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台湾総統選 あすの投開票前に最後の訴え1月15日 18時54分
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16日に投票が行われる台湾の総統選挙は、選挙戦の最終日の15日、与党・国民党の朱立倫候補と、8年ぶりの政権交代を目指す最大野党・民進党の蔡英文候補が、最後まで支持の拡大に努めています。
台湾の馬英九総統の任期満了に伴う総統選挙には3人が立候補していますが、事実上、与党・国民党の朱立倫候補と、最大野党・民進党の蔡英文候補の2人の争いとなっていて、8年ぶりの政権交代が実現するかどうかが最大の焦点です。
選挙戦の最終日の15日、国民党の朱候補は朝から中心都市の台北市内を選挙カーで回り、人が集まっている場所では車から降りて支持を訴えました。一方、民進党の蔡候補は選挙カーで中部の台中から台北へと北上し、途中で開いた記者会見では、「あすは投票です。最後まで最大限の努力をしましょう」と支持者たちに呼びかけました。
これまでの選挙戦では、中国との急速な接近は台湾の主体性や民主主義を損なうと批判する民進党の蔡候補が、中国との交流拡大の継続を訴える国民党の朱候補を世論調査で終始リードする展開となっていて、両陣営は選挙活動が認められている日本時間の15日午後11時まで支持の拡大に努めることにしています。
台湾の総統選挙は、日本時間の16日午前9時から投票が行われ、即日開票されます。
選挙戦の最終日の15日、国民党の朱候補は朝から中心都市の台北市内を選挙カーで回り、人が集まっている場所では車から降りて支持を訴えました。一方、民進党の蔡候補は選挙カーで中部の台中から台北へと北上し、途中で開いた記者会見では、「あすは投票です。最後まで最大限の努力をしましょう」と支持者たちに呼びかけました。
これまでの選挙戦では、中国との急速な接近は台湾の主体性や民主主義を損なうと批判する民進党の蔡候補が、中国との交流拡大の継続を訴える国民党の朱候補を世論調査で終始リードする展開となっていて、両陣営は選挙活動が認められている日本時間の15日午後11時まで支持の拡大に努めることにしています。
台湾の総統選挙は、日本時間の16日午前9時から投票が行われ、即日開票されます。
中国外務省 1つの中国を堅持
16日に投票が行われる台湾の総統選挙について、中国外務省の洪磊報道官は15日の定例の記者会見で、「われわれは一貫して『1つの中国』を堅持し、台湾独立や『1つの中国、1つの台湾』という考え方に反対している。台湾情勢でどのような変化が起きても、この立場は変わらない」と述べ、中国政府としては、仮に民進党の候補が勝った場合でも、「1つの中国」という立場を受け入れるよう迫っていく考えを強調しました。
立法院選挙では第3勢力も支持伸ばす
台湾の総統選挙と同じ日に行われる立法院選挙では第3勢力と呼ばれる政党からも候補者が出ていて若者を中心に支持を伸ばしています。
このうち、政党「時代力量」は、おととし学生たちが、中国との間で結ばれた経済協定の撤回を求めて立法院を占拠する抗議活動を行った際、これに参加したり、支援したりした人たちが去年1月に結成し、小選挙区と比例代表に合わせて18人が立候補しています。組織や地盤のない時代力量の候補者は、若者の支持を広げたい民進党と協力関係を結んでいます。蔡英文候補と並んで写った選挙ポスターを掲げて与党・国民党の地盤で選挙戦を展開するなどしていて、総統選挙を戦う民進党の蔡候補にとっても優勢につながっています。
立法院を占拠した抗議活動の参加者で、時代力量の主席を務める黄国昌候補は「みんなで新しい立法院を要求し国民党に絶対過半数を取らせない。古い勢力に議会をコントロールさせてはならない。立法院で一定の議席を勝ち取って決め手になるような力を発揮したい」と話しています。
このうち、政党「時代力量」は、おととし学生たちが、中国との間で結ばれた経済協定の撤回を求めて立法院を占拠する抗議活動を行った際、これに参加したり、支援したりした人たちが去年1月に結成し、小選挙区と比例代表に合わせて18人が立候補しています。組織や地盤のない時代力量の候補者は、若者の支持を広げたい民進党と協力関係を結んでいます。蔡英文候補と並んで写った選挙ポスターを掲げて与党・国民党の地盤で選挙戦を展開するなどしていて、総統選挙を戦う民進党の蔡候補にとっても優勢につながっています。
立法院を占拠した抗議活動の参加者で、時代力量の主席を務める黄国昌候補は「みんなで新しい立法院を要求し国民党に絶対過半数を取らせない。古い勢力に議会をコントロールさせてはならない。立法院で一定の議席を勝ち取って決め手になるような力を発揮したい」と話しています。