世界中がテロの脅威にさらされる中。
日本では、昨年末から奇妙な事件が続いている。
靖国神社の公衆トイレで爆発音がし、不審物が発見された事件で、東京地検は、韓国人のチョン・チャンハン容疑者を建造物侵入の罪で起訴した。
事件が起きたのは昨年11月23日。
警視庁公安部は防犯カメラの映像から、都内のホテルに宿泊していたチョン被告を特定。
なぜか日本に再入国。
事前に旅客情報システムで動向をつかんでいた警視庁は、チョン被告を逮捕した。
チョン被告は再来日の理由について、靖国神社のトイレを確認しに来たと奇妙な供述をしているが、さらに奇妙なのは、この事件について多くのマスコミが、爆発音事件と報じていること。
トイレから実際に時限式発火装置と見られる不審物が発見され、容疑者も逮捕・起訴されたのだから、単に爆発音が聞こえただけの話ではないはず。
マスコミが爆発音事件という呼称にこだわることについて、当委員会でもおなじみの石平氏は、やはり、どこかの国に対する配慮なのかと推測しているが。
一刻も早い真相の解明が求められている。
一方、真相解明に一歩近づいたのが、一時は迷宮入りもささやかれていた餃子の王将社長射殺事件。
2013年12月に起きたこの事件について、昨年末、事件現場付近で見つかった遺留品から検出されたDNA型は、九州地方の暴力団員のものと一致したことが判明。
この事件に関して、昨年10月放送の昭和・平成重大事件の謎再検証スペシャルの中で、闇社会に詳しいジャーナリスト、須田慎一郎氏が、年内に事件の動きがあると断言し、暴力団関係者の関与についても示唆していた。
本日、ずばり言い当てた須田氏が、再降臨。
さらなる事件の深層に迫る。
さらに、前回取り上げたえん罪事件、足利事件で、DNAの再鑑定の必要性を主張。
菅家さんの再審を後押しし、ついには真犯人を突き止めたという日本テレビ記者、清水潔氏も緊急出演。
今回のそこまで言って委員会NPは、餃子の王将社長射殺事件だけでなく、今も謎に包まれている多くの未解決事件を再検証。
世田谷一家殺害事件。
八王子スーパー強盗殺人事件。
朝日新聞阪神支局襲撃事件。
偽夜間金庫事件。
さらに、足利事件同様、DNA鑑定が決めてとなり、再審無罪が確定した、東電OL殺害事件など、今回も専門家を交えて徹底検証してまいります。
そこまで言って委員会NP未解決事件の謎、緊急検証・徹底解明スペシャル。
だんだんこの番組もやばくなってきました。
なんですか。
あのね、だってね、前回、未解決事件スペシャルで餃子の王将の話で、九州の暴力団の話が誰かから出たじゃないですか。
誰かから出ました。
俺だよ。
あ、そうでした?
知ってます?須田さんね、もう今、街歩くときに防弾チョッキ着てるらしい。
重くて、蒸れちゃって。
着といたほうがいいよというアドバイスがあったらしい。
これがあれじゃないらしいですよ。
だからきょうはね、秘密兵器持ってきました。
ボディーガードを。
ボディーガード?
ボディーガード、盾になってくれる。
このスタジオ、異様な雰囲気だね。
こっちだけじゃなくてこっちも。
こちらもそうなんですよね。
こっちもこんなことになってて。
まずは、きょう、その皆さん、身をていして未解決事件の謎に迫ってくださる、委員会の皆さんです。
よろしくお願いいたします。
…をお覚悟で来てくださいました。
そうですね。
本当に未解決事件が多いと、それをなんとかここで謎を解き明かせていこうということで、この左右はなんですか?これ。
この布陣をご紹介いたします。
当委員会初登場であります、日本テレビ報道局記者で解説委員、清水潔さんです、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
…来てくださった。
清水さん、初めてでしたっけ?
初めてですね。
初めてでしたっけ?この人はすごいですよ、この人は本当足利事件で、再審になりましたけど、あの再審の道を開いた人ですから。
そうですね。
この人いなきゃ、たぶん再審になっていない。
この人がDNA鑑定をものすごい勢いで番組も含めて呼びかけて、その結果、あの鑑定が行われて、再審に結び付いたという。
それまで鑑定が行われなかったんですか?
逮捕当時は行われていたんですけども、当時、精度が悪いんじゃないかということで、17年たって、もう一回やってもいいんじゃないかということでてい言し続けて、再鑑定をやってみたら、当時の鑑定が間違っていたということが明らかになった。
本当のジャーナリストだね。
そうなんです。
この人いなきゃ、まだ獄に、菅家さんつながれたまんまですから。
しかも足利事件、ついに真犯人を突き止めたともおっしゃっていると。
これ、真犯人の可能性があるという人物ということに、もちろんなるんですけども。
本人に当たったんでしょ?
当たってますね。
この人はやっぱりね、すごいのはね、言っちゃなんだけど、テレビの報道マンっちゅうても、やっぱり言うてもサラリーマンなんですよ。
この人はね、もともとフォーカスの人です。
フォーカス編集部なんですよね。
どうですか?雑誌からテレビ来て、やっぱりぬるさが全然違うでしょう。
いやぁ、そんなこともないですけど、いつもね、地下に潜ってやってる取材が多いので、こういう所、華やかな所来るときらきらしてるとこ、緊張しちゃうんですよね。
何をおっしゃいますか。
何を言ってるんですか。
テレビの中でもね、肝の据わったやつは、隣のやつは、ちょっとは座ってますね。
ご紹介いたします。
どういう意味なんですか。
読売テレビからは高岡達之解説委員です。
よろしくお願いいたします。
肝が座ってね、座り方が違いますよね。
マニラに2、3年いましたからね。
当時は裏のルートも結構、つながりが。
そうですね、辛坊さん来られたときも、よく情報入ってましたよ。
ん?さあ続いて…。
スルー?今の。
いいんです、スルーです。
そうですか。
こちら、清水さん、高岡さん、記者席でございます。
そして今度は、内部事情にお詳しい席のお2人です。
どんな席?
まずは元刑事で犯罪ジャーナリスト、小川泰平さんです、よろしくお願いいたします。
お願いします。
そして、去年10月の放送でした。
餃子の王将社長射殺事件について、年内に事件に動きがあると断言。
暴力団関係者の関与についても示唆なさっていた、須田慎一郎さんです。
よろしくお願いします。
よけいなこと言わなきゃよかったなと思って。
きょうはだって、全部しゃべってくださるっていうふうに伺って。
全部しゃべらないよ。
しゃべらないですか。
この間×××って言ってるとこだけね、音消えてましたけど。
本当?あとは全部?
全部生かす、全部生かしてます。
うそ!
本当。
今回は大丈夫ですから。
今回は須田さんの身に危険の及ぶようなところはちゃんとぼかします。
×××入れますから、大丈夫ですから。
このスタジオだけだから、大丈夫だから。
でも局出たらすぐなんかもう、ねぇ、なんもガードしてくれなくなっちゃうでしょ。
そりゃ、自己責任ですから。
なんだそれ、自己責任?おかしいじゃないですか。
分かりました。
小川さんつけましょう。
ありがとうございます。
ってなことで。
戦後におけるえん罪事件の一つとして注目されている、この事件の深層に迫ってみます。
今回の事件は、もう花田さんのおっしゃるとおり、思い込みです。
思い込み捜査、それに尽きると思います。
昨年10月のスペシャルでは、DNA鑑定が決めてとなり、再審無罪が確定したえん罪事件として、足利事件を取り上げたが。
戦後に発生し、死刑か無期懲役が確定した事件で、再審公判で無罪が言い渡された例は8件ある。
今回はその中で、2012年にネパール人のゴビンダ・プラサド・マイナリさんの無罪が確定した、東電OL殺害事件にスポットを当てる。
1997年3月19日、東京都渋谷区円山町にあるアパートの1階空き部屋で、東京電力東京本店に勤務する女性の遺体が発見された。
死因は絞殺で、死亡推定日時は3月8日深夜から翌9日未明にかけて。
後に被告人となるゴビンダさんは、アパートの隣のビルの4階に不法滞在のネパール人4人と住んでおり、被害者が生前に売春した相手の1人でもあった。
警察は、被害者の所持金数万円がなくなっていたことから、ゴビンダさんが金目当てに殺害したと見て追及。
逮捕されたゴビンダさんは、捜査段階から一貫して無実を主張し、1審で無罪となるが、控訴審で逆転有罪、無期懲役となり、その後、上告棄却、再審決定を経て、事件発生から15年後の2012年に無罪が確定した。
被害者女性は、慶應義塾大学経済学部を卒業し、東京電力に初の女性総合職として入社したエリート社員だったが、後の捜査で、会社帰りに円山町付近の路上で、客を勧誘し、売春を行っていたことが判明。
世間の注目を集め、被害者および家族のプライバシーを巡って、議論も起こった。
2012年の再審では、新たなDNA鑑定で、被害者の体内に残された体液や、殺害現場にあった体毛、被害者のコートの血痕や、爪の先などから、第三者のDNA型が検出されたことから、東京高裁は、別人が犯人である疑いが強く、被告を犯人とするには合理的な疑いがあると述べ、無罪とする判決が言い渡された。
ゴビンダさんは検察や裁判所に対し、どうして私がこんな目に遭ったのか、よく調べ、よく考えてくださいとのコメントを出し、一方、警視庁は、真犯人特定に向け、再捜査に乗り出しているが。
また足利事件も未解決のままである。
無罪となった菅家さんを巡る捜査や、東電OL殺害事件と同じ、DNA鑑定の事件捜査の問題点など、未解決事件の闇はまだまだ晴れることはない。
ここで皆さんに質問です。
東電OL殺害事件、この事件の最大の謎はなんだと思いますか?
最大の謎。
きょうの趣旨としてはね、事件そのものの謎に迫るというのが、一体誰が犯人なんだって話なんですけど、女性2人の見方がですね、あっ、そっちですかっていう。
売春をしていたということが、別に殺される理由の1つではないでしょう。
原因ではあっても。
だからむしろ、なぜそのDNA鑑定がこんなにまあ、時代のこともあったんだろうけど、犯人が捕まらないのかってことでしょう。
そこですね。
このゴビンダ氏がえん罪であることはこれは確定で間違いない。
これ謎なのは、そのえん罪だということが分かってから、新しい情報がいっぱい新聞に出て、それでこの女性が最後に接したのは、このゴビンダ氏じゃないっていう話で、精液まで残ってるって、そしたら一番最初の捜査の段階で、この人、犯人じゃないって分かりそうなのに。
そこが分かんないんですよ。
正直、何やってたんだと小川さん、思うんですけど。
そうですね。
最初に。
そうですねって。
最初の情報が、情報で走ってしまったと。
今回、これは付近の方から同じ容疑者として捕まった外国の方の情報で、この外国人の名前が出てきたそうです。
で、たまたまでしょうけど、この不法滞在、オーバーステイだったということで、しかも、この被害者の女性と関係もあったんですね、実際に。
そういったことから、多少なりともの、こういう体毛とか毛髪とかは検出されたので。
でも真っ先に疑うべきは、殺されたときに一番最後、体内に残っている、精子のDNAの持ち主捜すでしょう、普通。
DNA鑑定、科学鑑定、科学捜査というふうに思いがちなんですけども、この使い方の問題がまずありまして、この東電OL事件の場合は、空き部屋の中に女性が死んでいた。
トイレの中に避妊具があった。
その中にあった体液がゴビンダ氏のものと一致したということで、その部屋の中に誰もが入れたわけではないのだから、殺人事件の証拠となる可能性が高いという考え方だったんですね。
しかし、冷静に考えてみると、トイレの中にあったわけですから、これが殺人事件、即証拠であったかどうかというのは、極めて微妙なんですよね。
実は全く同じときに、遺体を解剖してますから、遺体からは別の男のDNAがすでに見つかっていた。
しかしそれは、ゴビンダ氏が釈放になった15年、事件から15年たって初めて鑑定をしてみたら、違うのが出てきたというふうに言ってるんですけど、こんなばかなこと、絶対ないわけで。
実際、爪とかですね、そういった所から最後に相手をつかんだと思われるんですけど、こういう所から。
それも最後にね、この女性が最後に殺したと思われる男をがーっとつかんで、抵抗して、爪の間にその皮膚が残ってて、この皮膚のDNAは、ゴビンダ氏と違う人のDNAだということが。
まずそこが、最初から分かってた話でしょう。
そこからやりましたよね、鑑定はね。
ただし、そのそれに一致する人物が分からないわけですよ。
その彼女から見つかった男のDNAが誰なのかが分からないっていう。
それ、捜査関係者の問題なんじゃないですか?
