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中国 書店の親会社の社長の拘束認める
1月18日 6時29分

中国 書店の親会社の社長の拘束認める
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香港で中国共産党に批判的な本を取り扱う書店の関係者5人が行方不明になっている問題で、中国の国営メディアは、このうち書店の親会社の社長について、過去にみずからが起こした交通死亡事故を巡って出頭してきたと伝え、中国当局が社長の身柄を拘束して調べていることを初めて認めました。
この問題は、中国共産党に批判的な本を数多く取り扱っている香港の書店の関係者5人が去年10月から相次いで行方不明になっているもので、香港では、現地メディアなどが、中国当局が関与しているのではないかと伝え、今月に入って数千人規模の抗議デモが行われました。
これに関連して、中国国営の新華社通信は17日夜、5人のうち、去年10月に滞在先のタイで行方不明になった、この書店の親会社の桂敏海社長について、記事を配信しました。それによりますと、桂社長は、2003年に中国の浙江省で飲酒運転をして人をはねて死亡させ有罪判決を受けながら、執行猶予の期間中に国外へ逃亡したあと、自責の念に駆られ、去年10月に中国の警察に出頭したとしています。さらに、新華社通信は「桂氏はほかにも犯罪容疑があり、関係者の協力を得て調査している」と伝え、中国当局が桂氏の身柄を拘束して調べていることを初めて認めました。しかし、犯罪容疑の中身や、行方不明になっているほかの4人との関係については触れておらず、真相は依然として明らかになっていません。
中国の国営メディアが、香港の書店の親会社の社長が過去にみずからが起こした交通死亡事故を巡って中国の警察に出頭してきたと伝えたことについて、イギリスに住む社長の娘は17日、NHKの取材に対し、「私はまだ、父が中国本土に連行され、仕事に関連することで拘束されていると信じている」と述べ、中国の国営メディアの報道は信用できないと主張しました。

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