2015年ツイッターの使用言語ランキング 1位英語、2位日本語、3位スペイン語、4位はなんと！ #Twitter4J

2015-06-15 (月) 21:44　2015年版世界ツイート編

※ツイッター分析シリーズの目次はこちら。

2015年版のツイッター分析（世界編）です。今回は世界の言語別のツイート数ランキングです。

なおツイッターの使用言語はすでに2013年の調査結果が報告されています。

日本人はTwitterが好き？Tweetで使用されている言語ランキング | twitter.marketing

しかしこれは2年も前のものですし、累積値のため最近の動向が分かりません。また上位ではない言語は不明なので、世界的に利用者の多い言語（中国語、フランス語など）がどうなっているか分かりません。

これらを踏まえ、最近の動向を知るためにツイッターの使用言語を調べ、ランキングを作成しました。結果の考察では、インターネット全般での使用言語シェアと比較し、ツイッターでの言語の特徴を述べることにします。

＜使用データ＞　→詳細はこちらへ

日時：2015/06/03（水）、06（土）、07（日） 0:00～23：59（日本時間）の

　　　毎時00分、20分、40分台

言語数：64言語（日本語＋外国語）

ツイート数：59万9230 ツイート

言語別ツイート数ランキング

言語別ツイート数ランキングは次のようになりました。

1～10位

順位	言語名	ツイート数	割合
1位	英語	201,273	33.6%
2位	日本語	141,034	23.5%
3位	スペイン語	62,235	10.4%
4位	アラビア語	35,732	6.0%
5位	ポルトガル語	31,348	5.2%
6位	インドネシア語	25,593	4.3%
7位	ロシア語	17,358	2.9%
8位	トルコ語	15,802	2.6%
9位	タイ語	13,265	2.2%
10位	韓国語	13,047	2.2%

11位～

順位	言語名	ツイート数	割合
11位	フランス語	11,824	2.0%
12位	タガログ語	7,661	1.3%
13位	イタリア語	4,403	0.7%
14位	ドイツ語	2,893	0.5%
15位	オランダ語	1,933	0.3%
16位	ポーランド語	1,584	0.3%
17位	ハイチ語	1,165	0.2%
18位	エストニア語	1,109	0.2%
19位	ウクライナ語	905	0.2%
20位	ギリシア語	736	0.1%
21位	スウェーデン語	692	0.1%
22位	ブルガリア語	659	0.1%
23位	スロベニア語	642	0.1%
24位	ヒンディー語	586	0.1%
25位	スロバキア語	564	0.1%
26位	フィンランド語	483	0.1%
27位	中国語	427	0.1%
28位	デンマーク語	369	0.1%
29位	ルーマニア語	366	0.1%
30位	ウェールズ語	364	0.1%
31位	アイスランド語	329	0.1%
32位	ハンガリー語	322	0.1%
33位	ベトナム語	304	0.1%
34位	ノルウェー語	260	0.0%
35位	ウルドゥー語	240	0.0%
36位	ペルシア語	238	0.0%
37位	ボスニア語	233	0.0%

順位	言語名	ツイート数	割合
38位	ラトビア語	232	0.0%
39位	リトアニア語	231	0.0%
40位	ヘブライ語	166	0.0%
41位	ネパール語	133	0.0%
42位	クロアチア語	103	0.0%
42位	タミル語	103	0.0%
44位	セルビア語	84	0.0%
45位	ベンガル語	60	0.0%
46位	マラヤーラム語	26	0.0%
47位	パンジャーブ語	16	0.0%
48位	アルメニア語	14	0.0%
49位	グジャラート語	13	0.0%
50位	オリヤー語	10	0.0%
50位	ジョージア語	10	0.0%
52位	イヌイット語	9	0.0%
53位	テルグ語	7	0.0%
54位	ビルマ語	6	0.0%
54位	シンハラ語	6	0.0%
54位	カンナダ語	6	0.0%
57位	チベット語	4	0.0%
57位	※名称不明	4	0.0%
59位	アムハラ語	2	0.0%
59位	チェロキー語	2	0.0%
59位	パシュトー語	2	0.0%
62位	カンボジア語	1	0.0%
62位	シンド語	1	0.0%
62位	ラオ語	1	0.0%