さっきちょっと入ってたんですが、清水さんも高岡さんも聞いてるとは思いますけども、東京電力サイドから相当、警察に対してプレッシャーがありましたよね。
早期に事件を解決しろと。
だから警察としても、東京電力ってどういう会社なのかっていうと、財界の主流で経団連会長も出す、そして政界や官界や警察や場合によっては…に対しても、顔が利く人がトップになっているわけ。
警察もOBに入ってますね。
相当な天下りを受け入れてるわけなんですよね。
そういった意味で言うと、警察に猛烈なプレッシャーがかかってる。
警察としても、言ってみれば東電には日頃お世話になってるから、なんとかしてこれを早期事件解決に導いて、東電の名前をとらなきゃならないというような状況があったんではないかなと。
さっきのね、辛坊さんのおっしゃってたところ、つまりもしそのしがみついたDNAがあったということが分かってたっていうことはですよ、ゴビンダさん犯人だと言いながら、実は警察は、そうじゃないということを分かっていながら、ゴビンダさんを無理やりしたって言うことですか。
常識的にはそうですよね。
だって、体内に残ってたDNAと爪に残ってたDNAは恐らく同じで、こいつが犯人に決まってんだけど、トイレで見つかった全然、コンドームの中に入ってるDNAの持ち主、捕まえてきて、
犯人に仕立て上げやすかったんじゃないですか。
完全に仕立て。
そこまで言っていいんですか?つまりいや、僕もそういうことだろうなと思うんだけれども、犯人と違うと分かっていながら、仕立て上げたんですか?これ。
仕立て上げたかどうか分かりませんが、そのトイレから見つかったDNAの持ち主というのが、ゴビンダ氏が、隣の家に住んでたんですよね。
ですからすぐそこは直結したわけですよ。
DNA鑑定やったら一致する。
そして本人は否認をし続けるんだけれども、こんな所に物証があって、その部屋に入れる人は限られていたんだと。
鍵がいくつもないんだと、たまたま当時、ゴビンダ氏が一時期持ってたことがあるんですよ。
そのへんから立証していった。
しかし、しかしですよ、やはり別のDNAがあったことを隠していた、これはもう間違いないと思いますね。
隠してたわけね、やっぱり。
分かっていながら。
それはなぜかというと、最初に必ず遺体から始めるからです。
そこをね、今のお話は、簡単に言うと、そのゴビンダさんが要するに売春をしていた事実をひた隠しにしたかったから、証言がつじつまが合わなくなってということなんですか。
そうなんです。
それも実はありまして、彼女のことは最初知らないって、最初供述してたんですけれども、実は彼女と関係があったということは法廷内で認めたんですね。
そこでやはり非常に彼の証言が信ぴょう性が下がってしまったということはあると思いますね。
でもさ、分かってることを最初から隠してたっていうのは、これ、警察が問題あるでしょう。
隠してたってこともあるんだけども、一方でシナリオ捜査っていうのがあって、こいつが犯人だろうと見込みをつけたら、そこに関連した情報は捨てていくんです、警察というのは。
それは大うそまかり通らすっていうおとぎ話じゃないですか。
だからえん罪が起きるんですよね。
ちょっと突拍子もないかもしれませんが、どうしても出したくないのが真犯人だという可能性はないんですか?そこまで言い通すんなら。
あまりにもきそんを無視しすぎじゃないですか?
そういう指摘ありますよね。
例えばそれが鑑定の結果、分かってるとしたらありえません。
それはありえない?
鑑定の結果、爪の中の皮膚片が誰のかって分かって、というのは、この鑑定から、中には何人もの警察官、もしくは警察職員が関係していきますから、全員が口を塞ぐということは、それは難しいです。
捜査も問題ですけど、裁判所も裁判所ですよ。
だって、要するに、裁判官が有罪判決出すということは、もうこいつに違いないと、もうほかの人物が、ね、真犯人である余地はもう0%だという確信を持ったときじゃないと、有罪判決出しちゃいけないわけですよ。
なんですか、これ。
誰が有罪出したんですか?
いや、だからいくら警察がちょっとあやふやなことだからちょっと持ってる情報隠したりとかしても、裁判官だけはね、だませないというものでなくてはいけない。
それで警察がこうだって言って、一緒にそうだねって乗っかっちゃったわけじゃないですか。
これじゃなんのセーフティーガードもない、これも無罪、有罪、無罪って、これね、司法とか、どうなってんだって話です。
そうです。
竹田先生が言われた司法がセーフティーガードになんないといけないというのは、DNAが一致するかしないかってことは、実は裁判の判決のときに、だから有罪だというふうにはならないんですよ。
DNAっていうのは今も常に進化しているので、常にそれは同じと見て差し支えないとか、法廷用語ですけど、そういうような言い方をするんですね。
だから裁判官はどういう取り方をしましたか?と、このDNAを、というところを厳密に見られる裁判官だったら、明らかに今回の事件はちょっと怪しいよなってにおいがしますねって、こういうことになるんです。
ただ、もう一つ怖いのは、清水さんが足利事件の有罪をひっくり返したように、昔のDNAはいいかげんでした。
今のDNAは進歩しましたよっていうことを、皆さんも今、常識として持ってらっしゃいますでしょ。
だけれども、私今申し上げたように、だからといって、裁判で100%では、今もないんです。
DNA鑑定って、DNAというのは、人間の持っている遺伝子ですから、これはもう絶対と考えていいと思うんですね。
問題は、捜査に使われるDNAというのは、容疑者のものは本人が協力すれば鮮血とかとって、それをすぐやればですね、混ざりもんもないし、劣化もないから、非常に精度の高いDNA型を割り出すことは、。
今は確かにできます。
問題は、現場資料ですよね。
犯人が残していったものというのは混ざったもの、2、3人のものが混ざったコンタミネーションとか、劣化とか、そもそも先ほど言ったみたいに、ゴビンダさんのケースみたいに、これが犯人のものといえるのかというようなものも混じってるわけですね。
ですからいわゆる医学の世界のDNA鑑定と、捜査のDNA鑑定は簡単に言うとおりにならないというのが大事なんですよ。
了解。
じゃあそうすると、この事件が今もDNAという試料はあるわけですよね。
解決する可能性は?
はありますね。
このDNAを調べたものだけじゃなくて、爪の中にあった皮膚こんとか、今は取ってるはずなんですよ、きちんとね、ですからこれから先、どこかで同じ容疑者が挙がってきた場合、ヒットする可能性はあるんですね。
逆にね、こういったケースで警察、どのぐらいまで本気になって捜査するんですか?
まさにそこなんですけど、これは実はありましたと、ゴビンダ氏が無罪になったと、初めて認めましたよね。
そのときに警察署のデータベース全部調べたら、その中にヒットするのなかったというふうには言ってるんですよね。
ただし、えん罪事件というのは正直言って、警察からすると、もうやりたくないんですけどっていうイメージがとても強いと思うんですよね。
やりたくないっていうか、いったんもう解散しちゃってるので、人がいないわけですよね。
それから再度集めていく。
足利事件もそうだし、これもそうだし、本質的な問題は、検察しか持っていない、捜査側しか持っていない、被告人に有利な情報が出てこないと。
裁判やりながら、検察は正直、こいつ犯人じゃないかもしれないなと思いながら、でも職業意識に駆られて有罪にしなきゃいけないという証拠を隠す、実質隠すというようなことが、それがまかりとおるという。
ですから、東電の場合も、被害者の爪の回りに、別の男の皮膚痕があったということを、もし裁判長が分かっていたら、やはり無罪だったと思うんですよ、最初からね。
そこを隠してたっていうのが極めて罪は重いと思いますね。
これは本当は犯罪にしなきゃいけないレベルだと思うんですよ。
だから裁判官がそれ以外のなんかDNAのもとになるものが体内に残っていましたかと、聞いて、いや、残っていませんでしたと答えたら、そういうのは犯罪にしないといけないと思いますよ。
知らないなら知らないでいいんです。
つまり警察の犯罪ということ?
そうです。
警察が。
こういうことがあると、必ずね、清水さんのケースのときもそうでしたけど、そのときの刑事さんっていうのはもうすでにいないわけで、そのときの、つまりえん罪が立証されたときの警察本部長とかが謝罪会見しますよね。
すると、もうはんで押したようなコメントを言うんです。
当時としては、最善の捜査をしました、これを言われると、竹田先生の言われた罪に問うってことはできません。
29年前に発生した言論の自由に対するテロといわれている事件の真相に迫ります。
昨年1月、フランス・パリで、イスラム教の予言者、ムハンマドの風刺画などを掲載した週刊紙の本社がテロリストに襲撃され、社員や警官ら計12人が犠牲となった。
表現や言論の自由を暴力で封じようとするテロといえば日本人が忘れてはならないのが、29年前に起きたあの事件である。
1987年5月3日午後8時15分。
兵庫県西宮市の朝日新聞阪神支局で、3人の男性記者がソファーでくつろいでいたところに、突然、散弾銃を持った目出し帽の男が侵入し、無言のまま発砲。
1人の記者が右手小指と薬指を失う重傷を負った。
その後、男は当時29歳だった別の記者の左脇腹に再び発砲。
撃たれた記者は病院搬送後に死亡した。
犯行後、男は慌てる様子もなく現場を立ち去った。
僅か1分ほどの凶行だったという。
目撃情報をもとに捜査本部が追った犯人は、20歳から40歳で、身長165センチ前後の痩せ型。
黒っぽいセーターとズボン姿で、黒縁眼鏡をかけ、焦げ茶か黒の目出し帽をかぶっていた。
事件3日後に届いた犯行声明では、赤報隊を名乗り、反日論を育成してきたマスコミには、厳罰を加えなければならないとし、特に、朝日新聞の論調を攻撃していた。
事件があった年の1月には、東京・築地の朝日新聞東京本社の外壁に散弾が撃ち込まれており、また事件の4か月後には、朝日新聞名古屋本社社員寮でも散弾銃が発射されるなど、当初、赤報隊は左派系マスコミへの言論封殺を掲げていたが、後に中曽根元総理、竹下元総理に脅迫状。
リクルート元会長宅に散弾を撃ち込む。
愛知韓国人会館の玄関に放火などの犯行を繰り返し、3年余りで突然、活動を停止。
そうした中、捜査本部は右翼犯行説を取り、全国の右翼関係者を徹底的に調べ上げ、当委員会でもおなじみの鈴木邦男氏が当時代表を務めていた新右翼団体、一水会にも疑いがかけられた。
また事件の手がかりとして、使われた散弾が、アメリカのレミントン社製だったことや、犯行声明文や脅迫状は、すべて同じ機種のワープロで作成されていたこと、犯行声明の封筒ののり付け部分に、レーヨン製の繊維片が付着していたことなどが明らかになっているが、いずれも容疑者の特定には至らず、全国で延べ124万人の捜査員が投入された、赤報隊関連の事件は、2003年にじこうがせいりつ。
ところがその6年後、一連の事件の実行犯を名乗る人物が、実名で週刊誌上に手記を発表。
しかし、直後からその手記がでたらめではないかとの追及があり、結局、週刊誌側もうそを見抜けなかったと誤報を認めたのだが。
その翌年の4月、実行犯を名乗った人物は、北海道富良野市の資材置き場で白骨化した遺体で発見されるという不可解な死を遂げた。
そこで皆さんに質問です。
この事件の最大の謎はなんですか?
