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トルコ自爆テロ ISにつながる4人拘束1月14日 5時19分
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トルコ最大の都市イスタンブールで起きた自爆テロ事件で、ダウトオール首相は、実行犯を手助けしたなどとして新たに過激派組織IS=イスラミックステートにつながりがある4人を拘束したことを明らかにし、ISへの取締りを一層強化する考えを強調しました。
トルコ最大の都市イスタンブールの旧市街にある観光地で12日に起きた自爆テロ事件では、ドイツ人10人が死亡し、治安当局は、過激派組織ISのメンバーでシリア人のナビル・ファドリ容疑者が実行犯だったとみて捜査を進めています。
事件について、ダウトオール首相は13日、ファドリ容疑者が今月5日に難民として入国していたことを明らかにするとともに、「背後で重要な役割を果たした複数の人物がいた」と述べ、実行犯を手助けしたなどとして新たにISにつながりがある4人を拘束したことを明らかにしました。
トルコの治安当局は、テロ事件のあとISのメンバーや支持者の摘発を進め、各地で70人以上を拘束していますが、ダウトオール首相は「徹底的な対策を取る」と述べて、国内でISへの取締りを一層強化するとともに、シリアでもISに対する攻撃を強める考えを強調しました。
事件について、ダウトオール首相は13日、ファドリ容疑者が今月5日に難民として入国していたことを明らかにするとともに、「背後で重要な役割を果たした複数の人物がいた」と述べ、実行犯を手助けしたなどとして新たにISにつながりがある4人を拘束したことを明らかにしました。
トルコの治安当局は、テロ事件のあとISのメンバーや支持者の摘発を進め、各地で70人以上を拘束していますが、ダウトオール首相は「徹底的な対策を取る」と述べて、国内でISへの取締りを一層強化するとともに、シリアでもISに対する攻撃を強める考えを強調しました。
「ファドリ容疑者は2年ほど前 ISに」
ファドリ容疑者を知るシリア人の男性が13日、NHKの電話取材に応え、ファドリ容疑者はシリア北部出身で、トルコへの入国などが比較的容易なトルコ系の少数民族だと証言しました。
男性はファドリ容疑者について、「過激な思想とはほど遠い普通の青年だった」としたうえで、シリアの内戦が始まったあと、アサド政権の打倒を目指す穏健派の反政府勢力「自由シリア軍」の一員として戦闘に参加していたと話しました。
しかし、2年ほど前にみずからの部隊がISに敗れたのをきっかけにISに寝返り、そのメンバーとなったと証言しました。
男性は「ファドリ容疑者は、ISこそが最も強く、アサド政権に対しても強力に抵抗できる組織だと考えるようになり、ひかれたのだと思う」と話しましたが、「ファドリ容疑者が今回どのような経緯でトルコに入国し、犯行に至ったかは分からない」と述べました。
男性はファドリ容疑者について、「過激な思想とはほど遠い普通の青年だった」としたうえで、シリアの内戦が始まったあと、アサド政権の打倒を目指す穏健派の反政府勢力「自由シリア軍」の一員として戦闘に参加していたと話しました。
しかし、2年ほど前にみずからの部隊がISに敗れたのをきっかけにISに寝返り、そのメンバーとなったと証言しました。
男性は「ファドリ容疑者は、ISこそが最も強く、アサド政権に対しても強力に抵抗できる組織だと考えるようになり、ひかれたのだと思う」と話しましたが、「ファドリ容疑者が今回どのような経緯でトルコに入国し、犯行に至ったかは分からない」と述べました。