今夜のゲストは、東大名誉教授、姜尚中さんです。
よろしくお願いします。
今日未明、長野県軽井沢町でスキーバスが横転する事故が発生。
これまでに14人が死亡する大惨事となりました。
緩やかなカーブで、バスはなぜ横転したのでしょうか。
道路脇に横たわるバス。
周囲には、シートなどが散乱し、バスが当たったと見られる木の幹はそぎ取られている。
事故が起きたのは、長野県軽井沢町の碓氷バイパス。
午前2時前、群馬方面から走ってきたバスが対向車線にはみ出しガードレールを突き破って、道路右側に転落した。
あちら、見えますでしょうか、今、ちょうど現場からレッカー車を使って運び出そうというところです。
車の前、フロント部分をご覧ください、運転席の辺りがめちゃくちゃに壊れています。
特に天井部分、くの字型に大きく曲がって、へこんでいるのがわかるかと思います。
バスには乗客39人と運転手2人の合わせて41人が乗っていて、バスを運転していた土屋廣さん、交代要員だった勝原恵造さんを含む14人が死亡した。
事故の衝撃の強さを物語るバス。
現場のすぐ近くまでやってきました、あちらガードレール見てください。
大きくひしゃげている様子がわかります。
さらにその奥に50km規制の道路標識、見えますね、大きく傾いています。
そして、道路とご覧の斜面、この落差がかなりありますね。
斜面というよりも崖という印象があります。
当時の状況について乗客は…現場に駆けつけたレッカー業者は…事故が起きたのは午前2時前。
乗客の多くは寝ていたと見られる。
事故は、曲がりくねった山道を抜け群馬県から長野県に入った先にある下り坂で起きた。
あちら、道路標識にも書いてありますね、この辺りから急な坂が続きます。
エンジンブレーキ併用という道路標識がありますが、ご覧のように下り坂は1車線になっていますね。
間もなく事故現場付近に差しかかります。
ちょうど今、事故の検証作業かなどが行われていますが、この辺りから対向車線にはみ出し、こちら、右手に見えますガードレールを突き破り崖の下、斜面へと車は落ちました。
警察などによると、事故現場のおよそ100m前、左のガードレールにこすったような傷があったと言う。
また、タイヤ痕が片側1本しか残っていないことからカーブを曲がる際に片側が浮き、傾いた状態で走行していた可能性があると言う。
警察は、左のガードレールにぶつかった後、右のガードレールを突き破った可能性もあると見て捜査している。
この事故で亡くなった乗客12人は全員大学生であることがわかった。
早稲田大学では、ゼミ仲間の学生ら6人が事故に遭い、4年生の阿部真理絵さん、田端勇登さん、小室結さんの3人が亡くなった。
午後8時過ぎ、さいたま市の自宅に阿部さんの遺体が到着した。
阿部さんの父親は…田端さんの遺体も、東京・渋谷区の自宅に。
親戚の男性は…法政大学の学生、林晃孝さんと西原季輝さんも犠牲に。
西原さんは将来、教師になるのが夢だったと言う。
教育評論家で法政大学教授の尾木直樹さんの事務所によると、事故に遭ったバスには尾木さんのゼミの学生10人が乗っていて、現在、尾木さんは病院を回りケガをした学生を見舞っていると言う。
今回のスキーツアーを企画したのは東京・渋谷区の旅行会社、キースツアー。
料金は、1泊または2泊でおよそ1万3000円と格安が売りで、若者を中心に人気が高いと言う。
乗客の年齢は、18〜38歳までで大学生が多かった。
ツアー会社の行程表によると14日午後11時に東京・原宿を出発し、長野県の斑尾高原に向かっていた。
予定されていたルートは関越自動車道を東松山ICまで走り、いったん一般道に下りて、再び松井田妙義ICから高速道路に乗り15日午前8時頃に斑尾高原に到着するものだった。
安全面に問題はなかったのか。
午後、旅行会社に東京都が立入検査に入った。
午前と午後に取材に応じた旅行会社は、ツアーのスケジュールに問題はなく運転手を2時間ごとに休憩させるようにしていたなど、安全管理体制に不備はなかったと話した。
今回の事故でバスの運転手は2人とも亡くなっている。
運行会社のイーエスピーによると、2人は10年以上の運転経験があった。
事前のアルコール検査で異常は検知されず健康にも問題なかったと言う。
2人の勤務状況に問題はなかったのか。
