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【iRONNA発】
平和ボケから目が覚める! 一色正春のニッポン自衛論
更に日本は昭和20年8月15日以降、戦争をしていないと言いますが、組織的な戦闘行為が終わったのは同年の9月2日で、本当に戦争が終わったのは昭和27年4月28日です。(奄美群島は昭和28年12月25日、小笠原諸島は昭和43年6月26日、沖縄県は昭和47年5月15日、北方領土は現在も戦争中)日本が降伏の意思表明をした8月15日以降もソ連軍や現地人に民間人を含む何万人もの人が殺されただけではなく、大陸や北方の島では一説によると100万人以上の人が国際法に違反して不当に拘束連行され、長い人で10年以上も極寒の地で過酷な強制労働に従事させられ、その結果、何十万人もの人が、そこで命を落としました。日本国内や南方の島々においても、裁判の名を借りた私刑が行われ多くの罪なき人々が殺されました。この事実を知っても「相手が攻めてくれば降伏する。そうすれば殺されない」などと言えるのでしょうか。
それに日本は、昭和25年に勃発した朝鮮戦争に1000人以上の機雷掃海部隊を送り参加しており、戦死者も出ています。それだけではなく韓国の竹島侵略の際には44名もの死傷者が出ております。もっと言えば、今、この瞬間も何百人もの日本人が不当に拉致拘束されています。これらは、すべて日本国憲法施行後の出来事で、憲法9条があっても戦争は起こり、領土や国民の命は奪われるのです。たまたま自分の周りが何もなかったからといって「日本は戦後一貫して平和だった」などと言えるのでしょうか。このような事実を踏まえない平和運動など、まったく意味がありません。