ここから本文です

キティ電車、乗客は埼玉の夢 西武で期間限定運行

乗りものニュース 1月16日(土)13時27分配信

西武線で期間限定運行

 2016年1月16日(土)、埼玉県飯能市の西武鉄道飯能駅で「秩父 ハローキティ トレイン」の出発式が行われました。

タモリ氏も乗車 鶴見線の何が鉄道ファンの心をつかむのか

 サンリオの協力のもと西武鉄道が、埼玉県秩父地方の観光振興などを目的とした「冬の秩父デスティネーションキャンペーン」の一環として期間限定で運行する、『ハローキティ』でラッピングした電車です。

 今回、『ハローキティ』が西武電車にラッピングされた背景には、埼玉県が弱い部分に関係する“ある理由”が存在しています。

東京都や神奈川県などと比べ弱い埼玉県

『ハローキティ』が西武電車にラッピングされた背景には、それが国内のみならず、海外でも高い人気を持っていることがあります。この「秩父 ハローキティ トレイン」は、近年その数が大きく増加している訪日外国人、いわゆる“インバウンド”が強く意識されて登場しました。

 出発式に参加した埼玉県観光課の今成課長は、「埼玉県へ訪れる来日外国人の数を2020年の『東京オリンピック・パラリンピック』までに100万人へ増やしたい」と、今後の目標を話しました。

 ただ、同県へ対する来日外国人の注目は、近隣の東京都や神奈川県などと比較するとまだ弱いのが現実といいます。観光庁による2014年のデータでは、外国人観光客の訪問率は東京都が1位で51.4%、神奈川県が4位で12.3%なのに対し、埼玉は21位で1.8%です。

 そうしたなか、埼玉県有数の観光エリアである秩父に登場した、海外からの人気も高い『ハローキティ』のラッピング電車。国内外の人々のみならず、“埼玉の期待”も乗せて走り出しました。

 なお、この「秩父 ハローキティ トレイン」は西武池袋線・秩父線で1月16日(土)から3月27日(日)まで、期間限定で運転される予定です。またその運行期間中、「Hello Kitty meets 秩父」の特別限定ピンバッジが貰える「スタンプラリー」なども実施されます。

恵 知仁

最終更新:1月16日(土)22時17分

乗りものニュース