趣味の園芸「冬の華 進化するサイネリア」 2016.01.15


あけましておめでとうございます。
三上真史です。
今年もガーデニングを存分に楽しんでいきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
さて今回のテーマは今の季節大人気の花サイネリアです。
寂しくなりがちな真冬に貴重な花をたくさん咲かせてくれます。
色彩豊かな花を春まで長く咲かせて楽しみましょう!
(テーマ音楽)冬から春にかけて色彩豊かな花を咲かせる…ドーム状に咲く華やかなタイプ。
スラッとした株姿に繊細な花を咲かせるタイプ。
どちらがお好みですか?春まで花を楽しもう!つぼみを次々と咲かせるテクニックをご紹介します。
スラッとしたタイプなら5月まで花が楽しめます。
切り戻しをして再び咲かせてみましょう!後半のコーナーは「寄せ植えアプリ」。
今回はセネシオをシックに飾ります。
講師は…バラ園に勤務しバラと草花の花壇をつくりながらガーデニングの研究をしています。
いや〜色鮮やかで美しいですね。
(村上)でしょう?この春を先取りしたかのような鮮やかな花。
たくさん花が咲いてくれて華やかでしょう。
そうですよね。
この季節これだけ咲いてくれるのほんとありがたいですよね。
このね冬枯れの中にこれだけ鮮やかな花があるというだけでもう気分が晴れやかって感じですね。
まさにですね。
一鉢あるだけでも華やかになりますもんね。
このサイネリアどのような花なんでしょうか?原産はですねアフリカにあって。
アフリカですか!大西洋にカナリー諸島ってあるんですけどその辺りに生えている植物を改良してきたんですね。
で結構ね夏暑くもないし寒くもないというすごく恵まれた所にあるんですね。
それをイギリスで改良してこんな姿になってきたという事ですね。
すばらしいですね。
名前なんですけど「シネラリア」っていう名前もよく聞きますよね。
それがほんとは正式なんですけどただシネラリアっていうとやっぱり語呂が悪いのでサイネリアと割と最近では言ってますね。
そういう事なんですね。
このサイネリアなんですけどこちらたくさん並べて頂きましたが同じ種類かな?と思うぐらい株姿が違ったタイプがありますね。
こちらにあるこんもりとしたのが従来のタイプなんですけどもね。
もうほんとに寸が詰まっていて。
こんもりしてますね。
花全面が表面を覆ってくれるみたいな咲き方をしますね。
存在感ありますね。
こっちは木立ちタイプと言ってますけどもね。
葉っぱがちっちゃくてかわいいでしょう。
葉も楽しめるような感じですね。
何となくふわっと咲いてくれるところがナチュラルな感じでとっても自然な感じの咲き方をしてくれます。
株を覆うように咲くこんもりタイプ。
スラッとした姿に繊細な花の木立ちタイプ。
どちらがお好みですか?定番のこんもりタイプ。
花の色形大きさのバリエーションが豊富です。
小輪タイプは直径2〜3cmの花がびっしりと咲きます。
株の大きさも小さめです。
花の直径が5〜6cmの中輪タイプ。
パステル調のやさしい色も魅力的。
青い花が多いのがサイネリアの特徴です。
最新のティア・ウィッチシリーズ。
日本語で「魔女の涙」。
こちらは青と赤のグラデーションが目を引きます。
大輪タイプは大きいもので直径10cmの花を咲かせます。
株元に大きな葉がびっしりと広がっています。
スラッとした姿の木立ちタイプ。
繊細な雰囲気の花と小さな葉がたくさんついています。
こんもりタイプに原種を交配させた新しいタイプです。
寂しくなりがちな冬を鮮やかに彩ってくれますよ。
こんもりタイプと木立ちタイプ。
どれも魅力的ですね。
育て方って同じなんですか?ほんの少し違うんですね。
大体同じなんですけどこのこんもりタイプの方が少し寒さに弱くて軽い霜にあたった場合でも葉先が傷んでしまったり花が傷んだりしてしまうんですね。
ちょっと寒がりやタイプ。
こちら木立ちタイプ。
こっちの方は軽い霜ぐらいだったら耐えちゃうという。
ちょっと寒さに強くて。
ですのでよりね育てやすくという事に進化してるんです。
進化している。
進化した形がこの木立ちタイプという事ですか?そうですね。
まあこちらも進化はしてるんですけども。
定番のこんもりタイプも進化しています。
豊富な花色と形が木立ちタイプに加わる事が期待されます。
どちらのタイプもサクラが咲く頃まで花が楽しめます。
つぼみがたくさんついた株を選びましょう。
サクラの季節まで楽しめるサイネリア。
次々とつぼみを咲かせるコツをご紹介します。
さあという事でこちらのような満開の株手に入れました。
どのように管理していったらいいんでしょうか?まずはですねいい状態で出荷されてきているのでまずはこれを全部咲かせようという事ですよね。
例えばこちら見て頂きたいんですけど。
サイネリアって外に外にどんどん新しい花が出てくるんですね。
ですからちょっとのぞき込んでみると次のつぼみが。
こういう若いつぼみがあって更にこの下を見るとここにもちっちゃいつぼみがね。
これを全部咲かせたいなという事ですね。
そのために置き場ってどのような場所がいいんでしょうか?涼しい部屋の方が花がね基本的に長もちするんですね。
それとですねやはり若いつぼみを咲かせるためには葉っぱで栄養作ってもらわないとなかなか咲いてこないのでよく日にあててほしいんですね。
ですから基本的に昼間穏やかな天気の日は外に出して頂いてよく日光浴して頂くと。
天気のよい昼は外で日光浴。
夜は室内の涼しい部屋に置くと長く楽しめます。
注意する事があるとすると買ってきてすぐってちょっと注意してほしいんですね。
といいますと?温室育ちなんですね基本的に。
ぽかぽかの所で育っているんですね。
それを急に外の寒い所に出してしまうと寒がっちゃうんですね。
びっくりしちゃいますね。
ですので基本的に1週間2週間はですね窓辺とか涼しい所に慣らしてあげると。
温室育ちのサイネリア。
