国道18号線碓氷バイパスです。
画面の奥が群馬県側、手前が長野県側です。
バスはこの車線を走ってきたと見られます。
センターライン、この黄色いラインを越えた向こう側、白いガードレールが斜面のほうに落ち込んでいます。
事故の起きたバスはその先、斜面に横たわるようにして倒れています。
車体の底側が今、見えています。
斜面に倒れ込んでいます。
バスの上のほう、ガラスの部分、見てください。
もうフレームもガラスもめちゃくちゃに壊れています。
あれ、木に当たっているんでしょうか、木の皮もめくれていますね。
そしてバスの周辺には、座席のシートですとか、あれ、床に敷いてあったマットでしょうか、そういったものが散乱しています。
きのう、長野県軽井沢町のバイパスで、バスが道路から転落。
バスにはスキーツアーに参加した大学生など41人が乗っていました。
乗客12人と乗員2人の合わせて14人が死亡。
死亡した乗客は全員が19歳から22歳の大学生でした。
おはようございます。
週刊ニュース深読みです。
亡くなった乗客が、みんな大学生だったんですか。
そうですね、未来のある若者たちでした。
私も取材で現場に立ったんですが、あのカーブ、あそこに立ちますと、本当に緩やかなカーブだなという印象で、どうしてここでという気持ちがどうしても拭えないんですね。
取材では、バスに乗っていた大学生の方々にもお話を伺うことができました。
大変なときだったんですが、何が起きたのかを伝えたいということで、取材に応じてくれました。
インタビューに答えてくれたのは、都内の同じ大学に通っている2人の男子大学生です。
2人はゼミの仲間と合わせて10人で、ツアーに参加していたといいます。
バスはおとといの夜11時に、東京・原宿を出発。
41人を乗せて、長野県北部の斑尾高原を目指しました。
41人のうち2人は運転手。
往復でおよそ600キロの距離を、交代しながら運転することになっていました。
大学生たちは高速道路のサービスエリアで休憩を取り、再び午前0時40分ごろ、出発したと記憶しています。
2人は周りの乗客と同じように、眠りについたといいます。
そして、1時間余りがたった午前2時ごろ、バスは国道18号線の碓氷バイパスを走っていました。
峠から長野県側におよそ1キロ下った、緩やかなカーブの辺りで事故は起きました。
進行方向左側、前から2列目の窓側に座っていた大学生。
事故の直前、異変を感じていました。
当時、積雪や路面の凍結などはありませんでした。
しかし、バスは反対車線を横切り、ガードレールを乗り越えて、およそ3メートル下に転落したということです。
現場の100メートルほど手前には、左側のガードレールにこすった跡もあるといいます。
左側の前から4列目に座っていた大学生は、目が覚めると、周りが真っ暗になっていたといいます。
事故を起こしたバスは、東京・羽村市のイーエスピーが運行していました。
国土交通省によりますと、イーエスピーは、運転手に必要な健康診断を受けさせていなかったなどとして、今月13日に行政処分を受けていました。
今回、バスを運転していた土屋廣運転手についても。
今回、事故が起きたのは、事前に予定されたルートとは異なる場所だったことも分かっています。
NHKが入手したバスの行程表です。
バスは、練馬インターチェンジから関越自動車道に入り、埼玉県の東松山インターチェンジまで走行。
いったん高速道路を下りて、今度は上信越自動車道を経由して、朝7時半ごろに目的地の斑尾高原に到着する計画でした。
ところが、事故は高速道路ではなく、一般道の国道18号線で起きました。
なぜ、異なるルートを走っていたのか。
スキーツアーを企画した会社は。
警察は、昨夜からきょう未明にかけて、イーエスピーを過失運転致死傷の疑いで捜索。
バスの運行や、安全管理などに問題がなかったか、調べています。
次は。
こちらです。
これ、横流しされたビーフカツです。
廃棄処分したはずのビーフカツが、食品としてスーパーなどで売られていたことが今週、明らかになりました。
水曜日の夜、愛知県が開いた緊急の記者会見。
横流しされていたのは、カレー専門店のCoCo壱番屋を展開する、壱番屋が製造した冷凍のビーフカツです。
異物が混入したおそれがあるとして、去年、廃棄物処理業者に処分を依頼したカツの一部でした。
廃棄されるはずだったビーフカツが、なぜ販売されていたのか。
横流しをしていたのは、愛知県稲沢市の廃棄物処理業者のダイコーでした。
壱番屋は、製造したビーフカツに合成樹脂の異物が混入したおそれがあるとして、去年10月、ダイコーに4万枚余りの処分を依頼。
ダイコーは5日後にすべて廃棄したと説明しました。
しかし、愛知県の聞き取りに対し、ダイコーは、およそ7000枚は処分したが、残りのおよそ3万3000枚は横流ししたと回答。
3万3000枚のビーフカツは、岐阜県羽島市の食品関連会社、みのりフーズに売られていました。
廃棄物だったビーフカツは、このあと、食品として流通しました。
みのりフーズは、なぜ廃棄物処理業者からビーフカツを買い取ったのか。
ビーフカツは、みのりフーズから複数の仲介業者を経て、愛知県のスーパーなどで売られたと見られています。
名古屋市のスーパーに返品に来た人は。
問題は、ビーフカツだけにとどまりませんでした。
岐阜県の調査で、みのりフーズの冷凍庫から、壱番屋が廃棄処分を依頼したと見られるチキンカツを発見。
みのりフーズを実質的に経営している男性は、きのうになって、ロースカツやメンチカツも、ダイコーから買い取っていたことを明らかにしました。
愛知県や岐阜県などは、横流しが繰り返し行われていた可能性もあると見て、実態の把握を急いでいます。
一方、壱番屋は、廃棄物処理業者、ダイコーに、これまでに6種類の商品などの廃棄処分を委託していたことを明らかにしました。
これらの製品が流通していた場合、不正に転売されたおそれがあるとして、壱番屋は手元にある場合は、絶対に食べないよう、注意を呼びかけています。
この問題で警察は、廃棄物処理業者、ダイコーを廃棄物処理法違反の疑いで捜索し、横流しの行われたいきさつを調べています。
続いて、きょう投票が行われる台湾の総統選挙です。
与党・国民党の朱立倫候補と、最大野党・民進党の蔡英文候補の事実上、2人の争いになっています。
住民の直接投票で行われるこの総統選挙なんですが、焦点はこちら、中国との距離感をどうするか。
どっちがどっちなんですか?
まずこちらを見てください。
こちらは現在2期目の馬英九総統です。
総統の任期というのは4年で、3期目は認められていませんので、5月に任期満了を迎えます。
馬総統は、去年、中国の習近平国家主席と首脳会談を行うなど、中国との協調を重視してきました。
それを引き継ぐのが。
同じ国民党。
そうなんです、こちらの同じ国民党の朱立倫候補なんです。
対する蔡候補というのは、中国との急速な接近を批判しています。
ここからは現地で取材に当たっている台北支局の田島支局長に聞きます。
田島さん、選挙戦の情勢はどうなってますか?
