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(有)イーディオ技術担当 飯田豊
Musicサーバのお問い合わせと同時にvoyageMPDと接続できないかのお話がありましたのでテストしてみました。
voyageMPDはどちらかと言えばオーディオ再生のみに特化したvoyageLINUX(いわゆるディストロではdebian系です)をkernelに使い、最小のローカルディスク(Compact FlashやUSBメモリなど)で起動します。
これに対してMusicサーバは色々な機能を装備しています。
(1) CDメディアの自動リッピング機能
(2) Tag付きflacファイルへの変換機能
(3) flacファイルを中心としたリッピングしたファイルを外部PCからアクセスできるNAS機能
(4) Webブラウザを使ってアルバム名、アーティスト名やジャンルで選択して再生できるプレーヤ機能。
(5) iTunesに対するサーバ機能(DAAP)
(6) DLNA機器に対するサーバ及びオーディオのレンダラーの機能
さらにvoyageMPDが有している機能の
(7) MPD(Music Player Daemon)を内部に持ち、gmpc/mpc/vlcなどでオーディオファイルを再生可能です。
またMusicサーバ(VortexBox)はほとんどノーマルに近いFedora 14または16のディストロ版なので、X WindowやgnomeなどLINUXに慣れた人たちのためのツールも使えます。
このように見ますとvoyageMPDは再生専用として軽くノイズが低いものを目指して作られたのがわかります。
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そこで私も考えました。
ディスクレスで小型のマシンで負荷が軽く動くvoyageMPDはノイズが低く音質的に有利かも知れない。
それではMusicサーバをサーバとして、voyageMPDを再生機として使えるのかとやってみました。
(1) Vortexboxをリッピングとファイルサーバとして使い、
構成の軽くてノイズが低いものにできそうな=HDDなし
voyageMPDのプレーヤにalsa互換デバイスを付けて
再生させられます。
(2) 実際にどうするのか?
このとき、データはVortexBoxに入っています。
まずmpdを停止します。動いているかは
# ps -ef | grep mpd | grep -v grep
とコマンドを打ちますと
mpd 3397 1 0 16:13 ? 00:00:01 /usr/bin/mpd /etc/mpd.conf
のように/usr/bin/mpd が /etc/mpd.conf
と言う設定ファイルを指定されて動いていることが分かります。
これを停止するには
# service mpd stop
とします。
その次にCDはVortexBoxでリッピングされ、そのデータファイルは
Sambaで参照できるようにできますので、voyageMPDの
マシンで/etc/fstabに次のように書いておきます。
ここで192.168.0.4はVortexBoxのIPアドレスとします。
//192.168.0.4/music /music cifs username=root,passwd=[VortexBox側のrootパスワード],uid=root,iocharset=utf8 0 0
このようにしておくと、voyageMPD起動時にVortexBox側の/storage/music/のデータを
自分の/musicの下にマウントした状態になります。
さらに元々のvoyageMPDのシステム側で
http://asoyaji.blogspot.com/2011/03/voyagempd.html
にあるように
# ln -s /music /var/lib/mpd/music
とすればmpd(Music Player Daemon)からみえるところにファイルが入ります。
この状態でmpdを再度起動します。
# service mpd start
でよいです。
この状態でgmpc でvoyageMPDにコネクトして、File Browserでファイルを検索して再生させることができます。
上の例にあるようにハイサンプリングのソースもflacできちんと収納し、MSB Platinum DACなどを利用すれば352.8KHz24bitでも再生できます。
興味がある方はメールで info@aedio.co.jp までお問い合わせください。
あなたのシステム環境に合わせてvoyageMPDを弊社指定のPCにインストールしてお届けします。
voyageMPDの良さは
「システム機能を最小限に抑えてほぼ再生用に特化している」です。
私の知る限りではやはり少しハイサンプリングのデータも再生させたい(384KHzのデータも再生できます)とかであればメモリは余計目、CPUも速いものを搭載するのが確実です。
以下の質問にお答えいただける方は割と簡単に導入いただけます。
・自分の使う環境のネットワークにはインターネットに接続されている。(Bフレッツに接続、PPPoEでniftyにアクセスしてグローバルIPアドレスがルータWAN側に配布される)
・インターネットに接続する際に入っているルータのアドレスが分かる(例: 192.168.0.1)
・インターネットに接続しているルータはDHCPサーバになっている(アドレスが各コンピュータに配布される)
・音楽が入っているのはNAS(LINUX+sambaなど)、またはWindows共有ディレクトリである。またそれぞれのIPアドレスも分かる。
・gmpcが別のWindowsまたはMac、LINUXから起動できる。
voyageMPDはサーバ兼再生機となるが、音楽指定は別のPCで行います。
この回答が全てYESの方にはアナログ出力またはUSB クラス2での出力が可能なvoyageMPDインストール済ですぐ使える構成のATOMデュアルコア1.8GHz/4GB/SSD 60GBの構成で6万円です。
リッピング、NAS機能、単独での再生機能も付けたいときは弊社が既に販売しているMusicサーバ(Vortexboxベース 7万円〜)をお奨めします。
192KHzのソース22アルバムを全て収納したときは価格はそれぞれ13万円と14万円です。