プロフェッショナル 仕事の流儀 放送10周年スペシャル▽岡村隆史Part2 2016.01.16


元気ですか!岡村隆史です。
今日はねちょっとラジオの前のリスナーには伝わってないかも分かんないですけど今日ちょっと…。
お笑い芸人岡村隆史。
去年秋岡村は自らの人生その軸を探すためプロフェッショナルたちを訪ねる旅に出た。
おはようございます岡村です。
前回およそ300人のプロフェッショナルの中から岡村が教えを請うたのはこの3人。
トークは延べ5時間に及んだ。
なんか…あしたのためにあした頑張れるために何かひと言頂けたらありがたいんですけど。
気楽にしたらいいんじゃないですか。
気楽にしましょう。
今回は未公開トークスペシャル。
岡村の秘めた思いを紹介する。
5年前突然心身に不調を来し休養を余儀なくされた岡村。
復帰後ある思いが心の中を占めていた。
ほんとに満たされてたり全てがうまい事いってる人がそのなんかあの…他人を笑顔にする事ってでけへんのちゃうかなぁって。
これはちょっと思ってますね。
自分がかっこつけてるのかも分かんないんですけど。
そういうなんか悲しみやそういうのんが苦しみを知ってる人の方がこう笑顔にできんねんでって思ってるんですけどね。
岡村隆史45歳。
再びプロたちと向き合う。
仕事には不安がつきまとう。
プロフェッショナルは不安な気持ちとどう向き合っているのか。
その答えを探して岡村隆史は飛騨高山に向かった。
岡村が訪ねたのは土壁を塗るプロ。
見せてもらったのはこれまで手がけてきた壁のデザインサンプルだ。
天然の土から壁を生み出す数少ない現代の匠。
挾土のコテは流れるように走る。
時間がかかると水分がなくなりムラが出来る。
壁土の厚さは僅か2ミリ。
しかし挾土本人は不安そうに何度も壁を触る。
ここに挾土を挾土たらしめている仕事の流儀がある。
常に臆病な人間じゃないと成功というのはないんじゃないですか。
失敗するんじゃないか。
失敗するんじゃないか失敗するんじゃないかと思うから念には念を入れて「でも待てよ。
でも待てよ」とこうなるわけでしょ。
「臆病に臆病に」。
挾土は現場でそう繰り返す。
「不安の中に成功はある」と言う挾土。
岡村自らの不安をぶつけた。
全てが全部がうまく回ってる時っていうのはさほど…テレビの向こう側の人って笑顔にできてないんじゃないかなって。
なるほど。
何か背負ってないと満たされてたらダメなんやろなっていうふうに思ったりするんですよね。
だから笑顔…。
すごい真面目に考えてますね。
お笑いって実は真面目なんですみんな。
一番こう…アホな事やってる時が一番真面目にねどうやったら笑うてくれるのかなってずっと思ってるんです。
僕ね酒場でこういう事聞いた事あるの。
「秀平…」って。
「人間の最も知性は笑いだよ」って。
笑いで怒りとか笑いで悲しみとか笑いで美しさとか笑いの中には全部詰まってるんだからって。
若い頃やったら分かる人だけに笑ってもらえたらそれでいいって言う人もいたんですけど僕らはやっぱ万人の人に笑ってほしいしゴールデンなんかやり始めてからはやっぱり子供から年配の方まで笑ってもらえるようになりたいしと思って今もやってますけど難しいですよほんとに。
やっぱり笑いに色があるって事。
あるんでしょうね確かに。
ただその自分の中でなんですけどこう「あなたって何する人なの?」って言われた時にバッと「何々です」って言えないんですよね僕の中で。
いいじゃないですか全然それで。
それでいいですよ。
それでいいですか?全然いい。
それでもこうやっていられるのはやっぱりいろんな間合いがいいから。
面白いって事もあるし邪魔にならないって部分もあるのかも分からないし。
やっぱりいいんだよね間合いが。
つまり空気がいいって事だから。
それはまさに芸の領域と言っていいんじゃないかな。
つまりどんな形であれ間合いの悪いのは間合いが悪い。
それは結局仕事がうまくいかない。
それは職人であれ芸人であれどんな職業でもそうなんじゃないかな。