これまで地元テレビなどが発表した世論調査では、民進党の蔡候補が朱氏、国民党の朱候補を大きくリードしていまして、8年ぶりの政権交代が現実味を帯びています。
選挙戦の最終日となったきのうは、各陣営が選挙活動が認められている日本時間の午後11時ぎりぎりまで、選挙カーを走らせたり、大規模な集会を開いたりして、最後の支持を訴えていました。
また今回は議会に当たる立法院の選挙も行われ、こちらも民進党の躍進が予想され、初の単独過半数を獲得するかどうかが焦点になっています。
投票はまもなく日本時間の午前9時から、1万5000か所余りの投票所で行われます。
そして、日本時間の午後5時に投票が締め切られたあと、今夜には大勢が判明する見通しです。
民進党の蔡候補。
前回の総統選で敗れ、2回目の挑戦です。
中国と急速に接近することは、台湾の民主主義を損なうと主張しています。
朱候補は、国民党の劣勢が伝えられる中、去年10月になって党首として責任を取る形で立候補しました。
中国との交流拡大が、台湾の利益になると訴えています。
沖縄県那覇市から、飛行機でおよそ1時間半の台湾。
人口は2300万人余りです。
日本と国交はありませんが、市民レベルや経済面での交流は盛んです。
台湾には親日的な人が多いとされ、5年前の東日本大震災の際には、およそ200億円の義援金や救援物資が日本の被災地に届きました。
その台湾のトップを決める総統選挙。
これまでも、中国との関係が焦点となってきました。
民主化の一環として1996年に直接投票で初めて行われた総統選挙。
中国は、台湾独立の動きとして反発。
台湾近海で大規模な軍事演習を繰り返したのに対し、アメリカが空母を派遣するなど、緊張感が高まりました。
当選したのは、中国に屈しない姿勢を強調した李登輝氏。
過半数の票を獲得する圧勝でした。
2000年の選挙で当選したのは、中国に独立志向が強いと見られていた当時の野党・民進党の陳水扁氏でした。
一方、2008年の選挙では、中国との協調を重視する国民党の馬英九総統が初当選。
直行定期便の就航や、中国人観光客の台湾訪問の解禁。
中台分断後初の首脳会談などを実現させました。
ただ、専門家は、台湾と中国の関係が深まる一方で、反動も出ていると指摘しています。
蔡候補は、中国との関係強化の恩恵は一部の企業や業界にしか及ばず、経済的な格差が広がっていると主張し、支持を広げました。
独立志向が強いとされる民進党。
蔡候補が当選した場合、中国との関係はどうなるのか。
専門家が挙げたキーワードは。
1つの中国。
1つの中国とは、中国大陸と台湾は、ともに1つの中国に属するという考えで、去年の中国と台湾の首脳会談でも確認されました。
台湾の総統選挙、今夜中にも大勢が判明する見通しだということですね。
結果が注目されます。
続いてはこちら、外国のスキーヤーなんですが、パウダースノーを求めて今、日本にやって来る外国人が増えているそうなんですね。
ところが今週火曜日、福島県と長野県で、外国人スキーヤーの遭難が相次ぎました。
遭難した人たちが、今、しっかりとした足取りで戻ってきました。
火曜日、福島県のスキー場のコースから外れて遭難した6人のオーストラリア人。
翌朝、救助隊に付き添われて下山しました。
警察によりますと、6人は、山頂付近の霧が濃かったため、コースを間違えたと話しているということです。
同じ日、長野県でも。
山の中で身動きが取れなくなっていたフィンランド人の男性6人が、警察のヘリコプターで救助されました。
スキー場のコース外を滑っていて遭難した6人。
警察によりますと、新雪で滑りたくてコースの外に出たと話しているということです。
長野県で遭難した6人がしていたのが、バックカントリーと呼ばれるスキー。
整備されていない自然のままの斜面を滑るのが魅力です。
日本を訪れている外国人スキーヤーは。
国内のスキー場は、パウダースノーと呼ばれる良質な粉雪が、特に欧米人の間で評判を呼び、急速に人気が高まっています。
海外の複数の旅行サイトでは、日本のスキー場は、世界有数の良質なパウダースノーを誇ると紹介されています。
その一方で、遭難や事故も相次ぎ、今回、6人のフィンランド人が遭難した長野県野沢温泉村のスキー場でも、さまざまな対策を取っていました。
こちらはコースの外に出ないよう注意を促すポスター。
日本語と英語の両方で呼びかけています。
さらに、村では独自に条例を制定。
コースを外れて救助された場合は、かかった費用を自己負担させることを定めています。
専門家は。
続いては、またも市民や観光客が犠牲になったこちらのニュースです。
突然の大きな爆発音。
この10秒ほどあとにも白い煙が。
おととい、インドネシアの首都ジャカルタの中心部でテロ事件が発生。
男らがコーヒーショップで爆弾を爆発させたあと、市民を銃撃するなどし、カナダ人を含む2人が死亡、24人がけがをしました。
実行犯と見られる5人は死亡しました。
標的となったオフィスビルの4階では当時、日本人の幼稚園児およそ30人が集まっていましたが、子どもたちを含め、日本人は無事でした。
事件について、過激派組織IS・イスラミックステートのインドネシア支部を名乗る組織が、犯行を認める声明を出しました。
また警察の幹部は、ISの戦闘員としてシリアで活動するインドネシア人の男が、テロを計画したとの見方を明らかにしました。
一方、トルコ最大の都市イスタンブールでも12日、ISのメンバーによると見られる自爆テロ事件が発生。
ドイツ人10人が死亡しました。
現場は日本人観光客も多く訪れる有数の観光名所です。
自爆したISのメンバーはシリア人の男で、治安当局は周辺を捜査し、ISが組織的に関与したかどうか調べています。
気象予報でした。
きょう深読みするのは…若者たちです。
なぜかというと…
ことしから導入される18歳選挙権。
公職選挙法が改正され選挙権年齢が、20歳から18歳に引き下げられます。
およそ240万人の若者が新たに国政に参加する見込みです。
その新しい有権者はどんな若者たちかと言うと…
生まれたのは日本選手が大活躍したあの長野オリンピックの年。
パソコンや携帯電話が日常のものになった情報化社会に育ち10歳の時にはリーマンショック13歳の時には東日本大震災が起こりました。
経済成長が足踏みをしたいわゆる「失われた20年」に成長してきた彼ら。
日本の将来に対してもシビアに見ているといいます。
その若者たち選挙権を持っても鋭い疑問や不安な声をたくさん持っています。
さあ、私たち大人は若者たちにきちんと答えることができるでしょうか。
若い人たちにいきなり口火を切れと言っても難しいと思いましたので、あらかじめ、お聞きしたものをこちらに。
挙げております。
聞いてみましょうか。
政治を知らない私の1票が社会に反映されて大丈夫?これ書いたのはどなたでしょうか?
私です。
石神さん。
私の周りの子とかも、政治とかに全然興味のない子が多くて、なので、18歳になったから、投票しろって言うじゃないですか。
そんな私たちに投票して意味があるのか。
何も知らない私たちが、投票していいのかって気持ちがすごい大きいです。
ちょっとどきっとしますね。
大人もそう言われてみると、自分は大丈夫だったかなと。
野田さんはどんな、何か聞いてみたいこと、疑問ありますか?
そうですね、まず一番の疑問なんですけど、これまで20歳以上に選挙権が与えられてて、何か問題があったようには感じないんですけど、なぜ急に18歳に引き下げようっていう案が出たのかなと思って。
そうですね。
それが一番気になります。
それは実は、これからご用意している、徳永アナウンサーのプレゼンが答えてくれるかもしれません。
おはようございます。
ふだんどおり、1から分かる模型でございますが、これからいこうか。
じゃんじゃじゃんじゃじゃん。
なぜ18歳ってね、野田さん、言ったでしょう?なんか問題があったの?実は問題だっていう人もいたんです。
それが分かるように、ちょっと模型にして見ます。
それを分かるためには、つまり18歳にした理由を探るためには、これから始めましょう。
私たちが入れた1票が、そのあとどうなっていくのかっていうのを、ちょっと社会の時間を思い出して、簡単にまとめます。
簡単にまとめます。
1票を入れると、そのまま終わりじゃなくて、当然、当選する人が出るよね。
当選した人が今度の参議院選挙だったら、もちろん、国会議員さんになります。
国会議員っていうのはものすごい力を持っている人たちです。
いろんなことを決めることができます。
例えばこの人を選べます。
制度で選ばれた国会議員が、選挙で選ばれた議員が、またその中で選挙をして、1人の人を選びます。
それが総理大臣、つまり日本の未来を決めるリーダーを選ぶのも、国会議員さんの大事なお仕事。
なんか大事な話聞いてるような気もするんですけど、それがどうして18歳に投票権が引き下げられたかが、まだ。
3分ぐらい待ってくれれば出ますから。
なんで40代が一番せかすの。
だって、この授業…。
国会議員の仕事、まだあります。
これ、これ。
これを決めるのもお仕事です。
法律ってあるでしょう。
法律って、例えばどんなの浮かべますか?村松さんとかどう?何法ってよくあるでしょ。
ぱっと浮かぶ法律ってあります?
道路交通法。
道路交通法。
あとの9人は振らないでくれっていう顔したんで。
でもいろんな法律、刑法とか商法とかいろんな法律がありますよね。
実は国会議員が議論してることって、この法律を新しくしますかとか、変えますかっていうことを話し合ってます。
それがニュースになりますよ。
ほら、こういうこと、例えば。
例えば、みんなも納めている消費税、これを5%だったのを8にするだ、10にするだ、10にするにしても、軽減税率ってどこまでやるの、どうすんの、本当にやっていいのって、今、国会でずっとやってますよね。
これは全部法律を新しく変えるっていうのを出して、それを本当にやっていいのかっていうのを話し合ってるんです。
それでOKしないと、一切通らない。
国会議員がいいですよって言わないと、何も実現しません。
それから去年ニュースになった、今も議論になってる安保関連法。
これもいいですか、悪いですかっていうことを法律を作って通すという作業をしている中で議論しているのが、かなり白熱したっていうことなんですね。
よく考えてみると、消費税を上げるか上げないかというのは、未来の世代に借金をどこまで残していいんですかっていうことから、こういう議論になった。
安保の関連法、賛成も反対も激しく言ったけど、同じこと言います。
日本の未来を平和にするためだって言い続けました。
未来を話し合ってること、そのものです。
それからもう一つ、これをOKするのも国会議員の大事な仕事、予算です。
つまり国に入ってくるたくさんの税金を、何にいくらに振り分けるか。
道路を造るのか橋を造るのか、介護や保育を充実させるのか、教育に使うのか、そういったことを話し合って、OKしないとこの予算っていうのは、前に進んでいきません。
つまり、何が言いたいかっていうと、国会議員が決めていることというのは、ひと言で言えば、これからの未来をどうするかを決めているんです。
その国会議員を選んでいるという、この選挙は、要は未来を決めている1票だっていうことです。
何が問題なの?ということでしたよね。
ここからでございます。
これを押さえないと、この話になりません。
今、原則20歳以上の人が、1票をみんな持ってます。
有権者です。
これはずっと続いてきたルールですが、最近、こういうことが起きております。
人間いつまでも若くない。
もう一回するよ、40代のみんな、人はいつまでも、あっという間だよ。
本当に。
また新しい若い人がどんどん入ってくればいいんですが、もうご存じのとおり、みんな言われ続けてるこれです。
お年寄りが結果増えて、子どもが少ないっていう少子高齢化になります。
みんな1票ずつ持つ平等なルールではあるんですが、人口の比率見ると、お年寄りのほうが1票を持っている数が多いですよね、全体では。
だからこれをシルバー民主主義、つまりお年寄りの意見のほうが、世の中通りやすくなっているんじゃないのと言っている人も、一部にいるんですよね。
未来を決めてるんですよね、未来、一番担っているのって、左に行けば行くほどでしょう、こっちでしょう。
そこが少ないってどうなの?じゃあ、みんなにも入ってもらおうじゃないのっていうのが、18歳に下げた大きな理由の一つです。
なぜ小野さんが一番納得してないか、教えてください。
いやいや、きょうは主役は若者たちなので、若者たちが納得したかどうか聞いてみましょうか。
納得の表情?
