和風総本家「日本の再生職人」 2016.01.14


旬の小鉢が大好きな豆助
・豆助きょうは今が旬のあれを使った小鉢よ
その小鉢とは?
それは…
そう白菜を使った小鉢
その白菜を堪能できるのが…新鮮な帆立とあわせかつおだしで煮た…
「日本人でよかったぁ」心からそう思わせてくれるこれぞ旬の小鉢
あなた〜できたわよ〜
日本っていいなぁ和風総本家のお時間です
皆さんも一度は目にしたことのあるさまざまな物をよみがえらせてしまうニッポンの再生職人
皆さんが日ごろよく目にしているニッポン人にとって欠かせない大切な物が驚きの変化を遂げます
もうことばにならないですね
では早速あなたに質問
4つの鍵をヒントにお答えください
再生するのはこの方
続いては材料
この黄みがかった細かな固まりが今回の再生作業の要となる材料
続いては道具
なにやら…
これを道具として使用します
そして依頼したのはこの方
果たして…
いったいな〜に?
さぁ本日の「和風総本家」はニッポンの再生職人でございますきょうは初めて高橋克実さんですよろしくお願いしますよろしくお願いします初めての感じが全然しないですねそうなんですよねぇだから初めてっぽくない感じでもう進めちゃっていいってことですか?適当に進めないでくださいよそうなんですよご覧いただいて…見てますよ!どうでしょう?ちょっとまず男性陣にうかがいますが直して使ってるなんていうのは?ブーツとかでね…ソールの部分だけを直してとか女性は女性でね祥子さんも直して使う物もたくさんあると思いますけどねそうですねバッグとかバッグ!ちょっとあまり聞きすぎてね正解が出てきちゃったらアレなんで言わないでおきますクイズいきましょうか男女関係なく?基本的にまったく同じ物ではないですけど持っていない人は1人もいない増田さんが持っているやつは穴が開いたことがある?あっても不思議ではないですねえ?もともと穴が開いてるの?穴が開いちゃったの?克実さんの質問があまりよくないですねあまりよくないっていやいやあそこに穴が開いているちょっとおっしゃっている意味がよくわからなかったんですけどわかるでしょう!穴が開いているってさっき最初に職人の方がそれを修理するって言ってたんだからあぁそうですかあぁそうですかじゃないですよ本当に…子どもの時から持ってます?もちろんですもちろん!?子どもの時から持ってるの?溶かしたりするんですか?あれ材料を…いい質問ですね〜祥子さんのだけいいって…いや本当にあとで答えを見ればわかりますではお出しください高橋克実さんからまいりましょう「腕時計」靴かなと思ったんですけど茶色いのを溶かして何か使うってなるとちっちゃい物なのかなとちょっと小泉さん「腕時計」?その中でボクね職人さんの方ちょっとエンジニアっぽいじゃないですか最初パソコンとか車とかそっち系なんじゃないかなと思ったんですよねで悩んだ結果…悩んだ結果もうちっちゃい頃からとか「結婚」っていうキーワードで時計とか傘とかしか出てこなかったんですよ傘…?時計です傘とか車とコンピューターとか今いろいろおっしゃいましたけど時計ですよね?時計です時計ですね?すごいなぁ
こちらにある物をよみがえらせる職人さんがいます
その再生する物とは…
7年前に購入したという革の紳士靴
…白っぽく
靴底には…
傷んだまま長いあいだ放置していたようです
今回修理を行うのは日本有数の靴再生職人
年間2,000足もの修理を行う…
その師匠は…靴業界で修理の神様と呼ばれた…
その師匠も5年前に他界
最後のまな弟子だった村上さんは2代目として工房と道具を受け継ぎ古い靴に新たな命を吹き込んできました
今回靴の再生を依頼していたのは横浜市に住む土川さん
7年前の結婚以来毎日のように履いていたものの壊れて以降4年間靴箱に眠っていた高級靴
今回知人から職人さんのうわさを聞きつけ修理に踏み切りました
結婚当時の思い出が刻まれた靴
まずは職人さんこびりついた…
縫い目の奥までしっかり表面をキレイにしたところで…
傷みのひどい靴底のパーツを一つずつはがしていきます
中でも難しいのは専用の刃物を使って頑丈な縫い目を一つひとつ断ち切っていく作業
最高級の革を使用した依頼品
その革を傷つけることなくすべての糸を外し…
ようやく解体が完了
早速職人さんが取り出した物