あっベストなタイミングで。
ああそうですね。
僕のやり方はね…すごいホテルのエントランスロビー今回任せられたと。
もうこのホテルがこの壁で決まっちゃうみたいなところの仕事をついこの間やったんですけどやっぱりみんなは「すごい仕事だ」と。
「何となく分かる俺たちも」。
朝から力んでるわけですよなんか。
この力んでるの見ると失敗するな…ってこう分かる。
だからみんなは朝8時からね「よし行こう」ってコテとコテ板持ってるとね俺も「そうだなやんなきゃダメだな」って言いながら「どう…?コーヒー飲みに行くか」朝一番から。
するとみんながね「なんだおい〜。
どうなってんのお前…」。
グワーッと張り詰めた空気が一回プッとなるのね。
ダメにしちゃう。
でまた向かう時に「う〜ん…なんか今失敗するような気がする。
ちょっと休もう」みたいな事言ってるうちみんながやる気なくすわけ。
それからその時に「さあやろう」って言って「こここうだからこうだからこうだから」って言うと諦めてると結構声聞こえるんだね。
ちょうどだから前の「プロフェッショナル」の時も同じでしたね。
みんながこうなってる時に「ちょっと待て」って声かけて。
挾土。
突っ走ろうとする職人たちをなだめ一呼吸つかせた。
そうだけど1回目は…1回目は3人で塗って。
1分間間を取った。
やる気満々なの。
もうそれは落とし穴あるなと。
でも次は挾土さんがもうこうなってて「風俺がかけるかな」みたいになってる時にまたね周りの人が「慌てなさんな」って言って。
そうなんですよ。
(笑い声)一生懸命やっとる…。
分かったさ。
挾土一本取られた。
ほんとにそのとおりです。
みんながこうなってる時誰か一回ちょっと落ち着けって言う。
その空間もすごいいいですよねなんか。
一番いいパターンは僕が泡食ってて今言ったみたいに「慌てなさんな」って周りが言ってくれる状況が一番いいですね。
「親方ちょっと待て」と。
進化し続ける挾土の土壁。
その才能は枯渇する事はないのか。
挾土さん自体おいくつぐらいまでやりますか?具体的に決めてます?こうなったらもう俺引退やって。
う〜ん…。
左官に新鮮になれなくなったらやめるね。
新鮮に感じられない。
なんかこう…飽きたなとかそういう感覚に包まれたら挾土秀平としてやりたくないね。
自分で許せない自分のパクリってものがあるはずだから。
そういうふうになった時はね…。
自分で自分のパクリ。
うん。
自分で自分の過去の栄光にすがってパクってね。
これよかったなあ。
これもう一回やろうかこの作品って。
…っていうので支配されてきた時には今まで頑張ってきたのがねちょっと嫌だなと思うので。
だからやっぱり頭ですねこれからは。
勉強しないといけない。
いろんな違う分野の事とかも勉強しつつそれをまた左官に生かしていくというか。
例えば最近よく感じるのは映像を通して見た壁ってのはどうなんだとか。
肉眼で見るのとテレビで見るのと違って見えるんですよね。
そうですそうです。
という事はその逆をねらってこういうふうに映像で見せるためにはどのくらいの粗さがいいのかとか。
映像の人と仲良くなれば映像の人の撮りたい壁を実現する事ができるはずだし。
なんかこう…そういうカメラワークと左官とかそういうような事の考え方とかいろんな人とコラボレーションしたい。
それは例えば映画のセットとか。
それももちろんある。
モデルがステージをダーッと歩いていく時に僕がモデルを土でメークして。
うん…えっ!?向こうに着いて振り返ってこう風を受ける時にだんだんその泥が乾いていくのが表情になってくとか。
薄く塗って。
そういうのを考えてる時は楽しいですかやっぱり。
もうねそれをパッと思いつくと「そのためにはどうしたらいい…」。
「配合は…」とかね。
その事ばっかり考えてる。
どうやったら向こうを歩いていってこっち来るまでに乾く…。
「何秒だろう」と。
「何度の風なんだ」とかね。
どれぐらい水混ぜりゃええのかとか。
はあ〜。

