クロスロード【廣岡政幸/フリースクール校長】 2016.01.16


この日神奈川県のとある街で…。
スーツ姿の男性が取り出したのは…。
おさえるのに革手袋が必要なんですよ。
行き先は一軒の民家。
何が起きるというのでしょうか。
(ノック)いい?寝ていたのは心配して声をかけると壁を破壊。
更に包丁を隠し持つ息子に恐怖を感じた親がSOSを出したのです。
よろしく。
駆けつけてきたのは非行やひきこもりといった問題に取り組む…。
返事はなくてもひたすら語りかける廣岡さん。
ホントに。
俺はそう見えるけどね。
廣岡さんが母親を呼びました。
すると…。
5年ぶりの親子の会話でした。
廣岡さんが向き合うのは現代の一流大学を卒業し就職。
かつては順風満帆だった29歳。
フリースクールの校長としてこれまで500人もの自立更生に力をつくしてきた廣岡さん。
若者を救うため走り続ける日々に迫ります。
この日も廣岡さんは親からのSOSを受け出動していました。
雑然としたリビングに座り込む母親。
何があったのでしょう?あっ暴れるんだ?何度も説得を試みるも破綻。
両親とも疲れ果て家中がメチャクチャな状態に。
なんとか更生させてほしい。
藁にもすがる思いで廣岡さんに連絡したといいます。
しかし…。
ドアを開けないのならベランダへ。
すみません。
はい。
怖かった?わかるけどさ。
座って座って。
座って座って。
じっとして。
部屋を一切出ず食事は母親がドアの前に置く生活。
部屋は膨大な生ゴミと強烈な腐敗臭にあふれかえっていました。
この中で親父定年退職だよ。
ただ…。
この家で。
家を出されると知り動揺する隆裕さん。
5分前まで部屋にひきこもってた人間がどうして親と今から話ができるの?話すって今言ってるじゃん。
まあそれに近いんじゃないの?そうだと思うよ!説得は難航しているように見えますが…。
ガッ!って自分で。
いや僕らもないんですけど。
最後なんてつぶやきますか?すげぇな。
大丈夫?140文字足りる?お風呂。
超きれいにする?します。
お風呂沸かしてって言ってきて。
実に1年ぶりの入浴。
さらっと言わないでもっとさ帰ってくるんだからさ。
じゃあね!親子で互いを許し続けた末ここまで来てしまったのかもしれません。
車は千葉県市原市へ。
ここにあるのが廣岡さんが校長を務める全寮制のフリースクール伊藤学校。
隆裕さんいきなり生まれて初めての共同生活を送ることに。
大丈夫でしょうか?なんとルームメイトに自ら挨拶をしています。
更には取材ディレクターにも…。
将来への不安からひきこもったという隆裕さん。
今こうした大人のひきこもりが増加しています。
その数はおよそ70万人ともいわれ予備軍は150万人以上という調査結果も。
そんなひきこもりや非行少年の自立更生をサポートするこの学校。
親からの希望により引き取った生徒に共同生活を通して規則正しい生活習慣を身につけさせます。
(一同)いただきます。
設立は7年前。
少年の更生に尽くしていた教育者伊藤幸弘さんと一緒に立ち上げました。
そんな廣岡校長のもとへは…。
お母さんちょっと一瞬待ってもらっていいですか。
子育てに悩む親からの相談が途絶えることはありません。
どんな状態ですか?今息子さんは。
50万…。
はい。
年間1,000件以上にものぼる悲痛な声。
この日も助けを求めてきた母親のもとへ。
ベッドに潜っちゃった?やってたんだ。
知ってたよ。
3か月前から学校に行かなくなったという小学6年生の淳君。
廣岡さんそんな彼にどう接するのでしょう。
ね?学校に行かなくていい。
意外ともいえるひと言にホッとしたのかその目からは涙が。
近く来たからご挨拶来ただけ。
かわいそう?うちの通信簿では。
同じ目線に立つこと認めてあげること。
それが子供の心を開く第一歩だそう。
出会ってわずか10分淳君がベッドから出てきました。
学校行かないからといって…。
1日のスケジュールを自分で決めひきこもり期間が短いうちに家庭で生活を立て直す。
これは廣岡さんが新しく始めた試み。
あとは定期的に訪問して見守ります。
でも淳君はなぜ廣岡さんにだけ心を開いたのでしょう?それはね…。
そうやって人としっかり向き合えないと…。
実は廣岡さん自身にも苦しい経験がありました。
去年12月ニュージーランドを訪れた廣岡さん。
ひょっとしてバカンス?と思いきや学校の生徒たちも一緒。
より広い世界を見てほしいと毎年ホームステイに送り出しているのです。
生徒を送り終えると向かったのは…。
えっ!どういうことですか?カモンカモン。
ここは廣岡さんが16歳から2年間ホームステイをしていた家庭。
幼い頃足に障害を負った廣岡さんはそれを理由にいじめを受けていました。
その反発から荒れ始め手のつけられない非行少年でした。
そこで将来を案じた両親が彼をニュージーランドへ。
しだいに心を開いていく廣岡さん。
しかしそんなやさき日本で両親が離婚。
疎外感にとらわれます。
居場所を見つけた少年は必死に勉強し現地の高校を卒業。
帰国後いったん就職。
24歳で今度は自分が子どもたちの居場所となるため学校を設立。
たった一つの言葉で人生が変わることもある。
それは自らの体験でもあったのです。
1か月後あのひきこもっていた29歳隆裕さんを訪ねてみると…。
あっ!依存していたパソコンに向かっています。
大丈夫でしょうか?ひきこもりの29歳隆裕さんはどうなったのか?訪ねてみると…。
1か月後なんとパソコンの前へ。
ひきこもっていたときは1日15時間以上も依存していましたが大丈夫なんでしょうか?はいすみません。
更には…。
なんと自ら子どもたちに勉強を教える役を買って出たそうです。
そんな隆裕さんの様子を見て廣岡さんは2月から寮を出て働きはじめることを勧めました。
はい。
はい。
翌日廣岡さんは隆裕さんをはじめ生徒たちを連れてある家を訪ねました。
中に入ると…。
高齢者たちが。
何が始まるというのでしょうか?廣岡さんが生徒と訪れたある一軒家。
中に入ると…。
そこには高齢者たちの姿が。
実はここ廣岡さんが友人と開業したデイサービスの施設。
卒業生の就職先にしたいと考えています。
早速隆裕さんも仕事を体験。
アハハハハハハ!すみません…。
お忙しいところね。
隆裕さんなんだか生き生きとしています。
廣岡さんが生徒たちにこの仕事を勧めた理由とは?大切なのは本気で人と向き合うこと。
ほほえましい。
あなたのつなげる力を応援します。
2016/01/16(土) 22:30〜23:00
テレビ大阪1
クロスロード【廣岡政幸/フリースクール校長】[字]

