こんばんは。
1月15日金曜日ニュースほっと関西です。
では、きょう最初のニュースです。
ことしは4月に家庭向けの電力小売りが自由化されます。
それを前に関西電力はライバルとなる新規事業者に対抗するため今より最大で3%余り安くなるとする新たな料金メニューを発表しました。
関西電力が発表した新たな料金メニュー。
夜間の時間帯に電気を多く使用する家庭向けでは現在のメニューよりも年間で最大3%余り金額にして6900円安くなるとしています。
また携帯電話会社のKDDIやNTTドコモのほかローソンやセブンーイレブンなどのポイントが年間で最大1600円ほどもらえるサービスも始めるということです。
一方、家庭向けの電力小売りに新たに参入する事業者各社は大手電力会社よりも電気料金が安くなるなどとする料金メニューを相次いで発表しています。
大阪ガスは都市ガスとセットで2年間契約した場合標準的な家庭では今の関西電力の料金に比べ最大で5%程度金額にして年6200円程度安くなるとしています。
ケーブルテレビ大手のジュピターテレコムは戸建て住宅の場合ケーブルテレビとインターネットを電力とセットで長期契約すると最大で10%程度年間でおよそ7600円安くなるとしています。
関西電力グループの通信会社ケイ・オプティコムはことし3月末までにインターネットとセットで申し込むと最大で12%程度安くなるとしています。
このほか通信大手のKDDIやソフトバンクそれに石油元売りの東燃ゼネラル石油なども関西で家庭向けの電気の販売に参入すると発表しています。
こうした中で気になる会社選びのポイントは。
電力会社を選ぶうえでまず注意すべきポイントはこちら。
電気の使用量です。
各社の料金メニューを詳しく見てみますと電気をたくさん使う人ほど得をするプランが多くなっています。
逆に、あまり電気を使わない人は今の料金より高くなるケースもあるということです。
そのため、まずはふだん自分の家庭がどれくらい電気を使っているかしっかりと把握することが大事です。
そして今週からはインターネット上で電力会社の料金プランを比較するサイトも登場しています。
自分の住む場所や、ふだんの電気の使用量などを入力するとどんな電力会社が選択できるのかやどの会社のプランが得になるかなどが一目で分かるようになっています。
こうしたサイトなどを参考にして各社の料金プランを慎重に比較してみる必要があります。
そして2つ目のポイントは関西電力の原発の再稼働です。
関西電力は福井県の高浜原子力発電所を今月下旬から順次、再稼働し4月以降のできるだけ早い時期に電気料金の値下げに踏み切る方針です。
この値下げは、きょう発表された料金メニューとは別に行うもので値下げが実施されますと新規参入の事業者の料金プランも変更される可能性があります。
こうした状況も踏まえて慌てず、急がず慎重に見極めることが大切だと思います。
次は、ヘイトスピーチと呼ばれる民族差別的な言動への対策を盛り込んだ大阪市の条例案についてです。
条例案は今夜、大阪市議会の本会議で大阪維新の会や公明党などの賛成多数で可決される見通しです。
ヘイトスピーチ対策の条例の制定は全国で初めてではないかということです。
大阪市の条例案はヘイトスピーチは個人の尊厳を傷つけ差別意識を生むおそれがあり抑止を図る必要があるとしてヘイトスピーチを行った個人や団体の名前を市が公表するとしています。
公表にあたっては対象となる個人や団体の言動がヘイトスピーチにあたるかどうか外部の有識者で作る審査会の意見を聞いたうえで判断します。
また今後、国がヘイトスピーチ対策の法律を制定した場合には必要に応じて内容を見直すとしています。
条例案を巡って当初、公明党は国の法整備を待つべきだなどとして慎重な姿勢を示していましたが修正協議を経て最終的に賛成する方針に転じました。
このため条例案は今夜、大阪市議会の本会議で大阪維新の会や公明党、共産党などの賛成多数で可決される見通しです。
大阪市によりますとヘイトスピーチ対策の条例の制定は全国で初めてではないかということです。
ヘイトスピーチを巡る、これまでの動きをまとめました。
特定の民族や人種に対して差別や憎しみをあおる言動それがヘイトスピーチです。
全国各地で行われ社会問題になっています。
こうしたヘイトスピーチに対し司法の場では違法性を認定する判断が示されています。
差別的な言動で授業を妨害されたとして京都市で朝鮮学校を運営する学校法人が在特会・在日特権を許さない市民の会などを訴えた裁判。
