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米通商代表 TPP発効へ議会は迅速対応を1月14日 10時52分
TPP=環太平洋パートナーシップ協定を巡り、アメリカ議会内の慎重論で、協定の承認の遅れが懸念されていることについて、フロマン通商代表は講演で、アジア太平洋地域の主導権を中国に奪われることになりかねないとして、議会に迅速な対応を求めました。
TPPの協定発効にはアメリカ議会の承認が欠かせませんが、与党・民主党に雇用が海外に流出すると慎重論があるうえ、野党・共和党には知的財産保護などの交渉で譲歩をしすぎたという不満があって、承認手続きの遅れが懸念されています。
13日、ワシントンで講演したフロマン通商代表は、こうした議会の不満を踏まえ、「交渉によってまとめる以上、どんな協定も完璧な内容にはなりえない」と述べ、譲歩なしに交渉はまとめることができなかったと理解を求めました。
そのうえでフロマン代表は、「仮にTPPを発効させられず、市場の開放が進まなければ、ライバルに先を越され、アメリカの今の立場が脅かされる。承認の遅れは、経済面はもちろん、アメリカの主導権を維持するうえでもマイナスだ。中国にみすみすルール作りを任せるわけにはいかない」と述べて、議会に迅速な対応を求めました。
オバマ大統領も12日の一般教書演説で、アジア太平洋地域の貿易ルール作りはアメリカが担わなければならないと訴えており、TPPの早期発効に向け、オバマ政権から議会への働きかけが本格化しています。
13日、ワシントンで講演したフロマン通商代表は、こうした議会の不満を踏まえ、「交渉によってまとめる以上、どんな協定も完璧な内容にはなりえない」と述べ、譲歩なしに交渉はまとめることができなかったと理解を求めました。
そのうえでフロマン代表は、「仮にTPPを発効させられず、市場の開放が進まなければ、ライバルに先を越され、アメリカの今の立場が脅かされる。承認の遅れは、経済面はもちろん、アメリカの主導権を維持するうえでもマイナスだ。中国にみすみすルール作りを任せるわけにはいかない」と述べて、議会に迅速な対応を求めました。
オバマ大統領も12日の一般教書演説で、アジア太平洋地域の貿易ルール作りはアメリカが担わなければならないと訴えており、TPPの早期発効に向け、オバマ政権から議会への働きかけが本格化しています。