様々な悩みや問題を抱え居場所をなくした若者たちを引き受ける全寮制フリースクール「ワンステップスクール伊藤学校」の校長を務める廣岡政幸に密着。

詳細情報
出演者
【ナビゲーター】
原田泰造
番組内容
廣岡は幼少期に大病を患い、足に重度の障害を抱えてしまう。学校では障害のせいでいじめを受け、自分だけ違うという孤独から荒れた生活を送っていた。その後、ニュージーランドへ留学し、ホームステイ先で自分の人生観を変える人物に出会い、更生。帰国後、教育者・伊藤幸弘さんとの出会いでさらに人生が大きく変化、自身の経験を生かして問題を抱える青少年の自立更生に尽力することを決意したという。
番組概要
様々な分野で活躍する、毎回一人(一組)の“挑戦し続ける人”を紹介。彼らが新たなる挑戦に取り組む今の姿を追う。挑戦のきっかけになったもの、大切な人との出会い、成功、挫折、それを乗り越える発想のヒントは何からつかんだのか?そして、彼らのゴールとは?新たにどこへ向かおうとしているのか…。そんなクロスロード(人生の重大な岐路)に着目し、チャレンジし続ける人を応援する“応援ドキュメンタリー”。
音楽
【エンディングテーマ】
「youth」竹原ピストル
(JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント)
ホームページ
http://www.tv-tokyo.co.jp/official/crossroad/

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – その他
趣味/教育 – 教育問題

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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