遺族代表「(震災を)忘れないで」…阪神大震災から21年

2016年1月17日10時49分  スポーツ報知
  • 阪神大震災から21年の朝を迎えた神戸市街。右下は追悼行事の会場に浮かび上がった「1・17」の文字
  • 阪神大震災の犠牲者を追悼しともされた、「絆」などのメッセージが書き込まれた竹灯籠

 6434人が亡くなった1995年の阪神大震災は17日、発生から21年となった。兵庫県内の各地では追悼行事があり、遺族らが地震発生時刻の午前5時46分に合わせて黙とう、犠牲者に鎮魂の祈りをささげた。遺族代表は震災を「忘れないで」と訴えた。

 震災で深く傷ついた被災地は、20年の節目を過ぎ、乗り越えた試練を国内外に発信。防災や安全の分野で生かす「ポスト震災20年」に向け新たに一歩を踏み出す。

 犠牲者の名前が刻まれた銘板「慰霊と復興のモニュメント」がある神戸市中央区の東遊園地では「1・17のつどい」(市など主催)があり、午前7時現在で約9000人の遺族や市民らが集まった。約7500本の竹灯籠で形作った「1・17」の文字が点灯し、今年は新たな取り組みとして公募で決まった「未来」の文字にも灯がともった。

 東遊園地では3月で発生から5年となる東日本大震災の被災者も訪れ、黙とう。発生時刻の午後2時46分には東北の被災地への思いを込め、「3・11」の形に竹灯籠が並べられる。

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