トップページ社会ニュース一覧News Up 駅の入場制限 なぜ起きた
ニュース詳細

News Up 駅の入場制限 なぜ起きた
1月18日 19時22分

News Up 駅の入場制限 なぜ起きた
18日未明から降った雪の影響でダイヤが大幅に乱れた首都圏の鉄道。安全確保のために入場を制限する駅もあり、インターネットのツイッター上には関連する書き込みが多く見られました。月曜朝のラッシュを直撃した入場制限はなぜ起きたのか、そして巻き込まれた人たちはどんなことをつぶやいたのでしょうか。

「入場制限」 書き込み相次ぐ

東京の都心など関東の平野部では未明から雨が雪に変わり、各地で積もりました。このため首都圏の鉄道では、朝にラッシュ時に運転の見合わせや遅れが相次ぎました。京王線の千歳烏山駅などで入場制限が行われ、ツイッター上では混雑に関する書き込みが急増しました。
○ホームにすら行けないし入場制限中。家に引き返そうかな(7時33分)
○入場制限で踏切にまで人が溢れてる(7時43分)
「入場制限」 書き込み相次ぐ

入場制限の原因は

なぜ駅への入場制限が行われたのか。京王電鉄によりますと主な原因は、朝のラッシュ時間帯の運行本数を通常の2割から3割程度と大幅に減らさざるをえなかったことでした。
その要因の1つが、雪の影響で電車の運行に欠かせない架線が切断されたことです。京王線を走る多くの電車は3つの駅にある車両基地から出発しますが、いずれの基地でも架線が切断された箇所が見つかり、電車が出発できなくなりました。
入場制限の原因は
もう1つの要因は、安全対策にありました。大雪の際には運行本数を間引きして運転するケースがあります。雪による思わぬトラブルの発生や、トラブルが駅と駅の間で起きて乗客が混雑する車内に閉じ込められる事態を避けるためです。
首都圏を襲ったおととし2月の大雪では、東急東横線の駅で停車中の電車に後続の電車が追突し、およそ70人の乗客がけがをする事故が起きました。国土交通省は全国の鉄道会社に通知を出し、大雪の際は速度を落とすことや、運行本数を減らす間引き運転も検討するよう求めていました。
京王線では朝の通勤や通学のラッシュの時間帯に68編成の電車が運行予定でしたが、間引き運転に加えてトラブルで電車が出発できなかっため16編成しか運行できず、多くの乗客が乗り切れない事態に陥ったのです。
京王電鉄は「ご利用のお客様に大変ご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げます」とコメントしたうえで、間引き運転については今後も安全確保のために行うことがあるとしています。

このほか東武東上線でも、京王線と同様に雪の影響で車両基地から一部の電車が出発できなくなったり安全のために間引き運転を行ったりしたために、ダイヤが大きく乱れました。
また、東急田園都市線でも通常よりも運転の本数を減らしたことや、同じ時間帯に乗客が集中した影響で激しく混雑し、利用客が多い三軒茶屋駅では昼すぎまで入場制限がかかりました。
さらにJRの中央線快速も、運行本数が通常の6割ほどまで減らして運転され混雑が激しくなりました。雪の影響で架線やレールを切り替えるポイントにトラブルが発生したことなどが原因だということです。

大学対応などに怒りの声も

一方、雪の影響でダイヤが乱れるなか苦労して通勤・通学したあとに大学や企業による休講や休業の決定を知らされる人も相次ぎ、ネット上には「決定が遅すぎる」などの怒りの声も目立ちました。
大学対応などに怒りの声も
このうち明治大学では、午前中の授業の休講を午前8時50分前にインターネットのホームページで告知しました。しかし1時間目の授業は僅か10分余りあとの午前9時から始まるため、学生の中には、苦労して通学したあとに知らされたという人が相次ぎ、ツイッターの書き込みには「連絡遅すぎ」「詫び単位よこせ」などといった怒りの声が相次ぎました。明治大学広報課は「判断が遅れて迷惑をかけてしまい申し訳なかった。これから改善策を検討したい」と話しています。
また、工学院大学は、午前7時に休講を決めたものの、多くの学生が閲覧するサイトへのアクセスが集中したために操作できなくなり、大学が情報を掲載できたのは授業の始まる30分前でした。工学院大学教務課は「技術的な問題を改善したので、今後こういったことがないようにしたい」としています。

こうした怒りの声は、会社員とみられる人たちも。次のような書き込みが見られました。
○雪のため『午前中は自宅待機』と連絡が入り、途中で引き返す
○頑張って駅まで行ったら『午前中休み』の連絡。家に戻ったら再び社員は出勤命令。振り回さないで

関連ニュース

k10010376511000.html

関連ニュース[自動検索]

このページの先頭へ