韓国、沈没事故犠牲者に徴兵案内

遺族に陳謝

2016年1月18日 20時34分

 【ソウル共同】韓国兵務庁が、2014年の旅客船セウォル号沈没事故で死亡した当時の男子高校生らのうち約90人に宛てて、徴兵検査の案内書を送付してしまったことが分かり、兵務庁は18日までに「ご遺族の心を傷つけた」と陳謝した。

 韓国は徴兵制で、毎年19歳になる男性を対象に検査を実施。韓国メディアによると、遺族の中には事故の真相究明を求める意思表示などから死亡届を出していないケースがあるが、兵務庁は住民登録情報を基に該当者に一斉送付してしまった。

 兵務庁は事故犠牲者を対象から外すため、学校などに照会していたが「個人情報保護」を理由に情報提供を拒まれたという。

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