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初の実態調査…厚労省、ウェブで体験聞く

 不妊に悩む男性の実態を把握するため、厚生労働省の研究班が当事者を対象とした初の調査を始めた。政府が不妊男性への治療費助成の方針を決めるなど関心は高まっているが、男性の受診者は少なく、必要な治療を受けていない可能性がある。このため、ウェブ(http://danseihunin.index.ne.jp)で治療経験や男性不妊の知識について聞くことにした。

     対象は、不妊治療中か治療経験のある男女(女性はパートナーについて回答)と、「不妊かもしれない」と考える男性。計数百人からの回答を目指し、全30問の質問に答えてもらう。

     世界保健機関(WHO)によると、不妊の原因のほぼ半分は男性にもあるが、男性受診者は女性に比べて少ない。最近は、多くの自治体が男性の不妊治療にも助成を実施。国会で審議中の政府の2015年度補正予算案には、不妊男性が精子を採取する手術に最大15万円を助成する新たな制度が盛り込まれた。

     研究代表を務める横浜市立大市民総合医療センターの湯村寧(やすし)・生殖医療センター部長は「男性の不妊症は情報が不足している。加齢の影響や、精子の状態をどのように判断するかなどの医療情報を得られる質問にしたので、多くの人に参加してほしい」と話す。ウェブ調査は2月14日まで。【阿部周一】

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