日光浴させる場合は徐々に寒さに慣らしてから。
続いて水やりはいかがでしょうか?水やりなんですけどねサイネリアってものすごく水が大好きなんですね。
どんどん水を吸うのでほら見て下さいここ。
ちょっともう既に水が切れかけてきて。
水切れしやすいという事ですか。
そうなんですよ。
ですから水はねちょっと触ってみてですねあっ乾いてきたなと思ったらもうすぐにやると。
花に水をかけてしまうと花が傷んでしまうので必ず株元にこうやって入れると。
株元にしっかり水を。
そうですそうです。
決して花にかけないというのが大事ですね。
頻度はどれぐらいやったらいいですか?部屋の中だと大体1日1回は絶対いるかなって感じがします。
じゃあ乾いたらというよりも乾くちょっと前ぐらいに。
乾く前にたっぷりやっておかないと間に合わない事が多いです。
とはいえやっぱり水やり忘れてしまう事あると思うんですが何かいい方法ってないですかね?まず水をたっぷりやったら一旦こうやって持って頂く。
そうするとこの時が水がたっぷり入ってる重さなんだねというのと乾いた時のこの重さを覚えておくとですねそろそろ水が切れるなというのが持った時にすぐ分かります。
それともう一つはサイネリア上が大きいのでね鉢がちょっとちっちゃいんですね。
ですので鉢をもう一回り大きくしてあげる。
そうするとですね水もちがよくなりますから。
水切れを防ぐために鉢増しをしましょう。
プラスチックの鉢が軽くておすすめ。
根鉢を崩さずに草花用の培養土で植えつけます。
隙間なく土を入れて2〜3cmウォータースペースを取りましょう。
定期的に追肥する事も大切です。
液体肥料を規定量に薄めて10日に1度水やりを兼ねて施します。
葉をよけて株元からやりましょう。
鉢皿の水は根腐れの原因になるので必ず捨てましょう。
次々と咲かせるには花がら摘みも大切です。
やはり花をつけっぱなしにしてしまうと種がついてそっちの方に養分いっちゃうんでね花が咲きにくくなりますからねどんどん切っていきましょう。
どこで見分けるかという事ですよね。
そこなんですよ。
どういう部分で見分けるんですか?サイネリアは菊の仲間なんで実は花が何十個ものたくさんの花の固まりなんですね。
この花びら一枚一枚が一つの花です。
一つ一つが花。
この真ん中に固まっている所も何十個もの花がギュッと固まっているんですね。
その中も花なんですか?そうですね。
この花が外側から中心に向かって咲いてくると。
その隣にいくとほらもう。
これはもう中心の方まで全部咲いてきたものですね。
外側から中の方にどんどん咲いていきますからね。
全部咲いてこんもりしてますね。
これが更に進むとですねそうだなこれ。
終わってきてますね。
真ん中がもう乾燥してきてますね。
色も変わって周りの花びらも…。
傷んできてますね。
ここまできてしまったらもうすぐに切ると。
中心部の小さな花が咲ききり周りの花びらが傷んできたら花がら摘み。
花茎のつけ根で切ります。
花がらを摘むとつぼみに養分が回り次の花がよりよく咲きます。
進化するサイネリア。
木立ちタイプは切り戻しをすると5月まで花が楽しめます。
木立ちタイプを5月まで咲かせるテクニックという事でどのように管理していったらいいんでしょうか。
まず株を元気に保つというのがすごく大事ですよね。
これだけ葉っぱがついてるんでね切り戻してまたすぐに花があがってくるというところがこのすごいところですね。
ですから長く花も咲いてくれると。
今出た切り戻しなんですけども花がら摘みだけでは足りないわけですか?サイネリアの咲き方をよく見るとですね花の茎ですねこれが葉っぱの所から出てますよね。
こう花が咲いてきてその脇に葉っぱがあってその脇の所からまた花の茎が伸びてくると。
そこに花が咲いてますね。
ですからここの所が…花が終わってしまってここで切ってしまうとここの所からはもう二度と花の茎が伸びてくる事がないと。
一度伸びた場所からはもう伸びないわけですね。
ですからこの花が全部終わってしまったらここで切る事になりますね。
花がら摘みだとそこになりますね。
でももうここからは花が咲かないので次に一気にここまで切り戻していきますね。
そうか。
ここになっちゃってでももう伸びてこない。
…からここで切った方がいいわけですか。
ここで切ってもらってここからまた次の花が出てきますのでね。
ここですね。
そうですそうです。
花が終わったら花茎のつけ根で切ります。
花が全部終わったら花茎が出ていない葉の上で切ります。
すると葉のつけ根から新しい茎が伸びて花が咲きます。
これを繰り返しながら花茎が出ていない葉の上で切り戻していきます。
この時葉をある程度残す事がポイントです。
本来だったらこの下で切りたくなっちゃうんですけどここで切っちゃうと葉っぱがなくなっちゃうんですよ。
あ〜だいぶそうですよね。
かなり下までいってますから。
そうすると葉っぱで栄養作ってますから葉っぱがなくなると次の花があがってこなくなっちゃうので。
だから大体下から15cmぐらいの所の葉っぱもしくはこの全体の3分の1ぐらい。
この葉っぱはすごく大事なところなので。
花が出てこないの分かっているんだけども残しておいた方が次の花があがってくると。
取っておくと下の方からまたいっぱい出てきてるでしょ。
どんどんまた新しいの出てきてますね。
株の3分の1を残すように切り戻しをしましょう。
葉を残す事で株の力が保たれ長く花を咲かせる事ができます。
更に3月上旬までなら一気に切り戻す方法もあります。
こうやっていっぱい咲いてるんだけど大体7割方咲いたなと何となく全体がスカスカしてきたなと思った時にいっぺんにさっきの3分の1ぐらいの所で切り戻すと。
一気に切る方法もあるんですね。
そうするとまた一気に花が出てきて豪華に咲きますという方法もあるのでそれだと大体3月上旬までにやらないと間に合わなくなっちゃいますのでね。
鮮やかな色彩で冬を明るく彩るサイネリア。
春までたっぷり楽しめますよ。

