矢 な ど の 弓 具、 弓 道 に つ い て お 話 を し ま し ょ う。(誹謗中傷や商行為の場合は削除することもあります。)
新年あけましておめでとうございます。
猛禽羽根の矢を取り巻く環境が大きく変わった昨年でしたが、新しい決まりの中でいろいろ楽しんでいきたいと思います。
書き込むことの少ないBBSではありますが、今年もよろしくお願いします。
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>7.鈴木政子
投稿日:2015/04/20 11:41
櫂方と開きで、矢の回転数の違いは出ますか?
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鈴木政子 さん
書き込み、ありがとうございます。
前スレッドが長くなっていますので、勝手ながら新規スレッドでお返事します。m(_ _)m
櫂方と開きでの矢速の違いは話題になることもありますが、回転については考えたことがありませんでした。
開きは櫂方より少し厚いので、羽根表面の空気抵抗が同じとすれば、羽根の中心面から、より遠くに力がかかるので、少し多めに回転しそうでもありますが、、、
実際の矢で考えると、羽根の方向が篦の軸方向ときれいに一致していることはなかなか無いと思うので、櫂方と開きの違いよりも羽根と篦の向きの差の方が大きく影響しそうに思います。
羽軸には鏝をかけて、なるべくまっすぐにしますがどうしても少し曲がっていますし、羽弁の軸近くと先ではねじれていたりするので、かなり複雑な空力がかかっていると思います。
また、羽根は必ずしも篦の放射方向にまっすぐ付いている訳でもありませんし。
私が羽根を付ける時は、羽軸の両端の剣先を篦の中心にもっていきます、、、プロの矢師さんのやり方とは違うと思いますが。
こうすると、わずかに篦の軸に対して羽根の軸が傾き、空気抵抗が大きすぎず、かつ、ほどよく回転が促されると思ってです。
ただ、羽根は途中で曲がってもいますし、羽中部分の位置を決めるのはなかなか難しいですが。
ちなみに、矢飛びを高速度撮影すると、矢によって回転の仕方は様々なようです。
羽根と篦の向きのばらつきによるものでないかと思っていますが、詳細に検討したことはありません。
矢の回転については、こんな感じで考えています。
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いつもこちらのホームページで勉強させて頂いております。
今回は羽根についてお聞きしたいのです。
犬熊鷲が成長して犬鷲になるとのお話を見ましたが、
女性の弓力に合わせて矢を作る場合、
犬熊鷲の手羽はどのようなものでしょうか?
また、手羽には開きと貝方などがあるようですが、
犬鷲と犬熊鷲との開きと貝方では、硬さや色味なども違うものでしょうか?
普段、黒鷲の手羽を練習用に使っておりますが、手羽と言っても開きと貝などがあるのを知り、色々興味が出て来ました。
もし、よろしければ、お時間ある時にでもお教え頂けないでしょうか?
よろしくお願いします。
>>1
みどりやまさん、とても丁寧に教えて下さってありがとうございます。
内容についてお聞きしたいのですが、
女性の一般的な弓の強さ12〜13kgとして、手羽の風切は硬くて丈夫な分、風の抵抗を受け易い為にオススメしない矢師さんもいると知人から聞きました。
それと、丈夫=耐久性があるのでは無いとも。
(硬い為に、かえって摩擦を受け易い?)
遠的だと風切の櫂方を使っているのを聞きますが、風切の開きだと近的では一般的なのでしょうか?
ちょっと気に入った羽根があるのですが、熊鷲の風切の開きなのです。
黒鷲の風切も女性の矢としては選択肢に入るとの事でしたが、尾羽出なく手羽の風切なら問題無いのでしょうか?
