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【スポーツ】

[卓球]準決勝で美宇VS美誠の中3対決実現

2016年1月17日 紙面から

女子シングルス準々決勝 そろって準決勝進出を決めきょう対戦する平野美宇(上)と伊藤美誠(下)=東京体育館で(いずれも内山田正夫撮影)

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◇全日本選手権

 卓球の第80回全日本選手権第6日は16日、東京体育館で男女シングルスの準々決勝と男女ダブルスの準決勝、決勝が行われ、女子シングルスでは中学3年生の平野美宇(15)=JOCエリートアカデミー=と伊藤美誠(15)=スターツ=がともに勝ち上がり、準決勝で直接対決することになった。

 そろって初の4強入りを果たした伊藤と平野の「みうみま」コンビ。前回大会でも一緒に8強入りしており、どこまでも仲良しな2人だ。伊藤は、「お互いにメダルを目標にやってきたので、美宇ちゃんもメダルを取って、すごくよかった」と話し、一緒に表彰台に立てることを喜んだ。

 準々決勝は平野が先に勝ち残った。2ゲームを先取されたが、脚の動きを意識したことで、軽快なリズムを取り戻し、劣勢を挽回。「思い切って3ゲームからできた。最初、脚がバラバラになっていた。左から右に重心が乗っかるように意識した」と振り返った。調子も「上り坂」で、上昇気流に乗る。

 伊藤は、盟友の勝利をコートで見届けた。自身は2ゲーム目の競り合いを制したことを勝因に挙げた。五輪選考レースを勝ち抜いたことで、精神面での成長に手応えもつかんだ。

 幼少期から対戦を繰り返してきた2人がこの日、思い出深い一戦に挙げたのが前回大会ジュニアの準決勝だった。この試合に2−3で競り負けた平野は「向かっていく立場。最近負けているけど、勝ちます」と負けん気をのぞかせた。

 平野について伊藤は「生活と卓球は全然違う感じ。生活はすごくぼーっとしているのに」と報道陣を笑わせながら平野の実力を認めた上で、「2人でいい試合ができたらいいな」と話した。互いに手の内を知り尽くす2人の真剣勝負に注目が集まる。 (福沢和義)

 

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