかも、もっと重要なのは、紙の本なら出版時点で印刷部数=発行部数分が印税として一括支払われるが、電子書籍では売れた分だけなのである。
そう考えると、よぼど爆発的な売れ方でもしない限り、利潤は小さい。もちろん何年もかけて積み上げていくと、全体では結構な金額になる可能性も秘めているが……。
ある意味、電子書籍は、版元にとっても、著者にとってもまだ実験的な代物なのだ。
とはいえ、99円セール。私もこの時に買えばよかった~と思わぬでもないが(~_~;)、お買い時ですよ。
※一時的にランキング1位になったようで……。
年末にKindleで本を購入したことを記した。
詣は、毎年山を超えて森の中を抜けて宝山寺へ向かう。今年は雪がなくて楽なルートだったが……。
また明治神宮の森が注目されているようだ。正月に、NHKスペシャルの「明治神宮不思議の森」が再放送(完全版)されたからだろうか。
新年明けましておめでとうございます。
2015年もあとわずか。
『小説 紙の消える日~森林メジャーの謀略』という本を読んだ。
今や「ふるさと納税」が大はやりだそうである。
もちろん、納税した先の特産物をもらえるからだろう。
NHK BSプレミアムで『フランケンシュタインの誘惑~科学史闇の事件簿』というドキュメンタリーが不定期に放映されている。
「科学」の持つ魔力にとり憑かれ、人生を狂わされた科学者たちの闇の事件簿―。
輝かしい科学史の闇に埋もれた事件に光をあてる、新しい知的エンターテインメント番組
……だそうだ。
私は、気に入って自動録画を設定しているが、今夜は3作目を見た。
Yahoo!ニュースに書いた「新国立競技場の知られざる不安」の記事の反響が続いている。
境省がまた妙なことを。
電子書籍『ゴルフ場に自然はあるか? つくられた「里山」の真実』、発行されました!
先日訪ねた京丹波町。
来週、『ゴルフ場に自然はあるか? つくられた「里山」の真実』が出版される。
先日、Yahoo!ニュースに執筆した「新国立競技場の知られざる不安。デザイン案にある木材は調達できるのか?」、結構な反響がある。ちょっとびっくりぽんや。
いつも散歩している生駒山の森林公園。
Yahoo!ニュースに「新国立競技場の知られざる不安。デザイン案にある木材は調達できるのか?」を書きました。
樽丸、そして樽や桶の話から、少し日本酒の話を。
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