だが専門家は、運転手の労務管理がおろそかになっていた可能性を指摘する。
イーエスピーは、運転手に健康診断を受けさせていなかったなどとして13日、国土交通省から行政処分を受けていた。
一方、事故を起こしたバスは事前に示していた行程と違うルートを走行していたことがわかっている。
事故を起こしたバスは、この碓氷バイパス、国道18号線を通っていました。
当初のルートを変更してこのバスは碓氷バイパスを経由して長野方面に向かっていました。
なぜバスは行程表どおりの高速道路ではなく国道を走行したのか。
当時、バスに乗っていた乗客からはこんな証言も…運転手に問題はなかったのか。
事故が起きたとき、バスを運転していた土屋さんの近所に住む人は…国土交通省は、運転手の健康管理やバスの整備に問題がなかったかなど、運行実態の把握を進める方針。
さらに、警察も家宅捜索に入り、関係書類などを押収すると見られる。
事故はなぜ起きてしまったのか。
早急な原因究明が求められている。
事故の現場には蓮見キャスターがいます。
事故後、現場には簡易的なガードレールが設置されたものの、この隣のパイロンより先には中に入れません。
というのも、事故当時のまま、ひしゃげた状態のガードレールの脇には崖があるからです。
車はその崖に落ちたということなんですがすぐ隣の木をご覧ください。
生々しい傷跡が広い範囲にわたって残っています。
ですから転落したというよりも、木めがけて、ガードレールから飛び出していったという印象さえ受けます。
先ほど午後11時現在の軽井沢の気温を調べたところ、マイナス6度を下回っていました。
ですから、この寒さを耐え忍ぶだけでも大変過酷な状況だったことが考えられます。
そして、実際にバスはこの下り坂、暗い道を下りてきたわけなんですが、実際に走ってみますとカーブは緩やかでした。
そして、見通しも比較的よかったです。
ただ同時に、カーブが緩やかなだけにスピードが出てしまう危険性も同時に感じました。
事故に至った可能性も考えられるということです。
台湾で明日、総統選挙が行われます与党・国民党と最大野党・民進党の事実上の一騎打ちとなっているんですが、民進党がリード。
初の女性総統の誕生が現実味を帯びています。
カギを握るのは、あの国との距離感です。
飛ぶように売れていく台湾特産のパイナップルケーキ。
台湾には連日、中国から旅行客が押し寄せ、爆買いはここでもおなじみの光景となった。
2008年以来、国民党の馬英九政権は中国との融和路線を推し進めてきた。
中国からの旅行客受け入れを解禁し直行便を就航させた結果、旅行者の数は10倍以上に膨れ上がった。
中国との安定した関係なしには立ち行かなくなっている台湾。
投票を間近に控えた総統選挙で最大の争点は中国とどう向き合うか。
与党・国民党の朱立倫候補は現在の路線を引き継ぎ、中国との交流拡大を訴える。
馬英九政権が急速に進めてきた対中和政策は一定の成果を残しました。
しかしここ数年は、負の側面も目立ち始めています。
この男性は、台湾の電子パネル工場で働いている。
しかし去年11月、突然、月の半分は工場に来なくていいと言い渡された。
中国の景気減速のあおりを大きく受けた。
馬英九政権以降、多くの工場が人件費の安い中国に進出し台湾産業の空洞化も懸念される。
若者の失業率は12%に達し、過度な中国依存への警戒感から学生らが立法院を占拠する事態も起きた。
台湾の国立政治大学が行った意識調査によると、自らのアイデンティティーについて、台湾人だと考える人の割合は増加傾向にある。
こうした世論を味方につけたのが独立志向の強い野党・民進党の蔡英文候補。
現地メディアの世論調査では圧倒的なリードを保っている蔡候補。
中国に急接近しても、台湾はよくなっていないと現政権を批判する。
ただ、今や中国は輸出・輸入ともに最大の相手先。
蔡候補も中国との関係について現状維持を訴える。
中国依存が進む中、次のトップはどのような台湾の未来像を描くのだろうか。
これまでの総統選を振り返りますと国民党、民進党と、政権交代を繰り返してきました。
そして今回はというと、中国との関係は、現状維持とする民進党が圧倒的にリードしているということですね?現状維持ですから、急激な変化は当面ないと思うんですね。
ただ、党内、あるいは国民の中の急進・独立派をどう押さえ込んでいくか。
