ついに今年から、アメリカの原油輸出が解禁された。アメリカは世界一の原油産出国であるだけに、40年ぶりのこの決定がどんな影響を及ぼすか、世界中の注目が集まっている。
そもそも、なぜアメリカは原油輸出をしてこなかったのか。実は、まったくしていなかったわけではない。アメリカの原油輸出は「許可制」だったのだ。
許可制になったきっかけは、'73年の中東紛争だ。紛争勃発によって、アラブ諸国はイスラエル支持国に対する原油輸出を禁止。この禁輸措置によって、アメリカ国内は、ガソリンスタンドに車が列をなす一大「石油ショック」に陥った。そこで、アメリカ議会は'75年、国内産原油の輸出を原則禁止し、許可制を敷いたのである。
紛争が落ち着いた後も、この輸出規制は存在し続けていた。今回の決定は、これを取っ払うというものだ。
規制撤廃の背景には、近年目覚ましい成長を遂げている、アメリカのシェールオイル開発がある。「シェール革命」とも呼ばれるこの開発の結果、アメリカは'14年に、サウジアラビアを抜いて世界最大の原油産出国となった。つまり、国内産の原油に余裕ができたために、輸出に打って出たというわけだ。
実際、近年のアメリカの原油輸入はすでに減少傾向にあり、原油輸出は増加傾向にあった。
'14年、アメリカの石油および同製品の輸入額は約3300億ドルで、輸出は約1300億ドル。急速に、輸入・輸出差額が減少している。今回の原油輸出解禁によって、あと数年でアメリカの輸出入が逆転する可能性は高い。
これで、世界の原油市場はどう変わるか。
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