この時間は午後6時15分まで字幕放送をお送りします。
東京・池袋で、危険ドラッグを吸った男が車で暴走し、7人を死傷させた罪に問われた裁判で、東京地裁は懲役8年の判決を言い渡しました。
名倉佳司被告はおととし、池袋駅前で危険ドラッグを吸った状態で車を運転し、歩行者7人を死傷させた、危険運転致死傷の罪に問われています。
これまでの裁判で弁護側は、意識を失うとは思っていなかったとして、危険運転には当たらないと主張していました。
きょうの判決で東京地裁は、被告は以前から危険ドラッグを多数回使用していて、体に異常をもたらすことを認識していたと指摘し、危険運転罪の成立を認めました。
その上で、走る凶器と化した車両を暴走させた極めて悪質な犯行で、真摯な反省も見て取れないとして、名倉被告に懲役8年の判決を言い渡しました。
20人以上が死傷した、ジャカルタの爆弾テロ事件で、警察はきょう、テロに関わった可能性のある男3人を新たに逮捕しました。
現地の警察はきょう、テロに関わった可能性のある男3人を新たに逮捕し、男らの自宅や、実行犯の自宅から、過激派組織イスラム国の旗を押収したと発表しました。
また事件を首謀したのは、シリアでイスラム国に参加するインドネシア人の男で、この男が事件を指揮していたと明らかにしました。
それではジャカルタの現場から中継です。
松永さん、今回、なぜインドネシアがテロの標的となったんでしょうか。
実はインドネシアでは、以前からテロの危険性が高まっていて、警戒が続く中での発生でした。
きょう、ジャカルタ市内のモスクを訪ねてみますと、金曜日ということもあり、多くのイスラム教徒が礼拝に訪れていました。
およそ2億人と、世界最多のイスラム教徒を抱えるインドネシア。
これまでにインドネシアから、イスラム国に参加するため、およそ800人が中東へ渡り、200人以上が帰国していると見られています。
かつて国内でテロを起こしていたイスラム過激派組織は、政府による掃討作戦で弱体化していました。
しかし、このように、イスラム国から戻った人たちに感化され、国内でテロを起こす危険性が以前から指摘されていました。
今回のテロを受け、国内のイスラム教徒は、怒りをあらわにしています。
イスラム国によるものと見られるテロは、東南アジアで初めてです。
これまで中東のものだと思っていたイスラム国関連のテロが東南アジアで起きたことの衝撃は大きく、同じく多くのイスラム教徒を抱える隣国マレーシアをはじめ、周辺諸国に飛び火するおそれもあります。
長野県の軽井沢町で、スキー客など41人を乗せたバスが、崖の下に転落し、14人の方が亡くなりました。
乗客の大半は、18歳から20代前半の若者でした。
警察は、過失運転致死傷の疑いもあると見て、調べています。
きょう未明、長野県軽井沢町を走るたくさんの救急車。
担架が運ばれていきます。
日が昇り、現場へ近づくと。
バスの裏側があらわになっています。
そしてシートなどが散乱していまして、衝撃の強さを物語っています。
バスの外に投げ出された座席。
フロントガラスは大破してなくなっています。
後部座席の窓も粉々に。
近くには、抜けた窓ガラスが落ちています。
目の前にある木が、えぐれています。
木の皮がえぐれていまして、激しくぶつかった様子が分かります。
バスは、ガードレールを突き破り、崖下に転落したのです。
事故が起きたのは、きょう午前2時ごろ、群馬県と長野県の県境に位置する国道18号線、碓井バイパスの入山峠からおよそ1キロの場所。
バスは長野県方面へ走っていましたが、緩やかな左カーブで反対車線にはみ出し、そのまま崖下に転落したと見られています。
私たちは、現場を上空から取材しました。
事故現場の上空に到着をしました。
画面の右下が、群馬県側、そして画面の左上が軽井沢の駅、そして、その辺りの別荘地などが広がっています。
今、画面の中央でガードレールをはみ出して、バスが転落しているのが分かります。
画面の上には、雑木林などが見えますけれども、この辺りに、落ちてしまったということです。
当時バスには、乗客・乗員41人が乗っていましたが、この事故で男性9人、女性5人の合わせて14人が死亡。
事故当時、路面は凍結していなかったといいます。
一体何があったのでしょうか。
私たちはバスに乗っていた人から、話を聞くことができました。
見たときに、左側のスペースがすごいあったので、ってことは、2車線しかないのに、やや右寄りに走ってるのかなというのを印象を受けて、で、後ろでもやばい、やばいっていう声があったので、そうしたら、と思ってたら、ガードレールに突っ込んで、ブレーキかけてないのかなっていうふうに思います。
結構、本当に曲がり角の所なのに、結構速く、曲がるためにスピードを落としてる様子がなかったので。
この女性は、事故直前まで寝ていたといいます。
寝てたら、一回大きく揺れて、それで目が覚めて、隣にいた友人と目配せして、あっ、ちょっとおかしいなって思って、こんな運転荒い訳ないよなと思って、おかしいなって思ったら、道路から外れた道を走りだしたなっていう感じの、がたがたがたっていう感じの、揺れて、若干、こう、車体とかが揺れたりして、そのときに悲鳴が起きて、そこでちょっと記憶がなくて、次、目が覚めたら、隣にバスがあって、でも、外で落ち葉とか地面があったので、外にいるなと思った感じのところで目が覚めて。
気が付いたら、バスの外に投げ出されていたといいます。
女性のズボンには、血が。
自分の血じゃないと思います。
バスの中の誰かの?