(笑い)次に岡村が向かったのは…ほら。
赤い。
壮絶な逆境を乗り越えたプロフェッショナルを訪ねた。
こんにちは。
はじめまして。
あぁっ!あっ…。
岡村です。
どうもどうもどうもどうも。
いやいやほんとに遠いところ…。
いえ何をおっしゃいますやら。
はじめまして。
はじめまして。
岡村と申します。
31年前日本で初めて農薬や肥料を一切使わずに本格的なりんご栽培に成功した。
(木村)すごいねかわいいな。
タンスに入れてしまっておこうか。
ハハハハハハ。
そのりんごを育てる男はとにかくよく笑う。
申し訳ありませんでした。
りんごは病気や害虫に極めて弱い。
農薬を使わない栽培は不可能だと言われてきた。
しかし木村は化学薬品を一切使わずたわわにりんごを実らせる。
常識外れの木村のりんご作り。
それはただ一つの事だけにこだわる。
りんご栽培が成功するまで実に8年という歳月を要した木村。
その間自ら命を絶つ事も考えるほど思い悩んだ日もあった。
過酷な経験をしてなお明るい木村。
岡村が切り出した。
結果出りゃああれなんですけど結果が出えへんっていうのがまたずっと続いてきてまた大きな壁にバーンってぶち当たるじゃないですか。
そんなんの繰り返しじゃないですか。
生きていると。
そのまたそんなドンってぶつかった時の壁ってどうやって乗り越えていったらいいと思います?人間って。
私はさ登山家がよ「山があるから登る」と言うけれどもさ私はよ壁はよ自分がつくってると思うの。
うん…ほうほうほう。
なあ。
他人がつくった壁っちゅうのは数少ないと思うよ。
ほとんどは自分がよつくってると思うよ。
自分がつくった壁やから自分が乗り越えれるはずやと。
私そう思ってるのな。
だからこのりんご数々の…もう壁ばっかしだったんだけれども必ず答えがあると。
そう自分に言い聞かせて。
自分に不安あるとさ越えれないよ。
自分にもっと自信を持つべきだと思うのな。
越えれるってもう信じとかないと。
うん。
「越すんだ」と。
越すんやって…決めて。
意外とこっから見た壁ですけどこう行こうとするから壁でこう行ったら「あれ?」ってすぐ抜けれたって思う時があるかも分からないし。
乗り越えようとするから駄目なのだ。
意外とそんなもんなのかも分かんないですね。
勝手に自分が「壁や壁や」言うて「もうえらい事やもう無理や」とか言うてしまってるための「壁や」とか言うてる可能性ありますよね。
なんもならない事で悩んでるのな。
私だってよいつも悩みは絶えないよ。
そういう時はもう笑うときましょか。
アハハなあ。
これね「馬鹿になれ」って木村さん言いますけど。
いや私さあの…私の「馬鹿」はよ…それが馬鹿だと思ってるの。
例えばテントウムシ見てる時。
テントウムシはアブラムシを食べる良い虫って小学校の時から言われてきたわけだ。
でアブラムシが発生した時テントウムシどれくらい食べてるのか。
誰も「何匹食べる」とか出してないわけだ。
それじゃあちょっとりんごもなっていないから数えてみようってな。
えっ…テントウムシがアブラムシ食べる数を数えてはったんですか?うん。
はあ…。
そしたらよ最初よこうやって見てたの。
首疲れてきてあおむけに見てみたの。
きちっと…楽な姿勢で見れるでしょう。
そうしたらよ周辺の農家の人「りんごもなってないで生活も大変なのによく寝ていれるな」とな。
アハハハハ。
そうかそうか。
周りはねそう思いますよねそうなってきたら。
でもそれはそれなりに木村さんが一応研究というかどれぐらい食べんねやろなっていう事を…勉強してはった。
テントウムシの背中に番号書いてこうやってこう寝てるテントウムシがあるので番号書くとその違い分かるでしょ。
そして調べたのな。
へえ〜そこまでして。
うん。
そしてさ羽あるから飛ぶでしょう。
困るからご飯粒で羽を固定して。
飛ばんようにして。
はぁ〜!4日…5日見てた。
ただただ…テントウムシ。
それはりんごに生かされてるんですか?ああ。
あっ生かされてますか。