今回、作る矢で大会などに参加するので、色々調べてから作りたいと思っております。
何度もすみません。
和響 さん、こんにちは。
風切で硬いというのは開きの方ですね。
手羽の中ではしっかりしていますが、
手羽ですので尾羽よりは耐久性が劣るはずです。
(黒鷲なんかは、手羽も尾羽も、どっちもとても丈夫という印象ですが。)
風の抵抗については、羽根が風でどのくらい寝るかが影響するように思えますが、私のホームページに掲載してあるように、飛行中を高速で撮影してもいずれの羽根も寝ている様子は確認できませんでした。
そのため、空気抵抗には羽根の硬さよりも羽根の高さと厚さを気にした方が良いように思っています。
飛びが遅くて気になったら、後からでも羽根にハサミを入れてもらって低くすれば、飛び方が変わるはずです。
ただし、綺麗な羽根の場合は、あまり切りたくないですね。
オオワシ尾羽などの綺麗な羽根は、飛びを犠牲にしても大きく見栄えが良いようにすることもあります。
僕などはあまり勝負にこだわっていないので、弓でも矢でも、性能やら綺麗さやらを総合的・感覚的に捉えて、これを使いたい!!と感じるかどうかをポイントとしています。
なお、手羽のうち、ホロは枚数が多いので一般的に使われていると思いますが、風切とナタは枚数が少ないので、どれくらい使われているかは、よくわかりません。
また、お気に入りの羽根が綺麗でいつでも手に入るものではないのでしたら、4つ矢ではなく6つ矢にしておけば、頬摺羽がすり減った時に4つ矢に組み直せますから、良いですよ。
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本矧と末矧に入れる細いラインは、どうやって引けばできるのですか?教えてください。
Okuvillege さん、こんにちは。
日曜矢師ホームページの「矢の製作2」の13に書いてありますが、分かりにくいかもしれませんね。
先がカットされていない羽弁から長目のを1本取って軸に糸で縛り付けて筆にします。
私が習った矢師の方は、その羽弁を爪の間でしごいて、毛羽を取るとともに先の方にカーブを付けています。
先の方(1〜2センチくらいでしょうか)に塗料を適量付けて、矢を回転させて巻き付けるようにしながら塗ります。
硬い羽弁で箆に巻き付きにくいと線がずれるのではないかと思います。
犬鷲のナタ羽の開きなどが最適のようですが、そもそもハサミを入れていない大きな羽根を手に入れることは普通はできないでしょうから、硬めの糸を使えば同じようにできるかもしれないなと思っているものの、試したことはありません。
箆にマスキングテープを巻いて金色の油性インクで線を書いてみたことがありますが、本来のやり方に比べると見た目はだいぶ劣っていて、耐久性もありませんでした。
なお、ジュラ矢を量産する時にどのようにしているかについての情報は持っていません。
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矢の回転について
弓道の矢飛びに関しご意見拝見いたしました
和弓の矢は回転しないものが良しと思っております。
以前、愛知の弓友の紹介で清昇師(東京)に矢を作っていただきましたが、矢飛びは鋭くもなく、回転もせず、堂々と飛ぶ様に心洗われ、的を外した時には思わず「申し訳ありません」と頭を下げたものです。
残念ながら紹介いただいた愛知の先生が急逝され、連絡が取れなくなりましたが、射に迷ったときにはこの矢を使わせていただき、精進させていただいています。
過日貴兄の御文を拝読し、素晴らしい方に巡り合えたと喜んでおります。 矢羽についての問題で弓道界はてんやわんやですが、静かに的に向かう時間を大切に過ごしたいと思っています。 矢羽の問題で弓道界は大混乱ですがご縁がありましたら、貴兄の矢を引かせていただきますよう祈っています。
山形 將之 さん
回転しない的矢は、見慣れない飛び方をするのでしょうね。
私は、自作の四立羽の蟇目矢を何度か飛ばしたことがありますが、弓から押し出されたそのままの姿勢で飛んでいくような感じで三立羽とはずいぶん違うような気がしたと記憶しています。
矢の回転が実際にどうなっているのか、高速度動画撮影できるカメラで徹底的に観察させてもらったら、面白い情報が得られると思っていますが、手つかずです。
矢羽根については色々と制約ができましたので、まずはルールをよく勉強し、そのうえで楽しんでいきたいと思っています。