でもなんか、なんでだろうっていうのが多かったんですけど、やっぱりそうやって、私たちのことを思って、投票権を18歳に下げたっていうことを今初めて知って、すごいなんか、こっち不満に思ってたんですけど、そういうことだったんだなって思いましたね。
…ってどういうことですか?うれしそうなものだけど、不満だったんですか?それは。
そうです、なんでしかなかったんで、意味が全然分かんなかったんです、20歳から18歳。
行かなきゃいけない、投票にっていう気持ちが。
なんか、行ってない若者っていうふうに見られるじゃないですか。
18歳、行きたくないって思ってたら。
なんかそういうふうに見られるのが、ちょっと嫌だったんで。
それは内心、ちょっと行きたくないっていうのがあるんですか?
川上さんもすごいうなずいてます。
私は20代、真ん中の世代が全然行かなくて問題になってるじゃないですか。
だから年齢下げて、もっと行ってくれる人を増やそうってしたのかと思って、こういう理由ならなんかすごい納得しました。
本当に?おばちゃん、納得してないですよ。
ちょっと分かりにくかった気がするんですよね。
だって18歳、19歳って、もう人口的にすごい少ないじゃないですか。
そのちょっと増やしたぐらいで、この若者と高齢者のバランスって変わるんですか?
それは何か、計算式みたいなのあるんでしたっけ?
グサッ。
それに、私も納得はあまりできてない。
いいですか?若者のチームに加わって。
どうぞ。
なんか私が思うのは、18歳、19歳に下げても、私の周りで、あんまり政治のこととかが分かる子がいないんですよ。
私も分からないし、だから全然、年齢を下げたところで、知識のない人が投票しても、何になるんだろうって。
だったらもうちょっと、18歳、19歳も政治のことを分かるような、何かがないと、なんにも知らずに投票にしても、意味がないかなって、人数だけ増やしてもってまだ思います。
そこは僕、悩まなくてもいいと思っていて、日本のおじいちゃん、おばあちゃんが、いろいろ考えて選挙に行ってると思いますか?
でも考えてほしいですよね。
じゃあ、V、見ちゃいますか?実は、どうやって投票すればいいのっていう、誰に投票するか、どうやって決めればいいの?この疑問をお持ちだったのどなたですか?この中で、大人は何を基準に決めてるの?そんなふうに思ったことがある。
小野さんかな。
立候補してる方々の考えとかを知る機会が、私が思うには選挙演説ぐらいしかないんですよ。
なんかその人たちの意見って、全然私たちにとって身近じゃないから、何を基準に決めればいいのか全然分からないんで、このまま投票権だけ与えられても、どうしたらいいんだろうっていうのは不安ですね。
そういう疑問が本当にたくさん、みんな言ってくれてたんで、私ね、代表して大人に、どうやって選んでるのか、聞いてまいりました。
どうぞ。
ご自身が選ばれるとき、どういう基準で選んでらっしゃいますか?
私はやっぱり自分の年齢ですので、年金と、あと消費税。
選ぶときは政党ですね。
この国、最終的にどういうふうになってくんだろう、国をどうやって安全保障していくのかとか。
そういったことを考えて入れます。
急にこちら、ちょっと大人側に立って。
大人を代表しておわび申し上げます。
大人もこんなもんです。
すみません。
こんなもんなんです。
だからね、あんまり大きな期待してもだめだし、失望することもないと思うの。
日本で、自分たちが自分たちのリーダーを選べるようになったのは、そんなに昔からじゃないんですよ。
この国で最初に議会が開かれたときには、直接国税15円以上払って、25歳以上の成年男子しかなかったの。
そのころの国税15円というのは大変だった?
大変だった。
そのとき総人口が大体4500万前後だったんですが、大体50万人ぐらいしかなれなかった。
大体1%。
残りの99%は自分の運命を人に委ねたんですよ。
1%の人だけが自分たちの意思を表明できた。
それから先輩たちが一生懸命努力して、やっとここまで来て、そして今から70年前になって、女性も選べるようになったの。
男女普選というのはそんな歴史ないんだ、僅か70年。
男女平等の普通選挙。
20歳から18にする。
僅か2歳下げるために70年かけた。
先輩たちがこんなに努力してやっと手にした果実をね、皆さんが無関心と言われると、じゃあ、昔の1%しか参加できなかった時代のこと考えるから、そのときの若い人たちはどんな気持ちだったの。
戦後最初の選挙のときに、女性の方々が初めて選挙権をもらったでしょ、晴れ着着ていく人たちが、選挙、やっとこういう権利をもらったっていってね、選挙に行ってみようって晴れ着着てね、着物着て、並んで行った人たちがいてね。
うれしいことだったんですか?
だって今まで一度も、戦争みたいなことにもなっちゃったしね、自分たちが選べない中でね。
けどやっぱりそれでもね、さっきみんなおーって驚いてたけど、大人の人たちの印象って正直?
びっくりしました。
もうちょっと考えてると思ってました。
すごいもうみんな、えーって言ってたんで。
歴史で選挙権得たのがうれしいとか、晴れ着着て行ったとか、それも完全におっさん側の話でですね、若い人からすると、急にそんな選挙権もらっても困るし、やっぱりそもそも少子高齢化でどうせ若い人…。
君もこっち側なんだよ。
そこをうれしいことだろう、大事なことだろうって伝えるだけではやっぱり伝わらないわけで、急に何か来て困ったって意見も結構多いんじゃないかなと思うんですよね。
あと一つ、思ったことなんですけど、18歳、19歳、なぜ引き下げたかっていうところで、私が納得しきれてないところは、少子高齢化はついきょう、きのう、きょう始まった話じゃないじゃありませんか。
なんで今なの、なんでことしなのっていうところなんですが。
林先生みたいですね。
今でしょ。
本当は思ってるんですね。
ーだってこれまでも日本って、凶悪犯罪犯してれば、18でも死刑になってましたから、死刑になる可能性があったのに選挙権はなかったっていう、ずっと不平等な時代が続いてたんですね。
だから不均衡を直すって意味もたぶんあったんじゃないかなと思うんですけど。
そういう理由ですか。
難しいんですけど、少子高齢化をベースにして18歳、19歳っていう問題出てきたのは、最近の現象であって、やっぱり大きな流れからいうと、地球社会全体のグローバリゼーションの中で、人々が、日本で言うと1億2700万人いて、有権者だけで1億人いるわけですよ。
ということは1つの問題で意見が1億あるわけ。
皆さんの人生も非常に多様化してる。
それをおっさんばっかりで法律決めて、未来が選択できるか。
選挙というのは2つ機能があるんです。
そういういいねらいだけなんですか?
安倍総理大臣の思いとしてはみんな分かるかもしれないけど、憲法改正をしたいって思いがあるんだけどね。
憲法改正の是非を決める国民投票っていうのは、18歳の人たちから、もうすでにできるようにしてたんですよね。
だからそれで憲法改正の国民投票だけ18歳で、普通の選挙は20歳だったら、憲法改正の国民投票で是非を問うときに、ちょっと合理的じゃないんじゃないかなという意見もあって、憲法改正したいって思いもね、安倍総理大臣の側にはあったというのも事実かもしれませんね。
結構、秦さん、ずいぶん今、聞き入ってるけど。
なんか18歳に下げられたのも、国会の中で決められたことじゃないですか。
私たちが直接、選挙権が欲しいとかいったんじゃなくて、一方的に急に渡されたので、なんで18歳とかがいない中で決められちゃったんだろうって思いますね。
やっぱりね、先ほど言ったグローバリゼーションで、情報革命というのが起きて、政治家ももう、世界の政治がどうなってるかを知ってるわけ。
法律を準備する役所も知ってるわけ。
ジャーナリストも知ってるわけ。
世界に大体今、国連加盟国で190ぐらいあって、それ以外の国を入れると大体200前後あるんだけど、皆さんが日常生活でしゃべる国は大体選挙権年齢、18歳が90%ぐらい。
20歳の国なんて例外なの。
だからまあ、グローバリゼーションの中で政治家も役所もジャーナリストも、みんな、いずれも18歳だよねっていうことは分かってるわけ。
だからもう一つ、それプラス今の少子高齢化の問題で、国家予算が100兆円の国で、国民総生産が500兆円の国で、借金だけが1000兆円あるわけ。
借金が1000兆円ある、返すのは誰かって、皆さんですから。
われわれの世代は、高度成長で、うわーっとおいしいところを食べて、1000兆円の借金をして、子どもと孫に膨大な債務を残している。
債務だけ残されて、自分たちに発言権ないのはおかしいんじゃないかと思っても当たり前かもしれないですね。
ますますみんなが責任感じちゃうような。
でもそんなやっぱり、重くなんなくていいと思ってて、僕、選挙って日本で一番大きいお祭りだと思うんですね。
2人に1人が参加するすごい大きなお祭り。
ものすごいお金もかかってるんですね。
大体600億円ぐらいかかる。
だからそれって僕はライブに似てるなと思っていて、ライブのチケットは買わされている。
もう強制的に交わされている。
だから行く、行かないは自由なんだけど、ただ買わされてしまってる以上、行ったほうが盛り上がれるんじゃないかと思うんですね。
選挙の日って、どのテレビ局も選挙特番ってのするじゃないですか。
見てる?
