記事

ヘイト・スピーチ条例案継続審議の大阪市議会へ――即時制定求めて集会と要請文

ヘイト・スピーチ(差別煽動表現)対策の条例化をめざす大阪市の条例案が市議会で継続審議になっているのに対し、条例の「即時制定」を求める集会が10月6日、大阪市北区の公園で開かれた。

市民による条例案を提案している多民族共生人権教育センター、部落解放同盟大阪府連など約30団体がつくる実行委員会の主催。約250人の参加者らが集会後に大阪市役所まで繁華街をパレードし、「ヘイト・スピーチを許すな」と訴えた。

大阪市の条例案は、学者などで構成する審査会が被害者の申し立てによって調査し、ヘイト・スピーチと認定すれば行為者の団体名や個人名を公表することで抑止を図ろうとする。被害者の訴訟費用を支援するなどして処罰は司法判断にまかせ、条例としての処罰規定は設けていない。条例案は今年5月に市議会に提案されたが、「表現の自由との調整が難しい」などの意見が出て6月市議会で継続審議になった。

この日の集会は、開会中の9月市議会での条例案審議に向けて開催され、集会参加者らはパレードのあと市議会の「維新の会」、自民、公明、共産、「みらい」の各派代表者に次のような要請文を手渡した。

(1)深刻な人権侵害が放置されており、一刻も早く条例の制定を願う。

(2)ヘイト・スピーチは許されないという社会規範を示す自治体の姿勢を明確にするためヘイト・スピーチ禁止条項を付け加える。

(3)在日コリアンだけでなく様々な被差別少数者へのヘイト・スピーチも抑止できる条例にする。

多民族共生人権教育センターの文公輝事務局次長は「各派の代表者の意見を聞くと、ヘイト・スピーチは表現の自由の範囲を超えており抑止が必要だという認識でほぼ一致しているようだ。前向きに進めていくことを期待したい」と話す。

(平野次郎・フリーライター、10月16日号)

あわせて読みたい

「ヘイトスピーチ」の記事一覧へ

トピックス

新着ニュース

  1. 「爆弾テロ実行犯は4人」と警察 ジャカルタ、犠牲者4人に
  2. 「低運賃提案はキース社」と説明 バス手配会社が観光庁に
  3. バス事故現場に花手向け、長野 「心が締め付けられる」
  4. 客同乗の2社立ち入り検査 バス転落、観光庁と都
  5. 東日本大震災の被災地も祈り 「神戸と共に前向く」
  6. 阪神高速を逆走、2台と接触 酒気帯び容疑で男逮捕
  7. 太平洋側を中心に大雪の恐れ 17日夜から、都内で積雪も
  8. 宜野湾市長選が告示、2氏届け出 辺野古移設対応が最大の争点
  9. 米欧、イラン制裁解除宣言 日本も経済関係拡大へ
  10. 阪神大震災から21年 「忘れないで」ともす未来

ランキング

  1. 1

    日本人は"お金持ちの精神"を理解していない

    ヒロ

  2. 2

    船越英一郎の離婚騒動からみる日本人論

  3. 3

    スーチー氏をめぐる誤解 その背景とは

    WEDGE Infinity

  4. 4

    卍記号問題 外国人に媚を売るのが国際化か

    清谷信一

  5. 5

    "身を切る改革" 国家公務員給与は高いのか?

    室伏謙一

  6. 6

    入試で不合格になった人にかけるべき言葉

    PRESIDENT Online

  7. 7

    日本人は性と健康を真面目に考えるべき

    狐志庵

  8. 8

    長谷川豊氏"ジャニーズはSMAPの力を侮った"

    長谷川豊

  9. 9

    公的年金再び運用損? "ウソ"か"無能"か

    近藤駿介

  10. 10

    世界経済は中国経済の成長率の調整段階へ

    川北英隆

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID、mixiID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDまたはYahoo!IDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。