そうこれは松ヤニ
これを何やら接着剤代わりとして使うとのこと
まずは油を敷いたやかんの中に入れ60℃の熱で溶かしていきます
これを一気に冷却させることで…
このような状態に
これを靴を縫う糸に…
実は松ヤニが塗られたこの糸こそのちの作業の要
職人さんの言う「ウェルト」とは…靴上部のアッパーと底面のソールの間にある緩衝材の役割を担う革製のパーツのこと
そのウェルトとアッパーをつなぐのはあの松ヤニを塗った糸
さあここからが職人さんの腕の見せどころ
松ヤニを塗った糸を一本だけでなく…
ところが…
まるで羽根を広げるようなオーバーアクション
実はこの動きにこそ…
それは…
つまり常温で固まっていた糸の松ヤニを一気に擦り合わせることで摩擦熱を起こし熱で溶けた松ヤニを革に接着させながら縫い合わせていくこと
こうすることで仮に糸が一箇所切れたとしてもすべて解けることはないのです
松ヤニを使ったこの縫い方
技術と手間を要するため今ではこの技法を行う職人さんもめっきり減ってきました
こうしてようやく…
手縫いの松ヤニの糸はまさに靴にとっての命綱
これこそが靴を長もちさせるための秘けつなのです
寿命を延ばす作業に続いては履き心地の再生
クッションの役割を担うコルクを貼り付けていく作業です
しかしコルクを貼る靴の裏側はすっかり歪みが生じていました
長年の使用により変形した靴裏の形に合わせコルクを貼り付けても…
当然歪みが生じてしまいます
そこで…
その歪みに合わせコルクを足してから平らになるように調整します
ミリ単位以下の職人さんの細かな仕事
その技から生まれるこの微妙な変化こそが履き心地のよさにつながるのです
ここに新たなソールを貼り付け
靴底に塗装を施しきれいに化粧直し
さらにカビの生えていた靴の表面を磨き…
再び靴に吹き込まれた新たな命
4年間靴箱の中で眠っていた靴はかつての姿を取り戻し…
カビだらけだった表面に7年前のツヤと光沢がよみがえりました
履かなくなってしまった原因大きな靴底の穴も…すっかりふさがり新品に
その再生のお値段は…
その修復された靴と依頼者がいよいよ再会する日がやってきました
ありがとうございますこちらになりますねはいちょっと見ていただいて
受け継がれた技によって息を吹き返した宝物
新たな思い出をその歩きじわと共に刻んでいくことでしょう
すばらしい
(祥子)すごーいすばらしい職人さんということでクイズの正解は「靴」でございましたのでもちろん全員不正解ですだってさっきねえ小泉さん言ってたからあぁ冒頭でね最初から言ってた冒頭でねボク靴とか再生しますみたいなそんとき何て言ったか覚えてる?誰がですか?
(小泉)出てたんですね腕を上げたでしょ?腕をいや下げてる下がってるよ下がってる?それでみんなもう靴をやめちゃったんだよね
(高橋)あれがヒントだった逆にそこですよ
ではここであなたに質問
続いても誰もが目にした事のある物です
4つの鍵をヒントにお答えください
再生するのはこの方
続いては…
材料として使用するのはこちら
色鮮やかな…
続いては…
使われるのはこの…
そして依頼したのはこの方
果たして…
一体な〜に?
グリーンの粉末っていうのは色ですか?まあ色をヒントにしてるような感じですもんねグリーンの粉末って
(高橋)増田さんちにもある?うーん…ないですかねない?ない…いやこれは…小泉家はありそう?ありそう?
(笑い声)オレこないだ…
(笑い声)何出したんですか?えっ?オヤジが持ってたあのほんとに昔の本なんだけど…
(笑い声)毎日それに何かするもの?人によったら毎日何かその…思いっていうんですかねそれはあるかもしれないですね思い?じゃあ皆さんまだ考える時間が必要ですのできょうゲストの小泉孝太郎さんがあすからですね?もうあしたですね金曜8時のドラマ『警視庁ゼロ係〜生活安全課なんでも相談室〜』という刑事物なんですけど今までの刑事物にはないようなボクは一風変わった刑事確かに生活安全課っていうのがねちょっと刑事物っぽくないけど刑事っていうのがすごいポイントだと思いますはいぜひあすですご覧になって下さいありがとうございますちょっと待って全然わかんないんだけどこれ
(萬田)似てる?はい私見ですけどね私見ですよ?
(高橋)ははぁ〜…ヒントがねちょっとよすぎたねおっ?
