巨人・菅野　鉄球トレでツバメ斬り

　「腕力」でツバメ克服だ。巨人の菅野智之投手（２６）が１６日、自主トレ先のハワイから帰国。昨季４戦４敗と苦手にしたヤクルトを相手に迎える３月２５日・開幕戦（東京ドーム）を見据え「開幕で勝って違うイメージを植え付ける」と日焼けした表情を引き締めた。

　南国で過ごした充実の１カ月。「（ハワイは）３年目ですが、一番仕上がりがいい」。４日に１度は１００メートル以上の遠投をできるほど肩の状態は順調。「投げることに関してはスタンバイＯＫ」と捕手を座らせる投球の準備も整った。

　重点的に強化してきたのは右腕の筋力だ。鉄球を拾い上げるトレーニングは、２キロから３キロに重量を増やして１００回。よほど自信があるのだろう。「あまり手の内を明かしたくないけど」と言いながらも「今年の変化球はカットボールが中心。（昨秋の）プレミアで良かったので手応えがある」と武器を明かした。

　１５日のスタッフミーティングでは、高橋監督が「ヤクルトの（対戦）成績があまり良くない。苦手を作らずに成長してほしい」と指摘。指揮官の発言を伝え聞いた菅野は「何か勝てないなとモヤモヤ感がある。開幕しか見ていないので、最高のスタートを切りたい」と口元を結んだ。　（井上学）