最大の謎、書き出していただきました。
これはね、私も鮮明に覚えてますけどね、この事件もね、私はまあ、基本的に皆さんと一緒で、朝日の例のね、いわゆる従軍慰安婦だのなんだのっていう論調その他には、もう腹に据えかねるところはありますけれども、でもそれ以上に、この犯罪だけは絶対許せない。
この阪神支局の襲撃の犯人だけは、なんとしてでも挙げてもらいたい、挙げたいと。
でも29年前ですからね。
ありえないです、それは。
問答無用でね、なんの関係もないのに、それも散弾銃を至近距離からっていうのは、もう本当にこの犯行はね、許せない以外、言いようがないです、これ。
皆さんからもね。
もう今でも怒りが込み上げますね、これはね。
そういうのが伝わってきますけど。
で、犯人は、これまあ、右翼ってことになってますが、津川さん、右翼の事件はなぜ分かりにくいという見方がある一方で、犯人は本当に右翼だったのかという、井上さんみたいな見方もありますが、右翼じゃなかったとすると、一体じゃあ誰がって。
これ分からないんですよ。
だから、結局、最終的にはリクルートのほうでもそうですし、竹下元総理、それから中曽根さんなんか関わってる、リクルートの件なんかでも、ああいうふうな形出てますよね。
だから分からないですよね。
でも、うーん。
中曽根さんに届いた脅迫上には、靖国のことと、教科書のことで、日本民族を裏切ったというようなことが書いてあった。
だから平たく読めば、靖国問題、教科書問題で憤りを覚えた人だろうなとは思うわけですけれども、だからわざわざ要するに犯行声明出して、自分たちの主張を言ってですね、朝日に自粛させるというか、そういう記事を書かせないようにしようという意図は普通に読めますけど、それをわざわざディスインフォメーションでそれを装って、全くそうは思ってない人が、そうやってたからかに宣伝する意図があるとも思えないですしね。
難しいですよね。
それだったら、阪神支局ですか、そこを狙う必要はないわけでしょ。
朝日新聞系なんやから、どこのとこでもいいわけですから。
全くね、私書いたのは、西宮でしょ、阪神支局の記事を巡って、トラブルがあったら別ですけど、そうじゃない、象徴的なのは、朝日新聞東京本社、築地ですよ。
当時はまだそんなに警備は厳しくなかったはず。
この事件以降は厳しくなりました。
ただね、井上さんがまさにおっしゃるように、僕も本当にこれ、右翼民族派の事件なのかって、非常に強く疑問に思ってるんですよ。
どうしてなのかって言うとですね、これもちろん、警察も徹底的に捜査してることはあるんですけれども、その一方で、メンツにかけてね、自分たちのことだから、実は朝日新聞もずっと時効後も、この事件について追いかけてるんですね。
ちょうど私の親しい朝日新聞の記者が、この阪神支局襲撃事件とその直後に起こったグリコ森永事件、その犯人の共通性があるんじゃないかと当初言われたこともあって、2つを一緒にして、ずっと取材を30年近くやってきた人がいるんですよ。
あるとき、今から2、3年前かな、久しぶりに僕のところ訪ねてきてね、こういうことを言うんですよ。
われわれは要するに、その右翼民族派を含めて、可能性のあるところ、全部潰してきたと。
すべて可能性のある、犯人とおぼしきところについては、取材をし、チェックをし、要するに黒白はっきりして、全部白だったということなんですけれども、その最後に一つだけ残ってる2潰してないところがあると、その人に関して、紹介してくれないかというね。
またお知り合いということですか。
いやいや、とはいっても、紹介できる人じゃなかったんで、いや、僕は知り合いであることは間違いないけれども、今、判明と言ったけどな、仲の悪い状況にあるので。
何関係の人ですか。
フィクサー系、関西の。
思想的には?
大阪の?
大阪の。
ほほう、思想的には?
思想的にはね、別に右に近いかもしれないけども、右じゃないですね。
右に近いけど、右じゃない。
ええ。
そういう思想がない、つまりどちらかというと、なんて言ったらいいのかな、思想とは関係ないところで、要するに経済活動やってるみたいなね。
そうすると、あの阪神支局を襲撃する動機はでもその人にはないですよね。
うーん、だからなぜそうなったのかっていうのは、僕は聞いてないんだけども、そこだけ潰してないんだっていうふうに言ってきたわけですよ。
これね、使われているのが散弾銃ですよね。
今、さっきちょっとVTRに出てきましたけれども、これ、パチンコ玉のもっともっとちっちゃい、粒のようなものがいっぱい入ってる。
ってことは、日本で散弾銃を使うということは、恐らく猟銃のものを使ったんだろうということになると、猟銃を持ってる人っていうのは、これもまた特定できるんで、ある程度絞り込めるんではないのかなと。
売ってるんでしょ?
売ってますよ。
だけども猟銃は申請しなきゃいけないから。
持っていいって許可を。
猟銃の事件っていうのは、未解決が多いんです。
というのは、普通の拳銃と違って、ライフル痕とかが、線条痕、いわゆるね、残りません。
ただ、やはり今回、ここで使ったのが散弾銃っていうのは、手に入りやすいというのもあるんですけれども、逆に言うと、そういう暴力団関係者とかそういったものではない、そういったものだったら、逆に言うと、散弾銃使うと当たりやすいですね、飛ぶんですから。
だけどやはりみっともなくて使えないです、そういった組織の人間は、逆に言うと。
だからどちらかと言うと、私的には、右翼とは言いませんけれども、そういう思想的なものがある。
というのは、ここ、阪神支局だけではなく、そのあとにも同様のことを繰り返し、あと同じワープロで打った犯行声明のようなものを何度も執拗に送ってるんですね。
そういったことを見ると、やはり思想的な容疑者、思想犯といわれるものではないかなと。
だから。
思想犯だとすると、ちょっと疑問に思うのが、まさにこれなんですけれども、なぜ3年でやめたのかと。
例えば、朝日がね、もう間違ってましたと、もうこれからちゃんとしますみたいなのがあってやんだなら分かりますけど、朝日新聞、何も変わってないじゃないですか。
3年でやめて、要するに、それほどね、人を殺すまでやってた人、朝日新聞を取っちめようと思ってやった人が、3年でやめた。
なぜやめたんですか。
そのことに加えて、今日までグリコ森永事件もそうなんだけれども、大体こういった事件の実行犯って、その周囲、情報漏らすじゃないですか。
要するになんかそれとない行動があったりとか、実はねみたいな話が出てきて、大体そのあたりから警察っていうのは、単純にして事件化していくというケースが多いんだけども、一切沈黙を守ってるでしょ。
これもこの事件というのは、非常に特異な部分なんですよね。
赤報隊って、最初に名乗るんだから、最後までずっとなんか、存在し続けるのかなと思ったら、そうではない。
大体でも思想犯っていうのは、自分をある意味アピールしたいからやるわけで、犯行声明ちゅうたって、こんなに突然。
死んだんじゃないの?3年目。
お菓子につまようじ入れるやつと全然違いますよね、これね。
津川さん、右翼の事件はなぜ分かりにくい?やっぱり分かりにくいですか。
僕は右翼と警察っていうのは、ある種のなんかなあなあ精神っていうか、そういうものが長年の間にはびこっててね、だからこの人たちは触れないよみたいな、個人的な裏の事情のある警察官がいっぱいいるんじゃないかなっていう。
実際、われわれが成田空港で、
右翼と警察っていうのは、ある種のね、なんかなあなあ精神というか、この人たちは触れないよみたいな、個人的な裏の事情のある警察官がいっぱいいるんじゃないかなという、そういう想像もたくましくしてるんだよ。
ってことはつまり、ある程度目星はついてたんだけども、そこから先、進まなかったんではないのかと、警察として。
どうですか?小川さん。
そうですね、おっしゃるとおり、右翼、左翼って見れば、警察はどちらかというと、右翼が好きですよね。
ね。
まあ、実際、われわれが成田空港で、私も機動隊にいたことあるんで、成田空港警備やりますけれども、まず、右翼車両来ると、機動隊の皆さん、ご苦労さまですの第一声から始まるわけですね。
あとは結構、警察の言うことよく聞きます。
私も、警察官の方からね、警察官って刑事の経験の方なども、右翼の人って、素直だって言ってましたよ。
今は、新右翼と言って、暴力団が暴対法から逃れるために、右翼を名乗る暴力団多いんです。
それは政治結社として?
そうですね。
ですから、実際は暴力団の顔も持ちつつ、その組員、若い衆は右翼団体に属していたりとかいて、実際は出ても、暴対法に引っかからないっていったようなうまい方法を取ってる大きな組織も実際にあることはあります。
今回の件、右翼らしくない点があるんですけども、つまり、普通、右翼って、それこそ、山口おおとやじゃないけれども、誰かを殺害して、その場で果てるとかいう、そういう人が多いわけですよ。
朝日新聞のね?
の一人、のむらしゅうすけさん、朝日新聞の社長室でね、自殺して。
別に誰を傷つけるわけでもなく、自害することによって、位置を伝える。
あと以前、何回かありましたけども、うちに火炎瓶投げた右翼の青年だって、犯行声明をろうろうと読み上げてましたからね、こそこそして逃げるんじゃなくて、当然、逮捕される前に、いかにこの人物が反日かみたいなことを読み上げた。
これが右翼的じゃないですか。
どちらかと言うとこそこそって逃げて、隠れてっていうのは、左翼的なんですよ。
だから僕これなの。
ねぇ、そうそう。
確かに、今回の阪神支局の犯人、これは卑きょうせんばんであることは間違いない。
本当にひきょうだね、これね。
実際はこんなんで言論なんて変わるわけないじゃないですか。
いわずもがなですけども、もしかするとさっきね、警察と右翼は、長年のつきあいがあるからみたいな、だけどいくらそんなことが、仮にね、公安の情報源としてあったとしても、警察がこの事件をだからといって見逃すなんてことは、これ、絶対ないですよね。
ないです。
これだけの事件は、そら、どんなことがあったって。
逆に、右翼なら右翼の幹部と、警察の幹部があって、いろんな情報をないないで取ってるはずなんです。
実は私がやったっていう人が自殺しちゃってるっていう事件は、これ、全然関係ないんですか?
