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こんばんは。
きのう、長野県軽井沢町でバスが転落し、１４人が死亡、２６人が重軽傷を負った事故で、東京のバス運行会社の社長が、初めて記者会見し、心の緩みがあったかもしれないなどと、涙ながらに謝罪しました。
バス会社の前から中継です。
天羽さん。
バスの運行会社、イーエスピーの本社では、先ほど初めて、高橋美作社長が、報道陣の前に姿を現しました。
このたびは、このような重大な事故を起こしてしまい、改めておわび申し上げます。
もしかしたら、そういう心の緩みがあるのかと思ってます。
会見では、おとといのバスの出発直前、高橋社長みずからが、運転手の健康状態を見る点呼を行う予定でしたが、社長が遅刻をし、点呼が行われなかったことを明らかにしました。
またバスは、当初予定の上信越道ではなく、事故現場の国道を走っていましたが、同乗していた運転手の勝原さんが、以前、勝手にルートを変えて走行し、何度か注意を受けていたことも明らかにしました。
一方、事故当時運転していた土屋さんは、先月、イーエスピーに採用されたばかりでしたが、会社側は以前にバスや大型トラックに乗ったことがあるから大丈夫だと判断し、２回の研修をさせ、実際に客を乗せたのは、おとといが４回目だったことを明らかにしました。
ずさんな管理体制を認めた高橋社長。
最後は土下座して謝罪しました。
以上、中継でした。
さて、こちらは事故直前に、バスの中で撮影された写真です。
笑顔だったこの女子大学生は、事故の犠牲となりました。
多くの若者の死に、悲しみが広がっています。
事故から一夜が明けたきょう、そのバスは、警察署にありました。
フロントガラスがすべてなくなり、無残にひしゃげた車体。
車体の右側は、原形をとどめないほど壊れ、事故の激しさを物語っていました。
スキー客を乗せたバスが転落し、乗客・乗員合わせて１４人が死亡、２６人が重軽傷を負った事故。
きょう、事故現場には、花を手向ける遺族の姿がありました。
死亡した乗客の１２人は、全員が大学生でした。
１９歳から２２歳の未来ある若者たち。
彼らの人生は突然の事故で奪われました。
事故を起こしたバスの車内で、事故直前に撮影された一枚の写真。
ほほえんでいるのは、東海大学１年の池田衣里さん。
池田さんは高校のテニス部の友人と２人で、あのバスに乗っていました。
一緒にいた友人は。
隣の友人と目くばせして、会話とかはしてないですけど、目くばせで、ちょっとおかしいねみたいな感じになって。
なんか運転荒いなみたいな感じだったんで。
この直後、バスはガードレールを突き破り、崖に転落。
池田さんは帰らぬ人となりました。
親友とのスノーボードを楽しみにしていた池田さん。
行ってくるー。
それが最後の投稿となりました。
亡くなった林晃孝さん、花岡磨由さん、西原季輝さん。
教育評論家の尾木直樹さんのゼミ仲間１０人で参加していました。
尾木さんは。
僕にとっても、これまで法政に勤めて、十何年になりますけれども、最高の学生たちなんです、今。
宝物です。
ものすごい悔しいですね。
いつも明るいみんなの妹のような存在で、いつも笑ってて、元気な感じの明るい子でしたね。
ゼミの中でも、みんなを引っ張っていくような存在で、みんなが頼りにしているような、頼もしい存在だったと思います。
林さんの友人は。
とても優しくて、つらいときなんかも、心の支えになってくれるような、本当に優しい友達でした。
亡くなった阿部真理絵さん、田端勇登さん、小室結さん。
大学のゼミ仲間６人で参加していました。
亡くなった阿部さんの父親は。
明るくてですね、もう大学４年で就職、希望の会社に就職決まってですね、もう配属がどこになるかっていうのが、もうすぐ来るという状況で、非常に楽しみにしていたというところがありまして、本当にまだまだ信じられない状況なんですね。
亡くなった小室さんの小学校の同級生は。
すごい明るくて、元気で、笑顔がすごいすてきで、活発な子でした。
亡くなった田端勇登さんは金融関係の仕事に就職が決まっていました。
亡くなった西堀響さん。
大学では、アメリカンフットボール部に所属していました。
亡くなった小嶋亮太さん、大谷陸人さん。
大谷さんと小嶋さんは、大学のラグビー部に所属。
ラグビー部の４人で参加していました。
亡くなった小嶋さんの高校時代のラグビー部の恩師は。
本当にいいやつだったんです。
あいつ、ずっとつきあっていきたかったんですけど、本当に残念です。
もう残念以外、今はことばが出てこないです。
亡くなった田原寛さん。
一緒にバスに乗っていた友人は。
みんなから愛されてた人で、すごい人気者的な感じでした。
すごい残念というか、なんで俺が生きてて、向こうが死んじゃったのかなっていう。
亡くなった山田萌さん。
臨床工学技師を目指していました。
転落したバスを運行していたのは、東京・羽村市のバス会社、イーエスピー。