ちょっとよく分かんないんですけど、目が覚めたら、こう、付いちゃってたので。
この事故では、27人がけがをして、長野県や群馬県の病院に運ばれています。
そのうちの女性客2人が搬送された病院が、会見を開きました。
神奈川出身の女性が骨盤の骨折、沖縄の女性は、けい椎とそれから腰椎に骨折が認められます。
いずれの方も、いわゆる高エネルギー外傷によるものというふうに判断しております。
高エネルギー外傷とは、体に大きな力が加わって起こった外傷のこと。
目に見える外傷がなくても、体内の臓器など、広範囲で損傷を起こしている可能性があるといいます。
スピードの速い交通事故や落下事故などで多く起こるということです。
亡くなった乗客ら6人の検死を行った医師は。
外から見た外傷が、あまり大したことないのに、やっぱり大事な臓器がやられて、亡くなられてるということで、瞬間的な力が、急に体にかかったような、受傷形態じゃないかなと思いますけど。
確認してきた6人の方は、右側が大きかったですね。
右側の損傷が大きかったと思います。
事故に遭ったバスを見ると、車両の右側が下になっています。
被害に遭った方たちは、落下した際に強い衝撃を受けた可能性があります。
長野県北部の山ノ内町や飯山市のスキー場に向け、ツアー客を乗せて運行していたバス。
今回のツアーを企画した東京・渋谷にある旅行会社、キースツアーは、客のほとんどは、18歳から20代前半の若者だったことを明らかにしました。
このたびは、誠にバス会社の起こした事故なんですが、私どもが企画して運行しているツアーで、事故を起こしてしまいまして、大変申し訳ございませんでした。
キースツアーは、3月26日までのツアーを、すべて中止すると発表しました。
東京都は、キースツアーに立ち入り検査を行い、行程に無理がなかったかや、バス会社への指示の内容などを調べています。
転落したバスには、土屋廣さんと勝原恵造さんの2人の運転手が乗っていて、当時は土屋さんが運転していたと見られていますが、2人とも死亡が確認されています。
14人が死亡したツアーバス事故。
乗車していた運転手2人も死亡しています。
バス会社によると、ツアーバスは、東京・原宿を午後11時に出発したあと、練馬インターチェンジから関越道へ、東松山インターチェンジで一般道に下りたあと、松井田妙義インターチェンジから上信越道で佐久インターチェンジまで向かい、その後、目的地のスキー場へ向かう予定でした。
しかし、事故が起きたのは、通行する予定のない国道18号。
バスは本来のルートとは違う場所を通行していたことになります。
一体なぜなのでしょうか。
転落したバスを運行するイーエスピーは。
すみませんでした。
運転手の裁量でルートを外れるということはよくあるんでしょうか。
よくはないですけども、例えば高速道路が通行止めになってるところがルートに入っていたら、そこを回避せざるをえないと思うんですが、そういった判断はある程度は運転手さんたちにお任せするしかないですね。
今回、なぜ別のルートを走ったのかは分からないと話します。
道を少し変更する場合など、到着時間が間に合えば、そんなに会社に連絡する義務というのはないと?