虫と…害虫やそんなんの関係も?そのデータとして。
うん。
ほんとだからその瞬間は馬鹿にならないといけないですね。
その「馬鹿」なのよ。
その時はだから木村さんはテントウムシ馬鹿になったわけですね。
そっから今度りんご馬鹿になっていくって事ですね。
でもこれ「馬鹿になる」って実はすごい難しい事やと思うんですよ普通の人って。
誰もさ人間ってよ虚栄心あるから馬鹿になれないのよ。
どうやったら人間って馬鹿になれるんですかね?やっぱでも好きじゃないと。
うん。
それは言えますね。
それから目的がないと。
うんうんうん。
だからよ目的持つとよ例えばこの雑草が何で伸びていくのかとか。
子供は馬鹿になれるんですね。
馬鹿みたいに一日中遊んでる事ありますもんね。
大人になるとそこまでやっぱ馬鹿になれないです。
なれないうん。
いろんな余計な知識もつくし。
世間の目が気になったりとかね親戚の目が気になるとか。
よう馬鹿になれましたね。
もう生まれた時から馬鹿だったから。
そんな人がこんな奇跡起きないですよやっぱり。
木村さん人が生きていく上で人生の中で一番大事な事というか必要な事って何やと思いますか?それはさ自分も大事。
うん。
なあ。
自分も大事だけれども他人が自分以外の人が喜ぶ生き方。
喜びを与える生き方もっと大事じゃないかなと思うの。
自分だけが潤ったりとかそういう事じゃなくてああ…周りの人も。
他人の幸せのためにも生きるという事な私は人間としてすごく大事じゃないかなとそう思いますよ。
他人の幸せも幸せやと自分が思えるような生き方ですよね。
どうしても私百姓だから食を通してそういう自分のための入ってくるお金のための生産も大事。
だけれどもそれ以上に食べてもらう人の幸せ笑顔のために頑張ろうと。
だから続けているんじゃないかなと思います。
何かでもないんですか?ちょっとお金あったらこれしてみたいあれしてみたい。
何かありますか?いや私はあの…ないな。
ない?もう十分?
(笑い声)いやでも笑ときましょう。
今日思いましたわ。
ちょっと笑とこうかなって。
ふだんからね笑ってて前に進んでいった方がええねやなってちょっと思いましたよね。
ええ。
いやでもほんま…。
そうですね。
私そう思ってます。
意外と人笑かすの大変ですからね。
難しいですよ。
木村さんみたいによう笑ってくれる人やったらいいんですけど。
(笑い声)なかなか難しいなと思いますけど。
イエス!イエス!ハハハハ!
(笑い声)
(笑い声)奇跡の女形と呼ばれる一人の歌舞伎役者がいる。
その美しさは30年以上人々を魅了し続けてきた。
しかし役者としての歩みは決して平坦ではなかった。
女を演じるには背が高すぎた。
幼い頃に患った小児まひのため右足に後遺症が残る。
いくつもの壁を乗り越え女形として頂点に上り詰めた。
当代一の女形。
期待と不安とがないまぜになっていた岡村。
(ノック)
(坂東)おはようございます。
おはようございます。
岡村です。
よろしくお願いいたします。
最後は歌舞伎役者坂東玉三郎との未公開トーク。
今でもやっぱりお客さんの前に立つ時っていうのはすごい怖かったり緊張したり…。
しますねやっぱり。
今でもですか。
まあ…。
50年以上ずっと…。
でもある程度の緊張がなければやりがいもないんじゃない?そうですね。
それはそうだと思います。
なんかピリッとする感じがないとなんかやったなっていう感覚にもなれないでしょうし今日は仕事したなっていうような感じにもなれないでしょうし。
あの…舞台からお客さんの感じって分かったりするんですか。
分かります。
あっ分かりはるんですか。
それは感じてるんですか?一点一点では分かんないけどふわ〜って。
ああ〜。
あとねお天気にすごく左右されますねお客さんって。
あっそうですか。
役者もそうだけど。
重〜い日とか軽い日とかあるんですよね。
なるほど。
なるべく天気に影響されてないようにしようと思うんだけどもどうしてもそういう時あります。