関係ないですよ。
全く秘密の暴露も何もありませんし、細かいところで、かなり違いがあるんですね。
特に借金を、多額の借金を抱えていて、困っていて、週刊新潮のほうから結構な金もらってるんですよ。
そういうところがねらいだったんじゃないかなと思いますけどね。
どうですか?川田さん。
竹田さんが、朝日新聞がこの事件があっても、全然変わっていないとおっしゃいましたけども、それだったら、赤報隊と名乗るこの団体のような、過激な思想を持った人がまた現れる可能性ってあるんですかね?
うーん。
言論はですね、やっぱり、言論で迎え撃たないと、言論に対して、暴力でいっちゃうと、、結局何も変わらないんですよね。
だから朝日新聞は、まさに事件のあった日を特別な日にして、やっぱり自由民主主義、言論の自由を毎年、毎年誓い合うみたいな日になって、よけい固まっていくわけですよ。
だからやっぱりですね、言論に対して、凶器で対じするっていうのは、全く卑きょうであって、効果として全くないですよね。
竹田さん、初めてまともな話を聞いた。
えっ?
そんな話してないでしょ。
おっしゃるとおり、本当にそういうことです。
でも最近は、百田尚樹さんとかね、ある新聞を潰さなきゃあかんって言った、それだけで言論弾圧の時代ですからね。
言論弾圧のハードルがどんどん下がってるんです。
さあ、続いてこちらいきましょうか。
事件発生から15年、この容疑者のものと思われる多くの遺留品があったにもかかわらず、いまだに解決していません。
ことしこそ、解決となるんでしょうか。
2000年12月30日午後11時から翌31日未明に発生したとされる、上祖師谷3丁目一家4人強盗殺人事件。
いわゆる世田谷一家殺害事件は、未解決のまま、15年が経過してしまった。
大みそかの午前10時50分ごろ、会社員、宮沢みきおさん宅で、一家4人が変わり果てた姿で発見された。
発見したのは、妻、泰子さんの母だった。
宮沢さんと泰子さん、長女のにいなちゃんは、包丁でめった刺しにされており、長男の礼くんは手で首を絞められたことによる窒息死。
凄惨な現場に慣れた捜査員でさえ、思わず目を背けたという。
犯人は30日夜、宮沢さん宅のフェンスを登り、浴室の高窓から侵入したものと見られているが、いくつかの異常な行動を取っており、4人を殺害したあとに、冷蔵庫からメロンやアイスクリームを取り出して食べた形跡が残され、犯行中にガムをかんでいたことも報告されている。
また犯人は犯行時に右手を負傷しており、ばんそうこうの缶から犯人の指紋が検出され、犯人の血液型はA型。
生理用品で血を止めようとした痕跡も残っていた。
さらに犯人は、1階書斎のパソコンでインターネットに接続しており、4人を殺害したあとも宮沢さん宅に居続けた形跡が見られるという。
そして、犯人の遺留品は驚くほど多く、警視庁は、遺留品のトレーナーについて、全国で流通した130着を販売した店舗すべてが判明し、52着が静岡県内の同じ系列店で販売されていたことを発表。
また、このトレーナーなどから、ローダミンと呼ばれる蛍光染料が検出され、凶器に使われたのは、大手メーカーの柳刃包丁で、履いていた靴は、イギリスブランドの韓国製テニスシューズで、サイズは27.5センチであることも判明。
捜査本部は、韓国警察庁へ指紋照合を依頼するなど、捜査協力を要請。
韓国人犯行説も盛んに報じられたが、韓国側から、指紋自動識別システムに登録された、3643万人分の指紋に一致するものはなかったという回答が寄せられ、頓挫したままである。
さらに、現場に残されていた血液のDNAからルーツをたどる人類学的解析によって、父の系統がアジア系民族、母の系統に欧州系民族が含まれることが判明。
犯人は欧州、日系の混血の可能性が高いと結論づけられたという。
2010年4月に刑事訴訟法が改正され、殺人事件の公訴時効は撤廃された。
この事件の捜査は犯人が逮捕されるまで続けられる。
また有力情報には、最高で2000万円の懸賞金が支払われることになっているが。
ここで皆さんに質問です。
世田谷一家殺害事件、この事件の最大の謎はなんだと思いますか。
これはやっぱり、東京で記者をやってる清水さんなんかは、ずっと現場で関わってた話でしょう。
そうですね。
やはり、状況がね、VTRの中でも触れてますけども、
やはり、状況がね、VTRの中でも触れてますけれども、ネットにアクセスしてるとか、現場でアイスクリーム食べたとか、あるいはガムをかみながら、刺殺したってこれ、ちょっと想像するだけで恐ろしい。
しかしながら、なんでガムをかみながら刺したっていうところまで分かるんですか。
それは現場に遺留品があったということらしいんですけれども。
なんかガムかみながらなんかするっていうと、私なんかはやっぱり、アメリカ系っていうか、なんか、アメリカ人はテニスやるでも、緊張緩和するために野球なんかもそうだし、ガムかんでるでしょ。
だから、これアメリカ人っていうんじゃないけど、軍隊に何か関係あるかなって思っちゃう。
だから僕はね、特殊部隊っていう、その包丁で瞬時に、一人は、子どもは首を絞めて殺したといいますけど、4人立て続けに、あの短時間で殺してやれるっていうのは、これ、よっぽどの精神力っていうか、自信を持ってる、人殺しに自信を持ってる人じゃないと無理だと思うし、もう1つは、私の友人の庸平の人間から聞くと、やっぱり戦闘状態のときって、もうそのいわゆる殺し合いのときっていうときは、おなかがすかないっていうんですよ。
もうおなか空腹を忘れるって言うんです。
そのあとに冷蔵庫のものを取り出して食べるっていうのは、これはやっぱり相当な鍛錬といいますかね、もともと、訓練をしたようなものでないと、ちょっとやっぱり難しいっていうのはいってますよね。
やはり現場に残されたあしあとが横に歩いてる足跡があるんです。
跡は、先ほどもVTRでありましたけども、自分で出血してるんですけども、その血止めに、生理用品を使ってるんですね。
生理用品っていうのは、分かるとおり、非常に清潔なものですから、血止めには適しているんですね。
そういったのをすべて軍で習う、軍隊で習うことらしいんです。
ただ、かといって、それが特殊部隊かっていうとですね、殺害の方法が一定ではない。
しかもめった刺しにしている、で、それぞれのご遺体の顔には布団をかぶせたり、たんすを抜いたのをかぶせたりしてるところもあるんですね。
だから私は、どちらかというと特殊部隊どころか、単なる…、また、これ現場が、確かに凄惨な場所なんですけども、警察にとっては宝の山なんです。
まさしく、津川さんが書いてる、これだけ遺留品が多いのはなぜか。
普通の殺人事件の現場にほとんどものはないんです。
ただ今回は、もうあらゆるものが指紋ももちろん、血液も、血痕ももちろん、あといろんな服を脱いだものとか、たくさんあって。
ガムかんでるってことは、当然、DNAも。
そのDNAから、その者は、たばこは吸わないものであることも分かってるんですね。
実際にいろんなバックの中から砂が出てきています。
アメリカのネバダ州の砂であったりとか、あと、神奈川県の横須賀のまもり海岸とかあの辺りの砂であったりとか、出てきてるんです。
となると、一時期は米軍じゃないかと、しかもネバダ州には、空軍の訓練所があるんですね。
そういったことでも、そちらでないのかとか、いろんな話が出てきました。
また先ほどあった靴は、韓国製の靴、韓国でたくさん売られているってことは、韓国人じゃないのかな。
だけど、指紋の照合をするために、ICPOを通して送ったんですけども、該当ないが来たと。
そこいきましょう。
韓国は信用できますか?つまり韓国の指紋照合システムに照合したけれども、該当者いないと。
おっしゃるとおり、信用は全くできません。
やっぱり?やっぱり。
これ私、国際捜査課にいたんです。
国際捜査課にいて、遺留指紋を韓国に送りました。
該当ないって来たんです。
じゃあ、韓国人じゃないのかな?韓国人のはずなんだと。
それから数か月後に、その者、違う名前で入ってきて、捕まえました。
同じ指紋です。
全然信用できないじゃないですか。
なぜ韓国人犯行説が出ているかというと、さっき小川さんが言われたスニーカーなんですよ。
韓国で作られていて、それ、日本に輸出された形跡がないんですね。
だから韓国人犯行説出てきてる。
そしてもう一つの理由はこの人、ノンフィクションなのか、フィクションなのかよく分かんないライターで、市橋ふみやっていうのがいましてね、よくこの人ね、重大事件の犯人に会っちゃう人なんですよ。
直接支配しちゃう人、この人が、要するに韓国で犯人だって、僕はうそ八百だと思いますけどね、そういったこともあって、韓国人犯行説が出てくるんだけれども、ただ、そのスニーカーなんだけれども、日本に個人輸入された形跡があるんですよ。
何件か。
だから必ずしも韓国人じゃないんじゃないのかっていうのが、今、捜査の主流、主体なんですよね。
ちょっと。
ちょっとちょっと、清水さん。
テニスシューズの話で言いますとね、現場の足跡から27センチから28センチではないかというふうにいわれていたらしいんですね。
それで28センチのものは、実は韓国国内でしか売られてなくて、日本に輸入されていないということが分かったんです。
27.5センチ。
それは同じサイズが日本では27.5なんです。
だったんですよ。
それで結果的にあとになってから、27.5なら日本にもあるよということになって、当初の韓国説というのがですね、あまり意味がなくなってしまったという。
初動捜査の、若干このへんは混乱がやっぱりあった。
物証が多いだけにやっぱりいろんなことが分かり過ぎてしまったことによって、混乱してる。
実際、警察っていうのは、捜査は、よく聞くと思うんですけども、自取り捜査という、聞き込みを周辺に聞き込みをする捜査、あとはかんどり捜査という、よく怨恨とか顔見知りの犯行ではないかっていう捜査、もう一つがものの捜査っていう、3つの捜査に分かれるんですが、今回はまず容疑者をまず早く捕まえるのが先決なので、物の捜査に重点を置いたことは間違いないんです。
ただね、警察にとって、事件捜査でね、大きなウィークポイントって2つあるんですよ。
一つは僕が書いたサイコパスに関する事件、これ、本当に警察って不得手とするもの。
それともう一つ宗教絡み、宗教がらみの事件というのもこれもなかなか解決する能力がないというのがありましてですね、あの現場を見ていくと、遺留品の中で、例えばハンカチが4枚落ちてるわけですよね。
うち1枚が黒なんですよ。
黒いハンカチって、普通の人間使うかな、あるいは浴室に水が張られて、よく言うこれも報道されてますけども、要するに広告のたぐいがちぎられて浴室まで浮かんでるわけですね。
どうしてそういうことをしたと思うんですか?
