韓国の留学生たちはこの15校に志願する。ある留学エージェントは「韓国の学生が毎年1校当たり4-5人ずつ、15校で計70人ほど合格する。ある私立歯科大は全学生約600人のうち80人ほどが韓国人だ」と伝えた。
日本の歯科大・歯学部が韓国人学生の間で人気を集めているのは、韓国に比べて競争率が大幅に低く、入学しやすいことが最大の理由だ。2010年は日本の私立歯科大・歯学部17校のうち11校が定員割れとなり、定員割れ比率は15%から最大で66%に上った。14年も歯科大・歯学部4校が定員割れだった。
日本では歯科医の数が多すぎるため、歯科大・歯学部の人気が低下している。医師同士の競争が激しくなり、高収益だったインプラントの施術費も大幅に下がっている。韓国歯医学教育評価院の関係者は「日本は歯科医が非常に多い上に都市部に集中しており『歯医者がコンビニより多い』と言われている。赤字で廃院する歯医者も少なくない」と説明する。
こうした状況のため、大学側も韓国人学生の受け入れに積極的だ。ある大学は昨年7月にソウルと釜山で韓国人学生を対象に入学説明会を開催した。同校では外国人留学生102人のうち韓国人が55人と半分以上を占めるという。また、入試担当者が2カ月に一度、韓国の留学エージェントを訪ねて学生の相談を受けている大学もある。
ただ、日本の歯科大・歯学部が一部富裕層の子息が歯科医師免許を取るための裏ルートに活用されているとの指摘もある。日本の6年課程にかかる学費は3億ウォン(約3000万円)ほどに上り、さらに現地での生活費なども必要となるため、かなりの富裕層でなければ留学費用の工面が難しいとされる。