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イラン大統領 数日中に制裁解除の見通し示す
1月12日 5時30分

イラン大統領 数日中に制裁解除の見通し示す
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イランの核開発問題を巡る最終合意に基づき、経済制裁が解除される時期について、イランのロウハニ大統領は「数日中」という見通しを示しましたが、欧米側からは慎重な見方も出ています。
核開発問題を巡る欧米など関係6か国とイランの最終合意を受けて、イランは、核兵器の原料になり得る濃縮ウランを国外に移すなど、核開発の制限に向けた取り組みを進めていて、いつ最終合意が履行され、欧米側が経済制裁を解除するのかが、大きな焦点となっています。
こうしたなか、イランのロウハニ大統領は11日、ガス田開発の式典で演説し、「厳しい経済制裁は数日中に解除されるだろう」と述べ、合意が履行され、数日中に制裁が解除されるという見通しを示しました。
一方、6か国側の調整役を務めてきた、EU=ヨーロッパ連合のモゲリーニ上級代表は、訪問先のチェコで記者団に対し、この数日の間にイランのザリーフ外相やアメリカのケリー国務長官と電話会談を行ったことを明らかにしました。
そのうえで、合意の履行に向けた取り組みは順調に進んでいると評価しつつも、「日付はまだ決まっていない」と述べ、制裁解除の時期については慎重な見方を示しました。
イランでは来月、議会選挙が行われることから、ロウハニ政権には、早期の制裁解除を実現させ、政権の支持派への追い風にしたいという思惑もあるとみられ、制裁解除の時期を巡る動向が注目されています。

米報道官「まもなく合意履行」

アメリカ国務省のカービー報道官は11日、記者会見で、「合意の履行に向けて、イラン側の進展が見られており、ケリー国務長官が先週、イランのザリーフ外相との電話会談のあとに話したように、まもなく合意が履行されるとみている」と述べ、最終合意の履行が迫っているという認識を示しました。
その一方で、「イランはほかの挑発的な行動をやめていない。アメリカ海軍の空母の近くにロケットを発射し、弾道ミサイルの開発も続けている」と述べて、イランをけん制しました。
アメリカ政府は、核の脅威を取り除くために、核開発問題を巡る最終合意の履行については着実に実施したい考えですが、イランが進める弾道ミサイル開発などには強い懸念を示していて、ミサイル開発の疑いがある関連企業を対象に追加の経済制裁を近く科すことも検討しています。

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