NHKとかもすごくおもしろくて、いつも真面目な顔したアナウンサーが、すっごいなんか盛り上がって、選挙のことを報じてるんですよ。
だからその日の盛り上がりに参加するって意味でも、行ったら楽しいんじゃないかなってことは思うんですけど。
関心が高い人たちも何人かいて。
鵜崎さんもうね、かなり選挙については。
選挙について、政治についてすごい詳しいわけじゃないんですけど、でも、選挙権がもらうっていうか、与えられた以上、選挙には行かなきゃいけないんだろうなと思ってて、でも、政治について私たちに分かりやすく説明してくれる場がないっていうか。
原田さんとか、それやってるの、いつも。
それはなんだろうな、学校とか、もっとやってほしいなっていうか、あと携帯とか使って、もっと分かりやすく。
本当に誰かおっしゃったように、急に選挙権18歳になったのは、大人が決めたことで、皆さんからすると、そんな分かんないよとか、困るっていうことだと思うんで、やっとですね、学校の中でも政治とか、選挙をどうやって学んでいくかとか、あるいは選挙のときにどういう人選ぶかというの、少しずつ学ぶ機会が増えていってるので、そこで少しずつ学んでいっていただければと思ってますし、僕ら、学んでないんですから、僕ら自体は学んでないまま20歳になって、大人になって、少しずつ経験の中でなんとかしていく。
それを少しでも早く学んでもらおうと、やっと変わりだしたので。
どうやって投票する人を選んだらいいんですか?投票する政党とか、候補者とかって難しいじゃないですか。
だから政党とか候補者のこと、先に見ちゃうとすごく難しくて、まず自分なりに、別にマニフェストにかかれていること全部分かんなくていいんです。
例えば僕はスポーツが好きなので、じゃあスポーツのことを何を政党が語ってるんだろうとか、あるいは自分の町のことどう語ってるんだろうとか、自分の興味の関心の範囲内でいいから、そこから少しずつこの政党何言ってるんだろう、この政治家何言ってるんだろうって見てもらえればいいかなと。
ちょっと、こうして皆さんのご意見見てみますと、これは誰ですか?今、幸せだから選挙に行く必要はない。
黒川君。
確かに選挙に行く意味ってあると思ってて、自分が投票したらすっごい僅かに変わると思うんですよ、社会って。
それが僅かすぎて、わざわざ自分が行く労力とか時間っていうのを鑑みると、なんかわざわざ選挙に行く意味が分からないっていう。
別にわざわざ選挙に行って、社会を変えなくたって、今結構、現状の生活に満足していますし、僅かなお金があって、僅かな友人でもいれば、結構幸福な生活を歩むことができると思うんですよ、現代の若者って。
何かの本みたいだね。
読みました、ちゃんと。
なのでわざわざ投票に行く意味って、本当にあんのかなと。
選挙って、権利として考えるか、義務として考えるかってあるんですけど、やっぱり日本の場合、権利として位置づけられてるわけですね。
だからそれは権利を行使するかしないかは、黒川君が決めればいいことなんだけども、ただ、やっぱり人に全部任せちゃうっていうのは、もったいないなって感じは僕なんかはするんだけどね。
若者の低投票率を責めるのは違うと思うんですね。
やっぱり世界中ほとんどの国で、若い人のほうが投票率は低いんですね。
若い人のがやっぱり、家族持ってない場合も多いし、出産もしてない場合も多いし、どうしても政治ってものが縁遠いのはしょうがないと思うんですね。
だからそれで別に無理やり投票しろとは僕も言いたくはないですけど、ただいまって平均寿命がめっちゃ延びてるから、女性の場合って、2人に1人は90まで生きるんですよ。
だから皆さんは、平均的に考えたらあと70年以上生きる。
70年以上生きる社会で人任せにしておくって、ちょっとリスキーだなと思うんですよ。
でも結構幸せだ、投票行かなくてもって、今、黒川君は言ってるじゃありませんか。
今、投票しなかったら、将来的にこの生活になんか支障出るんですかね。
具体的な例とかがあったら、行くかなとは思うんですけど。
そこはもしかしたら参考になるかもしれない映像がありましたよね。
いい意見ですよね。
こういう意見も当然われわれも話して、出たんです、スタッフで。
ある人たちを取材したんです。
それを見てもらったら、みんなどう思うかっていうのを聞いてみたいんですが、ちょっとこのVTRをご覧ください、こちらです。
今ですね、学びたくても経済的に難しい若い人たちがたくさんいるんですね。
若い人たちの貧困に取り組むNPOの人たちです。
社会的な支援がまだ十分ではないと、まずは実態を知ってくださいと、訴える活動をしています。
この日の集会、厳しい実態をできるだけ多くの人に知ってもらいたいと、学生さんみずからがしゃべったんです、こうやって。
こちら、経済的に塾に通うことが難しい中学生と高校生が通ってます。
無料の学習支援教室。
教えてくれてるのは、ボランティアの大学生の人たちです。
でも参加している子たちみんな、自分の将来に大きな不安を抱えているといいます。
このお兄さんに教えてもらっている、こちらの高校生の女の子、保育士を目指して、この春、短大に進学するんですが、学費は奨学金で賄うことにしているんです。
でも将来、本当に返せることができるのかと、もう今から心配だと話すんです。
今の貧困の問題って、この番組でも何度も、小野さん、取り上げたんですけど、昔と違って、相対的貧困っていうんだけど、お金持ちがいる一方で、貧困の人がいる。
だから恥ずかしかったりいろいろあって、言いづらいっていう声を取材ではよく聞くんですよね。
だから、問題としては存在しているんだけども、なんとなく気付かないとかいう人も多いのも、実は正直なところなんです。
じゃあ、なんでこんなことが起きているのかを見ていきましょう。
まず実態です。
皆さんも大学に行ってたり、これから行くことになる人もいると思いますが、今、奨学金を受け取って、生活している大学生は、一番大きい日本学生支援機構に入っている人でも134万人です。
これね、大学に行ってる人の3人に1人。
奨学金というのはほかにも民間の会社がやってるのもいっぱいあるので、もっと比率としては高くなります。
学生時代に受け取る奨学金は、まあ、人により差はありますが、大体およそ300万円ぐらいなんです。
これを卒業したあと、働きながら返していくのが基本的なルールです。
でもこんな問題も起きています。
さまざまな事情で返せない、3か月以上滞納している人が、少なくとも17万人いる。
これも社会問題になってます。
もちろん、いろんな事情があると思いますが、これだけ問題になっているけど、やっぱり奨学金に頼らざるをえない事情もあります。
それが、大学の授業料です。
これから進学するかもしれない人たちがみんなうなずいてたんですけど、実はね、どんどん上がってる傾向にあるんです。
国立大学のほうがもちろん安いんです。
小野さんのときって。
えー、1年間で30万ぐらいだったかなと思いますけどね。
僕10年ぐらい後輩なんですけど、40万ちょっとだった。
今、50万超えています。
まだ決まってませんが、国の中には、こういうことを言う人もいます。
だんだん上がる傾向にあって、16年先には90万円を超えるって言ってる人もいるぐらいなんです。
それは必要性があるんですか?
ん?
上がる必要性はあるんですか?
なんで上がるかだよね。
そう、これ。
国会議員がOKしてる予算と関係してます。
大学ってね、この国の予算から、交付金っていって、お金を支援してもらって、結構これに頼りながら運営してるんです。
でも予算って潤沢にあるんだっけ?今、岡澤さんも話してました、国の借金、すごいよね。
なんとか削んなきゃいけないから、これ、ずっと減る傾向にあるんです。
大学もやりくりが大変です。
だから授業料を上げなきゃいけないんです。
だから奨学金に頼る人が増えているっていう指摘もあるんです。
教育って、一番未来に関わると思うんですけど、なんでもっと予算を増やさないんですか?