いや、だからその辺がわれわれには理解できないような、つまり、サイコパスのような犯罪じゃなかったのかなと。
須田さんはやっぱり経済ジャーナリストなの?本当に。
小川さん、全然別の話ですけども、私も世田谷に住んでたことあるんで、あの現場行ってみたんですけど、一番最初に思ったのは、すごくいい場所ですよね、住宅として一軒家として。
ちょっと手に入らないですよね。
あのすごく住宅地としては公園隣接の最高の場所にあった家での事件というところに、何かこう、ヒントっていうか、特異性はないんですか?
まさにおっしゃるとおりなんですよ。
ただね、あの家の造りの異常さというのも一つあるんですよ。
異常?
何かって言うと、長谷川さん今言われたように、公園に隣接していて、僕も現場行ったことあるんですが、もう風呂場が丸見えなんです。
素通しじゃないですけどね。
要するに、そこから入る、僕は現場に何度か行っていて、家族の生活風景を見ていた人物じゃないのかなと。
あとほかにはハンカチが先ほど出ましたけども、ハンカチを何度も洗濯し、アイロンをかけた形跡のあるハンカチなんですね。
だからある程度しっかりした。
なんか自分のトレーナーもきれいに畳んで置いてあったっていう話もありましたよね?
おっしゃるとおり。
だからしっかりした家庭を。
普通に脱ぎ捨てて行ったんじゃなくて、ちゃんと畳んで置いていってるって。
そうするとね、須田さんのやっぱりまあ普通じゃないやつっていうのが、ものすごく信ぴょう性がありそうなんだけど、でも普通じゃないやつって、それっきりでほかの犯罪しないことはないでしょ。
そうなの。
いっぺんやって、逃げてあとなんにもしないでっていうことは、考えづらいですよね。
大体3年間で爆発するっていいますからね。
1回快楽殺人をやって、要するに欲求を満たしたあと、3年ぐらいは我慢できるんですって。
DNAでいくと、日本人の可能性っていうのは、13人に1人ぐらいしかいない、1割いないということなんですね。
つまり小川さんの見立てでは、そのまんま外国へ逃げちゃったっていう。
私は外国人だと思ってます。
実際に私が国際捜査課にいるときに警察庁長官が外国人を取り調べる際には、必ずこの事件のことは聞けと、この情報を収集しろと、あと関係者は全員指紋採れという通達も来てましたし、私は外国人だと、今でも思ってます。
それより知りたいんですけど、ああいう事件が起きたとするでしょ、そしたら、なんか私だったらすぐ外国に逃げちゃうと思うの。
ごめん、私が犯罪人だったらね。
その場合、すぐ警察は空港に言うんですか?出して、これから飛行機に乗る人、いちいちチェックせよとか、瞬時にかもしれないと思ったら、そういう命令出すんですか。
外国行く人をチェックしろって。
ある程度容疑があったり容疑者の名前が分かったりすると、指名手配ではないんですけれども、かい空港手配というのがあるんですね。
名前が分からないとだめ?
名前が分からないとできません。
ただ、もちろんそういったのがあれば飛ぶ可能性があるので、捜査員を派遣して、動向のおかしいやつを見つけて職務質問するなり、所持品を検査するなり、今回なら指紋を確認するなりっていう、作業はできます。
例えば、世田谷の事件で朝までいたでしょう、そのあと何、知らん顔して飛行場に行って、そのまま飛行機に乗っちゃう場合は、じゃあその人はもう、フリーパスですね。
そうですね。
外国に行かれると思います。
だからそれは日本の外国に出ればという話ですね。
きょうお話が出てた、韓国でしか売ってない靴が入ってくることは、要は出入国で引っかかるように、どこの国でもしてるわけでしょう。
だからそれに引っ掛からないから、米軍説が出るわけですね。
だから米軍の人たちは、軍人だけじゃありませんので、家族もいます。
そうすると、駐留している間、日本に住んでいる間、日本の生活習慣も身につきますよね。
それから横田基地なんかは、米軍を疑うわけではないけれども、毎日のようにアメリカにも便が出てる、韓国にも便が出てる。
だから関係者の周りにいた人で、基地の中で、韓国との間でも靴でもなんでも、生活用品、毎日のように空軍が空輸してますから、だから日本のマーケットに出てこなくたって、帰る場所はそういうフェンスの中なんです。
推定は前科なき2世、3世、今も国内に…。
今ここで話聞いて、ちょっと変えましたよ。
国外ね、国外に変えた。
新しい情報が。
でも思うんだけど、あれだけ遺留品残してたら、周囲の人は薄々気がついたりしませんかね。
あいつ持ってたやつだって。
初動捜査が一番まずかったっていうことですよね。
まずかったっていうよりも、この捜査の方法が物に偏ってしまったというのと。
宝の山と思ったわけでしょ。
昔は一番はやっぱり竹田先生が言う、一番は再度、ちゃんとしたルートを使って、ちゃんとしたルートでもいいし、アンダーでもいいです。
やっぱり韓国の韓国人説を本当に否定するなら、ちゃんとサイドやはり指紋、当時キム・デジュン大統領だったんですね。
そのときなんですけれども、特に韓国はずっと今死刑が行われてません。
これで容疑者がもし本当に韓国人だとしたらですよ、例えば。
これ死刑になります。
今、韓国は死刑はあるんですけれども、ずっと死刑をもう十何年、2000年以降は一件もないと思います。
死刑は出てますけども、執行されてません。
そういった国ですから、自分の国からわざわざその名前を出すと思えないんですね。
それはどんな方法でもいいので、実際に照合させる、約8割の指紋が、韓国人5000万人のうち4000万人近くの指紋があるので、そのデータと照合する作業はぜひやってもらいたいなと。
小川さん。
韓国人の犯行が有力だと?
有力というか、それが1つにあるので、それを消すためにはやはりそれを必ずやる必要があるだろうなと。
なんとかね、時効かかってませんからね。
なんとか解決をと。
さあ、次いきましょう。
三億円事件、この三億円事件を、東の三億円事件とすると、それに対して語り継がれている西の未解決事件です。
東の三億円事件に対して、西の偽夜間金庫事件として語り継がれているのが、1973年2月25日に大阪で起きたこの事件である。
大阪万博の前年、1969年にオープンし、多くの買い物客でにぎわう阪急三番街。
その日は日曜日で、いつもより人出も多く、各店舗の売り上げも伸びていたが。
ある衣料品店の店長が、売上金およそ三十数万円を預けに、三和銀行阪急梅田北支店を訪れたところ、閉まったシャッターの左側にある夜間金庫に、次のような断り書きがしてあった。
ご利用のお客様へ。
鍵の接損事故により、投入口開閉不能となりましたので、誠にご足労ですが、当銀行専用通用口の仮金庫までお回りください。
三和銀行。
その看板に描かれた地図に従って、専用口のほうに回ってみると、そこには夜間金庫と書かれた仮設の金庫があった。
仮のものとはいえ、金属製の立派なもので、店長はなんの不審感も持たず売上金を投入。
ところが、売上金の入った袋を投入口に入れてみたところ、落下音がせず、入り口の所でつっかえているように感じ、手を突っ込んで押し込もうとすると、中がいっぱいになっていたのか、みしみしと音がして、金庫の表面が膨らんできた。
ついには横から中身がはみ出し、現金袋を取り出すことも可能だったという。
慌てた店長が警備センターに連絡し、程なく警備員や銀行の職員が駆けつけ、この仮金庫は何者かによって設置されたもので、利用者をだまし、売上金を奪おうとしたことが判明。
しかし、このときすでに68店舗から計2500万円以上の売上金が投入されており、もう少しで何者かに奪われるところだったのである。
この偽夜間金庫は、捜査陣も舌を巻くほどの巧妙さで仕掛けられていたという。
本体はベニヤ合板で作られたものだったが、それにステンレスの板を張り付け、アルミサッシで枠をつけるなど重厚感を演出。
また裏側には水銀電池をセットし、うっすらと光るようにするなど、本物に見えるような工夫を施していたという。
さらに、犯人は決行する日時も慎重に選んだと見られている。
その日は給料日の直後で、しかも銀行は閉まっており誰もおらず、金庫が月曜の朝まで点検されないという、まさに絶好の条件だったのだ。
しかし、ただ一つ誤算だったのは、夜間金庫の利用客があまりにも多かったこと。
当初、遺留品の多さなどから早期解決かと思われたこの事件だが、警察の懸命な捜査もむなしく、犯人の特定に至ることなく。
残念ながら、事件は未解決のまま本日、時効の完成を迎えることになりました。
7年後の1980年、時効が成立した。
ここで皆さんに質問です。
偽夜間金庫事件。
この事件の最大の謎はなんだと思いますか?
ほっとするわ。
今までの事件はほら、人死んでますからね、笑うわけいかないけど。
これは結構、笑えるっちゅうかなんちゅうか。
竹田さん、ばかにしてんのか!大阪人を。
これね、すごいんですよ。
これね、だって、オチまでついてるから、最高。
膨らんできちゃったなんてね、さすが大阪だなと思って。
受けの所をもうちょっと大きく作っといたら、ばれなかったと。
集まり過ぎちゃったとね、計算し過ぎだという。
これね、生まれて10歳のときの事件なんで、当然覚えてないんですけれども、東京未来大学の犯罪心理学やってるでぐち先生、教授にこれ、聞いたんですよ。
この事件の。
そうしたらね、やっぱりね、着想しても、こんなことできるかもしれないと思っても、普通はやらないと。
普通、こんなものやらないと。
それはやっぱりやってもしうまくいったらもうけものかなという、社会に対する不満をこういう奇想天外な犯罪めいたものでやってみたら、なんだか知らないけど、こういうあほみたいなことになってしまったという。
特別お金が欲しかったわけじゃないのね?
どうかな、まあまあ欲しいことは欲しかったと思いますよ。
あんな精巧なものは作って、あれ。
見事ですよ。
素人の工作でできる範囲のものじゃないですよ。
でも結局、時効までね、捕まらなかったわけでしょう、ということは、あれ、もし膨らんでなかったら完全犯罪だったかもしれないですよね。
そういうことです。
あのとき、一番疑われたのが、テレビ局の大道具、小道具作ってる人。
かわいそう、確かに。
作れますね。
あまりに精巧だったんでね。
あまりに精巧だった。
川田さん、なぜそんなにだまされた?
これ、犯人からもたぶん、この謎が出てくると思うんですけど、犯人もここまでみんながだまされてくれると思わなかったからこそ失敗しちゃったわけですよね、回収にもいけず。
それって、この大阪の人が人を疑わないから、前の人もみんな入れてるからということなのか、なんでだまされちゃったんだろうと。
これたぶんね、これ、一回これやってるから、もうね、それは次、やるのはなかなか難しいかもしれないけど、初めてならだまされると思う。
アイデアとしてはね。
成功ですよ。
これ、どっかで犯人は見てたんでしょうね、もちろん。
見てたなら、回収するでしょ、だって。
せやけど、どれぐらいたまって。
…が多いから、回収するにできなかった。
深夜になったら行こうとか考えてたと思いますよ。
ただこれ見てるとね、銀行業務にものすごく精通しているし、接損事故ってことば、これ、銀行業界でしか使わないことばですよ。
要するに、鍵だとか印鑑で、接損事故ってよく使うんだけれども、一般社会では使わないじゃないですか。
やっぱり僕はね、銀行員、現役の銀行員か、銀行員OBだと思うんですよ。
単なる窃盗未遂でしょう、これ。
窃盗未遂。
さすがでしょ、経済ジャーナリストだから。
こんなこと詳しいでしょう。
本当ですね。
いやいやいや。
でもよく一日の売り上げ入れるぐらい信用できるね、あんなポストみたいな所に。
あんなものって。
私信じらん内。
いやいやいやいや。
結果としてはそうだけど、あんなところにあんなものがあれば、そら疑う人っていないでしょ。
あと、警察としては、はよ言うたら、被害者というのはいてはらへんわけですね。
一応、未遂なのでいるんですけど、窃盗未遂ですから、だから実質的な被害はないと。
ないわけですね。
そういうときは警察は被害者いてはらねんから、もうそない力入れんとこうというのもあるんでっか?
