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初めて投稿させて頂きます。Ho(No.67)と申します。
ヨコエビ類の画像を探していて、こちらのページに行きあたりました。幾つかご意見を述べさせて頂ければと思い、投稿させて頂きます。
(010)〜(060):アゴナガヨコエビ科と思われます。本邦においてはアゴナガヨコエビPontogeneia rostrataが代表種で、他の種はほとんど知られていません。形態的特徴はこの種とよく一致するのですが、分類群として検討が不足しており、断定はできません。
(070):ハマトビムシ上科、強いて言えばモクズヨコエビ科に似ています。未成熟個体の可能性があります。
(080):モクズヨコエビ科と思われます。本邦代表種フサゲモクズPtilohyale barbicornisに似ています。
(095):チビヨコエビ科と思われますが、写真だけでの判別は難しいです。
(090):マルソコエビ科です。
(100):テングヨコエビ科と思われます。ヒドロ虫やサンゴの表面にいることの多いグループです。
(110):多くがイシクヨコエビ科、一部についてはヒゲナガヨコエビ科と思われます。尾肢の特徴を再考する必要があります。どちらも、カマキリヨコエビ科と同じドロクダムシ上科に属します。
(120):ドロクダムシ科です。未成熟個体とみられます。
ヨコエビ類の文献はたいへん不足しておりますが、2007年のLight manual(*1)で全貌が見渡せるかと思います。
また、東京湾に関しては「東京湾のヨコエビガイドブック」というwebパブリケーションがあります。
どちらもPDFファイルがフリーで手に入るはずです。
*1:Chapman,J.W. 2007. Gammaridea. In;Carlton,J.T. The Light and Smith manual Intertidal Invertebrates from Central California to Oregon, 4th Edition, University Calofornia Press, pp.545-618.
図鑑としては、1995年の『原色検索日本海岸動物図鑑[III]』以降、網羅的なものは出ていません。ただ、個々の分類群において、必要なものはお教えできますので、お気軽にお問い合わせください。
ひとまずご一報まで。
HP“ねこのしっぽ”をご覧いただき、ありがとうございます。
まず、撮影時にプランクトンが動いてしまう原因ですが、これはプランクトン自身の遊泳や、水流など、さまざまな要因があると思います。
動きを止める方法として、もっとも簡単な方法は“カバーガラスを用いて物理的に固定する”ことです。
カバーガラスとスライドガラス間の水の層を、対象のプランクトンの直径ほどに薄くすれば、プランクトンはカバーガラスとスライドガラスの間に挟まって動けなくなります。
カバーガラスとスライドガラスの間に水の層を薄くする方法としては、(1)ろ紙などで余分な水を吸い取る、(2)時間をかけて自然乾燥を行い、水の層が最適な厚さになるまで待つ、などの方法があります。
ただ、水の層の厚さを厳密にコントロールすることは困難ですので(薄くなりすぎるとプランクトンがつぶれてしう)、プランクトンがつぶれないためのクッション材を入れておく方法もあります。
私は、アオミドロなどの糸状藻類をクッション材として使用しています。
この場合、アオミドロがつぶれ始めたら水が少なくなりすぎていると判断して、カバーガラスの端から水を補給します。
また、撮影対象のプランクトンと一緒に砂粒などをプレパラートに入れてしまうと、水の層の厚さが砂粒の直径以下に薄くなることができず、プランクトンの動きを止めることができません。
最初に採取した試料をシャーレなどに入れ、実体顕微鏡などで目標のプランクトンンを探し、先の細いスポイドで目標のプランクトンだけを採取し、砂粒を入らないようにするなどの工夫が必要です。
また、どうしても動きが止まらない場合には、シャッタースピードを短くする方法もあります。
また、ぼやけてしまう原因としては、光学的な理由や対象の動きによる“ぶれ”が考えられます。
カバーガラスとスライドガラスの間の水の層が厚いと、ぼやけてしまうことが多いので、この場合の対策としても、水の層を薄くすることをお勧めします。
“ぶれ”に関してはシャッタースピードを短くすることで解決できそうですが、シャッターを切るときの手の操作などで、機材に振動を与えていることはないでしょうか?