そこだよね。
でも決めてるのは、僕らが選んだ国会議員さんなんですね。
でも、その1票で選んでんだよね。
誰が選んでんのって、有権者だよね。
っていう話です。
だからやっぱり60、70の方って、ここにもいらっしゃいますけど、やっぱり岡澤さんは別だと思いますけど、本当に真剣に20年後、30年後のことを考えなくてもいいから、考えなくてもいいっていう方、多いと思うんですね。
だから世代間格差ってことば知ってます?知らないですよね。
だから今、実は日本って、その若い世代と、高齢世代の差ってものがすごく問題になっていて、高齢者の方のほうが年金や医療費、自分が払った額よりもたくさん返してもらえてる。
でも、今の20代以下になっちゃうと、払った額も返してもらえないかもしれない、年金も払い損になっちゃうかもしれない。
だから世代によって、実はこの格差ってものがすごいあるんですね。
若い人は損をしている。
でもそういうこともたぶん、みんなあまり意識しなくて生きてきたと思うんですけど、実は客観的に見てみると、この授業料の問題にしても、若者って実は損してる部分がすごいたくさんあるんですよね。
今のに付け足すと、政治家だって人だから、当選したいじゃないですか。
そりゃお年寄りが多けりゃ、こっち言うよね。
だって、少ない人のためより、多い人の政策言うよね。
こないだ3万円払うって。
これ、いろんな議論があるよね。
もちろん格差が広がって、恩恵受けてないのはお年寄りだからって、政府は言うんだけど、でもねっていう声もあって、今ずっともめてるよね、国会でね。
でも、でもさ、お年寄り多かったら、こっち、僕だったら言うよね。
倍ぐらい言うね。
僕だったらね。
それで少子高齢化で、子どもが少ないからもうちょっと増やそうって言って、増やしたのに、結局、意味なくないですか?そっち、年寄り側に向けちゃったら。
ちょっとそう思ってきたでしょ。
じゃあ、こんな計算をここでご紹介します。
これ、おととしの冬に行われた衆議院選挙、寒いときありましたね。
このときのデータを持ってきました。
大体ですが、年代別に何人の人が行ったか、つまり何票入ったか。
60代の人は1200万票近く入れました。
でも20代は400万票しか入れることができませんでした。
それはやっぱり、60代が多いから?
行かないからね。
人数の差だけではありません。
これです。
投票率が、うわっ、こんなに違うんだ。
60代は3人いたら2人投票所に行きました。
20代は3人いてもたった1人しか投票所に行きませんでした。
それじゃあ、この差が出るのはもっともだ。
でも、ここからが大事です。
ちょっと計算をしてみました。
ここにみんなが入ったとします。
そして20代と一緒になって、仮に、60代並みに投票所に行ったとします。
伸びます。
どこまで伸びるか、見ててください。
でも、そんなに迫る。
僕は政治記者なんですね。
シブ5時やってるんですけど、あれは仮の姿で、国会の取材をしてたんですけどね、政治家の人とお話すると、僕らより上の世代、50歳から、それこそ岡澤先生のような世代、70歳の方とお話しするほうが力が入るっていうんですよ、若い人たちに比べるとね。
どうしてかっていうと、みんな選挙にも行ってくれるし、20代の人にいくら話しても選挙に行ってくれないし、18歳、19歳の人は今まで1票もなかったわけですからね。
やっぱりどうしても、こっちのほうの話を聞いてしまうってね、それやっぱり政治家の本音なんだよね。
思い出してほしいんです。
奨学金の話から始まりましたよね。
もしさっきみたいに20代、10代がぐーんと投票率が上がって、プレッシャーをかけようとしたら、こんな政治家出ますよね、たぶん、もっと。
教育だ、子育てだ、若者支援だって、今石神さんが言ってた政策挙げる人、出るかもしれないよね。
もっと言えば、直接言う人が出てくるかもしれないよね。
でも、それも若い人が本当に入れてるかで、決まってくるんじゃない?っていう話なんですよね。
奨学金もらってる人いますか。
ここに大学生が2人いて、村松さんがまさに奨学金ね、今。
借りるほうの奨学金なんですけど、本当に自分が卒業してから、ちゃんと就職できるかも分かんないし、10年とかかけて返さなきゃいけないのに、ずっと働けるかどうかも分からない、経済とかも変わっちゃうかもしれないので、それを借りるリスクっていうのは、結構あったので、もしそういう法律とかで、もっと給付の奨学金が増えたりとかしてくれたらいいなっていうのはあるんですけど、でも、今、私たち19、18の選挙権をもらっても、候補者の年齢は変わんないじゃないですか、25歳とか30歳とか、だから、若者の意見をっていっても、変える候補者は結局選ばなきゃいけない人っていうのは変わらないので、そこは本当に反映されるのかなって。
政治家って空気読むんですよね。
空気読むから、若い人がめっちゃ投票行くってになったら、たぶん空気読んで、すり寄ってくると思うんですよ。
すり寄ってくれますか?さっきの68%はきっと今回の選挙でも高齢者は安定して選挙行くだろうけど、若者はそんなに行かないんじゃないかって思われてるからこうやって話し合いが開かれてるから、そうやって思ってくれなかったら、若者向けの政策を作ってくれないと、どうせ32%、18、19が増えても、32%しか行かないなら、高齢者向け作ったほうが、当選するには安定っていうか。
正直、たぶん20代の投票率、すぐ上げるの難しいと思うんですけど、ただ、今回の18、19は、みんな注目してると思うんですね。
たぶん皆さんがこれから人生で経験する選挙の中で、一番重い1票になると思うんです。
なぜならマスコミがこれだけ注目してるから、18、19だけの投票率がどれだろうってことを、マスコミも、政治家も世間も、すごい注目してると思うんですね。
だからこれで10代の投票率がすごい高くなったら、需要って変わるんじゃないかな。
でも、あれじゃないですか?すみません、結局20代に18歳、19歳が加わっても、勝てない、勝てなくないんですか、この60代のパワーに。
今までもこんなに負けてたんだから、ちょっとよくなる。
勝てる、勝てないって議論も、僕はおかしいと思っていて、例えば皆さんのおじいさん、おばあさんが、皆さんの不幸を望むかって言ったら望まないわけじゃないですか。
それがなぜか国っていう政策になったときに、世代間で意見が違うみたいになってるのはすごいもったいないので、それはやっぱり、高齢者の人たちも、自分の生活があるけども、でもやっぱり若い人たちがこういうこと困ってるんだ、あるいはこういう未来を作りたいんだということを真剣に発信をすれば、上の世代の方も、ああ、じゃあ、自分たちのことよりも、もうちょっと若い世代のこととか次の未来のことを考えようと思うので、この単純な票の違いがあるから、絶対に若い人が勝てないというわけじゃない。
この勝ち負けというよりは、この大きな発言力というふうに見ればいい。
発言力だし、それが未来につながる力と考えると。
みんなに対して来てて、気持ちいいだけでなく、みんなの意見は本当、頼もしいですと。
若い子たちの意見をもっと反映させたいっていう声が来てますね。
頼もしいとかっていう若い皆さんと、例えば政治家の方たちが話す場に僕も行くんですけど、若い皆さん、頼もしいねっていう話、よく聞くんですけど、別に恐らく、普通の皆さんなんですね。
これ結局、政治家もそうだし、上の世代の人も、若い人の話、全く聞こうとしなくて、今まで。
たまに聞くと、ああ、すばらしい人たちがいるんだっていうと、それは大人側にも責任がある。
もっともっと若い人たちに話を聞けばいいし、逆に言えば皆さんも選挙権下がったタイミングなんで、どんどんどんどん声を上げれば、あっ、若い人にもっともっと任せようとかっていうふうに。
まだね、稲垣君ね、ずっとしゃべりたかったんだよね。
今こうやって聞いてて、おもしろい話ししてくださって、自分もおもしろいなと思うんですけど、自分の友達とか見てても、これ聞いても、たぶん3歩歩けば忘れちゃうぐらいな、他人事みたいに、ああ、すごい、大人すげえなみたいな。
稲垣君、ずっと政治のことを考えてる人ってあんまりいないんですよ。
やっぱり3歩以内、3歩歩く間だけ考えるっていうのも結構、大事だったりするんだよ。
じゃあ3歩以上考えながら歩いてるかって問われると、恥ずかしい話ですが。
大人の方からは、全く私は20歳のころ、政治のこと考えてませんでした。
50歳になってから、年金目前に考えだしました、そういうような意見も来てる感じですね。
これって、18歳までっていうのがあるじゃないですか。
上限はないんですか?年齢の、投票権の。
なんかそれって、すごい不公平だなって思って。
下の子は18歳までしか投票できなくて、若い者たちに目を向けてるのに、年上はずっと投票できるわけじゃないですか、それって全然平等じゃないなって思うんですけど。
本当、考えたほうがよくて、今まで少子高齢化の中の民主主義って、成功しないんですよね、このままだと。
本当に今おっしゃったように、じゃあ、投票権年齢も定年を設けるとか、あるいは若い人が1票じゃなくて、2票を持つとか、そういう話をもっともっと考えていって、どうやってこの少子高齢化の中で、未来を作るために政治に来るのかって、本当議論しなきゃいけないなって。
