January 18, 2016

Concession stamps(コンセッション・スタンプ)

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 オーストラリアからコンセッション・スタンプなる新種の割引切手のインフォメーションがありましたのでご紹介します。同国の郵便制度は250g以下の国内便は$1.00、国際郵便は$1.85です。それが国内便に限り60セントに割引になるというものです。

 健康保険証などの身分証明書で郵便局のマイポスト・コンセッション・アカウント(MyPost Concession Account)を登録します。その時点で60セントに割り引かれたコンセッション・スタンプ5枚が収められた切手帳を無料でもらえます。さらに年間で最高50枚のコンセッション・スタンプを買うことができます。その際も5枚を納めた切手帳形式で売価は割引価格のままの$3.00です。

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▶︎詳しくは下記URLにアクセスしてください。
 http://auspost.com.au/parcels-mail/concession-stamps.html?ecid=LK20160114008

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January 17, 2016

さすが大阪人

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 日米修好100周年記念切手の初日カバーです。この切手が発行されたのは政治の季節、60年安保で揺れていた時代です。
 関係部署から要望があったとはいえ、その喧騒の最中にこんな記念切手を出した当時の郵政省もどうかしてましたね。主旨はさておきタイミングが悪すぎます。新安保条約が強行採決されたのが5月19日、切手発行2日後のことです。さらに皇太子ご夫妻(今の天皇皇后両陛下)の訪米に合わせて9月には小型シートも発行されました。
 今から思えば、安保に反対した愚か者がそんなにいたのかと唖然とします。当時の岸信介首相の判断が正しかったことは明らかです。

 よせばいいのに、当時の日本郵趣協会も淡いグレーの弔事用枠を連想させるデザインの初日カバーを作成して記念切手発行に反対しました。ザンメル凹版印刷のキレも良い佳作なのに、なんとも無粋なことです。
 ところがそんな世間もどこ吹く風、さすが大阪人はレベルが違います。余ったのであろう小型シート用のFDC封筒を一般信に使い回しているのが下です。私たち郵趣家も使用例が欲しくて弔事用切手を貼った実逓便を送ったりしますが、それはお互いに意味がわかったうえでのこと。いきなり枠付き封筒の速達便が来たら驚きます。差し出しは幼稚園の園長先生です。堅実、倹約、反断捨離精神お見事です。決してケチなどとは申しませんとも!

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January 10, 2016

コピーライト表示なしのマスコット使用例

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2016011002 大阪の須谷伸宏くんからお楽しみ詰め合わせが届きました。いつもありがとうございます。その中から昨年秋に行われたわかやま国体の小型印カバー(部分)をご紹介します。小型印の報道発表当時から気づいていたのは、マスコットのきいちゃん使用に関してコピーライト表示がないことでした。小型印以外のさまざまな用例を見てもそうで、和歌山県の方針として事前にきちんと使用申請さえすれば省略して良い等の措置が講じられたものと思われます。これは今では少数派です。

 山本誠之さんからご恵送いただいたドラえもんポスト開設記念小型印にも藤子プロのコピーライトが入っています。マスコットの郵便商品使用にあたっては、今はこれがスタンダードです。

 その一方で、平成17年、東京の匿名希望のNさんが長野県伊那市のイメージキャラクター「イーナちゃん」を写真付き切手に使われた際には、非営利目的に限るという条件付きで市当局の許可を得たとのことです。「伊那市イメージキャラクター イーナちゃん」の文字を必ず併記するかわりにコピーライト表示が略されていました。これは現在も同じようです。

 以上のように、著作権者の考え方ひとつでパブリック・ドメイン的な使い方も、少数派ながら可能だというのが現状と言えましょう。ですからひとつひとつ見ていくと興味深い事例が見つかります。

 下は愛知県の匿名希望のMさんが発見・報告してくださったもので、エコーはがきの広告デザインをそのままアンケートはがきにも使い回している例です。スポンサーの郵便局(当時の東海郵政局)自身がデザインの著作権を所有しているのですから問題なし、ということなのでしょう。

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 直近では明日、平成28年1月11日に小平市成人式で使われる小型印に注目です。報道発表では成人式会場に設置される特設ポストに投函された郵便物に押印されることが書かれています。もちろんそれもトピックなのですが、やはり同市の公式キャラクター「ぶるべー」がコピーライト表示なしで使われることにも目を向けていただきたいのです。ゆうゆう窓口でも押印に応じてくださるそうなので興味のある方はぜひどうぞ。

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January 09, 2016

ペコちゃん・ゆるキャラコラボのポストカード

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2016010902 たまたま道の駅仁保の郷に立ち寄ったおかげでGETできました。中四国のゆるキャラとコラボしたミルキー商品を購入すると図のポストカードがオマケに付いてきます。

 手にした小箱が6箱入った大箱ひとつが税込540円。この大箱1箱ごとに1枚のポストカードをプレゼントという仕組みでした。さすがに今年55歳になろうかという押しも押されぬオッサンの俺です。3秒くらい悩んで買いました、2箱も(笑)。これに道の駅スタンプを押し、目の前にある仁保郵便局にも行って風景印をコラボ押印して完成です。商品も中身を出してパッケージを展開して一緒にコレクション予定です。

 なお、不二家さんのホームページではこのポストカードプレゼントのことは一切載っていませんでした。ペコちゃんコレクターの方、ゆるキャラファンの方は、自ら中四国各地の道の駅やお菓子屋さんを回ってGETされてください。

 しかし、ミルキーが36粒、ゆるキャラの使用料も払ってポストカードもつけて、各売り場に運送して540円って、ミルキーの原価っていったいどれだけ安いんだ?