(笑い声)え〜?はい答えをどうぞ何笑ってんの?何笑ってるんすか?こんなことあるんですか…!?えっ一緒!?え〜っ!?あっすごーい!ほんとだ〜!克実さんどうぞなんかあの…ボクに似てるって言うんであとは「毎日見て思う」とかってさっき…「思う」とか言ってたからそうそうそう…いや私も仏像ですよやっぱ剥離っていうのはやっぱ木像かなと思ったんですよねえー…
(東/高橋/小泉)え〜っ!?なんで先言っちゃうのそれ自信あったんだけどなぁーそろった時点でねオレに似てるみたいなヒント…
(笑い声)
職人さんが大量の機材を抱え再生する物を引き取るべく依頼者のお宅へ
待っていたのは…
おはようございますあっおはようございます
そう依頼主はお寺のご住職
今回再生する物は創建から679年というお寺にまつわる物
早速職人さんが向かったのはこちらの拝殿
そう正解は…
こちらの…
山号額はお寺の山門や拝殿に掲げられ寺院が所在する山や仏教用語などが山号として付けられるお寺には欠かせない存在
今回再生する山号額には仏典から引用された「獅子吼山」の文字が
この文字には「獅子が吼える正しい事を言う勇気ある姿勢」の意味が込められています
それにしてもこちらの山号額色が剥げ落ち見るからに相当の傷み具合
それもそのはず彦根市が発行した資料によれば山号額が完成したのはなんと1800年とのこと
そんな山号額を再生するのは仏具の製造・修理を行うエキスパート集団
もしや歴史的新事実が判明するかもしれない今回の再生作業
1800年に作られたといわれるものだけに山号額を下に降ろすだけでも決して気が抜けません
そして…
200年以上の時を経て降ろされた山号額
間近で見た職人さんは…
職人さんいわく江戸の技がふんだんに盛り込まれているという山号額
一体その裏には肝心の新たな情報が描かれているのか確かめてみると…
なんと…
豆助すごいことが起こったわよ!
山号額の裏側に新たな情報が書かれているか確かめてみると…
刻まれていたのは…
七月朔日の文字がたしかにありました
つまりこれまで完成したと伝えられていた年が間違いだったことが判明
さらに裏面には…
依頼者おどろきの新事実が判明した山号額は工場へと移されいよいよここから本格的な再生作業
職人さん素手で額を触ります
これは?
さっそく確認すべく金具を取り外すことに
すると…
たしかに群青色の痕跡が
さらに大きな金具を外すと職人さんの読みどおりなんとも色鮮やかな群青色が姿を現しました
金具によって保護されていたため色は当時のまま
さらに木材を外すと…
金具がもともとは金色であったことも判明
こうして金具を取り外したことにより山号額すべてのパーツの色が解明されました
その色に合わせ新たに色を重ねていくのかと思いきや
そう山号額の再生は彩色をイチから行うため
サンドペーパーで残っているすべての色さらに金箔を落とさなければならないのです
しかし額自体に傷を付けるのは御法度
そのため地道な手作業で数日間かけて色を削り落としていくのです
研磨前と比べてみると…
このとおり
なんとも重厚な総ケヤキの木地が見事によみがえりました
ここからようやく彩色をはじめとする装飾前の下地づくり
塗られているのは日本古来より伝わる…
さらにその上から生漆を
これもまた古来から防虫剤代わりに下地として必ず塗られてきたもの
この作業を終えると…
また新たな物を塗り始めた職人さん
この白い物は?