でもそれを今日ちょっとなんか重いなぁと思ったりする時ってちょっとやっぱ変えはるんですか?いろいろ。
重くないように割と…微妙だけども割と派手めに出ていったりとか。
ああなるほど。
もうね舞台立ってる人間が重くてお客さん重いとどんどん重くなっちゃってものすごい…全然良くないまま終わっちゃう時あるんですよ。
お互いが相乗効果になってて。
でももう気を付けようもない時もありますよね。
あとちょっとだけ玉三郎さんとおんなじ感じに思ったところがなんか天から見られてるっていう。
天から見られてるっていうふうに思うんです。
だから天から見られたらウソをつけないので技術の足りるところも足らないところもそのままやる。
で生真面目にやって生真面目に飛躍して…。
そういう時は天に見られてる…。
ここから見てるっていうふうに。
…というのが最後のよりどころになる?そうです。
そうするとスッてできる時があります。
ああ…ね。
僕もそれちょっと思うんです。
何かこの…何かやらないといけない時になんか「ここまででええか」と思った時に見られてて「いやいやいやいやちょっと待てよ」と。
「もうちょっとやっといた方がええんちゃうか」とか「これここでちょっとサボってたら見られてて本番でえらい失敗するんちゃうか」とかそういうふうに思うんです。
見られてんちゃうかなって。
ああそれ…うん。
そう思う事は僕大事だと思ってるし僕にはそう思わなきゃならないと思って生きた事はないけどなんかその感覚がもうね…。
誰にも分からないところもちゃんとしてないと…ダメかなと思ってますね。
うん…罰が当たる。
罰が当たるみたいなのはずっと思ってますねはい。
ちゃんとした自分がここまでと思う線が出なかったら多分お客さんもよく分かってらっしゃるでしょうし。
これからもじゃあその年齢との闘いになってきますよねそうなってくると。
「これからも」じゃなくてもうずっと闘ってる。
例えばトレーニングするとかするという事自体に負担がくる年なんですね。
だから維持をするという事。
維持もできなくなると思いますね。
うん本当に。
一番怖いのって何ですか?玉三郎さんが一番怖いものって。
足腰の弱り方でしょうね。
ああ〜。
うん。
やっぱり思わぬ時によろけたりとかじっと座って例えば15分座っててサッと立てたものが立てなくなったりとかするんですね。
その時に転ばないかなっていう…それが一番怖いですね。
うん。
思考とかはねまだまだこう経験もあるだろうし経験積んだから分かるって事も出てくると思うんですね。
それもまたいずれ鈍ってくるんでしょうけれども。
思考もですか?なるでしょうねきっと。
80まで生きていれば80からは思考は鈍っていくでしょうし…前後からね。
体力は60ぐらいからどんどん落ちてくるので。
でもそれもね悲劇的な事でも何でもなくてもうこの世に生を受けた人が全部なるわけでしょ。
何もそこ怖くない…。
怖いですよ怖い。
何が怖いかっていうと何が来るか分からないから怖いんで。
ただしその事自体はしかたがない事でね。
もう人間はなるようにしかならないですもんねそこは。
前回の放送では互いが経験した体調不良について率直なトークが繰り広げられた。
僕一度40歳の頃に体調を崩して…。
40は結構苦しいですね。
はい40で。
ほんま突然パーンってきて。
分かります。
僕はね1624283741なんですね。
話は2人が見た地獄のような日々に及んだ。
僕40の時はほんとにもう…地獄でしたねほんと。
どんな地獄?もうねなん…もう朝起きた時点から嫌なんですよ。
朝が一番苦しいでしょ。
はいそうです。
朝起きて目が覚めて顔を洗うまでが一番苦しいよね。
うわぁ…。
(2人)ね。
夜これから寝るんだと思う時は「あれ?あしたいけるかもしれない」と思うでしょ。
はい。
同じですね〜。
同じ。
それとかさ道歩いていてお天気が良くて非常にコンディションがいいお天気になればなるほど自分とのギャップで具合悪くなんない?そうですね。