そして、これまでどおり中台関係をうまくハンドリングできるかどうかですね。
その場合のカギになるのが、これは1992年、香港で当時の中国の大陸と台湾との間に、いわゆる92コンセンサスというのがあったんですね。
それは1つの中国、これは両方の間に合意があったと。
しかしながら、その解釈はずれがあるんですね。
ですから、どちらもうまいところどりをしている、それで何とかうまくやってきたということなんですけれどもやはり今後、重要なことは、このコンセンサスについて台湾の中でどういうような合意ができてこれを何とか現状維持につなげられるのかどうか。
政権交代してもですね?あるいはずれがだんだん大きくなっていくのか。
それから、もう1つは、今、中国はかなり景気が悪いですから、私は中国の安定成長というものが中台関係にもかなり大きな影響を与えるかなと思っています。
ジャーナリストの後藤健二さんらが過激派組織イスラム国に殺害された事件から1年になるのを前に、ジャーナリストたちが、戦争など危険な地域での取材をすることについて議論しました。
今回行われたシンポジウムで特に課題とされたのは、当時、与党幹部が後藤さんの行動を蛮勇と表現したことやシリア取材を計画していたジャーナリストが旅券を返納させられたこと、そして、それらを少なからぬ世論が支持したことだった。
これについては、ジャーナリズムと市民社会とのつながりが希薄なのではないかとの反省も聞かれた。
また、シリアに入った後、行方不明となっているジャーナリストの安田純平さんが過去の著作で記した一文も紹介された。
殺害事件から1年になろうとしているんですね。
そして今年はまだ半月しかたっていませんけれどもイスラム国に関連するテロ事件というのが相次いでいます。
インドネシアのジャカルタ、昨日、爆弾テロがありましたけれども、中東だけでなく、ヨーロッパ、アジアに拡大していますね。
とりわけ今回はインドネシアというのは世界最大のイスラム国家で、比較的穏健だと言われているわけですね。
そこでイスラム国を名乗る集団がこんなテロをしたというのは、衝撃的でしたね。
このイスラム国はアルカイダよりはるかにグローバルに分散しやすい、そういうような1つのネットワークを持っていると思います。
しかしながらこのイスラム国って一体何なのかまだよくわからない。
そういうものを後藤さんのような人がフリーの立場で確かめようとするとリスクが大きいと。
しかし、このリスクがないと結局組織ジャーナリズムとフリージャーナリズムの補完関係はあり得ないわけですから。
組織というのは例えばテレビとか、そういうことですね。
ですから今後もフリーのジャーナリストがいろいろなリスクを犯しながらイスラム国なり、危険な地域で重要な情報を私たちに与えてくれる、そういうものを視聴者が理解していくんだということを考えると、私はもっともっと報道番組というのが今後もしっかりしてほしいなと思います。
ここからは「23TODAY」。
全国で初となるヘイトスピーチの対策条例が先ほど、大阪市で可決・成立しました。
街頭などで人種差別をあおるいわゆるヘイトスピーチの対策条例が今夜、全国で初めて大阪市で可決された。
橋下前市長が去年提案したこの条例は、審査会でヘイトスピーチと認定されれば団体や氏名が公表されるもので、議論が拙速だとする自民党以外が賛成した。
審議は途中、賛成の討論を行っている大阪維新の会の市議に向かって、傍聴席にいた男性がカラーボールを投げたため、3時間以上中断し、議場も変更された。
男性は、職業不詳の奈良市の50歳で警察が威力業務妨害の疑いで任意で事情を聞いている。
警察庁によると、去年1年間に全国の警察が把握した自殺した人の数は2万3971人で18年ぶりに2万5000人を下回った。
男性は1万6641人、女性は7330人だった。
自殺者が最も多かったのは、東京都の2471人で、次いで神奈川県の1382人、埼玉県の1301人となっている。
NHKは、さいたま放送局に勤める複数の記者が業務用に支給されたタクシーチケットを繰り返し私的に利用していたと発表した。
NHKは、受信料収入で成り立っている公共放送としてタクシーの適正使用について再三、注意・指導してきたが事実関係を精査して、厳正に対処するとしている。
