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少数民族各派との和平協議にスー・チー氏初参加
1月12日 22時35分

60年以上にわたって内戦が続いてきたミャンマーで、少数民族各派と現政権との和平協議に、近く発足する新政権を担うアウン・サン・スー・チー氏が初めて参加し、最終的な和平を目指す決意を示しました。
ミャンマーでは、イギリスからの独立直後から、人口の3分の1を占める少数民族各派の武装勢力と、政府軍との内戦が続いてきましたが、去年10月に8つの武装勢力が政府側との包括的な停戦協定に署名しました。
これを受けて、首都ネピドーでは12日から少数民族各派と現政権による政治対話が始まり、これに、去年11月の総選挙で野党を率いて圧勝し、近く発足する新政権を担うアウン・サン・スー・チー氏も参加しました。
この中でスー・チー氏は「国民の負託を受け、恒久的な平和の実現のために働く準備はできている」と述べ、現政権が進めてきた協議を引き継ぎ、最終的な和平を目指す決意を示し、少数民族側からは「スー・チー氏の出席には勇気づけられた」などと評価する声が聞かれました。
また、12日の協議で、ミャンマー軍の司令官は、停戦協定への署名を見送っているそのほかの武装勢力に対して「扉は開かれている」と述べ、協議への参加を呼びかけました。
少数民族との和平には軍の協力が不可欠で、スー・チー氏としては、協議を引き継ぐことで、新政権の課題である軍との関係改善を図るとともに、和平協議での指導力を発揮するねらいがあるものとみられます。

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