レリーズや、リモコンなどを用いて、手操作の振動が機材に伝わらないよう気をつけてください。
>>1
ねこのしっぽ管理人様
ご回答ありがとうございます。研究室でアドバイスをくれる人がおらずひとり四苦八苦していたので、このような熟練者ならではの的確なアドバイス大変ためになります。
すぐに試してみようと思います。大変お世話になりました。
はじめまして HP拝見しました。小さな生き物ってすばらしいですね。これが全部我々人間と関係しながら生きているのだと思うと不思議です。
ところでメダカを飼っているのですが、ひとつ困ったことがあります。水槽は色々とありまして発泡スチロールのトロバコ、プラスチックのトロ船、水練鉢、ガラス水槽などを屋外においています。藻や貝類を一緒に入れています。水は緑色になるものやいつまでも透明な水槽もあります。ところが殆どの水槽で数ヶ月飼育していると底や藻に透明なドロドロ、モコモコしたトコロテン状の緑の藻が絡んだ大きな塊が出来るのです。手で掬えるくらいの量が鉢の底いっぱいに広がります。メダカは元気なんですが。
これは何かのバクテリアなのかと思われますが、ご存知内でしょうか。
モノアライ貝の卵という話もありますが、それはもっと小さな塊のようです。よろしくお願いします。
HPを見ていただきありがとうございます。
緑色のドロドロですが、確実な同定のためには、顕微鏡観察が必要です。ただし、おそらくは緑藻や藍藻などの藻類が集まったもの、場合によっては藻類のコロニーに細菌も加わったものと思われます。藻類は細胞の外に寒天質を分泌するものが多いので、ドロドロになるのでしょう。
これらの藻類の生育には光と栄養(肥料のようなもの)が必要です。野外に水槽を置いていた場合には光の量は十分ですし、メダカの糞などで栄養も十分に供給されるので藻類の生育には最適な環境になっていると思います。
ご返事ありがとうございました。そうですか やはり何かの細菌類なのですね。量的に多いので不思議でなりません。緑色というより本体は透明ですが藻が絡んで表面が緑色にまだらになっています。
一度水槽をリセットして真新しいものに変えてみます。ありがとうございました。もし顕微鏡で見るならどのようなものがいいのでしょうか。
手持ちのはハンド方の子供用の50倍と称するものしかありません。これ絵は何も見えないですがね。
“ねこのしっぽ”では大学などで使われているタイプの生物顕微鏡を使用しています。ですので、あまり一般的な顕微鏡ではないです。最近は学習用顕微鏡でも低価格で良いものがあるようなので、まずはカメラ店などで販売している学習用のものをお勧めします。
50倍でも倍率的には大きな問題はありません。ミカヅキモやボルボックスは50倍程度で十分に確認できます。
ホームページを見て頂き、ありがとうございます。
御依頼の件、下記条件に同意していただければ、
授業などにユーグレナを含む
当ホームページの全ての写真を使用して頂いて問題ありません。
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“ねこのしっぽ -小さな生物の観察記録-”管理人は、
写真撮影者として、オリジナル写真の著作権は放棄しません。
授業などで該当写真を使用した後も、
当ホームページ「ねこのしっぽ ―小さな生物の観察記録―」
での該当写真の掲載を継続します。
また、別の方が、同じ写真を、別の機会に使用する可能性も
ありますので、こちらもご了承ください。
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パラミロンに注目していただき嬉しいです。
パラミロンはユーグレナの特徴なので、
はっきりと見えるように調整しました。
ありがとうございます。
コメント
>>14
マルハサミヨコエビ科と思われるヨコエビです。
野島岬(南房総市)で、夜間、プランクトンネットで採取しました。
>>14
マルハサミヨコエビ科と思われるヨコエビです。
野島岬(南房総市)で、夜間、プランクトンネットで採取しました。
>>16
こちらはヒゲナガヨコエビ科と思われるヨコエビです。
野島岬(南房総市)で、昼間の干潮時に採取しました。
第二咬脚の写真も載せます。
>>17
画像ありがとうございます。
>14
ドロクダムシ上科のようです。
Isaeidaeかもしれません。
>16
マルハサミヨコエビ科のようですね。
サゼンヨコエビではないと思います。
>17
ヒゲナガヨコエビ科のようです。
Peramphiyhoeだと思います。
>>18
同定ありがとうございます。
ヒゲナガヨコエビ科の特徴がわかってきました。
とはいえ、まだまだ勉強不足ですので今後ともよろしくお願いいたします。
来年の夏ごろまでには甲殻類のページを更新したいと考えています。