産経ニュース

【iRONNA発】平和ボケから目が覚める! 一色正春のニッポン自衛論

ニュース プレミアム

記事詳細

更新

【iRONNA発】
平和ボケから目が覚める! 一色正春のニッポン自衛論

衆院平和安全法制特別委員会で可決された安保法案。鴻池祥肇委員長に詰め寄る野党議員ら

 これは先の大戦が終わってからの中華人民共和国による侵略の歴史です。

 1946年  モンゴル    東モンゴル併合・南モンゴル併合
 1949年~ 東トルキスタン ウイグル侵略
 1950年~ チベット    チベット侵略
 1952年~ 朝鮮半島    朝鮮戦争
 1958年~ 台湾      金門島の戦い・東引海戦
 1959年~ インド     中印国境紛争
 1969年  ロシア     中ソ国境紛争
 1974年~ ベトナム(海) 西沙海戦・スプラトリー諸島海戦
 1978年~ 日本      尖閣諸島武装漁船領海侵犯~小笠原珊瑚強奪
 1979年~ ベトナム(陸) 中越戦争・中越国境紛争
 1995年~ フィリピン   ミスチーフ環礁占領
 2006年  ブータン    ブータン国土の約2割が侵略されたと発表

 中国は核兵器を含む強大な軍事力を持っていたソ連や大国のインドとは大規模な軍事衝突を起こしましたが、全面戦争に至る前に矛を収めています。ベトナムに対しては、海戦はともかく陸戦においては、一旦は攻め入ったものの強烈な反撃を受け撤退しています(一部占領された地域もある)。一方、まともな軍隊を持たなかったウイグルやチベットは、どうなったでしょうか。植民地にされた挙句、今や中共のホロコースト政策により、民族滅亡の危機に陥っています。また、米軍撤退直後に岩礁を奪われたフィリピンやベトナムを見ればアメリカの後ろ盾が抑止力として重要なことも解かります。

 また、個別的な自衛権はよくて集団的自衛権はよくないという人たちが、よく口にする「アメリカの戦争に巻き込まれる」という理屈ですが、はたして英独仏豪加などのアメリカの同盟国は、いついかなる時でもアメリカの戦争に参加しているでしょうか? 自国の国益に資する場合だけ参加しているのではありませんか。日本も、これらの国のように是々非々でアメリカと付き合おうと思えば出来るのですが、いかんせん日本は他国に比べて国家の防衛を心の底からアメリカに頼りきっているためアメリカの言いなりになりがちです。

関連ニュース

【野口裕之の軍事情勢】自衛隊は中国海軍の「漁船」と「商船」を成敗できるのか?

「ニュース」のランキング