力入れないってわけじゃないんですけど、今と違って、防犯カメラもいろいろない所です。
今から40年以上前ですから、そうなると、捜査がどこまでできるかっていう。
ただ、先ほども話し出てましたけれども、日曜大工レベルではないですよね、そこまでやってるので。
そうなると、やはり今、須田先生から話があったように、やはり銀行員関係ですね、銀行員とか。
単独犯じゃないね。
前科前歴はないって書いてありますが。
この者は窃盗、常習性であったりとか、窃盗で飯を食ってるような泥棒ではないと思います。
ですから、つまり、前科、前歴があるものではない。
この実行犯ね、これだけの奇抜なアイデアがあって、しかも時効までね、逃げ切るぐらいのそんな技量があったら、もっと真面目な方向でなんかやったら。
もしかして、今頃大阪で大成功してるかもしれない。
周りが気が付かないだけで。
俺がやったんだって。
あっ、これ、もしテレビご覧いただいて、あなた、あなただったら、いっぺんちょっと名乗り出てください。
もう時効かかってますから。
お待ちしてます。
長谷川さん、長谷川さんもばかにしてるでしょう。
いやいやいや。
これはね、やっぱり奥深さを感じるんだけど、大きいですね、VTR見たら、道具が。
あれだけ大きな道具は、仮にご夫婦でですよ、奥さんでもいて、毎日、1日じゃ、あれ、工作できないでしょうから、数日かかるじゃないですか。
家でやってたら気が付きますよね、あなた一体何やってるの?と。
だからといって、じゃあ独身男性が1人であれだけ…とか。
単独犯じゃないよ。
これもね、ちょっとおかしい。
それ以前にさ、あれは混んできたら誰か気が付くんじゃないの。
気が付かない?
だから周辺の人が気付くと思うんだよね。
だから大阪だ。
こうやって、とんとんとかやってね。
見られてるだろうって。
いやいや、新聞紙で巻いてあったらわからへんよ。
でかい風呂敷に包んで担いできて。
すぐ分かるよ、それなら。
でもね、分かった、やっぱりあのね、俺、この会社入ったときに、腕のいい美術さんいてたよ。
自分ら被害者だって言っておきながら。
でも手先の器用な人なら、それぐらい作っちゃう、1人で。
うちの運転手なんか本当にね、うまいですから。
ああ、そうですか。
じゃあ、分かりました、津川さんの運転手さんが犯人。
ないよ、絶対にね。
もう一回やっても成功するんじゃない?
だめですよ、そこそこ、そこそこ、犯罪の相談だめですからね。
それはね、高岡さんが書いてくれてます。
これは、はい、ぽん。
一度きりの真冬の夜の夢。
わが国の銃犯罪における、ターニングポイントになったと指摘される凶悪事件です。
1995年7月30日午後9時20分ごろ、東京都八王子市のスーパー、ナンペイ大和田店の閉店後、2階の事務所内で、アルバイトの女子高生ら2人と47歳のパートの女性の3人が拳銃で殺害された。
事務所にあった金庫には、銃による弾痕があったが、中にあった売上金526万円は、そのまま残されていた。
女子校生ら2人は、粘着テープで口を塞がれ、互いの右手と左手を縛られ、至近距離から後頭部に1発ずつ発砲され、即死の状態だったという。
一方、金庫の開け方を知っていたパートの女性は体を縛られておらず、女子高生らを殺害後、額に銃口を押しつけられて、射殺されたものと見られている。
これら犯行に要した時間は、スーパー閉店後からパートの女性の知人が迎えに来て、遺体を発見するまでの僅か数分間。
また使用された拳銃が、フィリピン製のスカイヤーズビンガムという、裏社会に広く出回る銃であったことから、暴力団関係者や日本人と中国人の混成強盗団などが捜査線上に浮かんだが、いずれも容疑者の特定には至らなかった。
2012年、警視庁は拳銃の流通ルートなどを調べるため、捜査員をフィリピンに派遣。
翌年には40代の中国籍の男を日本に移送して事情を聴いたが、男は事件への関与を否定。
さらに、昨年2月、被害者が縛られた粘着テープから採取された指紋の一部が、事件の10年後に病死した男性の指紋と似ていることが明らかとなったが、周辺捜査の結果、関与を疑わせる具体的な情報はなかったという。
事件発生から20年、警視庁は、延べ17万3000人の捜査員を投入し、現在も20人が専従捜査に当たっているが、犯人に結び付く情報は得られていない。
そこで皆さんに質問です。
この事件の最大の謎はなんですか?
これもまたね、本当に残忍っちゅうことばでは、まあね。
清水さんは、これは取材に行きました?
そうですね、当時行ってますけれども、やはり、実は当時から粘着テープ、被害者を縛った粘着テープに指紋があると、それに汗もついている。
そこからDNAのようなものも採れている。
それから指紋のようなものも取れているという話はあったんですが、結果的にはなかなか容疑者が浮上しないと。
その何年か前に死んだ男っていうのは、その当時から名前は特定されてたんですか?
いや、その当時じゃないですね。
少ししてから出てきた話なんですけれども。
それ、生存中に警察はその情報はあった?
いや、なかったと思います。
なかった?死んでからは?
死んでからだと思います。
死んでから?
現在その続きはどうなってるんですか?死んでからというのは。
いやもう、そこ、捜査止まってると思いますよ。
止まってるっていうか、捜査自体は続けてるんですけども、新しい展開にはなってないんだと思いますね。
でも、これもさっきの世田谷一家殺人事件と同じですけど、やっぱり殺し方っていうか、殺害の方法っていうのが、残忍極まりないですよね。
で、後頭部を撃つって、警察関係の人間から聞くと、日本人がやるような犯行では、ちょっと考えられないと。
後頭部をどーんと狙うっていうのは、考えられないと。
後頭部もそうですけど、至近距離から人に向けて撃てるっていうのは、相当場数を踏んでいるか、なんらかの経験が。
プロの犯行ではないかっていうのが。
金庫に弾痕があって、結局、そのまま一円もとらずに出てるって、本当にプロがお金を狙ってるようにも。
実際は47歳の女性が、金庫の開け方はしつけたんです。
開けれるんです。
当然、自分の命を懸けてまで、お金を守ろうとしたわけではなく、たぶん、あまりにも怖くて開けられなかったと思うんです。
ですから47歳の女性は、手を縛られてないんですね。
だから開けろってことで、やってたと思うんです。
ただやはり極度の緊張感で開けれなかったと思うんですね。
それでその場で殺害されてしまった。
なおかつ、金庫に拳銃を撃ってみたものの、まあ、全く反応しないということで、逃走したんだというふうに思います。
僕が思うには、…は使わないんです。
フィリピン製の粗悪な銃なんですよ。
かつては…とね、…生産やってたんだけども、このスカイヤーズビンガムになってしまうと、3発か4発撃っただけで暴発するともいわれてる銃なんですよ。
弾が出ないことがある。
だからそれをですね、知らずに撃ってたっていうことは、もう自分の指吹っ飛んじゃいますからね。
要するにそのリスクを考えてみると、ちょっとプロだとかね、暴力団とはちょっと思えないんですよね。
素人は拳銃がそない手に入りますか?
買えますね。
買えますのん?
須田さんが言ったら買えるんでしょ?
いえいえ。
ですから、いい拳銃じゃなく、粗悪な拳銃だということが言えると思います。
特に1995年っていったら、バブル崩壊後で、暴力団業界にも拳銃、だぶついてたんですよ。
金がないから、いとも簡単に売ったり買ったり。
冗談じゃなくて、例えばね、闇で拳銃買おうと思うといくらぐらいで売買されてるんですか?日本国内で。
ぴんきりですけど、今はちょっと高くなったりしてますけども、大体50万前後ですね。
ただ、この拳銃だったら、もっと安く30万ぐらいで手に入ったと思います、当時は。
こんなね、粗悪な銃云々言うなら、単純に脅しぐらいのつもりで、本当撃つ気なかったけど。
顔見られてるから。
顔見られたから、うんぬんで。
だって、一番最初、これ、あと女子高生が2人?2人ですね、問答無用で、まず女子高生2人縛り上げて射殺して、目の前で射殺して、それの怖さを見せて、金庫の鍵開けろって脅かして、そこからが分からないんだけど、金が目的で開けろで、先にもう2人も殺してて、開かないからといって、殺してしまえば、元も子もないわけで。
ただでさえ開かないものがもっと開かなくなりますよね。
そこが素人なのかなという感じがします。
あと、女の人だって、本当に殺されたくなかったら、ちゃんと開けるよ。
いや、それは。
分からん。
目の前で。
ダイヤル錠っていうのはね、自分の家の金庫でも私はね、しらふでも何回も開かない。
緊張してて震える。
いや、本当に。
ダイヤル式の金庫って、しらふでも開かないですよ、右に何回、左に何回、右に何回左に何回って。
冷静でいられないという。
でもここにいる皆さんもそれぐらい冷静でいられるか分かんないっていうのを想像できるのに、犯人はそれを想像できずに撃ってしまったということになるんですか?
1988年に似たような事件があるんですよ。
これは同一犯というふうにもちろん決められるわけじゃないんですけども、金沢で金融業夫婦が殺害された事件というのがありましてね、これ、見つかった家の中で遺体が2人見つかった。
ご主人が1階で、すぐ近くで射殺されている。
それから2階の金庫の前で奥さんがやはり近距離から射殺されてるんですけども、そのとき、金庫は開いてるんですよね、2階も。
そして中にあった現金が1億以上の現金が残ってたんです。
残ってたんですか?
残ってたんです。
これ、非常に不思議なんですけども、ただ、状況からすると、1階でご主人を射殺して、2階の金庫を開けたあと、奥さんを射殺しているというような、似てる事件がありましてね、ただし金庫は開いてるんですが、お金は置いていっている。
これがまた38口径で、実はこの八王子の…、スカイヤーズビンガムという、ライフルマークが結構似てると言われてるんですね。
ただし、分かりません、ここから先はね。
拳銃のメーカーは同じなんですよね?
そうなんですね。
撃ったあとすごい音がするの?どの銃も。
音よりですね、頭を至近距離で撃ったら、まあ、田嶋先生なら、間違いなく卒倒します。
卒倒する?撃った人間が?
いや、それを見たら。
ですから、ただそういったことを、撃ったことが、その男が撃ったことがあれば別ですけど、私は撃ったことがなかったと思うんです。
この現場までは、そういうふうに。
ですからあまりにも、ひどい状況になったと思います。
そこで、開けろと言っても、たぶん47歳の普通の素人のおばちゃんじゃあ、開けれないですよね。
で、顔も見られてるからっていうことで、実際にそういったことを、撃つ行為自体が通常の行動ではないもんですから、もう非常なストレスというか、緊張があって、もうあとは自分がやったことすら覚えてない人間もいるぐらいなので。
捜査線上に何人か上って、新聞にも名前は出てないけども、今カナダからわざわざ連れてきてみたいな話があったじゃないですか。
その捜査線上に上った人間は、全員本当に白なのかって、このあたりどうですか?