そうですね、はい。
しかし、国交省によりますと、走行ルートを変更する場合は、運転手は変更前に会社の運行管理者に連絡し、会社側は、書類に変更を記載する必要があり、連絡せずルートを変更することは、道路運送法に違反する行為だといいます。
また、旅行会社は。
峠を通ることによって、危険性は増しますし、時間ももちろん、上の道よりか、下の道のほうがかかりますので、ちょっと、なぜ下道を通ったかというのは、本当にちょっと弊社のほうでも分からない。
代表は、時間調整するにしても、サービスエリアなどで休憩するほうが楽で、高速道路より危険性が高い山道の一般道にわざわざ変更する理由は見当たらないと強調しました。
さらに乗客は。
運転手ともう1人乗ってた方が、いつも最初の出発のときも休憩所で、今から出発しますというも、たぶん、その人が言ったと思うので、でもなんか、休憩なのに、代わらなかったのかなというのは、ちょっと思いましたけど。
それも合ってるのかどうか、ちょっと分からないですけど。
国土交通省が事故を起こしたバス会社の建物に入っていきます。
これから特別監査に入る予定です。
国交省は、特別監査でルートの変更前に連絡があったかなどを調べています。
一方、イーエスピーがおととい、バスの運行について、国交省から行政処分を受けていたことも分かりました。
去年2月に監査を受けた際、会社側が、運転手13人のうち10人に、健康診断を受けさせていなかったり、出発前の点呼をしていなかったりしたことが分かったといいます。
現場のすぐ脇に来ています。
このアスファルト道路、路面を見ますと、黒いタイヤ痕の跡が、はっきりと今もついているのが分かります。
そして、ガードレールを突き破って、その向こう側の崖下へと落ちていったと思われます。
バスは横倒しになりまして、事故から10時間たった今、まもなくクレーン車2台によって、引き上げ作業が始められようとしています。
クレーン車で引き上げられたバス。
バスの右側面が見えます。
座席がかなり、ぐにゃりと曲がって押し潰されているようにも見えます。
むき出しの状態になっています。
ガラスはすべて割れています。
国土交通省の委託を受けた調査担当者は。
タイヤ痕がありますので、それがどういう形でついたのかとか。
タイヤ痕の跡の幅が狭いもんですから、これはブレーキ痕というよりは、まあ、なんていうんですかね、タイヤが限度を超えて、こすれていってついたような感じもしますけど。
傾いた状態で。
警察は、死亡した運転手に過失運転致死傷の疑いがあると見て、捜査本部を立ち上げ、事故当時の状況を調べています。
今回の事故では、乗客12人、乗員2人の合わせて14人が亡くなりました。
このうち、9人の方の身元が判明しています。
乗客は6人の方の身元が分かっています。
いずれも大学生です。
神奈川県川崎市の林晃孝さん22歳、東京都小金井市の小嶋亮太さん19歳、東京都杉並区の大谷陸人さん19歳、東京都八王子市の田原寛さん19歳、東京都多摩市の池田衣里さん19歳、埼玉県さいたま市の阿部真理絵さん22歳、東京都渋谷区の田端勇登さん22歳です。
また乗員、運転手は、土屋廣さん65歳と勝原恵造さん57歳の2人で、いずれも死亡が確認されました。
依然として、5人の方の身元が分かっていないということです。
野村さん。
今回、こうやって犠牲になられた方々というのは、ふだん、私が大学で教えている学生と同い年なんですよね。
ふだん、彼らのことを見てますと、みんな、将来にいろんな夢を持って、暮らしているわけなんです。
そういった夢を持った人たちの人生を乗せて運んでいるという真剣さが、このバス会社にあったのかどうか、本当に、心が痛む思いがするんですよね。
今回、やはり一番問題となるのは、当初予定していたルートとは違った所を運行したことによって、危ないルートを通ってしまったということなんですよね。
それが一体、なぜ起こったのか、ここをしっかり解明していくことが重要だというふうに思うんです。
もちろん法律上、いろいろな処罰が、これからあるとは思いますけども、何よりも将来に向けてこの事故をどういうふうな教訓として生かし2016/01/15(金) 17:53〜18:15
読売テレビ1
news every.[字]
藤井貴彦、陣内貴美子が伝えます。わかりやすいニュースをいち早く…スポーツ芸能そしてお得な生活情報も▽番組テーマはミンナが生きやすく。
詳細情報
出演者
藤井貴彦
陣内貴美子ほか
番組ホームページ
http://www.ntv.co.jp/every/
ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 天気
スポーツ – スポーツニュース
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
ステレオ
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32725(0x7FD5)
TransportStreamID:32725(0x7FD5)
ServiceID:2088(0x0828)
EventID:10688(0x29C0)