投票すべき人はどういう人なんですかね、じゃあ、そうすると。
ーやっぱり、そういった若者に目を向けるんであれば、私たちの世代と、それこそ私たちのお母さん世代が、たぶん、これから中心になって行くと思うんです。
おばあちゃんになるのも私たちのお母さん世代じゃないですか、だからそこじゃないのかなって思ってて、それこそ未来がないっていうか、おばあちゃん、おじいちゃんの人たちは、だから、そこに意見が通ってるんであれば、そこって、分かってることじゃないですか。
要らない意見っていうか。
岡澤先生、スウェーデンなんかは18歳から選挙に立候補できるんですよね。
日本の場合はね、被選挙権年齢がちょっとバランス欠いてて、参議院議員、都道府県知事は30歳しかなれないんですよ。
市町村長、衆議院議員、そして市町村会議員は25歳でなれるんですね。
だから一見、合理的なように見えるけど、ちょっと具体名出すと、人口60万ぐらいの県の知事は30歳しかなれないのに、350万の横浜市の市長は25歳でなれるんですよ。
日本で最年少の総理大臣が生まれるとしたら、原則的には衆議院議員から選ばれるでしょうから、25歳でなれるのに、その人は知事にもなれないし、参議院議員にもなれないんですよ。
だから、理屈はともかくとして、ちょっと分かりにくいんですよね。
だから選挙権年齢が18歳じゃないっちゅうことも分かりにくかったと同様に、被選挙権年齢にちょっとばらつきがあるのも、分かりにくいな。
ここから出るような人がいてもいいわけですよね、政治家に。
小野寺君は、南三陸町、宮城県の。
お父さん、お母さんが今も仮設住宅に暮らしてて、すごく思うところあるんだよね。
政治に対して。
私自身は東北の被災地出身なんで、震災以降はやっぱり、町の復興だとか、町づくりっていうほうで、自治体の情報に関心はいくようになったんですけど、やっぱりそれと離れて国、国政のレベルだとか、そっちの政治になると、なんとなくやっぱり、自分と遠いような存在っていうか、そういうふうに感じる面があるのかなと思いました。
ちょっとね、やっぱり市民の日常生活と政治の距離がちょっと大きすぎるんで、これは明らかにね、現在、議員バッジをつけてる人たちの怠慢なんですよ。
制度改革でね、2歳下げるのに70年かかったって言いましたけど、今、議員バッジつけている人は、今の制度で議員バッチつけてるんですよ。
制度変えたら、自分の未来がどうなるか分からないという、その不安感で、どんどんどんどん先送りしてきて、ついにここまで来たんですよ。
自分が政治家じゃなくなっちゃうかもって。
なくなるかもしれない。
だからなかなかね、今ある制度を変えるというのは大変なことで。
2歳下げるのに70年よ。
すごいことですね。
さっき彼が言ったように、世の中の雰囲気を読んで、政治家も役人もジャーナリストも、ああ、世界は18歳だな、もう今から若い世代の人を政治に参入してもらわないと、この国の未来は難しいなっていうことに気付き始めたっていうことは、ものすごい重要な要素です。
これ今、小野寺さんがさっきおっしゃってくださったように、自分の町のことなら、なんとなく距離が近いから分かる。
それはもちろん町の政治家がやってるわけなんですけれども、なんか日本で政治っていうと、国会議員がやってるとか、国の選挙だけっていうと、難しそうとか、とおそうってなるんで、そこはやっぱり自分の身の回りとか町のことから興味持とうと、駅前再開発ってどういうことやってるんだろう、あるいは少子高齢化で学校が1つ閉鎖すると、じゃあその学校の跡地どうするんだろうとか、絶対皆さんの周りで議論されてるんで、そこのほうがまだ関わりやすいと思うんで、急に参議院、衆議院に興味持たなくても、自分の町、ちょっと見てもいいかなと思いますけどね。
でも、なかなかどういうふうに政治と付き合うかというのは、まだこれから本当につきあったことないし、つきあおうと思ってもどういう壁があるかとか。
壁があるかとか、そういうのも。
村松さん。
その町のことをってことなんですけど、投票のときに、自分の県とか、自分の住んでる地区の候補者の人、選挙の時期になったら来るけど、選挙じゃない時期にその人たちが自分の町にいいことしてくれてるのかなっていうのが、見えない、分からないから、そこを見たい。
そうなんです、これは。
実はそれについて話したい人が来ています。
みんなとしゃべりたいと今言っています。
後ろで。
スペシャルゲスト、3人来ています。
どうぞ入ってください、この皆さんです。
ようこそ。
ヨーロッパの出身で、今、日本に滞在している皆さん方です。
この皆さん、実は政治との距離、とっても近い文化で育ちました。
話してみると、いろんなことが意外です。
そこで、このプレゼンテーション、5人でやります。
よろしくお願いします。
まずですね、スウェーデンからお越しのアマンダさんです。
好きな街は原宿。
よろしくお願いします。
タイトルこちら。
どこでも政治家。
さっきの村松さんの話に答えにぴったりの話です。
スウェーデンで当たり前の風景を教えてもらいました。
これ高校です。
教室です。
生徒です。
先生じゃないんです。
国会議員が当たり前のように来るそうです。
何、話すんですか?
若者が不安なところがあれば、その政党の青年部の政治家に聞いてみる。
自分が決める、話の内容。
まだあって、学校だけじゃなくて、休みの日のショッピングセンターの駐車場に、はいどうも、政治家です。
広場に行っても、はい、どうも政治家です、お元気ですか。
拡声器であーって言うだけじゃなくて、話聞いてくれるんですって。
ディスカッションしたいので、そのためにいます。
ディスカッションしたいですって言ったらしてくれるの?
そうですね、そのため。
全然違うね。
いろんな党派の政治家が来るんですか?
そうですね。
全部の。
呼ぶ?
そうです。
なんか日本の学生だったら、結構正直言って、政治家って何考えてるか分かんないとか、やっぱりどうしても、距離が遠いものだと思うんですけど、そういうふうにスウェーデンでは、政治の距離が近いと思うんですけど、だったらスウェーデンの学生とか、私たちと同世代ぐらいの子は、政治家のことをどういうふうに見てるんですか?
学校でいろいろ習ってるので、政治についてとか。
人によって違うんだけど、結構、分かるようになる、学校で勉強するので。
それで投票率とかって、やっぱり高くなるんですか?
投票率、票を入れる人は多くなるのか。
そうですね、大切にしないといけないと習ってますので。
20代は8割ちょっと。
82%です。
スウェーデン82%、投票率がある、20代で。
日本の20代、32%だったんですけど、どう思いますか?
残念。
残念ですよね。
大体全体で82%で、昔はもっと高かった。
20歳前後でも80%近くですよ。
すごい。
ちょっと次の方いきましょうか。
2番の方でございます。
ドイツからお越しのタベアさん。
好きなアニメは進撃の巨人だそうです。
ということで、こちらです。
政治家顔負けの中学生。
今度は中学校です。
ドイツというのは、東日本大震災で原発事故があったあと、もう国を二分して大きな議論になって、結局、原発続ける?やめる?結局、やめる方向性を決めた国です。
大人だけではなくて、これ実は、今あったとおり、中学校でも議論が激しかったそうです。
実は中学校の社会科の中に、政治っていうカリキュラムがあって、国会と同じようなテーマをつけて、本気で議論をする文化があるんですって。
タベアさんは今、20代後半で、中学校のとき、何話したんですか?
もうなんでもありですね。
話し合い。
例えばどんな議題で?
例えば原発もそうですし、自分たちの教育制度についてですとか、安楽死についてとか。
安楽死も?
もちろんです。
よく調べたら、今やっぱり、シリアからの難民、どこまで受け入れますかとか。
それは今、すごく大きな話題として。
中学校でも話してる?
もちろんです。
だって、国全体が関わってるから、もちろん私たちも関心を持ってますので。
考えないってなんで?って、ずっと言ってたの。
なんで日本は考えないの?って。
中学です。
ありがとうございます。
もっと身近な国もあります。
スイスから来てくれている留学生のクリストフ君18歳。
剣道部です。
よろしくお願いします。
タイトルはこちらでございます。
お願いします。
政治トークで一家団らん。
クリストフ君ちを再現してみました。
こんな家。
家で普通に国会と同じようなテーマで話すの、なんにも、当たり前だそうです。
最近あったテーマは、移民を受け入れるべきかです。
クリストフ君は賛成派です。
パパは反対派です。
結構もめたそうです。
結構、熱い話とかにもなりますね。
まだ続きがあって、ここに13歳の弟が帰ってきた。
帰ってきたら家が移民政策でもめてるわけよ。
そしたらなんて言ったかっていったら、僕は大切な労働力はもっと感謝すべきじゃないですか。
13も意思を表示したそうです。
でも珍しくないんでしょう?これ。
本当に当たり前のことなんで、逆に日本に来て、そうじゃないことでびっくりしました。
13歳でそういうことが言えるようになるのは、どういうところから情報を仕入れてるんですか?テレビとか新聞とか?