そのイーエスピーに対し、警察の家宅捜索や、国土交通省の特別監査が相次いで行われ、イーエスピーのずさんな実態が明らかになってきました。
今回、バスは、予定していた行程表のルートとは異なるルートを走行中に事故を起こしていたことが分かっていますが、法律で義務づけられているルート変更前の連絡が、行われていなかったことが明らかになりました。
ルート変更に関しては、運行管理責任者に連絡があったんでしょうかね？
ルート変更について、運行管理責任者に連絡はありません。
このような運転手の勝手なルート変更は、過去にもあったといいます。
国交省の特別監査では、さらに詳しいルートなどを書かなければならないバスの運行指示書に、出発地と到着地しか書かれていないなど、ずさんな実態が次々と明らかになっています。
イーエスピーの管理状況と事故は関係しているのか。
警察は、押収した資料や、バスの車体を分析するなどして、詳しい事故原因を調べています。
では、捜査の最新状況について中継です。
松沢さん。
捜査本部が設置されている、軽井沢警察署です。
警察ではきょうまでに、過失運転致死傷の疑いで、バスの運行会社や旅行会社など５か所で家宅捜索を行いました。
運行状況を記した書類など、合わせておよそ２００点を押収したということです。
警察はこれまでの調べで、バスが左側のガードレールに衝突したあと、対向車線に出て、傾きながら崖の下に転落した可能性があると見て調べています。
きょう、運転手を除いた１３人の死因が警察から発表されました。
ほとんどが頭蓋内損傷や脊椎損傷の疑いと、事故による強い衝撃を受けたことがうかがえます。
また、この事故で亡くなった方の遺体が安置されている施設では、きょうも遺族が訪れていました。
先ほどまでに全員が遺族の元へ帰ったということです。
警察では、来週早々にもバスのメーカーに車両を持ち込んで検証を行う予定です。
以上、軽井沢警察署から中継でした。
台湾の総統選挙は、先ほど投票が締め切られました。
８年ぶりの政権交替となるのか、現地から中継です。
高井さん。
こちら、最大野党・民進党の蔡英文候補の選挙本部です。
こちらですけども、地元のテレビ局が現在、開票速報をやっていまして、蔡候補が１．５倍以上の大きな差をつけて、リードをしています。
数字が繰り上がるたびに、歓声が上がってまして、非常に盛り上がっています、こちらは。
今から１０分ほど前に、投票が締め切られたんですけれども、政権交代による初の女性総統誕生は確実な情勢です。
今回の選挙は、台湾独立志向の強い民進党の蔡英文氏が、現政権が進めた中国に近づく政策に懸念を感じる若者の支持を集め、大きくリードし、きょうを迎えました。
対する与党・国民党の朱立倫候補は、最後まで中国とさらに距離感を縮める政策を訴えました。
現在、勝利ムードが漂っている民進党の選挙対策本部前、蔡英文候補がここを通るという情報がありまして、多くの海外メディアが待ち構えている状況です。
結果判明しだい、蔡英文候補が演説する見通しです。
政権交代の背景です。
馬英九総統の任期満了に伴う、今回の総統選挙。
選挙戦で大きくリードしているのは、最大野党・民進党候補の蔡英文氏です。
一方、与党・国民党の朱立倫氏は劣勢が伝えられています。
一体何があったのでしょうか。
激しい怒号が響く中、柵を乗り越えていく若者たち。
去年７月、文部科学省に当たる台湾の教育部に、高校生らが侵入する事件が相次ぎました。
総統選挙を間近に控えた台北で、私たちは事件に関わった学生と、現場となった教育部を訪れました。
当時、高校生だった、廖浩翔さんと宋運川さん。
中国との融和政策を進めている台湾の与党・国民党。
その政権下で、高校の学習指導要領が改訂され、特に歴史教科書の改訂内容に、大きな反発が起きました。
改訂を進めたグループのリーダー、世新大学の王教授は。
実際に指導要領を受けて、変更された教科書を見てみると。
見出しには新たに、漢民族を表す文字が追加され、日本が台湾を統治した時代については、これまでの日本統治時期に変わり、日本殖民統治時期と表記され、殖民の２文字が追加されました。
こうした内容に高校生らが、中国寄りで反日的だと反発。
激しい抗議を受けた教育部は去年８月、改訂された指導要領のさらなる見直しを表明しました。
その抗議行動に参加した廖さんや、仲間の学生たちに集まってもらいました。
台湾の研究機関の調査では、自分自身を台湾人と認識している人はおよそ９割。
中国人だと答えたのは、１割以下でした。
独立志向がある、民進党の蔡英文氏の優勢が伝えられる今回の選挙。
台湾大学の呉教授は、自身を台湾人だという意識の高まりが、選挙情勢に大きく関わっていると指摘します。
2016/01/16(土) 17:00〜17:30
読売テレビ１
ｎｅｗｓ　ｅｖｅｒｙ．サタデー[字]

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