小学生の女の子にわいせつな行為をしたとして警視庁に逮捕された桝田健司容疑者。
桝田容疑者は去年9月、東京・江戸川区の公園で滑り台の上にいた女の子にジャンプしてみなと声をかけ、抱きかかえる際に下着の中に手を入れるなどした疑いが持たれている。
取り調べに対し、女性の体に触りたいという気持ちがあり、小さい子なら騒がれないと思ったと容疑を認めているとのこと。
フィギュアスケートの安藤美姫さんや織田信成さんが一日限りの現役復帰。
歴代のメダリストたちが競うメダル・ウィナーズ・オープン。
この日のためにカナダで1週間、トレーニングを重ねたという安藤さんは最初の3回転サルコウを見事成功。
華麗な演技を披露するも、3位という結果に…一方、織田さんは去年8月に右ひじを手術したとは思えないこのジャンプ。
持ち前の笑顔も全開。
ファンを沸かせた。
そして、羽生結弦は今日16日、アイスショーに登場。
去年はグランプリファイナル3連覇や歴代最高得点を叩き出すなど、最高の演技を見せた羽生。
ニューイヤー・オン・アイス、世代を超えたスケーターたちと夢の共演に臨む羽生の思いは…続いてはリオデジャネイロオリンピックへとつながる大舞台、卓球の全日本選手権です。
日本代表の3選手も登場した女子6回戦でまさかの波乱が起きました。
まずは、長年、日本の卓球界を牽引している福原愛。
リオイヤー最初の大会を何としても優勝で終えたい、その強い思いがプレーにも表れる。
第4ゲーム、ここで勝負を決めたい福原だったが、ミスを連発。
ラリーでは、背水の陣で攻めてくれる相手に押され、このゲームを落とす。
さらに続く第5、第6ゲームも奪われるまさかの展開。
逆に追い込まれる。
運命のラストゲーム。
1度、勢いに乗った相手をなかなか攻略することができず、ついにはマッチポイントを奪われる。
福原、3−0からまさかの逆転負け2016年は、ほろ苦いスタートとなった。
一方、大会3連覇を狙う石川佳純。
この日は、気合い十分。
勢い余って、相手のコートへ。
前回女王、貫禄のベスト8進出。
そして、もう1人のリオオリンピック内定選手、伊藤美誠。
代表経験のある強豪との接戦を制し、こちらも準々決勝進出。
西武・秋山翔吾が一日限りの夢先生として小学校を訪問。
去年、日本記録を達成したスーパースターの登場に子どもたちは…継続、我慢、感謝。
216安打を積み重ねる中で支えとなった言葉を1つ1つ丁寧に伝えた。
楽天のドラ1ルーキー、オコエ瑠偉はウイスキー工場を見学。
18歳の未成年だが、飲んでいるのは、もしや…安心してください、ジュースです。
猛練習が続く中、束の間のリフレッシュとなった。
通算勝ち星で北の湖に並んでいる白鵬。
相手は過去20戦負けなしの栃ノ心。
無傷の6連勝となった白鵬。
通算勝利数で単独4位に躍り出た。
200m前後の飛距離で争うジャンプのフライング世界選手権でその飛距離は、自らの持つ日本最長記録タイの240.5m。
2本を終え、5位で土曜日の後半戦に挑む。
もう1つ、なでしこジャパンの守護神としてW杯優勝などにも貢献した貢献した海堀あゆみ選手が現役引退を発表しました。
本当にお疲れさまでした。
天気予報です。
週末、センター試験ですけれども、週明け、通勤・通学に影響ありそうですね?週明けにかけて低気圧が急速に発達していくんですね。
今夜、放送中にいただいたツイートから一部ご紹介していきます。
バスの横転事故に関するツイートが多いですね。
やっぱり若い人が犠牲になると痛ましいですよね。
それから、お二人の運転手さんも犠牲になっていて、結局、こんな大型バスじゃなくてマイクロのようなもうちょっと小さいものをたくさん使った方が僕はいいんじゃないかと。
かなり大型バスでしたよね。
犠牲が大きくなるのでね。
一体、何が原因だったのか究明して、今後につなげたいですねそれではまた、来週お目にかかります。
2016/01/15(金) 23:45〜00:30
MBS毎日放送
NEWS23[字]【大阪市がヘイトスピーチを規制する条例を制定へその中身とは?】
台中関係はあす総統選 大阪市ヘイト規制条例▽全日本卓球選手権!フィギュア美しき競演
詳細情報
番組内容
必見の最新ニュースと独自の特集をお伝えします。
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