そこはやっぱり家族の中で話したり、あとはニュースとかには、そんなにまだ関心がないので、やっぱり家族の中の話ですね。
ということで、みんな価値観が日本とだいぶ違うので、この人たち、後半、議論に参加してもらいます。
いろんな見方が出てくると思います。
どうぞお入りください。
ありがとうございました。
どうしてそんなことができるのか。
日本もそうしてほしいですよね。
日本もただ若者に投票をしてくださいみたいなふうにして、でも実際選挙では投票率の高い高齢者に向けたことばっかり言ってるじゃないですか。
だからなんで若者が先に動かなきゃいけないんだろうっていう。
なんで私たちが投票しないと、若者に向けたいいこととかを言ってくれないじゃないですか。
でもああやってなんか、スウェーデンとか、来てくれるじゃないですか、向こうから、授業とかでもやってくれたりとかっていうのが私たちもあれば、政治に興味持てるし、投票行こうかなっていう気にもなると思うので。
私も一番それが疑問に思いました。
たぶん、日本の政治家の方たちだって、世界はそういうふうにもっと国民と政治家が距離を縮めようとしてる取り組みをしてるはずなのに、どうしてもっとまねしようとしたりとか、歩み寄ってくれないんだろうかとか、疑問です。
18歳に今度下がるでしょう。
政党の側もさっき言った、ほりうちさんが言ったのかな、本当に今度の選挙っていうのは、注目してて、若い人たちがどういうふうに選挙の行動に出るかって注目してて、どんどん、まだ少ないかもしれないけど、どんどんどんどん政治家のほうも出かけようとする努力をしてるんで、ぜひ応えてくれるような、若者のほうも応えてくれるようになってくれると、ちょっとそういうのが、別に僕が政治家の代弁する必要ないんですけれども。
黒川さん、どうぞ。
今回の選挙って、一過性のイベントみたいな感じで思うんで、たぶん、今回の選挙終わったら、来年からはもうどんどん。
イベントは1回目が大事なんだよ。
継続できますか?
村松さんが継続できますかと。
今回だけ、注目されてるってさっき聞いて。
私の役割って、堅い話になっちゃうから嫌だけどね。
確かにね、有権者の数1億なの。
今度増えるの240万。
数でいえばそんなもんなの。
だけど、小さなきっかけで始めたことが大きな成果を生むって言うのは、やっぱり政治の世界じゃ大いにありうること。
その逆もあるのよ。
小さい悲劇が大きな悲劇を生むこともあるの。
だから政治っていうのは、非常に全員参加のドラマだから、自分がしらけたところで、政治は勝手に押し寄せてくるのよ。
野球が好きだ、好きだといったところで、政治が野球は敵性スポーツだからだめって禁止したら、私たちの先輩は野球できなかったの。
海外旅行が好きだって言ったって、政治家が海外旅行だめって言われたら行けなかった。
私は1期生、海外旅行に日本人が行ける最初の世代だったの。
もう経済が悪くなったりするともうすぐに禁止。
それはもう関係ないといいながら、実は関係あるの。
私はバイクを飛ばして100キロで走るのが大好きです、個人の趣味ですと言ったって、この道路は50キロですよ、制限時速はって決めたら、それを破ったらもう、罰金なんですよ。
自分の趣味の世界まで政治は入ってるのに、自分はなんともならない、政治家は何もしてくれないじゃなくてね、せっかく先輩が作ってくれたんだから、自分たちでなんとかしようじゃないかっていうふうになると、小さな出来事が大きくなっていく可能性があるなって気はしますね。
実は皆さんに、若者たちの話聞いてみると、関心とても高い子たちが正直いて、川上さんは、おうちでもかなり、学校でもなんかしゃべったりとか。
スイスのクリストフ君のおうちみたいに、結構、私自身がテレビを結構見るんで、ニュースを見てて、自分の意見を持つようにしてるんですよ。
自分がどう思うかっていうのを。
それで、ママに言って、ママの意見も聞いて、別にそれでぶつかって一個の意見を出すんじゃなくて、お互い意見を言い合って、それで納得するっていうか、ほかの人の意見を吸収して、そういう考えもあるんだって思うようにしてます。
学校だと結構聞いてもらえないっていうので、さっきすごい驚いてたよね、話聞いてるとき。
そうですね。
なんか、学校?
学校の友達にしゃべったときに、なんでしゃべれるんだろうかって。
学校の友達のときは、友達のときは、しゃべる内容がないとかって、よくいうじゃないですか。
私は趣味とつながると言ったように、ファッションだって、消費税とつながるじゃないですか。
そういうのと絡めて友達と話したりします。
クリストフさん、本当、政治って日常なんだよね。
そうですね。
実は、僕の同い年の2人の友達が、これから政治家になろうとしているんですけど。
何歳でですか?
1人は19歳で、1人は18歳です。
政治家に。
それで周りは、たぶん日本だと18歳で政治家になりたいって言うと、未熟だとか言われると思うんですけど、周りの年配の反応ってどうなんですか?
反応的には、逆にそれはすごくいいことだと思ってくれるので。
友達の間でいうと、格好いい人ですか?それともちょっと引いちゃうような感じの人ですか?
どちらかというと、かっこいいですね、やっぱり自分の意見を出して、やっぱり自信あるな、こいつ自信あるなって思いますね。
政治の話、友達とすることってあるんですか?
鵜崎さんは?
なんか、最近だと、マイナンバーの話、政治なのか、マイナンバーの話は、なんかやっぱり、身近で、これからちょっと使い方を間違えたら危ないし、でも便利だしみたいなのを、友達との登下校の時間に話したりしましたね。
だからもっと身近で、損得をもっと教えてくれるっていうか、理解できれば、もっと若い人たちは政治に興味を持つんじゃないかなって。
日本の中で、若者と政治を身近にする仕組みがもう、全然出来てないと思っていて、例えばスウェーデンだと、政治家が学校に来ると。
日本だって、学校にどんどん行っていいわけだし、今実際、僕らも動いていて、学校に政治家を呼んできて、生徒の中で話してもらうこと、徐々に徐々にやってるんで、そういうのがもっとあれば、近くなるかもしれない。
秋田県の30代の男性からこんな声が来ていて、選挙権の引き下げには賛成だが、高校の学校内で偏った思想、信条を…。
こういうご心配って、あるがために、今まで行われてこなかったのかなっていう気もするんですが。
村松さんに聞きたいかな。
私が受けてきた中学、高校の社会の授業って、公民って、暗記項目だったんですよね。
単語単語で覚えてて、だからもっと話し合う、これが決まりましたって覚えるんじゃなくて、なんでこれが、誰がこれを決めたのかっていうのを話し合う時間を作ってくれれば、さっきのドイツみたいな感じですね。
そしたら先生が引っ張るんじゃなくて、自分たちが引っ張れると思うんです。
私たちは分かってないから、例えば先生が偏った思想を言ったらそれを信じてしまうかもしれないけど、その話し合う場所をしっかり設けてくれたら、一人一人考えはあるので、そういう場を高校とかでも18歳だったら高校生も入るわけなので、作ってほしいなって。
授業を変えるのはいいんじゃないかなと思います。
ドイツなんかね、言ってたもんね。
そういうきっかけを作ると、皆さんの関心も高まるし、自分の意見をいうのが怖くない。
決して政治はタブーじゃないという価値観になると思います。
先生がちょうど真ん中を取ってくれるらしいんですよね、ドイツってね。
だから偏らないし、そして若いころから、そういういろんな政治家の政策を知ってもらうと、大人になると誘導されないと思います。
学校の中じゃ先生、偏ったことを言ったらどうするんだということで、子どもに政治のことを何も伝えないということは、学校から卒業して、社会の荒波に放り込まれたときに、何も考える機会とか、考えるきっかけを持ってないまま、学校から子どもを外に出しちゃうんですかって、変な話なんで、やっぱり学校の中においていろんな議論をするやり方とか、どうやって自分の意見を持つかとか、もっともっと議論をされなきゃいけないと思いますけど。
でも先生が中立を取るというのなんて、普通に考えたら当たり前のことじゃありませんか?でもそれがそうならないんじゃないか、勝手におびえてやってこなかったような気がするんですけど。
それはなぜなんですか、日本ではなぜこんなに政治の話をオープンにすることがはばかられて。
どうぞ。
スイスにもそういうちょっとおそれがあって、先生が中立じゃなかった場合もありましたし、でもそういう場合では、学生たち、それに気付いて、結局、その先生は首になったんですけど。
そういうこともある。
ただ、だからそこが難しいところなんですけども、そうやって首にするっていう例を作ってしまうと、また今度政治教育ってやりにくくなってしまったりするんだよね。
だから2つぐらいあるんですけども、一つは学校の先生は、自分で生徒さんたちが言う意見を握りつぶさないというか、上から圧力をかけて叩きつぶさないで、自由に話してもらうとかね。
あと安保なんかまさにそうですけど、賛成と反対の意見が大きく分かれる場合は、両方の意見を紹介して、みんなで判断してもらうとかっていう、なんか原則みたいなのが本当はあるといいんですよね。
みんなの学校の先生は、なんかやってくれそうなの?