今日の主役はサイネリアの仲間の「セネシオ」。
寒さに強く開花期間も長い花です。
次々と咲き見応えのある姿が人気です
今回はセネシオでシックな寄せ植えをつくりましょう
担当講師はこの方です
今回は色のトーンを合わせて深みのあるシックな寄せ植えをつくります。
まずは主役選びから。
濃淡のある紫がかったピンク艶のないピンク。
どっちにしようかな。
こちらの深みのある花色を生かしてシックにまとめます。
選んだのは紫がかったピンクのセネシオ。
花びらの先に向かって濃くなるグラデーションが色に深みをもたらします
陶器の器を用意しました
深みのある花色を引き立てるために明るい色の器を使います。
ベージュカラーの器は落ち着いた印象も与えてくれます。
高さのある器でセネシオの草丈とバランスを取ります
脇役にはセネシオと同じく立ち上がるように成長する植物を選びます。
色のトーンもポイントです。
ダイアンサスは赤黒い花を咲かせる品種を
ユーフォルビアは銅葉よりも更に濃い黒い葉が印象的なものを選びました。
寄せ植えを引き締めてくれます
それでは植えつけましょう
まずはレイアウトの確認。
主役のセネシオを中央に置きます
そして脇役の植物をそれぞれセネシオを挟み込むように対角線上に配置します。
そうすると深みのある花色や葉色が混ざり合って自然な雰囲気にまとまります。
セネシオは花つきがよく肥料切れを起こしやすいので元肥として緩効性化成肥料を混ぜておきましょう
セネシオは根鉢を崩さずに中央に配置します。
脇役は背の高い植物からレイアウトどおりに。
バランスを確認しながら植えつけます
立ち上がる植物は株元が寂しくなりがちです。
クルミの殻で株元を覆うと見た目もきれいに仕上がります
深みのある花色や葉色が1か所に固まりすぎないように散らしてあげるとより自然な雰囲気になじんでくれますよ。
はい完成です。
セネシオのシックな寄せ植えができました
深みのある色でまとまって全体が引き締まった感じ。
花や葉の色の違いで奥行きも出るんだね。