1審、2審とも在特会側は表現の自由の範囲内だと主張しましたが、裁判所は著しく侮辱的、差別的な発言を伴うもので人種差別にあたり違法だと判断。
学校周辺での街宣活動の禁止や賠償を命じおととし12月最高裁判所で確定しました。
こうした司法判断が示される一方行政にはヘイトスピーチを抑止する具体的な仕組みはありませんでした。
日本政府は、おととし国連の委員会から規制を急ぐよう勧告を出されていますが国の法整備は進んでいません。
大阪市では、それに先駆けて当時の橋下市長が表現の自由を越えており問題だとして対応策の検討を指示。
具体策について市の審議会に諮問しました。
去年2月審議会は具体策をまとめ市長に答申。
これを受けて大阪市は去年5月条例案を市議会に提案し審議が続けられていました。
続いては、こちらです。
阪神・淡路大震災あの日を胸に〜未来へ。
シリーズ4回目のきょうは防災や減災に取り組む現場で今、注目される事前復興についてです。
復興といえば被災したあとにまちづくりを行うものですがその発想を転換させて被災したあとをあらかじめイメージして復興の対策を取っておこうというものです。
その進め方です。
まず災害が起きたと仮定して住民が復興について話し合うまちづくり協議会を作ります。
次に被災したと想定して、どこに復興住宅を設けるかなど、まちの計画案をあらかじめ相談しておきます。
そして計画案で見えてきた地域の危険な道路や建物を改善するなど防災のためにできることを実行します。
このように先を見越して準備することで復興までのスピードを早めるのがねらいです。
その原点は阪神・淡路大震災です。
今月8日東京で開かれたシンポジウム。
将来の災害にどう備えるか。
テーマは事前復興です。
災害からの復興を研究している明治大学大学院の中林一樹特任教授。
事前復興の第一人者で全国にその重要性を訴えています。
事前復興は阪神大震災の教訓から生まれました。
地震や火災で大きな被害を受けた神戸市では将来のまちづくりを地域で考えていたかどうかで復興に大きな違いが見られました。
神戸市長田区の御蔵地区です。
火災に飲み込まれ多くの建物が全焼しました。
この地区で長年、会社を経営する田中保三さんです。
震災直後に急きょ発足したまちづくり協議会で会長を務めました。
田中さんは家を失った人が再び地域に戻ってこられるまちづくりを考えていました。
しかし震災直後に発足した協議会では住民どうしの意見の取りまとめが難しく復興に時間がかかりました。
住民が早く戻れるようにと市に建設を要望したこの復興住宅をはじめまちの整備が終わったのは震災からおよそ10年後。
住民の7割が地域を離れかつてのコミュニティーは失われてしまったといいます。
事前復興の最初のステップ。
あらかじめ、まちづくりの協議会を作っておくこと。
このステップに踏み出していた地域があります。
神戸市長田区の野田北部地区です。
震災の2年前、神社の跡地を公園に整備する計画を巡り協議会で議論を始めていました。
議論の過程で地震や火災で危ない地域がどこかといったことも話し合っていました。
そうした中で起きた震災。
まちは大きな被害を受けました。
まちづくりの協議会が設置されていたこの地区では震災後の避難所で早速、復興の議論が始まりました。
その結果、神戸市内で最も早く震災から10か月で復興の事業計画を決定しました。
阪神大震災を教訓に今、事前復興に全国で最も力を入れているのが東京です。
首都直下地震では阪神大震災を、はるかに上回る被害が想定されているからです。
事前復興の2つ目のステップ。
東京・葛飾区の堀切地区ではまちづくりの協議会で被災後の計画案作りが進められてきました。
きっかけは想定される被災状況を住民どうしで確認したことです。
密集する木造住宅の大半が焼け仮設住宅を建設する土地の確保もままならないなど絶望的な状況が浮かび上がったといいます。
協議会は想定をもとに話し合い仮設住宅を建設する候補地選びや土地の所有者と事前に協定を結んでおくことなどを盛り込んだ計画案をまとめました。
計画案がまとまると住民はできることから手をつけようと動き始めました。
3つ目のステップ。
まちの姿を災害に強い形に変えてしまおうというのです。
計画作りで浮かび上がった消防車が入れないほど狭い道路。
危険を、どう回避するか。
住民は20回以上の議論を重ねました。
さらに区も巻き込み今年度から道路の拡幅に向けた事業が始まりました。