うちの学校はもうめちゃめちゃ、先生が結構、そういう顔が広くて、さっきも原田さんがうちの学校に来てくれたりやってくれるんで、自分、結構それで、今、政治に関心を持って、ここで今、楽しく聞かせてもらってます。
だって小野寺さんの所なんて、まさにあれですよ、本当に身近な政治ですよ、被災地なんてのはね。
高校とかになると、やっぱり、本当に大学受験のための暗記科目だとか、そういう捉え方にしかなってなかったんで、やっぱり、中高向けの主権者教育ですか、そういうのとか、あと20代も、別に高校生だけじゃなくて大学生もよく分かってないっていう面があると思うので、大学の教養科目とかで政治、選挙に関心を持つような機会が作れたりしてもいいんじゃないかと。
全大学生が投票に行ける時代になるわけなので、実際にまさにおっしゃっていただいたように、大学の中で政治をどう教えるかとか、あるいは例えば、どこか地方から東京とか、どこかに来た人たちに、その大学のある町のことをどうやって知ってもらうかみたいなのを少しずつ増えてきてるので、そういうのももっともっと変わっていくと思います。
いい意見来ました、ツイッター。
偏っていない話なんかない。
いろんな話を聞くしかない、みんな違っていることが民主主義だって来てますね。
タベアさんどうぞ。
反対の意見を持ってる人の意見を聞くと、すごい参考になるじゃないですか。
なんか今まで知らなかった視点からその話を見ることができますし、それはすごくいいなと思います。
私がこの間、友達と話したら、選挙って面倒くさいという意見を聞いたんですけれども、本当に分からなかったです。
だって選挙って、本当楽しいですよ。
試合として思えばいいじゃないですか。
応援してるチームがいて、その人のために投票をすればいいかなと。
なんかただ、うっかり話を振ると、完全にこっちを説得するまで諦めてもらえないっていうか、うかつに入っていくと、偉いことになるっていうような話題って思ってしまってるんですよね。
ちょっとまた堅い話になりますけどね、やっぱり、授業自身がね、どうしてもワンウエイ型の授業が多いもんですから、小中高大と。
もう少し対話型の授業が多くなるといいなっていう気はしますね。
私も若いときから実はスウェーデンで育ったんですけども、恐らくアマンダさんにしゃべらせたらもういくらでもしゃべってくると思うんですよ。
もう自分の意見言うのは当たり前で、それを訓練されるし、教師と学生、学生と学生が対話で授業して、世の中は違う価値観が共存してるから楽しいんだっていう文化を小さいときから勉強していくんですね。
それとか日本の場合はね、どういうわけか全人格を懸けないと議論できないみたいになっちゃうから、オール・オア・ナッシングみたいな議論になっちゃうから、負けると人格…、もっとことばのゲームなんだというふうにして。
そして私はやっぱり、日本のやり方の満場一致スタイルとかね、三役一任型っていうね、少数意見を封じて、効率的に組織を運営するために、じゃあ、分かりました、三役一任でお願いします。
いや、異論はありませんね、じゃあ、満場一致でっていう形で、小さな意見が出にくい討議カルチャーがあり過ぎて、だから、少数意見だから貴重だし、少数意見だから未来を暗示してるのかもしれないのに、それを満場一致主義で封鎖させてしまうと、おいしい未来の果実を損なってるわけですね。
私は18歳、19歳の人たちっていうのは、未来のおいしい政策の芽生えをね、既存の政治家が無にしたらだめだなって気はしますよね。
この人たち、希望の種なんだ。
岡澤さん、今、日本人は自分の意見をあまり当たり前のように外に出しにくいみたいなことをおっしゃいましたけど、でも自分が好きなものとか趣味って言いませんか?ほかの人に。
ただ単に日本人が政治に対して興味がないだけで、それって悪いことなのかなって思うんですけど。
別に任しておけばある程度うまくいった。
でもこれから日本って間違いなく、絶対貧乏になっていく、少子高齢化が深刻になっていくから、絶対貧乏になってくる。
苦しくなっていく国で、任せっ放しで本当にいいのかなって、今たぶん、転換点にあると思うんですね。
それでまあどっちにつくかですよね、別に放っといて別にいいやっていって、皆さんも30年後にはもっと若い世代が生まれてくるから、若い世代からなんでこんなにしちゃったんだって責められるのか、それでもなんか胸を張って、こうしてきたんだって言えるかっていうのは、もちろん選択ですけど、30年後、考えたほうがたぶんいいのかなって。
だから小野寺さんのとこなんか、何回も言うけども、本当に政治家に任せてらんないもんね、被災地なんかね。
本当に身近で、自分自身が、若い世代が本当に復興の担い手だって自覚してる面もあるので。
本当に自分自身が参加して、主体的に参加していく必要がある。
きょうの話とちょっと違っちゃいますけど、今って別に、政治家にならなくても、政治に関してできることはたくさんあると思うんですね。
社会起業家になってもいいし、NPO起こしてもいいし、自分で何かしてもいい。
ただ、別に選挙っていうのは、そういうあらゆる政治に関わる活動の中で、一番ハードルが低い一歩だと思うんですね。
だから、別にほかの面倒くさいことをやりたくないって人ほど、逆に選挙にさえ行っとけば、なんかエクスキューズになるから、言い訳代わりに行くっていうのもありかもしれないですね。
ここまでの議論聞いて、アマンダさん、どうですか?
日本の学校でこういう政治についてあまり習ってないのは、ちょっと残念と思いますよね。
議論のやり方とか。
そっか。
やってみたらおもしろいし、もっとやったらいいのにって思ってらっしゃるんですね。
すごい皆さんの話聞いてたら楽しそうだなって思いました。
なんか全然政治とかなんか分からんし、難しいしって思ってたんですけど、やってみたいなって思いましたね。
きょう楽しかったですか?話。
楽しかったです。
ちょっとうなずいてない、若干。
不満そうな顔も皆さん。
ここにいる方々って、結構政治に関心意識高い人、多いじゃないですか。
なんでやっぱ、大多数がそうじゃないとと、僕は思うんですけど、だってクラスメートと政治の話しないみたいなこと、さっきおっしゃってましたけど、それって、クラスメートが政治に関心ないからで、そういう人があんま見かけないなって今、思ってて。
ただむしろそういう人とどう政治の話ししたらいいかっていう。
そうじゃなくて、そういう人にわざわざ政治の話をしようって、わざわざ持ちかけるのも、それは迷惑な話だなと思って。
でもね、黒川君ね、俺に似てるって意見来てる。
考えていただきたいのは、一見政治の話をしないだけかもしれなくて、実は政治の話、ちょっと従ってるって、周りにいるかもしれないし、僕もこうやって若者と政治とつなぐって活動を大学生のころからずっとやってると、あっ、あいつ政治の噺、やっぱ興味あったんだっての出てくるので、興味のある人がその話を少しずつすることによって、実は言いたいけど言えてない人っていうのも、掘り起こせる可能性があるので、もしあれば、無理やり関心持ってもらう必要はないけど、関心持ってるけど言えないっていう人は、そういう人たちに何か火をつけてもらえればなと。
クリストフさん。
それについてなんですけど、たぶん周りにも、政治について関心がある人は意外と多いと思うんですけど、たぶん、なんか言ったらおかしい人だと思われるかもしれないので、そこでちょっと怖がってるんじゃないですか。
黒川さんは、話したい?したくない?
興味ない。
世界を変えるとか、社会を変えるとかって漫画とかは好きだったりするじゃないですか。
それと政治ってやっぱり違うんですかね。
そんな好きでもないです。
やっぱりクリストフさんが言ったように、私も政治に興味自体はあるんですけど、やっぱり、そういう話をふだん、日常ですると、友達とかにどう思われるんだろうっていって、話をしないようにしちゃう部分はあったので、今回、これだけ18歳に選挙権が与えられるっていうので、話題になってるので、これを一番利用して、もっと話せたらいいなと思いました。
そうか、家の中でもしゃべれないっていうことを言ってる子たち、多かったですよね。
受けて立つことができないからかな、もしかして。
大人が。
普通にしてほしいなって、学校でもお家でも、やっぱり日本ではちょっと真面目ぶってるじゃないですけど、特殊な感じに見られちゃうんで、もっと気軽に、難しいことじゃなくて、税金とか、身近なところから、テーマは若い人だったら身近なところからでもいいので、もっともっとしゃべれる場がほしいし、自分たちからもしゃべんないとなって。
小野寺君が手を挙げてました。
どうぞ。
データとして、パネルのデータとかでも、やっぱり20代、若者の投票率が低いっていうのは明らかなので、投票に行かない理由として挙げられるとして、自分の投じた1票が自分にどう返ってくるのか、どう影響するのかっていうのを知らないといけないのかな。
ニュース見て、ニュース、ぜひ。
21年前それは突然私たちに襲いかかりました。
2016/01/16(土) 08:15〜09:55
NHK総合1・神戸
週刊 ニュース深読み「18歳選挙権 私の1票がニッポンを変える!?」[字]
今年から始まる予定の「18歳選挙権」。スタジオに集まった若者たちが、政治参加について率直な疑問をぶつける。若者の政治参加のために大人は何をすれば良いのか考える。
詳細情報
番組内容
今年から始まる予定の「18歳選挙権」。しかし、「一票で何か変わるの?」「どうやって投票先を選べばいいの?」と、若者たちからは率直な疑問の声が挙がる。多くの人が薄々感じていた「選挙に参加すること」についての疑問を、スタジオに集まった若者たちが率直に大人にぶつける。若者たちに広がる、政治参加への無力感を、社会は解消することができるのか。政治の専門家を交えた熱い討論を通して深読みしていく。
出演者
【解説】早稲田大学名誉教授…岡澤憲芙,東京大学名誉教授…姜尚中,NPO法人YouthCreate代表…原田謙介,社会学者…古市憲寿,NHK解説委員…安達宜正,【キャスター】小野文惠,高井正智ほか
ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
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