逆に雨が降ってたりとかお天気悪い時の方が「う〜ん…」テンションが同じかなと思って。
例えばすごいみんなが大勢明るくすごく楽しそうにしてるとギャップがすごいけどそうじゃない?そうですね。
これこうやって話せるようになったからすごくいいんですけど僕もう飛行機飛んでんの見てすごく腹立ってきて飛行機雲をバーってあれしながら飛んでる飛行機とか見てすっごい嫌な気持ちになって。
飛行機に対してこう舌打ちするみたいな。
「チッ…俺飛行機も乗られへんのにみんなあんな飛行機乗ってどっか旅行行くねんな」と思ったり。
でもねそれ結構軽いかもしれない。
そうですか。
あのねもっと重い時は…「あの飛行機もいつかは飛ばなくなるね」って。
ああ…。
そう思うの。
だって「30年飛べるかしら?あの飛行機…」って。
「機械っていずれは壊れるもんね」って。
ずっと全部のものに対してそう思うのね。
それが瞬時に思うんだよね。
でもやっぱみんなそうやって壁ってあるもんなんですかね。
でしょうね。
そうやって乗り越えていかないといけない壁。
乗り越えられないわね。
乗り越えられない?えっ…。
時が過ごしてくれるから。
う〜ん。
それとやっぱりしゃべった方がいいねそれを。
他人に言えないとダメだね。
言えなくなっちゃうのね。
だけどなるべくこんなにつらいって事を言った方がいいと思う。
その時ってなかなか言えないですもんね。
でも僕若い時から経験があるので言った方がいいって事を分かってるので「今ちょっと落ち込んでるんだけどどのように落ち込んでるか聞いてくれる?」って言って。
お話しするんですかその事。
ああ。
僕もだからよう…これ今こうやってね話できてるなと思うぐらいすごいもうあん時はご飯の味も分からないし。
ああ分かります。
洋服着替えたくないでしょう。
はい。
もう何でもいいんです。
どうでもいい。
何でもいいっていうか着替えたくないよね。
そうなんです。
お風呂に入ろうとも思わない。
分かります。
そんなんでしたほんとに。
でもよくなんかフェード…フェードインできたなと思って。
お笑いっていうのって玉三郎さんどんなふうに思ってはります?我々一応お笑いとしてやらしてもろうてるんですけどそういうお仕事に関して何か思う事とかあったら…。
あのねやっぱりどんな…あの…何て言ったらいいのかしらね…。
こう人の心を引き裂いて入っていくみたいな事をしてるようにして面白がっていてもあの…気遣いがあるかどうかっていう事はすぐ分かりますね番組見てて。
あっお笑いの。
気遣いさえあればすごく優しい番組になるんじゃない?そうすればどこまででも踏み込んでいっていいんじゃないかしら。
それはテレビの向こう側のお客さんに対しての気遣いもあるんですかね。
あのね多分番組のスタジオの中にいる人あるいはゲストとかあるいは一緒に共演して…共演っていうの?はい。
共演してる人に対する気遣いがあればいいんじゃない?そうすれば画面の向こう側の人には気遣いが分かるでしょう。
で気遣ってる事が気付かれない…というのはよく見えますよね。
作為的にならないというか。
ならないって事ね。
やっぱりそういう意味では…回転が速くなきゃできないんでしょうね。
頭の回転っていう事ですよね。
それと人への気遣いの回転。
気遣ってないように見せながら気遣ってるっていうか。
それが優しさにつながるだろうしそれが大事でしょうね。
まるで気遣ってなくて人をいじってるみたいなんだけど気遣ってるっていう事によってその相手の人がすごく輝いていくんじゃないかしら。
僕はね実はね…すごいおかしい人格なんですよ。
だから吉本に入れると思うんですけどね。
おかしな人格…。
そうなんです。
みんなびっくりしますよ。
偶然にこういう道へ入っちゃったのでそこは一応見せないんですけれど喜劇大好きなんです。
でもね面白いのよ。
日本に喜劇って少ないんです。
笑いを主にしてる芝居ってものすごく少ないっていう。
あんまりだから日本人の方ってあんまりダーッて笑うっていう…。