警察が一人一人、どんなささいな情報でも、この事件もおいて、ちょうどこの事件のときにですね、警察庁長官が射殺された、殺された、国松長官が撃たれたときですね。
オウムのときですね。
そのときに国松長官がそこに捜査員、結構大量に行ったんですけど、俺の所いいから、八王子行けっていうふうに行ったっていう有名な話があるんですけど、そのぐらいこれは力を入れてやっていたんですね。
ですから、実際に拳銃のルートを探るためだけに、フィリピンに行ったりとか、で、実際に中国で死刑囚、中国での死刑囚がそういう話をしてるというので、これは本当かうそかも分かりません。
それよりも捜査員をわざわざ飛ばして、そこで死刑囚から話を聴くと、このことを知ってる者がカナダにいると。
で、カナダに行くと、カナダは簡単に日本にはもらえない、引き渡してくれない。
裁判までして、日本に一時的に連れてくる、そこまで警視庁はやったんですね。
ですからどんな情報でも、一つ一つ本当かうそかは関係ない、とりあえず、何でもくってみようというような動きで今はやっています。
これ、今後の展開としては、やっぱり今は、ちょっとすたっくしている状態ですか?何かをきっかけにっていう、どこ…。
本当にまあ、申し訳ないんですけど、きっかけ待ちというかですね、何かの情報が入ってきたら動くような状態。
でも日本が全然この銃社会でない中で、こうやって銃の犯罪が本当に増えてきているんで、銃に対する、なんかこう、認識とかそういったものっていうのは、やっぱり広めていかないとだめですよね、これ、本当に怖いですよね。
素人でも何十万かで銃が買えるって、アメリカのこと笑ってられないよなって話なんですよね。
私もね、一般の常識で、映画なんかで見てる、そういうその、鉄砲撃つときはこうだ!みたいな感じのとは全然違う現実があって、よく映画の、映画の中で、横向きでこうやって拳銃撃つやつあるじゃないですか。
あれって、実は映画俳優が自分の顔が映らなくなるからって、こうやって。
えっ!本当ですか?
だからあんなの撃ったらこんなんなって、ものすごい、腕おかしくなりますよ。
そうですね、そうですね。
ですよね?これね。
脱臼するんで、だからあんなもん、こうやって撃つのうそなんですよ。
まあいいんですけど、全く役に立たない情報を。
さあ、続いてこれは最後かな?
改めて餃子の王将社長射殺事件についての最新情報です。
2013年12月19日午前7時ごろ。
餃子の王将チェーンを展開する王将フードサービス本社前の駐車場で、当時の社長、大東隆行氏が血を流して倒れているのを、社員が発見した。
銃で撃たれ、胸や腹に4か所の外傷があり、心肺停止状態で病院に搬送されたが、午前8時10分ごろ、死亡が確認された。
大東社長の車には、現金百数十万円が手付かずのまま。
警察は計画的な犯行として捜査を進めていたが、物証は少なく、犯行動機も不明で、捜査は難航。
捜査関係者の中では、迷宮入りの声もささやかれていると伝えられていた。
しかし、事件発生から2年たった昨年末、事件は急展開。
事件現場で見つかった遺留品から検出されたDNA型が、九州地方の暴力団員のものと一致したことが判明。
京都府警は、この組員の当時の行動などを詳しく調べるとともに、現地の警察と合同捜査本部を設置し、九州方面を集中捜査する方針だという。
実は当委員会では、昨年10月放送の昭和・平成重大事件の謎再検証スペシャルの中で、この事件を取り上げ、闇社会に詳しいジャーナリスト、須田慎一郎氏が、年内に事件に動きがあると断言し、暴力団関係者の関与についても示唆していた。
容疑者の名前まであるらしいじゃないですか。
えっ、個人名?
個人名、団体名。
そう、オジキは言い当ててしまったのである。
一部報道によると、事件直後、京都府警は何者かが潜んでいたと見られる現場近くの通路で、たばこの吸い殻を採取。
現場周辺に落ちていた十数本のうち、大半は吸った人間が分かったが、通路の吸い殻は特定できないまま時が過ぎ、おととし4月、犯人の逃走経路を調べていた京都府警は、現場から北東へおよそ2キロの駐車場でオートバイを発見。
その右ハンドルから、銃の発射後に残る硝煙反応を検出。
さらに、現場近くの防犯カメラには、九州ナンバーの車が映っており、この車が九州地方で走っていたことが分かっている。
しかし、DNA型が一致したこの人物が、銃撃に関わったことを示す証拠はなく、大東氏との接点も確認されていないことから、慎重に捜査を進めているとのことだが。
いずれにしても、気になるのが、オジキはなぜこの捜査情報を知っていたのか。
しかもオジキは、昨年10月のスペシャル以前、7月放送の会で、年内に起こりそうだと思うことのテーマに対して、餃子の王将事件が解決するかもと予言しており、誰よりも早く情報を入手していたのだ。
また、10月の放送分では、犯人がなぜとどめを刺さなかったのかについての見解を巡り、須田氏と犯罪ジャーナリスト、小川泰平氏との間で意見が食い違う場面も見られたが、今回も須田、小川両氏がそろい踏み。
果たして、どこまで事件の真相に迫ることができるのか?
その前に、皆さんに質問です。
この事件の最大の謎は、なんだと思いますか?
やっぱり改めてこうやって振り返ると、なんでそんなことまで知ってたんだっていう。
いや、もう、ぎりぎりのところをおっしゃって。
これ、もしかしたら須田さん、犯人?
じゃないと知りえないからね。
なわけないでしょ!そんなの。
ここ否定しておかないと、信用しちゃうお客さんいますからね。
須田さんのこと、なんでオジキっていうんですか?オジキって名前は。
関西でオジキっていうのはですね、暴力団関係者が先輩を言うときの敬称みたいなものですね。
須田さんはやくざですか?
いや、やくざじゃないんですけどね。
そういう感じやという。
いやいや、靴見るとやくざの靴履いてますよ。
この靴ですね。
一応、一応、念のためにこれもしかして、本当にそう思ってる人が結構多いんですよ。
この人はあくまでも経済評論家ですからね。
私、数年前に本当に控え室で怒られたことがあってですね、
犯人、特定されてるって今、出てましたけど、個人名出てるんですか?
個人名は出てるんですが、ずばり言っちゃえば、九州の暴力団某幹部の名前が出てるんだけども、その人はね、結構学歴が高くて、そんなにね、いけいけの人じゃないといわれてるんですよね、幹部なんですけどね。
だから、その人が本当に実行したのかどうなのか、僕はね、見届け人じゃないのかなと見てるんですよね。
見届け人?
つまりそのたばこの吸い殻が落ちてた、その吸い殻を吸ってた人間は幹部?
幹部。
幹部、それは見届け人で、ヒットマンで撃ったのはもう別の人物と?
ええ。
現場へ入ってたってことですか?
いました。
現場にいたのはこれ、間違いないと。
それは間違いない。
その筋では見届け人ということがあるわけですね。
そうですね、知らない?みんな。
見届け人。
ちょちょちょちょちょ、質問。
見届け人というのは、その筋では一般用語ですか?
一般用語です。
一般用語ですか。
業界用語です。
隣で小川さんがうんうんと言ってる。
見届け人ってなんですか?
まあ、ちゃんと確認をしないといけないですから。
つまり、逃げるか、実行してるかどうかいうこと。
見届けるわけ?
そうですね。
じゃあやっぱり、誰かが頼んだんですね?
もちろん。
こちら知りたいのは、王将の殺された方と頼んだ人の関係はどうだった、そこはまだ見つかんないんですか?
それについてはこの間、一応動機についての解説もあったんですけども、もういっぺんしゃべってもらいましょう。
もういっぺんしゃべるの?
もう一ぺんしゃべるの?そこの部分。
一番そこが危ないとこなんだけど。
それが知りたい。
それがぜひ聞きたいですね。
実はですね、大東さんの社長になる前の前任の経営者時代に、餃子の王将は、そういった飲食店だけじゃなくてですね、いろんな事業に、ビジネスに手を広げていたんですね。
その中にですね、ちょっとある不動産開発案件というのがあって、ただその餃子の王将だけで手がけたわけじゃなくて、京都のとある人物と一緒にコンビを組んで、外部にですよ、やりましたと。
結果的に、バブル崩壊とかですね、経済情勢悪くなったので、その開発案件が空中分解してしまった、前へ進んでかなくなった、結果的にお金を生んでない。
餃子の王将は、巨額の不良債権を抱え込むことになったんですね。
そのままずっと推移していたんですが、大東社長の時代になって、いつまでもこんな不良資産、不良債権、抱えているとね、餃子の王将の経営にとって、大きなマイナスになるだろう、ダメージになるだろうということで、その債権の切り離しに動いたんですよ。
切り離すってことは、どういうことかっていうと、関係を一緒にやっていた企業、個人とですね、関係を切るということなんですね。
ごめん、切るって、私だったら切り離すって言うけど、債権をなんで京都の人と分け合わないの?
まあ、分け合うっていっても、そこでまたもめ事が起こったりね。
全部王将が引き受けたわけでしょ?
引き受けて、引き受けてそれを損品処理とか処理するわけなんですよ。
だけど、あなたとは一切関係ありませんよという関係にしたわけなんですね。
で、その後に、一緒にやっていた人がなんらかの事情で、僕はそこから話聞いたんですよ、どうも九州の暴力団と要するに金銭上のトラブルが発生してると。
金返せと、金出せと言われてると。
ところがその人は、いってみれば、逆さにしても鼻血も出ない、お金がない。
ちょうどね、京都で、これまで一緒にビジネスをやっていた人たちがいると。
その人たちに頼めば、まだ私のほうも返してもらわなきゃいけないお金があるから、その人に言えば、その企業に言えばお金をくれるから、それでなんとか勘弁してくれというような話になった。
ところが言ってみると、大東さんは、もう関係はきっぱり切ったんだから、そんなね、要求に応じられないって言うんで、門前払いだった。
結果、門前払いになったことを報告すると、もう1回行けということで、そこでごちゃごちゃやっていて、だったら、僕の説はじゃあ脅してやろうかと、小川さんとちょっと違うみたいなんですね。
要するに、言ってみれば身の危険を感じることによって、これはやばいぞということになって、金出すんじゃないかっていうのが、今回の事件です。
つまり、なんですか、須田さんの見立てでは、殺すつもりはなくて、脅すつもりだったのに、死んでしまったということですか。
そうなんですね。
だから、この事件のもう一つ大きな謎というのが、とどめ刺してないんですよ、現場では。
死んでなかった?
犯人はとどめを刺してなくて、結局、出血多量で亡くなってるんですね。
普通だったら、われわれの業界、われわれの業界じゃなくて、その業界だったら、頭撃つなり、心臓撃つなりして、とどめ刺すんですよ。
これね、確かにね、25口径って、通常の使われてる銃って、38口径、9ミリ拳銃とか、自衛隊なんかでもそうですけれども、殺傷力の高いものと、この25口径って、結構、小指ぐらいの弾でですね。
そのあたりね、元警察官に聞いてみたいと思いますけど、やっぱり25口径と38口径は、だいぶ違うんですか?
