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再利用ロケット実験、ライバルも着陸成功 宇宙旅行競争過熱

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再利用ロケット実験、ライバルも着陸成功 宇宙旅行競争過熱

エンジン噴射しながら着陸する、スペースXのファルコン9ロケットの1段目=2015年12月、米フロリダ州(スペースX提供)

 スペースXは、より大型のファルコンで有人型ドラゴンを打ち上げる計画。最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏はロケットだけでなく宇宙船の地上着陸も構想しており、航空機のように繰り返し飛行するのを目指す。

 退役した米航空宇宙局(NASA)のスペースシャトルも機体は再利用されたが、構造が複雑すぎてコストは削減できなかった。

ツイッターで火花

 一方、米ブルーオリジンは11月、テキサス州から高度100キロまで垂直に打ち上げたロケットを降下させ、エンジン噴射でスピードを落とし着陸させた。 スペースXより上昇速度が遅く、まっすぐ降りてくるため難易度は低いが、着陸では一歩先行した形。人を乗せたカプセルを打ち上げる宇宙旅行ビジネスを構想しており、カプセルの落下テストも実施した。

 民間による宇宙旅行は、別のベンチャーの米ヴァージンギャラクティックが1番手を目指していたが、2014年に試験機がカリフォルニア州で空中分解し、操縦士1人が死亡した。夢が遠のいたと思われていたが、ブルーオリジンの成功で再び現実味が出てきた。

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