くの字に大きくひしゃげた車体。
凄惨な現場が事故の激しさを物語っている。
こちらからは、横転したバスの左側の側面をよく見ることができるんですが、ちょうど後輪の天井の辺りに林の木々がめり込むような形で天井がひしゃげてしまっているのがわかります。
今日午前2時前、東京からスキー客を乗せたツアーバスが長野県軽井沢町の国道18号線の碓氷バイパスの入山峠付近で対向車線にはみ出しガードレールを突き破って道路脇に転落した。
バスには乗客39人と運転手2人の合わせて41人が乗っていて運転手2人を含む男女9人、女性5人の合わせて14人が死亡。
ほかにケガをした27人は長野県や群馬県の複数の病院で手当てを受けている。
ツアーを企画した旅行会社によると乗客年齢は18〜38歳。
当時の状況をバスに乗っていた大学生は…僕の周りの人に大丈夫かという感じで言ったんですけども、あまり応答が聞こえなかったという感じの状況にはなっていましたね。
雪道でもないのになぜ事故は起きたのだろうか。
安全管理が今後の捜査の焦点となる中、バスは事前に示していた行程表とは事故発生から11時間、今、ようやく横転したバスの車体が道路上に引き上げられました。
軽井沢町で東京からのツアーバスが道路脇に転落し、14人が死亡、27人がケガをした事故。
午後1時45分です。
今、警察車両の中からご遺体が安置所の中へと運ばれていきました。
なぜ事故は起きてしまったのか。
東京・羽村市のバスの運行会社は運転手2人ともバスの運転経験が10年以上あり、病歴や過労の訴えもなかったと説明した。
警察によると、バスを運転していたのは亡くなった土屋廣さんだったと言う。
ただ、運行会社側は運転手の点呼をとらなかったり健康診断を受けさせていなかったりしていたなどとして、おととい、国土交通省の関東運輸局から道路運送法に基づく行政処分を受けていた。
さらに、事前に示していた行程表とは別のルートを走行していたことも明らかになった。
行程表によると、バスツアーは昨日午後11時に東京・原宿を出発し、長野県の斑尾高原に向かうというもの。
関越自動車道・東松山ICまで走っていったん一般道に下り、再び高速道路に乗る予定だった。
しかし、バスは行程表に書かれた上信越道ではなく、国道18号線で事故を起こしていた。
行程表とは異なるルートを走行していたと見られている。
ツアーを企画した旅行会社は今日、午前と午後の2回にわたり取材に応じた。
警察は、バスの運行会社に対し自動車運転処罰法違反の疑いで捜査。
また、国土交通省は特別監査を行いどのような運行がなされていたのか調べている。
また長距離ツアーバスの死亡事故が起きました。
このバスなんですけれども、予定とは違う不可解なルートを移動していたんです。
そのバスの予定のルートといいますのは、昨日の午後11時に東京の原宿を出発しまして、その後、関越道で東松山まで向かいます。
いったん、国道、一般道を走った後、上信越道に乗りまして、長野県の佐久ICに向かい、そして、その後、今日の午前8時頃に県内の2カ所のスキー場に到着するというものでした。
しかし、事故は出発の3時間後に起きてしまいました。
本来ならば、今お伝えしたように、上信越道を通る予定だったんですけれども、なぜか、軽井沢町の国道18号線でこの事故が起きました。
なぜこのルートを通ったのかはまだわかっていません。
その現場をこちらに再現してみました。
緩やかなカーブがずっと連続するんですよね。
ここをずっと通った後、緩やかな左カーブを曲がり切れずに反対側のガードレールを突っ切って、このように崖下にバスは転落してしまいました。
まさにこの現場に加藤シルビアキャスターがいます。
事故の原因はどういったことが考えられるんでしょうか?今、わかっていることは路面の凍結はなかった、そして雪は降っていなかったということなんです。
軽井沢町の現場からお伝えしていきます。
今、日が暮れまして、辺りは真っ暗になっているんですがその緩やかな左カーブ、街灯はありません。
今からおよそ16時間前、大型バスは、画面奥から手前に向かって走行してきました。
その際、対向車線にはみ出し、ガードレールに衝突、今でも十数メートルにわたってガードレールが曲がっているのがわかります。
そしてその奥、制限速度50kmという標識も無残に倒れてしまっています。
そして、この下は目視で10mほどの深さの崖になっているんですが、その下、水の音が聞こえますけれども小川が流れているんです。