主役を変えてもう一つシックな寄せ植えをつくってみたよ
銅葉とのコントラストが印象的ね。
セネシオはたくさんの花を咲かしてくれるので花がら摘みはこまめにしましょう。
皆さんも是非つくってみて下さい。
「花信〜こころ咲かせる〜」。
今日は新年にぴったりな葉ボタンのお話です。
「7年ほど前知人に『畑で葉ボタンをつくったけれど植えてみる?』と言われました。
その畑で見た葉ボタンは私が今まで見た事のないものばかりでした。
クジャクの羽のように広がった豪華なものそして深紅や白の大きな葉が幾重にも重なったもの……と思った一瞬でした。
私はそれまで葉ボタンにはあまり興味がありませんでしたがそのような葉ボタンを見て種類の多さと美しさにすっかり魅了されてしまいました。
以来毎年季節になると数種類の葉ボタンを植え写真を撮って年賀状にしています。
葉ボタンとの出会いをくれた知人に感謝しています」。
なんと宮村さんから年賀状を頂きました。
ありがとうございます。
いや色鮮やか豪華ですね。
愛情こもっているのが伝わってきます。
今年もよろしくお願いします。
2016/01/15(金) 21:00〜21:25
NHKEテレ1大阪
趣味の園芸「冬の華 進化するサイネリア」[字]

冬に咲くキク科の鉢花として圧倒的シェア。進化を遂げる最新品種と満開の株姿を保つポイント紹介。春以降も咲かせるテク。<ミニ>寄せ植えアプリ・セネシオ×シック/花信

詳細情報
番組内容
冬に咲くキク科の鉢花として圧倒的なシェア。年々進化を遂げる最新品種と満開の株姿を維持するポイントを紹介。寒色〜暖色系、白や赤、黄以外のほとんどの花色を持つ。株いっぱいの花が魅力。満開を保つにはこまめな液肥と花柄切り。つぼみには日光が不可欠。早めに切って光を通す。春先咲き終えた花を切り戻して5月に再び開花させるテク。<ミニコーナー>「寄せ植えアプリ」セネシオ×シック/花信〜こころ咲かせる
出演者
【講師】園芸研究家…村上敏,園芸研究家…上田広樹,【司会】三上真史,【語り】笠原留美,恒松あゆみ

ジャンル :
趣味/教育 – 園芸・ペット・手芸
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい

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