ちょっと私、きょうですね、モデルガンを持ってきたんですけど。
モデルガン、さっき撃ってたじゃん、ばんばんって。
まあ、これがいわゆる、捜査員がよく持っている、38口径の。
意外とでも、コンパクトですね。
そうですね。
落としたりしないでくださいね。
制服の警察官が持ってるのは、もうちょっと銃口が長いんですけど。
これなんですか?…っていうやつですか?
いや、これは…。
これ、…ですか。
小川さんが現役の時代使ってたやつと同じですね。
これが25口径の拳銃ですけど、まだはっきりと言われてないんですけど、これが25口径の拳銃。
手のひらに隠れてしまうぐらいの。
うわ、ちっちゃい。
こんなちっちゃいんですか?25口径って。
向け方、気をつけてください。
見えない。
人に向けないように。
実際、弾が25口径。
人を子どもみたいに言う。
弾はこのぐらいの大きさなんですね。
ああ。
ピーナッツぐらい。
こんなにちっちゃいんだ、25口径って。
分かりますかね、このぐらいの大きさ。
ここだと分かるかな?ここですね。
手のひらサイズですよね、今。
なんですが、例えばこれですね、私に、私にって言ったら変ですけど、これ、どちらかを使ってやってくれと言われたら、私はちゅうちょなく、この25口径を選びます。
なんでその小さいほうを選ぶんですか?
そうそうそう。
っていうのはですね、この38口径だと、なかなか当たらないんですね。
反動で?
反動もあります、実際、警察官がこれまで過去に拳銃撃った例でも、7メートルぐらい離れると当たってないんです。
訓練では二十数メートルでこんなちっちゃい的当たりますけど、本番では当たってないんですね。
本当に脅すつもりで使うの?殺すつもりじゃないの?
まあ、もちろん、殺すつもりで、至近距離に行かなきゃいけない。
しかもこの25口径を使うってことは、非常にこれ、使いやすい拳銃なんです。
しかも移動にも便利だと。
しかも今回は4発当たってるうちの1発が貫通しています。
ってことは、非常に至近距離、まあ私が思うには、1.5メートル前後ぐらいに近づいて撃ってるんですね。
しかも腹部、胸とおなかです。
頭をなんで撃たないのか、頭を撃つのも素人なんですね。
頭っていうのは、人間、すぐ首振れるわけなんです。
一番逃げやすいんですね。
下げたり、上げたりとか。
ですから、どうしても腹はなかなかこう、逃げれないんです。
ですからはらを撃つ、しかも正面で倒れるまでに4発、ぱんぱんぱんと、連続で撃ってるんです。
実際、私も現場に何度も行ってるんですが、隠れれる場所は2か所しかありません、見た感じ。
そこから瞬時に外車が止まってですね、降りてくる。
で、ドアは閉めてないんですね、ドア開けっ放しです。
ドアは開けて、降りてきた瞬間に近づき、たぶん、ひと声かけたと思うんですね。
こちらを向いた瞬間に、4発撃ってるんですけども、倒れるまでに4発撃ってます。
そのまま、倒れてるんですけれども、そのあととどめをなぜ刺さないか。
例えば、心臓なり、頭なり撃てばいいんですけど、倒れてるんだったら。
それを撃つとですね、跳弾が返ってくるんです。
何?跳弾って。
弾が跳ね返ってくる。
跳ね返ってくると自分に。
ちゅうことは、小川さんは、こちらありますけど、確実にひとさせる25口径を使って殺すつもりだったと。
そうですね。
見届け人って話ですね、実行犯はもちろん別にいて、こっちは殺人犯としても、少なくともこの見届け人もなんらかの犯罪を構成するんじゃないですか?
見届け人も同じ殺人です。
ですよね。
共同性犯なり。
殺人の共犯です。
そしたらDNA鑑定で、その人と特定されてるんなら、そのあとしょっ引くことできるじゃないですか。
もちろんそのあと、1人だけだとだめじゃないですか。
やはり共犯は同時にっていうのが大事だし、もちろん、実行犯がまず第一。
実行犯が落ちないことには、見届け人、当然落ちませんよね。
だけどね、あれ、一斉に報道されたでしょ?つまりたばこの件、DNAの件、一斉に。
それで、だけどそれでぴたっとあとは止まったじゃないですか。
あれはどういうふうな?
いや、これはね、実を言うと、12月19日なんですよ、これが2年前の、発生したのが。
大体ですね、1年目、2年目になると、要するに警察はこういった捜査をやってて、われわれもね、怠けてるわけじゃありませんよということで、情報を出していく、加えて、事件を風化させないということで、要するにメディアのほうもキャンペーン張るじゃないですか。
そのキャンペーン用のねたとして、そもそも京都府警がどうも、メディアにね、情報提供してたのか。
だから今回なぜDNAが一致したのかって言うと、目星をつけて、要するに京都府警が呼び込んで、別件で呼び込んで、お茶飲ましたり、たばこ吸わしたり、要するに唾液を採取したんですよ。
それでようやく…する人間が見つかって、だからそこのたばこを採取して、そこからなんか照合して、見つかったっていうわけではないんですね。
かなり偶然性が高いんですよ。
でも、やっぱり加藤さんの話じゃないですけど、一般の人は、どうしてもこんだけ遺留品があって、たばこ分かったら、ね、これは捕まえられるだろうって、思うじゃないですか。
何遠慮してるの?
竹田さん、竹田さん、まさにそれですね。
逮捕までいけますか。
これ、実際逮捕しようとしたら、たばこ、ここにいましたねだけでは逮捕までいかないじゃないですか。
というのは、もう逮捕するということは、もう裁判に持ち込むわけですよね。
そしたら、日本の場合は刑事裁判の場合、99.9%以上、有罪に持ち込むということですから、だから逮捕したけども、違っちゃったらもう将来のね、出世にも響きますから、絶対にいけるという確信がないかぎり、逮捕できないですよね。
それでさらに、検察が絶対に裁判で勝てると、確信しないかぎり、起訴しませんから。
そのとおりですね。
だから、結局、
竹田さんね、まさにそれですね。
逮捕までいけますか。
結局、ここにいたと言っても、いや、別の用事でいたかもしれないわけで、だから逮捕に至るまでに結構越えなきゃいけないハードルってあると思うんですよ。
さあ、そのへんどうですかね。
2人の見解は。
いや、僕はね、結構難しいんじゃないかなと思いますよ。
どうしてかっていうと、さっき申し上げたようにね、背景事情、その動機、これについてきちんとまだ詰めきれてないんですよ、はっきり申し上げて。
だからそれはちょっとまあ、警察のほうもまだ努力不足だなという感じもしますし、一方でこれはね、本ちゃんの暴力団組員、そこらの半端もんじゃなくて、本当のばりばりの暴力団組員っていうのは、要するに逮捕されても、どんなに証拠あっても、絶対否認しますから。
その否認を覆すような要するに材料、証拠が出てこないと、絶対、裁判に持ち込めないと思いますよ。
暴力団員が絡むとね、なぜこんなに警察は動きが鈍くなるわけですか。
つまり、僕はいたみじゅうぞうさんは暴力団に殺されたと思ってるんです。
でもそんなことは一切出てないでしょ。
これは先ほど竹田さんからも話が出たんですけど、捕まえる以上は必ず起訴しなきゃいけない、起訴して必ず有罪にしなきゃいけない。
そういったところは個人でやってる犯行ではないので、やっぱりしゃべらないんですね、簡単には。
そういったところから考えて、先ほども話し出てましたけど、絶対しゃべらないという前提で、否認、完全黙秘でも起訴できる、大丈夫っていうような材料。
特に今回は犯行にオートバイ使われてるんですね。
オートバイ使われてるんですけれども、オートバイはもちろん移動に簡単なので使ってるんですが、オートバイを犯行日までにどちらかに保管してる場所があるはずなんです。
今、そういったところも京都府警は、本当に地味な捜査なんですけども、そういったところで、誰か先ほど話が出た一般人っていうんですけれども、そういったものが関わっているところが必ずあるだろう、必ず切り崩しができるんじゃないかということで、やっています。
指図のしかたが分からないんです。
指図?
ですから、黒幕が分かったとしても、この世界の人たちっていうのは、それが殺せというような言い方は絶対しませんので。
だからそれこそ、うちのオジキは機嫌が悪くなったら、眼鏡を急に取ると。
そうすると、その組にいたら何がとらぶっているか分かりますよね。
そうすると下のもんは、やれって言われる前に察しなきゃだめなんですよ。
だけど、これ、起訴状に眼鏡を取ったから殺しに行きましたとは書けないですよね。
だから、上部団体が関わってチームになってると、必ず、もう今は裁判非常に厳しくなりましたから、分かってるやろな、これ、一般の人が言っても大丈夫ですが、あの世界の人が、分かってるやろなと言ったら恐喝になります。
だからそういうことばを取ってこないとだめなんです。
極めて今は最近はね、組員が勝手にやったとしても、使用者責任っていうのが問われるんです。
組長が。
だから同罪になっちゃうケースがある。
だから勝手にやった事件だからといって、しゃべってしまうと、裏切り行為になりますからね。
そのしゃべった人間の命が今度は危なくなるという。
須田さん、ずばり、何%ぐらい捜査は進んでるんですか。
あと何%ぐらいですか。
あと2、3割詰めればいいんじゃないかなと思いますけどね。
2、3割?
それじゃあもう結構、間近。
そこが大変なんですよね、最後のところが。
やっぱりあれだな、須田さんは経済ジャーナリストって書いてあるけど、これはね、
相当分かってるつもりなんですね。
2016/01/17(日) 13:30〜15:30
読売テレビ1
そこまで言って委員会NP[字]
新春拡大SP「未解決事件ファイル」▽捜査&報道&闇社会の裏側を知るプロが難事件の謎を徹底検証!▽えん罪生み出すDNA鑑定の“ウソ”▽再び的中!?オジキ予言
詳細情報
出演者
【司会】
辛坊治郎
渡辺真理
津川雅彦
田嶋陽子
桂ざこば
加藤清隆
長谷川幸洋
井上和彦
竹田恒泰
川田裕美
【ゲスト】
清水潔(日本テレビ解説委員)
小川泰平(犯罪ジャーナリスト)
須田慎一郎(経済ジャーナリスト)
高岡達之(読売テレビ解説委員)
番組内容
新春拡大スペシャル「未解決事件ファイル」
▽餃子の王将社長射殺事件・・・予言的中!“知り過ぎた男”須田慎一郎の最新情報は?
▽朝日新聞阪神支局襲撃事件
▽世田谷一家殺害事件
▽八王子スーパー強盗殺人事件
▽東電OL殺害事件・・・敏腕記者が警鐘!DNA鑑定の“ウソ”がえん罪を生んだ
▽ニセ夜間金庫事件・・・なにわの珍事件“笑撃”の結末
スタジオ観覧
隔週金曜日の収録に、100名の観覧者を募集中。希望の方は、住所・氏名・年齢・電話番号を明記、ハガキでご応募下さい。
〒530−8055
読売テレビ
「そこまで言って委員会NP」観覧係
番組ホームページ
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