大型バスが落ちたのはあちらではなく、その手前にある木の幹が傷んでいるのがおわかりいただけるかと思うんですが、あの木の幹に当たって、今まさに私が立っているこの辺りで止まりました。
その車体なんですが、右側が大きく損傷していまして、木々に当たったこともあって天井が大きくくの字に曲がっていたんです。
今日の午前中にこちらの現場に着きましたけれども、その際は、本来は車内にあるべきはずの客席の背もたれですとかさらに赤いカーペットといったものが散乱していたんです。
バスが引き上げられたその後もスノーボードのケースですとか、さらにスーツケースなどが多く見つかりました。
事故があったのは午前2時、そのときの気温は氷点下3度でした。
先ほども申しましたように、路面の凍結、さらに降雪はなかったということで一体、どんな原因でこんな事故が起きてしまったのか、その原因究明が待たれる現場からお伝えしました。
軽井沢町中央公民館、その近くにありますこちら、奥の明かりのついた建物に遺体が安置されています。
そして、家族との対面を待っています。
こちらの建物には、午後に入りまして、警察署から遺体が次々に運び込まれました。
事故の連絡を受けまして軽井沢町に駆けつけた家族は近くの公民館で待機しています。
そして、遺体がこちらに到着しますと、確認に足早に向かいまして、安置所の中からは、家族の悲痛な声も時折、聞かれました。
先ほども遺体が入った棺がご自宅に帰られ、家族と一緒に安置所を後にしました。
そして今も1組の家族がこちらに入っていく様子を確認できます。
悲しみの対面が続いています。
国土交通省はバスの運行会社に対して特別監査に入って運行実態の把握を進めています。
その運行会社で取材に当たっている市川記者に話を聞きます。
安全管理の体制に問題はなかったんでしょうか?事故を起こしたバス会社、イーエスピーの担当者はたびたび安全管理に問題はなかったと強調していますが一方で、日常的な健康管理がおろそかだったのではないかという指摘も出ています。
また、こちらでは午後0時半から国土交通省の特別監査が行われていましたが、間もなく終了して、監査官らが出てくるという情報もあります。
バスのドライバー、土屋廣さんと勝原恵造さんの2人はともに死亡が確認されましたが、警察によりますと、事故の際に運転していたのは土屋さんだとのことです。
会社側は2人について、アルコール検査や体調に問題はなかったなどと説明しています。
ただイーエスピーは、運転手に健康診断を受けさせていなかったなどとしておととい、国土交通省の関東運輸局から行政処分を受けていた。
国交省は、特別監査で運行実態の把握を進める方針。
今もあったようにその会社は運転手の健康診断を受けさせていなかったということがわかっているわけですよね。
こういう事故が起きるたびにまず指摘されるのは、規制緩和のその先に起きていることとしての指摘が結構相次いでいますよね。
そうなると規制のあり方そのものの問題というものも考えざるを得ないこともあろうかと思うんですけどね?今おっしゃったように、規制緩和以降のバス会社の乱立によって競争が激しくなっているのは間違いなさそうなんですよね。
新運賃制度がおととし始まって過剰な値引きというのは禁じられたんですけれども、実際はルールを守らない会社が多いそうなんですよね。
この方はさらにこのように話しているんです。
待遇のいい方にもちろん行くということですよね?そういうことですよね。
今、外国人観光客が増えていますよね。
そうなってくると、新たなバス会社もさらに増えてくるということで、業界規制のあり方というのが問われますよね。
不正はどこまで広がるのでしょうか。
カレーチェーン店を全国展開する壱番屋が廃棄処分したはずの冷凍ビーフカツが不正に転売されていた問題で新たにチキンカツやロースカツなども不正に流通していたことがわかりました。
捨てられるはずだったCoCo壱番屋のビーフカツが不正に転売された問題。
警察は昨日、愛知県稲沢市の産廃処理業者、ダイコーの本社を家宅捜索した。
容疑は、廃棄物処理法違反。
壱番屋から廃棄処分を依頼された冷凍ビーフカツ3万3000枚を横流ししたにもかかわらず、廃棄したと嘘の報告をした疑い。
そのダイコーから、ビーフカツを仕入れていた岐阜県羽島市のみのりフーズ。
実質的経営者だという男性は当初、ダイコーから買ったのはビーフカツだけだと説明。
しかし、その後の岐阜県の調査で、壱番屋がダイコーに廃棄処分を依頼した冷凍のチキンカツ15枚がみのりフーズと取引先の弁当店から見つかった。
