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中国・南京市 春節直後、“空巣老人”2人が自殺

2015年03月02日 11時06分
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 春節(旧正月)7連休が過ぎたばかりだった。南京市秦淮警察当局は多くの通報を受けた。これらの通報の中で、“空巣老人”(高齢者だけの世帯)の2人が自殺したケースも含まれた。警察は調査により、これらの老人の多くは“空巣老人”で、春節7連休の終わりに伴い、これらの空巣老人の子供達も実家を離れて働き始めたことが分かった。

 

「実家を離れて2日過ぎただけなのに、母親が自殺するとは全く思わなかった」と2月27日、南京大光路派出所がある市民から通報を受けた。この市民の母親は今年88歳で、春節期間、一家団欒で正月を楽しく迎えたが、当日午前、彼女が再び実家に戻った時に、母親が首吊り自殺したのを発見した。

 

同事件発生の3日前に、南京洪武路派出所も類似した通報を受けた。80代のお婆さんが飛び降り自殺した。警察は調査により、「2月24日午前、お婆さんが自殺しようとしたが、隣人に制止された。その後、隣人が老人の子供に知らせた。普段、老人は1人で暮らしており、春節期間は子供達が帰ってきていたが24日に離れた」ということが分かった。

 

中国社会の高齢化に伴い、60歳以上の高齢者数は急速に増加し、1人で暮らしている“空巣老人”の数はこれまでなかったペースで増えている。

 

データによれば、2013年、中国の“空巣老人”は1億人を超えた。2030年には中国の“空巣老人”の数は2億余人にまで増え、老人総人口数の90%を占める見通しだ。

 

(翻訳 劉英)

 

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