映画とかでも向こうの方はすごい映画館でも笑いますけど日本の方ってあんまり…。
笑わない。
喜劇やりたくて脚本見つけるけどないんですなかなか。
お好きなんですねそういう喜劇。
大好きなんです僕は。
だから結構ふだん人を笑わしてます。
ひょうきんなんですよ僕意外と。
そうなんですか。
ひょうきんじゃなきゃ他人なんかなれないでしょ。
一応真面目な仕事になっちゃってるのでね真面目って事になってるんですけど。
人間国宝ですしね。
そのひょうきんもちょっとなかなかあんまり前面に押し出すのも…。
もう昔からひょうきんな子だったですけどね。
今度ひょうきんな方の「プロフェッショナル」やらなくちゃいけませんね。
形態模写でもどんどんできるし僕。
結構人の形をとる仕事でしょ役者の。
だからすぐ人の形とりますよ。
へえ〜。
それはお友達のまねしたりとか?役者同士とか。
あっやってはるんですか。
うん。
で例えばみんな挨拶に来るでしょ。
「あの挨拶のしかたとかってやってみていい?」とか言って。
「よく似てる」とかって。
あっ意外とものまね…。
すごい大好き。
ものまね大好き。
まさかもう「ものまねやってくれ」って言えないので。
ちょっとね場所を変えて個人的にお見せするので。
そうですねここでちょっと違いますもんね雰囲気が。
ここでもいいんだけど個人的にお見せしますので。
ありがとうございますほんとに。
できれば稽古なしで即興でやりたい。

(主題歌)常に前に進んでいってはるっていうそのなんか「強さ」みたいなんて皆さんあるなって。
別に臆病でもいいし一人でもいいし「別にいいじゃない」って言えるんですよね皆さん。
ちゃんと何か聞いたら全部答えが返ってくるっていうそういうなんか分厚い感じですよねはい。
正解!はやい!ワーワー言うとります。
お時間です。
さようなら。
番組からのお知らせです。
ご存じですか?「プロフェッショナル」公式アプリ「私の流儀」。
これを使えば誰でも簡単にプロフェッショナルになれちゃうんです。
一体どういう事なのか。
「あさイチ」でおなじみの有働由美子アナウンサーに試してもらいました。
(番組スタッフ)すごい簡単なので大丈夫です。
まず画面の指示に従って名前や肩書を入力。
働いている様子や自分なりに考えた「プロフェッショナルとは」の答えを撮ります。
作成時間は僅か5分ほど。
出来上がったムービーがこれだ!
(主題歌)どんな批判や中傷が来ても…やりつづける覚悟。
…ですかね。
ダウンロードするにはスマートフォンのアプリストアで番組名を検索。
無料で入手できます。
番組では皆さんが作った「私の流儀」を大募集!あなたの流儀がテレビで紹介されるかもしれない!2016/01/16(土) 00:55〜01:43
NHK総合1・神戸
プロフェッショナル 仕事の流儀 放送10周年スペシャル▽岡村隆史Part2[解][字][再]

昨年10月に放送した、岡村隆史と道を究めるプロフェッショナルたちとのガチンコ対談、その未公開トークスペシャル。前回お伝えできなかったトークやロケ部分を一挙公開!

詳細情報
番組内容
昨年10月、ナインティナイン・岡村隆史と道を究めるプロフェッショナルたちとのガチンコ対談をお送りした。放送後「もっと話が聞きたい」など多くの反響が寄せられた。そこで今回は、みなさまのご要望にお応えしての未公開トークSP。実は、プロ3人と岡村のトーク撮影は、いずれも予定時間をオーバーするほど白熱した。前回、放送時間の都合で割愛したトークやロケ部分を公開。「岡村隆史×プロ」パート2としておとどけする。
出演者
【出演】ナインティナイン…岡村隆史,歌舞伎役者…坂東玉三郎,左官…挾土秀平,りんご農家…木村秋則,【語り】橋本さとし

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz

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