＜首都スポ＞大学サッカー関東１部育ちのイケメンコンビ　大宮でＪ１舞台に挑む

　イケメン２人が大宮を盛り上げる！！　Ｊ２で昨季優勝し、１シーズンでＪ１に復帰した大宮は１６日、さいたま市のクラブハウスで今季の新加入選手発表記者会見を開催した。一昨年、昨年と首都スポの紙面を飾った関東大学リーグ所属校出身の２人も出席。プロ１年目だった昨季はＪ２群馬で活躍、オフに大宮へ完全移籍した流通経大出身でＦＷ、ＭＦをこなす江坂任（あたる、２３）、明大出身の新人センターバック、山越康平（２２）が新天地での活躍を誓った。（関陽一郎）　

　ルーキーイヤーの昨季にＪ２で結果を残し、今季Ｊ１に復帰した大宮へ請われてやってきた。昨春に流通経大から群馬入り、リーグ戦出場４２試合で１３得点をマークした江坂だ。

　「大宮はボールキープできる選手がいますし、ワンタッチゴールが増えればベスト。去年はほぼ個人でのプレーで得点していたので、個でもチームでも点を取れれば、増えると思います。２桁得点を目指します」

　両足遜色なく正確なシュートを打てるアタッカーは昨季、チームが１８位と低迷する中、開幕戦から先発出場した。４試合で２得点を記録した後、１０試合以上無得点で迎えた５月３１日の千葉戦が一つの転機だったと笑う。

　「１１戦ゴールがなくて、誕生日に２得点したんですよ。持っているなって感じでした」

　流通経大では、３年時の２０１３年に優勝した総理大臣杯で大会得点王。翌１４年には同杯連覇、さらに全日本大学選手権（インカレ）初優勝に貢献し、再び得点王に輝いた。しかし…。

　「けっこう活躍したと思っていましたが、Ｊからはほとんど（オファーが）なくて。悔しかったですね。ムカつくというか（笑い）。（流通経大の中野）監督から群馬で頑張れと言われました。今にして思えば、その悔しい気持ちがあって、活躍できたと思います」

　プロ２年目でつかんだＪ１の舞台。個人的には日本代表入りという目標もある。同い年のＦＷでは、宇佐美貴史（Ｇ大阪）、武藤嘉紀（マインツ）が既に常連だ。

　「大卒は即戦力で、若くないと思っています。代表にも同い年が何人もいますし、１年目から挑戦して、どんどん上へ行かないと…、と思っていました。代表への意識もあります。２桁（得点を）取っていれば、見てもらえるチャンスがありますから。ポジション的には宇佐美とかすごいと思いますし、意識はありますね」

　ハリルホジッチ監督ら代表スタッフの目に留まる活躍で、大宮から代表へ−。江坂の“Ｊ１元年”が始まった。

　▼背番号「７」　江坂の新背番号は、現群馬の氏家英行コーチ（３６）が現役時代に大宮で着けていた番号で、「着けてほしい」と言われていたという。大学での「２０」、群馬での「２６」に空きがなかったこともあり、クラブと相談して「７」に決めた。

　久しぶりに敵となる同期との対決に、山越は思いをはせた。その相手は昨季の明大主将、ＦＷ和泉竜司（Ｊ１名古屋）。和泉率いる市船橋が優勝した２０１１年度の全国高校選手権準々決勝で、山越が所属していた矢板中央は市船橋に０−２で敗れていた。

　「今まで見てきた選手の中でヤバイなと思っていたし、敵として対戦したらどうなるんだろうと思っていました。高校の時はチームが負けているので、プロでは竜司に何もさせず、アルディージャが勝てるようにしたいですね。プロでは負けません。対戦が楽しみです」

　空中戦と正確なロングフィードが持ち味のセンターバック。けがで辞退したものの、昨年はユニバーシアード日本代表に選ばれた。即戦力としての期待の表れで、背番号は「４」だ。

　「やっとこの日が来ました。ワクワクしていて、早くプレーしたいです。レギュラーとして活躍し、アルディージャを支える選手になりたいです。（ユニホームの）紫紺からオレンジのイメージが合うようになりたいですね」。心はすっかりオレンジ色。１日も早く、サポーターを魅了するプレーを披露したいと思っている。

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　首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」面がトーチュウに誕生。連日、最終面で展開中