朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は台湾総統選で当選した最大野党・民進党の蔡英文主席に祝賀メッセージを送らないことが17日、分かった。米国と日本は当選確定後すぐに歓迎のメッセージを送っている。
韓国大統領府と外交部(省に相当)は17日、「韓国は1992年に中国と国交正常化した際、台湾と断交しており、それ以降、台湾総統選の当選者に祝電を送った例はない」と述べた。
しかし、朴大統領と蔡英文氏は個人的に交流があるため、韓国政府内では一時、祝電が検討されたという。2人の間にはアジアでは珍しく民主的な選挙で政権を手にした女性指導者という共通点がある。また、蔡英文氏は2012年、朴大統領の台湾版自伝に推薦の辞を書いていた。朴大統領は1987年に台湾の文化大学から名誉博士号を受け、2001年には同大学で研修をした。台湾政府は12年に朴大統領に当選の祝電を送り、13年の大統領就任式にも異例なことに、国会議長を含む代表団を派遣している。