災害を想定し、まちの姿も変える事前復興。
次の大災害に備える新たな取り組みが広がろうとしています。
事前復興を巡っては和歌山県などでも南海トラフ巨大地震の被害想定をもとに、まちの復興の在り方について専門家を交えた検討が始まっています。
命を守る取り組みは何よりも重要ですが災害が起きたあとの復興についても地域で具体的に議論することで災害に備える方策が見えてくるといえそうです。
こんばんは。
スポーツです。
サッカー女子の日本代表なでしこジャパンのゴールキーパーとして5年前のワールドカップ優勝などに貢献したINAC神戸レオネッサの海堀あゆみ選手が現役を引退することになりました。
海堀選手は京都府出身の29歳。
日本代表のゴールキーパーとしてワールドカップやオリンピックなどで活躍してきました。
中でも2011年のワールドカップドイツ大会ではペナルティーキック戦までもつれたアメリカとの決勝で活躍するなど日本の初優勝に大きく貢献しました。
所属するレオネッサによりますと先月下旬に海堀選手から引退したいという申し出があったということです。
海堀選手は常に最高のパフォーマンスを出すことを信条にトレーニングしてきたが納得のいく状態まで力を上げられなくなり決断に至った厳しいときも支えてくれたたくさんの人たちに感謝していますとコメントしています。
大相撲初場所は六日目。
きのう初めて横綱鶴竜に勝った勢は大関豪栄道を破った新関脇の嘉風と対戦です。
勢、土俵際で粘りを見せましたが2連勝はなりませんでした。
あすは大関稀勢の里と対戦です。
ここまでスポーツをお伝えしました。
新幹線の開業50周年を記念してこの春発行される百円硬貨の打ち初め式が大阪の造幣局で行われことし開業する北海道新幹線などがデザインされた硬貨の製造が始まりました。
きょうは大阪・北区の造幣局で記念硬貨の打ち初め式が行われました。
製造が始まった記念硬貨は4種類です。
表のデザインは画面左から山形新幹線のE3系、秋田新幹線のE6系、九州新幹線の新800系、それに、ことし3月に開業予定の北海道新幹線のH5系の車両です。
裏は、いずれも初代の0系新幹線の図柄になっています。
この記念硬貨は、およそ1200万枚発行されことし4月ごろから全国の金融機関で引き換えが始まるということです。
大学入試センター試験が、あすから始まります。
関西の試験会場では、きょう準備が行われました。
大学入試センター試験は、あすとあさっての2日間、関西2府4県では130の会場で行われます。
このうち大阪・豊中市の大阪大学のキャンパスでは、きょう職員が試験会場の前に看板を設置したり教室の机に受験番号が書かれた紙を貼ったりしていました。
関西の各試験会場で受験する予定の志願者は去年より、およそ400人多い8万5000人余りとなっています。
センター試験は、あすは国語や外国語など、あさっては理科と数学の試験が行われます。
では受験生の皆さんが気になるあすの天気はどうでしょうか、坂下さん。
時折、吹く風が冷たいです。
これからお帰りの方は覚悟して外に出てください。
こんばんは。
そんな私、きょうはあまりにも寒いのでカイロを身に着けてきました。
このカイロ、もともとは焼いた石を布でくるんでいたものを懐に入れていたんですがそれが時を経て、この形になったんです。
カイロなどうまく使ってください。
合格目指して頑張ってください。
2016/01/15(金) 18:10〜18:35
NHK総合1・神戸
ニュースほっと関西▽あの日を胸に未来へ事前復興への取り組み▽真田丸で盛り上がれ[字]
▽あの日を胸に〜未来へ「災害に強いまちを」阪神・淡路大震災で被災した神戸市のまちづくりを参考に、全国各地で「地域」が力をあわせて災害に備える取り組みを紹介する。
詳細情報
番組内容
▽あの日を胸に〜未来へ「災害に強いまちを」災害からの「事前復興」をテーマにしたシンポジウムが今月開かれ関心を集めた。「事前復興」は大地震などで被災した後のまちづくりをあらかじめ地域で考えておく取り組み。阪神・淡路大震災で被災した神戸市長田区のまちづくりを参考に、今全国の自治体で注目されている。首都直下地震が予想される東京での神戸市のケースをモデルにした先進的な取り組みなど災害に備える動きを伝える
出演者
【出演】森田洋平,赤木野々花,中山奈奈恵,坂下恵理
ジャンル :
ニュース/報道 – ローカル・地域
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