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化血研業務停止で業界の生産体制見直し始める
1月14日 20時42分

熊本市の血液製剤などを作るメーカー「化血研」が業務停止処分を受け、製品の供給が滞るなど影響が出ていることから、厚生労働省は特別対策チームを設け、血液製剤やワクチンを安定的に供給するため、業界の生産体制の見直しを始めました。
特別対策チームの初めての会合には薬害被害者団体の代表や大学教授などが出席し、塩崎厚生労働大臣が「化血研の問題は血液製剤やワクチン行政の問題が凝縮されたものだ。業界の構造的な問題と捉え、製品の安定供給に向け、検討をお願いしたい」と述べました。
熊本市の血液製剤などを作るメーカー「化血研」=「化学及血清療法研究所」は、およそ40年にわたって国の承認とは異なる方法で血液製剤を製造し、不正を隠すため組織的に隠蔽を図っていたとして、今月18日から110日間の業務停止処分を受けました。
問題の発覚後、化血研が製造する血液製剤やワクチンの安全性を確認するため、製品の出荷が停止されましたが、血液製剤のメーカーは国内に3つしかないなど、メーカーの数が限られるため、地域によっては供給が滞るなど、影響が出ています。このため、特別対策チームでは、製品の安定的な供給を確保するため、業界の生産体制や国の検査方法の見直しなどについて検討し、ことし4月末までに結論を取りまとめることにしています。

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