11位以下をその他として円グラフにすると次にようになります。

1位英語 33.6%、2位日本語 23.5%、3位スペイン語 10.4%、4位アラビア語 6.0%、5位ポルトガル語 5.2%となりました。英語と日本語で合計57.1％と6割近くを占めました。

考察

このランキング結果をインターネット全般での使用言語シェアと比較してみます。

まず、インターネット全般での使用言語シェアは次のとおり。（出典：インターネットにおける言語の使用 – Wikipedia 2015/06/15閲覧）

ツイッターでのシェアと比較すると次のようになります。

（※マレー語はツイッターの言語コードにはないためインドネシア語としました。）

ネット1位の英語はツイッターでも1位でした。ネットでは国境を越えて情報を拡散することができるため、事実上世界共通語の英語は、普段のつぶやきだけでなく世界に情報を伝えたいツイートにも利用されているのでしょう。

一方、ネット2位の中国語はツイッターでは27位でたったの0.1％！中国では「グレートファイアウォール」という政府の情報検閲システムにより、海外のSNSへの規制が規制されており、GoogleやFacebookと同様事実上ツイッターが禁止されているためです。そのため、ツイッターの類似システムとして中国国産のWeibo（ウェイボー）が主流となっています。利用者は数億人を超えているそうです。

ついに日本上陸！中国版ツイッター『ウェイボー』って？ - NAVER まとめ

経済規模の大きい中国市場の動向は見逃せないですが、検閲のためネットサービスは鎖国状態です。しかし、中国国外へのネットサービスの輸出は増えているので、今後は中国発のネットサービスがアメリカ発のサービスとともに世界を二分するようになる日が来るのでしょうか。

ネット3～5位のスペイン語・アラビア語・ポルトガル語は、ツイッターでも同じ順位でした。スペイン語とポルトガル語はヨーロッパだけでなく、世界の多くの地域特に南米で使用されているためです。

4位のアラビア語は「2000-2013年のインターネット成長率」が5296.6%と驚異的な成長率を誇っています。政治運動が活発でツイッターをはじめとするSNSがその中心的な役割を果たしているためです。

アラブ人がよく利用するSNS TOP3（2013年度版） | オンラインアラビア語のEcomアラビア語ネットオンラインアラビア語のEcomアラビア語ネット

先の2013年のツイッターの利用言語ランキングでは5位以内ではありませんでしたが、グラフ中に存在しており、ここ数年で爆発的に伸びていることが分かります。

ネット6位の日本語は、ツイッターではスペイン語・アラビア語・ポルトガル語を差し置いて2位。日本人のツイッター好きが伺えます。その理由としては次のようなことが考えられるそうです。どれも身に覚えがありますね＾＾

日本でツイッターが浸透した理由（→出典）

・140文字しか使えないツイッターは、日本語の方がアルファベットを使う言語よりも多くのことを伝えられる。

・「Twitter」という名前の響きや鳥のロゴが、ポケモンやキティちゃんなどのキャラクターを連想させ、日本人に親しみやすい。

・日本では携帯電話でネットを使える環境が早くから整っていたため、他国に比べて携帯ネットユーザーが多い。

・日本人の平均通勤時間は長く、携帯電話でのネット使用時間が自然と増える。

ロシア語もともに7位でした。ネット8位、9位のドイツ語とフランス語はツイッターではそれぞれ11位、14位と順位を落としました。代わって上位に来たのが、ネットでは11位以下だったトルコ語（ツイッター8位）、韓国語（同10位）。ネット10位のマレー語はツイッターでは対応する言語コードがないため、インドネシア語として考えると6位となりました。

ネットでは圏外のタイ語はツイッターで9位でした。タイではツイッターが爆発的に発展しているそうでその勢いが伝わってきますね。