こうして木地に真っ白な胡粉を塗るのは彩色の際色をより鮮明にうつし出すため
これらの下地作業は江戸の職人から続く日本の伝統技法
職人さんは工程をも忠実に再現することで山号額をよみがえらせてゆくのです
繊細な作業を積み重ねようやく浮き出された「獅子吼山」の文字
その彩色の前に行われるのが文字に金箔を施す箔押しの工程
今回の箔押しには特別な技法が用いられるとのこと
職人さんの言う「目弾き」とは箔を押された木目が金箔から透けて見えるという高度な技法
いよいよ緊張の箔押し開始
熟練の職人さんが呼吸を整え行う真剣勝負
しわができないよう慎重かつ丁寧に
こうして文字一面を金箔で埋めつくします
…がさらに上から金箔をもう1枚
というのも木目をしっかり出すため細かな凹凸にも金箔が行きわたるよう通常の倍近い金箔を使用するのです
279年前の職人さんの仕事を現代によみがえらせるため幾度も幾度も真綿をやさしく押さえながら金箔を密着させていきます
すると…
あの美しい木目が鮮やかに浮かび上がってきました
さらに職人さんもともと金箔が施されていたすべての箇所に箔押しを続けること3時間
こうしてようやく完成をとげるのです
およそ280年ぶりに金をまとった獅子吼山の文字
それはいにしえの匠から受け継いだ職人さんの技があってこそ
さぁここから再生のメインとなる彩色
まずは文字の周りに描かれていた緑青と呼ばれる色から
ここから一発勝負の作業
このあと山号額が279年の時をへて鮮やかな色をまといます
うわ〜こんなだったんだ
豆助見逃しちゃダメよ
ここから一発勝負の彩色作業
文字のふちギリギリを狙い塗っていきます
失敗をすればこれまでの作業が水の泡
職人さんは描き手をしっかり固定し決してぶれないように
細かな部分も全神経を集中させ筆を走らせます
こうして文字の縁を描き終えると…
一気に仕上げに入ります
その昔多くの人が目を見張った緑青
ため息が出る美しさのえんじ
そして額縁の群青色
時とともに風化していった色が280年ぶりに息を吹き返します
再生前の姿からは想像つかないほどの変ぼうをとげた山号額
しかし再生への作業はまだまだここから
職人さんが取り出したのは先ほどまでとは異なる岩絵具と呼ばれる粉状のもの
日本古来より伝わる岩絵具は元来鉱石を細かくした粒子の集まり
固着剤である液体と混ぜ合わせ塗るというよりは粒子を置くように描いていきます
一筆一筆何層にも積み重ねた粒子が山号額に重厚感と深みをもたらしていくのです
岩絵具を塗る前と比べてみるとこのとおり
幾層にも積み重なった粒子がいにしえの深みをもたらしました
そしていよいよ最後の工程
黄金に装飾された金具を山号額の元の位置へと戻せば…
出来上がり
再生前と比べてみると…
このとおり
文字を含め見るも無残な状態になってしまったその姿は…
280年の時をへて現代の職人たちによって今によみがえりました
その再生のお値段は…
さぁいよいよ納品の日
生まれ変わった山号額は職人さんによってふたたび元の場所へ
久しぶりに慣れ親しんだ拝殿へと帰ってきました
さぁいよいよご住職と山号額の対面
ところで豆助こんな日本の地名知ってる?
秋田県にあるこの町
かつて馬ぞりで移動していた人々がこの地を休息の地にしていたことからこの地名が生まれたといいます
雪の車と書いて…
もしよかったら覚えておいてください
(お経)
その新たな姿に喜びもひとしお
ホントにもう職人さんたちに感謝しかないですね
遠い昔の偉大な職人さんの技をよみがえらせるのもまたその伝統を守り続ける現代の偉大な職人さんです
人々の思い出が刻まれたかけがえのない品々
それを再生する職人さんたちのたゆまぬ努力が歴史を未来につなげていくのです
再生っていいな〜
すばらしい
(拍手)クイズの正解は山号額でした
(萬田)はははは…聞いたことないもん初めて
(萬田)ホント〜職人さんすばらしいよすばらしいけど山号額初耳だよホントに問題なんかどうでもいいね!ねぇそんなのにこだわってんじゃないよ増田!
(笑い声)2016/01/14(木) 21:00〜21:54
テレビ大阪1
和風総本家「日本の再生職人」[字]

修復の技!ニッポンの再生職人〜
甦る江戸の色彩!巨大
お寺(秘)額…修復舞台裏
革靴修理の駆け込み寺

詳細情報
番組内容
結納のお返しに妻からもらった大切なモノ。一針ずつ思いをこめて修復する職人さんはかつて伝説の修理人と呼ばれた名工の最後の弟子。技を受け継ぎ、見事に再生させる。
作られた年もあいまいだったお寺の山号額・・・職人さんの修復の過程で、製造年や本来の色が判明!200年の時を経て色鮮やかに甦る。
思いが詰まった品に再び命を吹き込む技は圧巻!
出演者
萬田久子
東貴博
高橋克実
小泉孝太郎
祥子

【進行】
増田和也(テレビ東京アナウンサー)
音楽
【音楽】「和風総本家」テーマ曲 縁の詩(えにしのうた)、一心(いっしん)
【作曲・演奏】上妻 宏光、KOBUDO—古武道—feat.上妻宏光
ホームページ
http://www.tv-osaka.co.jp

ジャンル :
趣味/教育 – その他
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
バラエティ – クイズ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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