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January 07, 2016

私製カバー好き

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 相変わらず私製の初日カバー、記念カバーの類が大好きで雑品を漁っています。先日も昭和50年の切手趣味週間「松浦屏風」切手の手作りFDCを拾いました。作成者は新発行を知ってわざわざ大和文華館に行かれたらしく、カバーに貼られた入場券裏面には同年3月30日の日付があります。奈良は戦前戦後を通してたくさんのコレクターがいらっしゃいました。その流れがこのようなカバーを作らせたのでしょう。今とは違ってパソコンはおろかワープロもない時代です。なにごとも手作業でしたから無骨で洗練されていないものも少なくありませんが、そこは気持ちを汲み取っていきましょう。

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 松浦屏風は切手になった左隻が有名です。この時にトリミングされたかるたの図も後に平成7年の国際文通週間130円切手に採用されています。右隻はまだ切手になってなかったと思います。
 左隻は日本切手よりも先にアラブ土侯国のアジマンが切手にしています。日本最初の国際切手展PHILATOKYO’71に便乗しての発行です。これは松浦屏風だけでなく、他の舞踊図屏風からもかなり適当にピックアップしており、切手としての素性は怪しさ満点です(笑)。しかし、切手の世界だけは先に発行したものが勝ちなんで、歴史的事実は変えることはできません。

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 異なるモノも数量を蓄積していくと突然、体系・系統が生じてくるという興味深い現象を起こします。正しくは「気付く」です。今回もそれぞれ別個に購入した私製FDC、絵はがき、アジマンのパチもん切手が、ひとつのまとまりを形成したなと感じられます。点が線になった瞬間です。

▶︎参考:初日カバーは私製がおもしろい

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January 05, 2016

世界最初のスノーボード切手

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明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

 暖冬ですね。寒いのが大の苦手なので助かります。そのくせ、こんな切手をご紹介するとは(笑)。ハンガリーが1998年1月22日に発行した長野五輪記念切手2種から100ft(フォリント)のスノーボード選手です。
 スノーボートは長野五輪から正式種目となった関係で、本券が世界最初のスノーボードを描く五輪切手です。その後、記録更新の情報は聞いていませんし、五輪切手以外で先行例があるとも聞き及んでおりません。これより早い発行券をご存知でしたらどうぞご教示ください。

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December 25, 2015

防府牟礼、防府牟礼西郵便局の風景印図案改正・新規使用開始

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 今2015年(平27)2月18日に正式に決まった大平山ロープウェー廃止を受け、防府牟礼郵便局の風景印が図案改正になります。ロープウェーを描いた現行図案の最終日は来2016年(平28)1月8日(金)、阿弥陀寺を描く新図案の使用開始初日は同1月12日(火)になります。
 上図はいずれこの日が来るであろうことを見越して以前に記念押印していたものです。左はJR防府駅構内の防府市観光案内所に配備されている観光スタンプです。オープン時間帯ならいつでもカウンターで押させていただけますので興味のある方はどうぞ。なお、その際にはウェットティッシュを持参されることをお勧めします。印面の汚れやゴミをウエットティッシュで落としてクリアにしてから押してください。備え付けのスタンプ台はだいぶ乾いていたので、鮮明印を得るには青色のスタンプ台も自前でご用意された方が確実です。

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 同日、防府牟礼西郵便局も風景印を使用開始します。現在、風景印は配備されていませんので新規の使用開始になります。こちらも主たる図案は阿弥陀寺です。
 実は、これまで阿弥陀寺を描く風景印はありませんでした。このたび一度に2局も登場というのは喜ばしいことです。

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December 23, 2015

嘘だらけの抗日戦争勝利70年記念切手(支那中共)

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 9月3日に支那中共政権が発行した「抗日戦争勝利70年」記念切手が最低最悪です。13種もの巨大なセット発行ですが、いかにも歴史の嘘、捏造を大言壮語して覆い隠そうという焦りが透けて見えます。

 基本的なこととしてみなさんよくご存知の通り、日本が敗戦した1945年(昭20)の時点で、中華人民共和国はまだ成立していません。八路軍は蒋介石率いる国民党軍に圧迫されて敗走に敗走を重ねていたのみで、散発的な局地戦というより小競り合いはあったものの、歴史に名を残すような組織だった戦闘は全くありません。南京大虐殺に至っては、日本軍が30万人も虐殺したという嘘も甚だしいだけでなく、日本軍が南京を占領していた3ヶ月のもの長い間、あんたらは何もしないでただ見ていたのかね?。じゃあ一体何をどうやったら「勝利」と言えるのでしょうね?。

 切手の図案を見たら、そんな嘘がはっきりわかります。取り上げられているのは一八歴史博物館、東北烈士記念館、中国人民抗日戦争記念館、上海淞滬抗戦紀念館、南京大虐殺記念館(侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館)、台児荘大戦記念館、延安革命記念館、八路軍総部旧址記念館、百団大戦記念館、平型関大捷記念館、再荘地道戦記念館、新四軍記念館、滇滇西抗戦記念館といずれも後の時代に建設された記念館ばかり。その背景には文革時代からさんざ目にした革命絵画(プロパガンダのための絵)、つまり空想の絵をアレンジしただけです。総括すれば歴史事実の描写はどこにもありません。当時の写真を切手にした台湾とは大違いですね。
 正しい歴史と言い張るのであれば、真正な当時の写真を使った切手を発行してもらいたいものです。次の80年の時は大いに期待したいと思います(笑)。

 今回のような嘘だらけのちゃちな紙芝居図案ではみっともなくてどこにも紹介できませんね。もちろん、私はこれらを現代史などには分類せず、お笑い郵趣あるいは図案ミス、インチキ切手、パチもん切手のコーナーに仕分けせざるをえなかったことも特に付け加えておきましょう。

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