そして、今日午後になって…また、これまでに不正転売が明らかになっていたのは1月30日が賞味期限のビーフカツだったが、1月3日が賞味期限のビーフカツも愛知県愛西市の精肉店で新たに見つかった。
消費者に販売された廃棄ビーフカツはわかっているだけで9000枚以上。
問題の廃棄カツを取り扱ったのは少なくとも20以上の業者で新たに豊田市の業者にも流通していたことが判明。
問題は拡大の一途をたどっている。
インドネシアのジャカルタで起きたテロは過激派組織イスラム国が犯行声明を出し、捜査当局は具体的な犯行グループの解明を急いでいます。
こうした中、爆発が起きたビルの中にいた日本人が当時の緊迫した状況を語りました。
そのジャカルタの現場からお伝えします。
現場となったオフィスビルは依然立ち入りが禁止されていて多くの警察官が警備に当たるなど物々しい雰囲気が続いています。
ビルの4階にはジャカルタの日本人会の事務所があり、併設されている図書館には事件当時、およそ30人の日本人の幼稚園児が集まっていたとのことです。
日本人会の吉田晋事務局長によると園児たちをビルの裏口から近くのモスクまで避難させ、その後、バスで幼稚園まで送り届けたということです。
経済成長が続くインドネシアにはジャカルタを中心に多くの日系企業が進出している。
現地に駐在する日本の金融機関の関係者は、今後も同じような事件が起きるようだと投資などへの影響も危惧されると話していた。
今回の事件について、過激派組織イスラム国のインドネシア支部を名乗る組織が犯行声明を出していて、東南アジアでもイスラム国が影響力を拡大していることを裏づける形となった。
警察は首謀者がシリアでイスラム国に参加しているインドネシア人の男と見られると明らかにしている。
また、事件に関与した疑いがあるとして街頭などで人種差別をあおるいわゆるヘイトスピーチ対策の条例が全国で初めて大阪市で可決・成立します。
これは橋下前市長が去年提案したもので審査会でヘイトスピーチと認定されれば、団体や氏名を公表することになる。
当初、被害者に対する裁判費用の支援も盛り込まれていたが、反対意見が出たため削除された。
明日、台湾で総党選挙が行われます与党の国民党が朱立倫候補、ニューヨークで学んだ元大学教授です。
対する野党・民進党は女性です。
蔡英文候補、こちらも学者出身で親日家だと言われています。
この民進党が政権を奪還する可能性が高まっていますが、勝敗のカギは中国の距離感です。
中国との交流拡大の継続を訴える与党・国民党の朱立倫候補。
一方、民進党の蔡英文候補は中国に急接近しても台湾はよくなっていないと国民党を批判。
中台関係の現状維持を訴える。
選挙戦の最大の争点は今後、中国とどう向き合っていくか続々とバスを降りる中国人旅行客。
台湾でもあの爆買いが見られた。
特産のパイナップルケーキが段ボールごと売れていく。
2008年に政権を奪取した馬英九政権は中国との融和路線を促進。
中台直行便の就航や中国人観光客の受け入れを解禁した。
一方で、中国で成功する台湾人も少なくない。
5年前、中国に渡った李さん。
現在、投資会社の副社長を務め毎月15億円あまりの利益を上げている。
馬英九政権が急速に進めてきた対中融和政策は一定の効果を残しました。
しかし、ここ数年は負の側面も目立ち始めています。
台湾の電子パネル工場で働く男性。
去年、会社から突然、ひと月の半分は休みをとるように言われ現在、転職先を探している。
今の政権になって以降、人件費の安い中国への工場進出が増える一方で台湾の産業は空洞化し、特に若者の失業率は悪化。
こうした不満が募り、2014年には学生らが立法院を占拠する事態に発展した。
中国への依存が進む中、台湾がどのように中国との距離を保つのか。
2016/01/15(金) 17:50〜18:15
MBS毎日放送
Nスタ ニューズアイ[字]
取材経験豊富な竹内明を中心に、佐古忠彦も新加入。TBSアナウンサー・加藤シルビアらがお届けする大型報道番組。ニュースを速く、深く伝えます。
詳細情報
番組内容
きょうのニュースを速く深くわかりやすく。徹底取材したVTRに加え、今さら人に聞けないニュースのポイントもわかりやすく解説。政治・経済・事件はもちろん、身近なニュースや生活情報もお伝えします。「Nトク」では全国各地で起きているホットな出来事を徹底的に掘り下げます。
出演者
【Nスタ ニューズアイ】
竹内明(TBS報道局)
佐古忠彦(TBS報道局)
加藤シルビア(TBSアナウンサー)
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